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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
始めてのVRMMO
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#4 武器屋と必須スキル

その道中で基本的なことを教えてもらった。


このゲームはチュートリアルであった通り、冒険者ギルドなどのギルドに登録し、クエストをクリアしてお金を貯めていくのが基本らしい。


昔のRPGみたいにモンスターがお金を落とすことはないが、解体スキルを使うとアイテムがゲット出来るそうだ。そのアイテムを売ったりすることも出来て、お金稼ぎやいい武器を作っていきながらフィールドを攻略していくのがこのゲームの流れらしい。


そしてアイテムを買ってくれたり、武器を作製してくれるのが生産職と呼ばれる人達だ。彼らはアイテムを売買でお金を稼いでいくのが基本で、もちろん戦闘もできるが得意ではないらしい。


アイテムの売買は回復アイテムなどの各種アイテム、武器、変わったのだとチュートリアルで説明があった空腹度を利用して、料理を売ったりする。


ルインさんの話では、流石に命と直結しているから安定して稼ぐことが出来るそうだ。俺はいろんなバイトで料理してきたからこのゲームでも料理できるならチャレンジしてみてもいいかもな。他にもプレイヤーから護衛の依頼を受けたりするなど、様々な稼ぎ法があることを教えてもらった。


ただこのゲームのベータテストは一週間だけでしかも昔みたいに一週間ずっとプレイすることが法律で禁止されているため、攻略はあまり進まなかったらしい。そのため詳しい情報がほとんどないといっていいそうだ。それでもチュートリアルにはなかった情報が聞けたから非常に助かった。


とりあえず最初にすることは武器防具の調達、宿屋の確保、冒険者ギルドの登録らしい。宿屋の確保が重要なのか気になって、聞いてみた。


「当然の疑問ね。このゲーム『エリュシオン・オンライン』のコンセプトとして私達プレイヤーが異世界転移したというものがあるのよ。チュートリアルでも似たようなこと言っていたでしょ? ぶっちゃけた話、無駄にリアルに作られているのよ。例えば宿屋にプレイヤーが殺到して、部屋が満室になったりとかね」


「あぁ、それでたらい回しになるやつですね」


「そういうこと。まだ情報がないけど、ベータの時には宿屋にも当たり外れがあったわ。どうせなら当たりの宿屋を選んだほうがいいわよ? 悪い宿屋だと設備最悪なのに一泊するのに3000Gとかあったわ。因みに普通なら100から200ね」


「凄いぼったくりですね」


「ぼったくりー」


俺の言葉を真似るリリー。あまり汚い言葉を言わないほうがいいな。


「ねぇねぇ、タクト。ぼったくりって何?」


「商売でお客さんを騙す行為のことかな? リリーはいい子だからしちゃダメだよ」


「うん! わかった!」


リリーが元気よく返事をする。これでよしっと。


「ふふ、まるで父親みたいね」


「どちらかというと兄の気分ですけどね」


義妹が二人もいるから余計にそう感じてしまうんだよな。


「確かにこういう妹なら私も欲しいわね」


「あげませんよ」


「あら? 残念」


ルインさんが悪戯な笑みを見せながら言う。この人、結構本気で言ったな。


そんな会話をしながら、目当ての武器屋に到着した。だがそこは武器屋ではなく道端にある露店だった。


「クロウ、お客さんを連れてきたわよ」


「よう。殲滅姫じゃないか。お客を連れてくるとは、正式サービス開始から暗雲が漂っているな」


クロウと呼ばれたこの人がどうやら武器屋、つまり鍛冶職みたいだ。それにしても殲滅姫ってルインさんのことだよな。ルインって殲滅って意味だし。


「善意でお客を連れてきてあげたのにデュエルでまた丸焼けにされたいのかしら?」


この声、本気だ。因みにデュエルは決闘システムのこと。チュートリアルでも説明されたが、いろんなトラブルがあるVRゲームでのトラブルの解決法として設定されているシステムだ。チュートリアルでやり方も説明された。お金やアイテムを賭けたり、何も賭けずにただ戦闘を楽しんだりといろんな設定ができるらしい。


「ま、待て。冗談だ。だがルイン、今の俺は鉱石とかまだないから武器は作れないぞ」


「役に立たないわね」


「お前、それ言いに来ただけだろ! ゲーム開始十五分で鉱石買って、武器作れるわけないだろうが! 鍛冶職舐めんな!」


出来ないんだ……残念。簡単に出来ると思っていたが、そんな甘い話ではないようだ。


「それもそうね。一応紹介しておくわね? タクト君。こいつはクロウ。私と同じベータテスターで攻略組の武器も作っていた鍛冶師よ。性格に難ありだけど、腕はあるし、ちゃんと商売していたから安心していいわ」


「お前に性格のことだけは言われたくねー。おっと、こいつから紹介されたが鍛冶師のクロウだ。よろしくな」


「召喚師のタクトです。こっちは召喚獣のリリー。こちらこそよろしくお願いします」


「リリーだよ! よろしくお願いします」


うんうん。教えたとおり、きちんと挨拶できたな。えらいぞ。リリー。俺が頭を撫でるとリリーは最初は驚いていたが、撫でられるのがそんなにいいのか。


「えへへ~」


と言いながら目を細めている。


「召喚獣とは驚いたな。人型は初めて見た。しかも話すとはな。それに感情豊かみたいだし、相変わらずここの運営は力入れすぎだろ」


「それについては同感ね。これで召喚師の職業は人気出るでしょうし、このゲームを始める人が凄い増えそうよね」


「まったくだ。とそういえば俺に武器の依頼か?」


「はい。リリーの片手剣が欲しくて」


それを聞くとクロウさんは驚く。


「その子、前衛なのか? 筋力はどれだけだ?」


「20です」


「た、高いな……。それだけ筋力があるなら前衛のパワータイプだな。それなら武器の重さは気にしなくいいな」


「武器の重さですか?」


クロウさんによると武器には重さがあり、筋力が重さを超えていないとやたら重く感じて、動きが遅くなるそうだ。気を付けようと思う。


「武器の作製は素材を揃えてくれたら、その分は安く出来るぞ」


「素材はモンスタードロップですか?」


「モンスタードロップと鉱石や石ころだな。召喚師なら採掘スキルは取ってるだろ?」


「……まだスキル取ってないです」


スキルは一覧があり、そこから選んで取得する。そこには消費スキルポイントが書かれていた。これがスキルを取得するために必要なスキルポイントを表している。


ルインさんの話ではやはりスキル選びが重要らしい。ベータテストで魔法使い職が片手剣スキルを取得して、魔法剣士になろうとしたらしいが肝心の魔法が杖でしか使えず、結局スキルポイントを無駄に消費してしまった話があったそうだ。


つまりスキルには向き不向きや相性が存在しているということだな。召喚師の場合は杖が標準装備なので、やはり魔法と相性がいいらしい。


普通は相性がいいスキルから取っていくものという話だが、肝心のスキルポイントは現在25pt。何を取ったらいいのかわからないのでとりあえず温存するつもりでいたが、それは間違いみたいだ。


「それは感心しないな。採掘スキルと錬金スキルは召喚師の必須スキルだ。さっさと取ったほうがいいぞ? 早くスキルを取るとその分、スキルの成長も早いからな」


「どうしてその二つが必須スキルなんですか?」


「召喚獣を召喚するために必要な魔石を作るのに必要なスキルだからだ。普通の魔石は石ころに錬金スキルの魔石生成を使うことで作ることができる」


「採掘については鉱石とか買ったりすることができるけど、召喚師は攻略向きだからフィールドに出て、石を集めたほうが出費は減るわ。ただでさえ召喚獣にもお金がかかることから必須スキルと言われているわ。さらに魔石については買い取り不可のアイテムだから錬金スキルで作るしかない点から必須スキルと言われているのよ」


うむうむ。つまりこの二つは取らないとまずいということか。


「他には何か習得しといたほうがいいスキルとかあります?」


「まぁ、何かしらの魔法スキルはいるだろうな」


「召喚師は後衛職だし、タクト君自身、杖を装備しているから魔法は習得したほうがいいと思うわ」


なるほど、確かに現状、杖で直接攻撃するしかない。せっかくゲームをしているんだから魔法は是非使ってみたいな。問題はどの魔法スキルを習得するかだな。魔法スキルはチュートリアルでもあったが風、火、土、水、闇、光の六種類ある。それぞれ特徴があるらしく、これはチュートリアルで説明されたが慎重に選ぶ必要があるな。


これはリリーの戦闘を見てから判断しようと思う。他にもアイテムや武器の詳細がわかる鑑定スキルのことを教えてもらい、先程説明された解体スキルも教えてもらった。


俺は早速錬金、採掘、鑑定、解体スキルを習得した。そしてインフォが来る。


《錬金スキルを取得しました》

《採掘スキルを取得しました》

《鑑定スキルを取得しました》

《解体スキルを取得しました》


消費スキルポイントは合計5pt。錬金だけが2pt消費だった。これにより俺の残りポイントは20pt。確認したところ魔法スキルも2pt消費だった。そのうち使うことになるだろう


名前 タクト 召喚師Lv1


生命力 10

魔力  15

筋力  12

防御力  4

俊敏性 10

器用値 14


スキル


素手Lv1 杖Lv1 召喚魔術Lv1 錬金Lv1 採掘Lv1 

解体Lv1 鑑定Lv1

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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