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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
怒れる海神と和の国桜花
497/1718

#474 アクアス救援クエスト

俺はスピカに乗り、急いでアクアスに向かう。魔法が使えないから仕方無いが幸いなのが、マングローブの森の川まで魔塩で覆われていて、カンディルの危険がない点だ。アクアスに向かうチャンスな気がするな。


それでも森からモンスターに襲われたが、完全に無視した。


そして滝を超えるとアクアスを襲うヒュドラを見つけた。しかしそのヒュドラが九つの首に見えるのは気のせいか?


スターヒュドラ?

? ? ?


絶対ヒュドラの進化だ。ネタバレされただけじゃなく、恐らくこのヒュドラは神話のヒュドラだろう。神話のヒュドラなら警戒するのは毒だ。この毒はギリシャの大英雄ヘラクレスが死ぬ原因にもなった毒だ。


更にヒュドラの中央の首は不死で他の首は不死ではないが、倒すと傷口から増えたはずだ。そこで傷口を焼くことで増えるのを防ぎ、倒したんだったな。


とりあえず能力がはっきりしないがこのまま放置するわけにはいかないな。


「来い! リリー! イオン! セチア! イクス!」


まずはこの編成で挑もう。そして全員にマスクを装備させる。どこまで効果があるかわからないがないよりマシだろう。


「リリー! ハンマーであいつを町の外にぶっ飛ばせ!」


「任せて! タクト!」


リリーが襲いかかろうとするとスターヒュドラに察知される。スターヒュドラの四つの首から黒紫色のブレスがリリーに放たれるとリリーは回避を選んだ。毒が効かないはずのリリーがわざわざ回避したということはそれだけ脅威ということだ。


「イオン、セチア、イクス…あの毒だけは絶対に喰らうなよ。恐らく毒耐性とかを突破してくるし回復魔法などでも治せない可能性がある毒だ」


『はい』


「マスター、あのスターヒュドラの下には毒が」


何?見ると毒がアクアスに広がっている。幸いなのが魔塩に建物などが覆われているからヒュドラの毒を防いでいる。それでも水路に毒が流れていて、このままではまずい。


イオンとイクスが戦闘に加わる。まずはイオンが高速でブレスを躱しながら、ツインテンペスターで首を斬るとヒュドラが感電する。しかし麻痺にはならない。恐らく星の加護を持っているせいだな。


しかし一瞬動きを封じることには成功した。その隙にイクスはツインエネルギーソードで首を斬り裂くが呪滅撃が発動し、イオンが中央の首を斬っても治る。更にリリーのハンマーも直撃するが、普通にダメージを与えても回復速度が異常だ。


どこかに弱点があるはずなんだが…見当たらない。するとスターヒュドラの首からブレスとは違う黒紫色の霧状の攻撃が放たれる。アクアスが黒紫色の霧に包まれる。


俺はスピカを避難させるこれが全部毒なら相当やばいぞ…


『全員無事か?』


『問題ありません』


『びっくりしたけど、大丈夫だよ。タクト』


『マスクが無かったら、危なかったです』


とりあえず無事みたいだ。さて、弱点は顔にも首にもないとするとあるなら身体だよな。しかし九つの首を対処するのは大変だ。そこで俺は閃いた。これなら行けるか?


俺はインベントリから鋼線を出すとリリーとイオンに持たせ、作戦を説明する。


リリーとイオンは鋼線を持ったまま、動き回る。


『いくよ! イオンちゃん!』


『えぇ!』


『『せーの!』』


同時に引っ張ると一気にスターヒュドラを縛り上げた。


『シャ!?』


『リリー!』


『うん!』


「町の外まで飛んでっちゃえ!」


リリーのハンマーでスターヒュドラは町の外まで飛んでいったが生きている。


そしてスターヒュドラは拘束を放電で抜けると真っ赤に染まる。あれは…ドラゴンたちと同じ逆鱗!?だとしたらまずい!


今までのブレスとは比べ物にならないブレスが放たれる。あっぶな…さて、どうするか。


「タクト様! あそこ! スターヒュドラに中央の首元に光るものがあります」


俺には見えないがセチアが見つけたなら正しいだろう。しかし首元か…九つの首を突破して正確に貫かないといかないのか。この中で安全に確実でこなせられるのは一人しかいないな。


「イクス、やれるか?」


「問題ありません。ただ陽動をお願いしたいです」


イクスがお願いするほどの敵なわけだな。


「リリー、イオン」


「任せて! イクスちゃん」


「はい。完璧にこなして見せます」


さて、そうなると止めは俺たちだな。


「セチア」


「お任せを。精霊魔法で仕留めます」


じゃあ、行こうか。


「やぁ!」


「はぁ!」


リリーとイオンが左右から攻撃し、首がそれぞれ別れるが中央の首は俺たちを見ている。本命が分かっているみたいだな。ならかき回すか。


「頼むぞ。スピカ」


「ヒヒーン!」


スピカが突っ込むと案の定、中央の首は反応した。そして接近して俺も気が付いた。確かにコアと思えるものがあった。最初にあんなものあったか?逆鱗を使ったことで初めてわかる弱点なのかも知れないな。しかし俺の目的は撃破じゃない。


『マスター、一つ案があります』


おや?こういうのは初めてかも。


『どんな案だ?』


俺が話を聞くと確かに面白い案だと思った。ここはイクスの案に乗るとしよう。俺はイクスとすれ違うと再びスターヒュドラに突っ込むが俺は攻撃せず、スルーをする。代わりに俺の後ろにはソードフライヤーがある。


ソードフライヤーはコアの直前で俺の背から離れ、ソードフライヤーがスターヒュドラのコアに刺さった。


『シャー!』


スターヒュドラたち、全員が一斉に叫ぶと更に強化が発動する。うそ…狂戦士化。黒紫色のブレスが四方に飛び交い、更に火、雷、氷ブレスまで打ち出した。


おかしい!おかしい!これじゃあ、攻撃どころじゃない。とりあえずファミーユなら攻撃出来るが攻撃すると更にオーラが増す。これって…月輝夜の戦闘高揚か?どんだけ強化すれば気が済むんだ!こいつ!


俺の前に攻撃が過ぎる。それを見て、俺は思いついた。新魔法のディメンションフォールト…実験した時は魔法だったがひょっとしてブレスにも有効なのか?


考えている余裕はない!中央の首とその周りの首から黒紫色のブレスと火、雷ブレスが飛んでくる。


『『『ディメンションフォールト』』』


歪んだ空間にぶち当たった強力なブレスがスターヒュドラに弾き返った。良かった…成功した。しかしほっとする余裕はなかった。なぜならまだ攻撃していない首が六つもあるからだ。


ブレスが次々飛んでくる。それに対してリリーたちが俺のフォローに回ってくれた。


「「ドラゴンブレス!」」


「エネルギーキャノン、狙い撃ちます!」


「ヒヒーン!」


ドラゴンブレス、エネルギーキャノン、スピカのレーザーと六つのブレスがぶつかり合う。すると当然こちらが押される。


「タクト様、もう少し時間を稼いでください」


セチアが精霊魔法の詠唱に入っている。ならばこのままぶつかり合うまでだ!


「任せて下さい!」


イオンがそう言うなら任せよう。するとイオンのツインテンペスターとツイングレイシャーが二つの首を回転しながら斬り裂く。ドラゴンブレスを打つ前に投げていたんだな。流石イオンだ。一瞬ブレスの勢いが弱り、押し返すが向こうのブレスが更に増える。


このままじゃ押し負けてブレスに飲み込まれる!そうなったら、終わりだ。


『『『サンダーヴォルテックス』』』


これでも押し返せない。ならこれでどうだ!


俺は回転している一角竜の槍を思いっきり投げるとスターヒュドラのブレスを貫き、それにより力のバランスが崩れ、大爆発する。


「わぁ!?」


「きゃ!?」


「おっと。セチア!」


「はい!」


俺は爆風で飛んできたリリーとイオンをキャッチするとセチアが構える。


「精霊魔法アースフォース!」


緑の巨大な球体がスターヒュドラに落ちる。スターヒュドラはブレスで押し返そうとするが首が足らず、そのままアースフォースが直撃するが生きていた。しかし未来が見えるリリーは飛び出していた。


「竜技ドラゴンダイブ!」


リリーのドラゴンダイブが命中し、インフォが来る。


『職業召喚師のレベルが上がりました。ステータスポイント2ptを獲得しました』

『職業召喚師のレベルが上がりました。スキルポイント2ptを獲得しました』


全員が息を吐く。いや、滅茶苦茶強かった。ヒュドラって怖いな。


とりあえずステータスポイントは魔力にして、残りのスキルポイント33ptとなった。魔力は300の大台になったから次からのステータスポイントはちょっと考えるか。


「最後、首がなんか少なくなかったか?」


「たぶんあの爆発に巻き込まれたんだと思います。私たちのほうがギリギリ押していましたから」


なるほど。納得した。ギリギリ押すことが出来たのはイオンの機転のお陰だな。見事だ。褒めてあげよう。それじゃあ、解体するか。


ヒュドラの神魔毒:レア度8 素材 品質B+

神や魔王すら恐れる毒。通常の魔法やアイテムでは治すことが出来ない非常に危険な毒。


星海蛇の鱗:レア度8 素材 品質B+

スターヒュドラの鱗。星の加護があり、更に全魔法耐性を持っている鱗。ただし耐久値はそこまで高くない。


まぁ、危険物が来るよな…やはり毒は普通の毒じゃないんだな。これは恐らく矢に使うのが正解なんだろうな。ヘラクレスは矢で使っていたからな。


それにしても最初でこれか…結構大変なワールドクエストなのか?難易度は低かったから、油断していたかもな。メルたちは大丈夫だろうか?ま、信じよう。


俺は投げた一角竜の槍を回収しようとしたが、ぶっ壊れていた。そりゃ、あれだけの爆発の爆心地にあったら、壊れるか…壊れるの早かったな…新しい一角竜の槍をセチアに頼み、俺たちはリーシャさんに討伐の報告をするために魔塩に覆われた水樹に向かった。


名前 タクト 寵愛の召喚師Lv6→Lv7


生命力 130→132

魔力  295→300

筋力  120

防御力 70

俊敏性 90

器用値 190→193


スキル


格闘Lv34 蹴り技Lv31 杖Lv38 片手剣Lv40 槍Lv30 

刀Lv33 投擲Lv18→Lv19 詠唱破棄Lv24 魔力操作Lv11 魔力切断Lv9→Lv10 

召喚魔術Lv40 封印魔術Lv35 ルーン魔術Lv15 騎手Lv39→Lv40 錬金Lv25 

採掘Lv35 伐採Lv36 解体Lv49 鑑定Lv41 識別Lv46 

疾魔法Lv13 炎魔法Lv7 地魔法Lv9 海魔法Lv11 暗黒魔法Lv9 

神聖魔法Lv16 雷魔法Lv41→Lv42 爆魔法Lv44 木魔法Lv31 氷魔法Lv35 

時空魔法Lv50 獣魔魔法Lv6 遅延魔法Lv14 連続詠唱Lv29 水中行動Lv23 

縮地Lv18 読書Lv16 料理Lv44 釣りLv20 シンクロLv28 

エンゲージLv8 連携Lv17


名前 リリー ドラゴニュート・ホープLv5


生命力 162

魔力  166

筋力  292

防御力 122

俊敏性 134

器用値 124


スキル


星拳Lv22 飛翔Lv34→Lv35 片手剣42 大剣Lv38 鎚Lv15→Lv16 

危険予知Lv26→Lv27 超感覚Lv26→Lv27 竜眼Lv22→Lv23 星読みLv27→Lv28 物理破壊Lv19

星鎧Lv20 星壁Lv13→Lv14 星雨Lv9→Lv10 聖櫃Lv4 星光Lv5 連撃Lv24 

集束Lv8 超再生Lv18 星気Lv39 光魔法Lv20 星波動Lv14 

逆鱗Lv2 竜技Lv22 竜魔法Lv6 竜化Lv8 ドラゴンブレスLv9→Lv10 

起死回生Lv4 星竜の加護Lv17


名前 イオン ドラゴニュート・スワローLv3→Lv4


生命力 135

魔力  216→220

筋力  142→144

防御力 92

俊敏性 268→272

器用値 182


スキル


二刀流Lv45 槍Lv7 投擲操作Lv27→Lv28 飛翔Lv29→Lv31 超感覚Lv24→Lv26 

魔力操作Lv10 魔力切断Lv16→Lv18 高速遊泳Lv31 竜眼Lv20→Lv21 水分身Lv10

氷刃Lv33 蒼雷Lv22 多連撃Lv28 水魔法Lv24 時空魔法Lv20 

水流操作Lv4 蒼海波動Lv15 水圧結界Lv10 雹Lv12→Lv13 星氷装甲Lv12 

氷牢Lv4 逆鱗Lv1 竜技Lv20 竜化Lv9 竜魔法Lv6 

起死回生Lv3 ドラゴンブレスLv6→Lv7 星海竜の加護Lv18 料理Lv25


名前 セチア ホーリーエルフLv3→Lv4


生命力 140

魔力  288→292

筋力  122→124

防御力 93

俊敏性 116

器用値 266→268


スキル


杖Lv22 魔法弓Lv38 鷹の目Lv30 射撃Lv29 木工Lv27 

採取Lv37 調薬Lv20 刻印Lv13 宝石魔術Lv6 宝石細工Lv6 

封印魔術Lv10 連続詠唱Lv17 同時詠唱Lv17 魔力操作Lv12 風魔法Lv18 

火魔法Lv27 水魔法Lv28 土魔法Lv22 闇魔法Lv15 神聖魔法Lv10 

雷魔法Lv19 爆魔法Lv21 木魔法Lv25 氷魔法Lv19 樹魔法Lv24 

罠設置Lv5 森林操作Lv7 ホーリーエルフの知識Lv27 精霊召喚Lv9 

精霊結界Lv8 精霊魔法Lv2→Lv3 列石結界Lv4 使役Lv10 料理Lv23


名前 イクス アモールエクスマキナLv30→31


生命力 133→134

魔力  133→134

筋力  133→134

防御力 133→134

俊敏性 133→134

器用値 133→134


スキル


飛行Lv15→17 機人兵装Lv32 暗視Lv15 鷹の目Lv23 射撃Lv25 

詳細解析Lv10 演算処理Lv26→Lv27 行動予測Lv22 索敵Lv27 投擲操作Lv12 

反射Lv13 連射Lv20 加速Lv3 バリアLv1 空間把握Lv3→Lv4

換装Lv9 リンクLv20 魔力充電Lv19 リミッター解除Lv3


名前 スピカ ユニコーンLv12→Lv14


生命力 100→102

魔力  140→142

筋力  164→170

防御力 52

俊敏性 200→208

器用値 90→92


スキル


回転角Lv32 激突Lv29 物理破壊Lv28 集中Lv20→Lv21 騎馬Lv24→Lv25 

水上走行Lv18 危険予知Lv22→Lv23 気配遮断Lv11→Lv13 旋風Lv23 疾駆Lv28→Lv29 

騎手強化Lv23→Lv24 浄化Lv13 幻影Lv27 木魔法Lv12 海魔法Lv4 

神聖魔法Lv10 狂戦士化Lv3 蘇生Lv2 譲渡Lv3 聖獣の加護Lv12

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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