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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
ゴネス大戦
543/1718

#518 武芸の天狗

では千影の進化を行ってみよう。実はアルさんから情報を貰い既に進化先は知っていたりする。進化先は一つ。


烏天狗


俺の予想は正しかった。一応説明を見てみよう。


烏天狗…烏の仮面に漆黒の羽、山伏装束が特徴の天狗。主に山の森の中に生息しており、夜の戦闘が得意。他の天狗と異なり、術を扱うのが苦手な反面、武芸の達人として知られている。また人語を理解し、話すほど知性が高い。


話すことも知っている。アルさんの烏天狗は優しそうな男の天狗だったが、千影はたぶん女性…どうなるかな?いざ、進化だ。


千影が黒く光り、烏の姿が人の姿になる。


『千影が烏天狗に進化しました。刀、杖、縮地、練気、見切り、幻影、霊力を取得しました』

『飛行が飛翔に進化しました』

『闇爪が闇刃に変化しました』


進化した千影の姿は短髪の黒髪の大人しそう女の子となった。背丈は俺の首ぐらいだ。


頭には山伏の頭襟(ときん)と呼ばれる黒漆で塗り固めた丸い小さな布と烏のお面があり、衣装は山伏装束の結袈裟(ゆいげさ)はあるがどちらと言うと黒を基準にしたミニスカの着物だ。靴が下駄だな。


すると千影は俺の前で膝を折り、名乗る。


「からしゅ天狗、千影! ただいま見参であります!」


うん。なんか一生懸命さは伝わった。そしてどことなく恋火に似ているな。


「話すのは初めてだな。俺はタクト。これからよろしくな。千影」


「はい! 粉骨砕身(ふんこつさいしん)、頑張るであります!」


なんか凄く元気が空回りしそうな感じをひしひし感じるぞ。まぁ、恋火の妹分が出来た感じが強いな。それじゃあ、ステータスを見てみよう。


名前 千影 三羽ガラスLv20→烏天狗Lv1


生命力 36→56

魔力  50→70

筋力  36→61

防御力 24→39

俊敏性 60→80

器用値 54→74


スキル


飛行Lv4→飛翔Lv4 刀Lv1 杖Lv1 暗視Lv3 気配遮断Lv1 

気配察知Lv1 縮地Lv1 練気Lv1 見切りLv1 闇爪Lv2→闇刃Lv2 

妖術Lv1 幻影Lv1 風魔法Lv1 闇魔法Lv1 霊力Lv1 

強奪Lv3 影分身Lv3


これが烏天狗か。流石に烏魔天狗がこの能力とは思えないけど、それでもある程度、似てはいるんだろうな。


「杖とか書かれているが、錫杖をやっぱり使いたいか?」


「はい! お館様はどうして知っているのであります?」


お館様か…妖怪だから日本風を押して来たな。


「烏魔天狗が使っていたからだよ」


「…」


千影が固まった。そして驚く。


「えぇえええええ!? 烏魔天狗様と出会っているのです!?」


「そういえば千影には話したことなかったか…最近会っていないが俺たちがまだ弱い頃にボコボコに負けた事がある。スカーレットリングで斬り傷を与えたんだけどな」


「斬り傷を!? 烏魔天狗様に!? それは本当なのであります?」


「本当だぞ。なんならその戦闘について、話してやろうか?」


頷きまくる千影。俺はその後、烏魔天狗の戦闘について話すと千影が感想を言う。


「やっぱりお館様は凄いのであります…あ、あの! 手合わせをして欲しいのですが…」


「いいぞ。恋火から刀を借りてやってみるか」


「はいであります!」


というわけで急遽決闘をすることになった。ホームの地下決闘場で恋火から俺が恋月、千影が陽火を借りて決闘をする。


千影が頭につけていた烏のお面を被る。すると雰囲気が一変する。やば、俺負けるかも知れない。


決闘

対戦:タクト、千影

時間制限:30分

勝敗:クリティカルヒット、生命力全損

審判:イオン


「では、初め!」


俺と千影は互いに刀を構え、探り合う。


そして千影が来る。


「影分身! 参るであります!」


三人になった千影が向かってくる。俺は右の千影の攻撃を弾き飛ばし、左から来た千影の攻撃を後ろに下がり躱す。そして中央の千影の攻撃をいなし、斬り裂くと分身で消える。


お、分身か…だとしたら、本物は…。


「一閃!」


右の千影が武技を使うが俺は受け止め、いなすと右の千影を流し、左の千影に斬りかかると千影は俺の攻撃を受け止め、刀を引く。上手いが俺はバランスが崩れる前に後ろに下がり、刀を脇構えを取ると踏み込む。対する千影は中段に構える。


俺の攻撃のカウンターを狙った千影だが、顔に来た斬撃を受けようとした瞬間、刀が幻と消えて、俺の胴が入ると千影も幻となって消える。幻影か…やはり強いな…しかし甘い!


俺は胴のまま、体を回転させると千影を捉える。上段に構えている千影に胴が決まった。


「そこまで! 勝者、タクトさん!」


「ふぅ…大丈夫か? 千影?」


「はい…フェイントに引っかかっちゃったのであります…」


「引っかかっていなかったら、俺の負けだったな」


後ろには千影の影分身がいたから、受け止めて影分身と同時に斬り掛かられていたら、俺の負けだった。


「それにしても先ほど聞いた影分身の攻撃をお館様は見事に対処にしていたのであります」


「そりゃ刀だから動きも違うし、結構頭で戦闘を考えていたからな…わざと俺のために実演してくれたんだろう? ありがとうな」


「えへへ~であります」


正直千影の実力はこんなものではないだろう。恋火の訓練相手として十分の実力はあると思う。流石烏天狗といったところだろう。


さて、時間がやばそうだから急いでログアウトしよう。


名前 千影 烏天狗Lv1


生命力 56

魔力  70

筋力  61

防御力 39

俊敏性 80

器用値 74


スキル


飛翔Lv4 刀Lv1→Lv2 杖Lv1 暗視Lv3 気配遮断Lv1 

気配察知Lv1 縮地Lv1 練気Lv1 見切りLv1 闇刃Lv2 

妖術Lv1 幻影Lv1→Lv2 風魔法Lv1 闇魔法Lv1 霊力Lv1 

強奪Lv3 影分身Lv3→Lv4

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