#492 炎の霊鳥と双頭の番犬
昨日の回でセフォネ、エアリー、狐子のステータスが書かれていませんでした。またディアンのステータスもミスがあり、修正いたしました。
では、既に知っているがみんなの進化を見ていこう。まずはコーラルからだ。進化先は一つ。
鳳凰
有名な中国神話の霊鳥だ。日本では平等院鳳凰堂で有名だな。お札にも登場している。さて、説明ではどうなっているか見てみよう。
鳳凰…聖なる炎を纏い、風と仙術を扱う霊鳥。卵には不老長寿の力があると信じられており、欲しがる人が多いが仙人が住むような山奥にしか生息しておらず、中々出会うことが出来ない。
鳳凰ってなんとなく聖なる鳥のイメージを持っていたが不老長寿の話があるんだ…知らなかった。では進化行ってみよう。
コーラルが聖火に包まれ、進化する。
『コーラルが鳳凰に進化しました』
進化したコーラルは大きくなり、輝く炎を纏っている。それじゃあ、ステータスを見てみよう。
名前 コーラル ファイヤーバードLv16→鳳凰Lv1
生命力 42→67
魔力 32→52
筋力 32→52
防御力 20→35
俊敏性 36→56
器用値 30→50
スキル
奇襲Lv1 飛行Lv2→飛翔Lv2 鉤爪Lv1→火爪Lv1 危険予知Lv1 火の粉Lv1
風魔法Lv1 火魔法Lv1 光魔法Lv1 猛火Lv1 聖火Lv1
火炎弾Lv1 超再生Lv1 耐寒Lv1
流石に卵を産んだりはしないか…それは残念だが強くなったな。触ってみると火は熱くなかった。ほんのり暖かい。焚き火で温まっている感じだ。
次はアディスとミュート、纏めて進化行こう。進化先は一つ。
ガルム
イエローオッサ山で戦闘したことあるね。では説明を見てみよう。
ガルム…炎のような毛が特徴の狼。非常に攻撃的な性格で相手が格上でも迷わず噛み付くほど。また火属性特化で火山地帯や熱いところに生息している。
まぁ、伝説ではガルムは死に際に北欧神話の軍神テュールの喉を噛み切り相打ちになった狼だ。そりゃ格上でも迷わず噛み付くだろう。功績を考えたら本来ならもっと上の進化だと思うがこのゲームではそこまで強くないんだよな。では進化行ってみよう。
アディスとミュートが炎に包まれ、進化する。
『アディスがガルムに進化しました』
『ミュートがガルムに進化しました』
二匹が以前見たガルムと同じ姿になる。では恒例のモフモフチェック。
うむ…ちょっとしっとりしている毛並みだ。意外だが、これはこれでいいものだ。ではステータスを確認しよう。同じだろうからアディスだけ見る。
名前 アディス レッドウルフLv16→ガルムLv1
生命力 30→35
魔力 25→40
筋力 48→63
防御力 18→20
俊敏性 36→46
器用値 26→32
スキル
噛みつきLv1 気配察知Lv1 夜目Lv1 危険察知Lv1 火の牙Lv1→炎の牙Lv1
猛火Lv1 火炎弾Lv1 火ブレスLv1
シルバーウルフより攻撃力が高く防御力が低いな。そして見事な火属性特化だ。これで進化ラッシュは終わりだが、合成召喚の条件が揃った。
俺はアディスとミュートに聞く。隠し事は不要だろう。
「俺は二人をオルトロスに進化させたいと思っている。二人の意見を聞かせてくれ」
アディスとミュートは互いに顔を合わせると頷く。
「「ガウ!」」
そして真っ直ぐ俺を見て、鳴くと俺の後ろに周り背中を押す。どうやらすぐに行こうと言っているらしい。ちょっと待ってな。解体がまだなんだよ。
解体すると竜木を無事にゲット。ノアに渡しておいた。どうやらこれで修復出来るみたいだ。良かった。
俺は獣魔ギルドに向かい、合成召喚の間に入る。
二人の召喚石を魔方陣に置くと魂の回廊が発動する。そして目の前にアディスとミュートが現れ、俺に話す。
『言葉は不要です。主よ。私とミュートはもう覚悟が出来ています』
『まぁ、死ぬわけじゃないし、そこまで深刻になる合成召喚じゃないからね~』
ミュートは軽いな。まぁ、オルトロスはレッサーヒュドラと同じだと思ったから俺も迷いが無かったわけだが、それでも俺は聞いておきたい。
「二人は俺が主で良かったか?」
『無論です。否定など出来るはずがありません』
『グレイの兄貴にボコボコにされるよね…それが無くても俺たちのために一生懸命戦ってくれた主を否定なんて出来るはずがねーですよ』
グレイは何気にしっかりしているんだよな。
『寧ろ主よ。我々は主の役に立ちませんでした』
『ガルムで戦闘はしてないですけど、やっぱり気にしちゃうよね…そこは』
戦闘させず、レベル上げだけするとやはりこういう不安はあるんだな。
「そんな風に思っていたんだな…じゃあ、オルトロスになったら、たくさん頑張って貰おうかな」
『え? そこはあんまり』
『望むところです。我々の強さで必ずや主やみなの役に立ってみせます』
ミュートが沈黙する。安心しろ。流石にそこまでこき使わないさ。
「じゃあ、やるか」
『『はい(うん)!』』
「合成召喚!」
アディスとミュートが召喚石に戻り、魔方陣に吸い込まれると魔方陣が重なり、巨大な双頭の狼が召喚される。
『アディスとミュートの合成召喚に成功しました。オルトロスが召喚されました』
これで俺の召喚出来る召喚獣の数は5体に戻った。
『『我らに名を我が主!』』
「ハーベラスなんてどうだ?」
『良き名前かと』
『そうだね~』
ミュートは軽いな…とはいえ決まりだ。因みに名前の由来はケルベロスの英語読みのサーベラスとケルベロスが忠実な冥界の神ハーデスから取った。これでケルベロスにならなかったら、目も当てられない。
ケルベロスがミュート、ハーデスがアディスのイメージだ。それではステータスを確認しよう。
名前 ハーベラス オルトロスLv1
生命力 70
魔力 80
筋力 125
防御力 52
俊敏性 92
器用値 64
スキル
噛みつきLv1 気配察知Lv1 夜目Lv1 危険察知Lv1 炎の牙Lv1
火炎爪Lv1 恐怖Lv1 灼熱Lv1 火炎弾Lv1 連撃Lv1
火ブレスLv1
まぁ、強いよね。流石ギリシア神話を代表する犬だ。
「これからもよろしく頼むな。ハーベラス」
『『お任せを!』』
流石に今日はここまでだな。あれ?何か忘れているような…まぁいいか。俺が寝に行く裏でガッツポーズをしているリリーたちの姿があった。




