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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
リープリングトーナメントとドラゴンの試練
473/1718

#452 ドラゴンの試練 吹雪竜戦

現れた吹雪竜ブリザードドラゴンが口を開く。


『私の名は吹雪竜ブリザードドラゴン。よくぞここまでたどり着きました。ご覧のとおりここのフィールドは雪。準備などが必要でしょう。待ちますので、準備が出来たら声を掛けて下さい』


律儀だな…そして初めて女性の声だ。女性だからと手加減したら、瞬殺されそうな気がする。今までのドラゴンと同格かそれ以上だろうからな。


まずは作戦を考える。雪のフィールドが有利なモンスターで挑むかそれとも違う戦術を取るか…相手はまず十中八九吹雪を使ってくる。他にも雪や氷のスキルを使ってくるだろう。


悩んだが、セチア、恋火、コノハ、伊雪、ヒクスを選んだ。作戦を説明する。


「セチアは開幕で精霊召喚をしてくれ」


「魔力を送るタイミングは私が知らせればいいんですね?」


「あぁ。だが戦闘中に送ることになるから早めに教えてくれ」


「わかりました」


次はセチア以外の動きだ。


「伊雪はかまくらでセチアを守ってくれ。俺はヒクスに乗る。恋火、最初に奇襲して俺たちに注意を向けさせる。コノハも奇襲に備えてくれ」


「わかりました。お父さん」


「はい!」


セチアと恋火が防寒装備にする。そしてヒクスに乗り、致死毒の槍を構えて、ブリザードドラゴンに向き直る。


「準備出来ました」


『わかりました。では始めましょう!』


俺はヒクスに合図し、連携を発動する。致死毒の槍に旋風が宿り、突っ込む。


『思いっきりがいいですね』


ブリザードドラゴンは羽ばたくと猛吹雪が吹き荒れる。すると致死毒の槍に宿った力とヒクスの旋風が解除され、俺たちは吹雪に呑み込まれる。


「ヒクス、お前なら行けるよな?」


「ピィー!」


ヒクスが金色に輝き、吹雪の中を進む。頑張ってくれ。ヒクス…もう少し。


「っ! 光が見えた! あそこだ! ヒクス!」


「ピィー!」


俺たちは吹雪を抜けた。


『っ! 私の吹雪を抜けますか!』


「ヒクス!」


ヒクスが火ブレスを浴びせながら前に進み、間合いに入る。


「ペネトレイター!」


槍を突き刺すと致死毒の槍が砕けた。嘘だろ!?だって、耐久値はまだちゃんと残って…まさかあの吹雪の中で耐久値が削られたのか?


『惜しかったですね』


ブリザードドラゴンの爪が俺たちに直撃する。


「タクトお兄ちゃん!? よくもタクトお兄ちゃんを! 黒炎! やぁああ!」


恋火が陽火で突きを放つとブリザードドラゴンに紅炎が発動する。


『っ! 厄介な武器を持っていますね! しかし空は私の領域です!』


爪を振るわれるが恋火は恋月で往なす。更に振るわれる爪も陽火で捌く。ブリザードドラゴンも引かず冷凍弾を放つと恋火は斬り裂き、間合いを詰める。


「居合い斬り!」


ブリザードドラゴンの姿が雪になると恋火の上に現れ、爪を振りかぶる。


「居合い斬り!」


爪を居合い斬りで受ける。しかしパワーで負けるため、すぐさま恋火は往なす。


「黒炎!」


『厄介な娘です…』


恋火の黒炎を浴びながら、ブリザードドラゴンは距離を空けるが恋火は食らい付こうとする。しかしブリザードドラゴンの吹雪が邪魔をする。


更に吹雪の中、氷柱が飛来してくる。


「やぁああ!」


恋火が氷柱を悉く斬り裂く。


『しかしこのままいけば私の勝ち』


するとブリザードドラゴンに魔法が降り注がれる。コノハだ。


『くっ…また厄介なフクロウがいますね…私の吹雪の中で正確に狙って来るとは…』


「やぁああ!」


コノハが時間を稼いだので、恋火が吹雪を抜けて襲い掛かる。ここでブリザードドラゴンが予期しない事態が起きる。


「狐技ハーミットテイル!」


『っ!』


ブリザードドラゴンはガードするが刀を使われると思っていたからだ。そうすれば刀は壊れていた。なぜ使わなかったか?誰かが指示をしたからだ。


「精霊召喚!」


『…そういうことですか』


ぶっ飛ばされた俺はヒクスが守ってくれたお陰で無事だった。地面が雪だったからヒクスも辛うじて無事だ。


その後、恋火に注意をし、セチアと伊雪に合流したのだ。精霊召喚で現れたのは褐色の巨人だ。緑の髪で腕を組んでいる。その姿は一言で言うなら武人だろう。


『言葉は不要。ノーム様と契約を結びし友の敵を倒すのみ』


『土の中精霊と戦えるとは…面白い!』


ブリザードドラゴンが巨大な氷塊を投げつける。すると土の中精霊に当たる前に氷塊が砕ける。


『壊れる物は吾には通じぬ』


『みたいですね…接近しただけで砕けそうです。ならば私の最大の攻撃を使うまで!』


ブリザードドラゴンが息を吸い込み。それを見て土の中精霊が構えを解く。


『その勝負受けてたとう』


土の中精霊が胸の辺りで両手を構えると両手に緑の光が集まる。


『ドラゴンブレス!』


『アースストリーム!』


吹雪のドラゴンブレスと土のマナの奔流がぶつかり合い、攻めぎあう。


『はぁ!』


『くぅぅ!』


土の中精霊が気合いを入れるとドラゴンブレスを押していき、ブリザードドラゴンを直撃し、ブリザードドラゴンは倒れる。


『よい戦いであった。私の役目はここまでだ』


「は、はい! ありがとうございました!」


土の中精霊が消える。俺とセチアはココナッツシェイクを飲み、魔力を回復する。全員が集まり、警戒すると倒れたブリザードドラゴンから雪の竜巻が発生し、ブリザードドラゴンが復活する。


赤い稲妻を出し、体は青から赤に変化する。


『ここまで追い込まれるとは…しかし切り札がなく私に勝てますか?』


「勝てるさ…なぁ、恋火?」


「はい! 獣化!」


火の柱が天を貫き、獣化した恋火が降臨する。


『今度は私が相手です! 勝ってみせます!』


『相手にとって、不足ありません!』


真っ赤な吹雪と恋火の放射熱線がぶつかる。


すると今度は恋火が押される。やはり威力が上がっているな。


しかし俺たちも黙ってない。ブリザードドラゴンに巨大雪だるまが落ちる。


それを察知し、ブリザードドラゴンは雪だるまと放射熱線を躱す。


そこを俺とコノハが狙う。ブリザードドラゴンの頭上で魔方陣が合わさる。俺がブレスレイン、コノハがシャイニング。


「獣魔魔法シャイニングレイン!」


レーザーの雨がブリザードドラゴンに降り注がれる。よし、予想通りの魔法で良かった。ブレスレインが攻撃魔法じゃないから不安だったんだよ。


その間に恋火がブリザードドラゴンの頭上を取る。レーザーの雨が止むと同時に恋火が仕掛ける。


『狐技ハーミットテイル!』


恋火の尻尾をくらい、ブリザードドラゴンが墜落する。それをセチアは待っていた。


「精霊結界!」


『ぐぅぅ!? これは…重力ーーっ!』


恋火の鬼火が八つ飛来し、ブリザードドラゴンは爆発するがブリザードドラゴンは立ち上がろうとしている。


「雪だるまさん!」


ブリザードドラゴンの背に巨大雪だるまが乗っかるとブリザードドラゴンが雪だるまの重さで再び潰れる。


恋火とヒクスが息を吸い込み。俺とコノハの魔方陣が正面で再び合わさる。俺がファイヤーブラスト、コノハがブリッツ。


『ハーミットブレス!』


「ピィー!」


「獣魔魔法プラズマブラスト!」


恋火のハーミットブレス、ヒクスの火ブレスが炸裂し、放射されたプラズマを浴びてブリザードドラゴンが感電する。


『ま…まだです!』


生きてる!?


地面から氷の柱が飛び出し、セチアが吹っ飛ばされる。そして自由になると地面を踏みつけると地面が割れる。


「ヒクス!」


『行かせるとでも?』


地面から赤い氷が生まれ、飛来する。それを恋火が体で止める。


『っ~! タクトお兄ちゃん! セチアお姉ちゃんを!』


「あぁ!」


俺がヒクスに乗り、セチアの元に向かうとブリザードドラゴンが赤雷を迸る。


「お父さんの邪魔はさせません!」


しかし放とうとした瞬間、ブリザードドラゴンの目を氷刃で伊雪が突き刺す。


『くっ! 邪魔をするな!』


伊雪に爪を振りかぶると伊雪は雪分身で攻撃を躱す。その隙にブリザードドラゴンのもう片方の目をコノハが氷爪で潰し、伊雪を回収する。


俺もセチアを回収した。


「すみません…油断しました」


「俺もさ」


目が見えなくなったブリザードドラゴンはドラゴンブレスと赤雷を出して暴れている。


俺はスカーレットリングを取り出す。冷静で無くなったら、勝負は終わりだ。


「宝玉解放! いけ! ヒクス!」


ヒクスがブリザードドラゴンに旋風を纏い突っ込む。俺の構えは突き。ヒクスの雷爪が喉仏に当たり、ブリザードドラゴンの氷の体にヒビが入った。そこを狙う。


「竜穴!」


スカーレットリングが竜穴に刺さり、ブリザードドラゴンが燃え上がる。


『見事…です』


そういうとブリザードドラゴンが倒れた。恋火も獣化が解ける。


「はぁ…はぁ…みんなボロボロだな」


「ですね」


「大変な敵でした…体中痛いです」


「私も危なかったです。コノハさん、ありがとうございます」


まぁ、それでも勝ったことに意味がある。全員を回復させてから解体する。


吹雪竜石:レア度9 素材 品質A

吹雪竜ブリザードドラゴンの魂が宿っている石。吹雪竜ブリザードドラゴンを討伐したものにしか扱えない特殊な石。


氷精石:レア度8 素材 品質Aー

氷の精霊の力が宿っている石。主に武器の素材として使われる。特定の場所でしか取ることが出来ない特殊な石。


吹雪竜の爪:レア度8 素材 品質Aー

氷結効果の爪で武器に使用するとひと振りで吹雪を発生させることが出来る。吹雪に対応出来ないと弱点にもなるので、使う際は注意が必要。


吹雪竜の鱗:レア度8 素材 品質Aー

魔法に滅法強いことで有名な鱗。魔法が苦手な職種に大人気の素材で特に重戦士には人気。


氷素材一色だな。そして謎が一つ解けた。止めだと思った攻撃を耐えたのは吹雪竜の鱗の効果があったからか。全魔法の耐性って酷くないか?


個人的には吹雪を発生させる剣は興味ある。カッコよさそうだ。


さて、採掘ポイントを探すと見つけた。


氷河結晶:レア度8 素材 品質Aー

強力な冷気を内包した結晶。主に氷属性武器の強化に使用される。


タンザナイト:レア度8 素材 品質Aー

ナイトブルーの輝きを放つ宝石。ネガティブな思考から持ち主を守ると言われている宝石で非常に強力な氷属性も宿している。


おぉ!タンザナイト!これがそうか…リアルではダイヤモンドの1000倍は希少価値があると言われている一二月の誕生石の一つだ。


綺麗な青色だな~すると誰から服を引っ張られる。セチアだ。


「コホン。これは私が預かりますね?」


「…いや。島で生産をするんだが」


「預かりますね?」


「…はい。どうぞ」


セチアの圧力に屈した。タンザナイトを手に入れたセチアは恋火と一緒にうっとり見ている。宝石に対して女性は凄い力を発揮するよな…。


氷河結晶はへーパイストスたち送りかな?


さて、今度は洞窟を出るらしい。すると森が広がっていた。目の前にゴールの山もある。結構進んでいたんだな。今度は森か…どうしようかな…一旦ログアウトしてから挑むとしよう。


名前 タクト 寵愛の召喚師Lv5


生命力 128

魔力  290

筋力  120

防御力 70

俊敏性 90

器用値 187


スキル


格闘Lv33 蹴り技Lv30 杖Lv38 片手剣Lv40 槍Lv28 

刀Lv31 投擲Lv18 詠唱破棄Lv19 魔力操作Lv11 魔力切断Lv7 

召喚魔術Lv40 封印魔術Lv32 ルーン魔術Lv13 騎手Lv37→Lv38 錬金Lv25 

採掘Lv33→Lv34 伐採Lv36 解体Lv48 鑑定Lv39→Lv40 識別Lv45 

疾魔法Lv10 炎魔法Lv7 地魔法Lv8 海魔法Lv11 暗黒魔法Lv8 

神聖魔法Lv14→Lv15 雷魔法Lv40 爆魔法Lv43 木魔法Lv30 氷魔法Lv35 

時空魔法Lv48 獣魔魔法Lv4→Lv6 遅延魔法Lv13 連続詠唱Lv25 水中行動Lv23 

縮地Lv9→Lv10 読書Lv16 料理Lv42 釣りLv20 シンクロLv27 

エンゲージLv8 連携Lv14


名前 セチア ホーリーエルフLv3


生命力 140

魔力  288

筋力  122

防御力 93

俊敏性 116

器用値 266


スキル


杖Lv22 魔法弓Lv36 鷹の目Lv28 射撃Lv27 木工Lv24 

採取Lv36 調薬Lv20 刻印Lv12 宝石魔術Lv5 宝石細工Lv5 

封印魔術Lv10 連続詠唱Lv17 同時詠唱Lv17 魔力操作Lv12 風魔法Lv18 

火魔法Lv27 水魔法Lv28 土魔法Lv22 闇魔法Lv15 神聖魔法Lv10 

雷魔法Lv19 爆魔法Lv19 木魔法Lv24 氷魔法Lv19 樹魔法Lv24 

罠設置Lv5 森林操作Lv7 ホーリーエルフの知識Lv26 精霊召喚Lv8→Lv9 

精霊結界Lv7→Lv8 精霊魔法Lv2 列石結界Lv4 使役Lv9 料理Lv22


名前 恋火 ハーミットビーストLv3


生命力 155

魔力  200

筋力  222

防御力 100

俊敏性 258

器用値 152


刀Lv33 二刀流Lv15→Lv18 鎌鼬Lv15 炎魔法Lv12 時空魔法Lv9 

黒炎Lv20→Lv21 聖火Lv29 火炎操作Lv3→Lv4 天耳通Lv31 他心通Lv9→Lv10 

危険予知Lv32→Lv33 気配遮断Lv1→Lv3 魔力切断Lv12→Lv14 物理切断Lv9→Lv11 

霊力Lv14 仙気Lv11→Lv13 仙術Lv9→Lv11 幻影Lv8 神道魔術Lv11  

見切りLv16→Lv17 縮地Lv23→Lv24 神足通Lv13→Lv15 妖術Lv5 血醒Lv9 

料理Lv24 ハーミットブレスLv7 狐技Lv8→Lv9 神降ろしLv2 獣化Lv5


名前 コノハ グラウクスLv4


生命力 90

魔力  152

筋力  96

防御力 74

俊敏性 118

器用値 142


スキル


暗殺Lv25 飛翔Lv43→Lv44 氷爪Lv25→Lv26 羽投擲Lv28 神瞳Lv32→Lv33 

気配遮断Lv25→Lv26 連続詠唱Lv20 詠唱破棄Lv20 魔力操作Lv16 

同時詠唱Lv19 風魔法Lv27→Lv28 水魔法Lv24 神聖魔法Lv16→Lv17 

暗黒魔法Lv13 雷魔法Lv27→Lv28 氷魔法Lv38 時空魔法Lv15 氷刃Lv22 

幻影Lv16 守護Lv5 耐寒Lv7→Lv10 女神の加護Lv5→Lv7


名前 伊雪 雪女Lv3


生命力 94

魔力  198

筋力  104

防御力 74

俊敏性 100

器用値 130


スキル


氷刃Lv17→Lv18 雪投擲Lv13 使役Lv12→Lv13 氷装甲Lv9→Lv10 魔法耐性Lv9→Lv10 

雪潜伏Lv7→Lv9 雪隠密Lv5→Lv7 疾魔法Lv4 氷魔法Lv18 暴風雪Lv21 

吹雪Lv12 妖気Lv12→Lv14 運勢操作Lv8 かまくらLv8→Lv10 雪分身Lv7→Lv8 

重量操作Lv7→Lv8 即死Lv9 連撃Lv13 罠設置Lv3 氷結波動Lv9


名前 ヒクス グリフォンLv20→Lv22


生命力 106

魔力  168→170

筋力  194→197

防御力 74

俊敏性 225→231

器用値 112→114


スキル


飛翔Lv39 雷爪Lv20 羽投擲Lv7 騎乗Lv27→Lv28 暴風Lv27→Lv28 

防風壁Lv17 旋風刃Lv17→Lv18 疾風Lv21→Lv22 放電Lv9 残像Lv25 

風魔法Lv16 雷魔法Lv18 雷ブレスLv14 火ブレスLv9→Lv11 威光Lv5 

騎手強化Lv26→Lv27 黄金の加護Lv13→Lv16

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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