#442 吸血女王の試練
年末年始の更新についてですが基本的に二話更新をしようと思います。
具体的な更新時間と更新話は以下の通りです。
12月29日~30日は7時、23時。2話更新
12月31日は7時、12時、23時。3話更新
1月1日~1月3日は7時、23時。2話更新
話はドラゴンの試練となります。これでドラゴンの試練を終わる予定です。上級ドラゴンとタクトたちの戦闘をお楽しみください。
転移した先は真っ暗だった。またか…
「ぬお!? 真っ暗なのじゃ! ここは何処じゃ?」
セフォネの声だ。今回はいるんだな。
するとろうそくに火が付き、灯りが付く。そして以前出会ったオリジンヴァンパイアは玉座に座っていた。
「我が名はオリジンヴァンパイア。最強のヴァンパイアであり、魔王の中の魔王なり!」
「な、なにぃ!? ずるいのじゃ! あの椅子は反則なのじゃ! あれでは魔王に見えて当然なのじゃ!」
椅子が重要なんだ…いや、気持ちはわかるけど。
「まぁ、遊びはこの辺にしておくか…欲しければそこの召喚師に買って貰え」
「うむ! そうするのじゃ」
魔王ごっこのために玉座を買うのかよ…勘弁してくれ。
「今回は試練というかお前の覚悟を聞くために呼んだ」
「ぬ? 覚悟?」
「さよう。お前は進化を望むか?」
「もちろんなのじゃ!」
元気に答えるセフォネにオリジンヴァンパイアは目を細める。
「その果てに永劫の孤独があるとしてもか?」
「え…」
セフォネは固まる。オリジンヴァンパイアは続ける。
「今の時間が永劫に続くことはない。そこの召喚師は生きたとしても100年、仲間の奴等は100年より生きるだろうがその命は永遠ではない」
セフォネは黙って聞いている。セフォネは…分かっていたみたいだな。
「ヴァンパイアは強くなればなるほど、私に近付く。お前はそれでも強くなることを望むか?」
「む、無論なのじゃ! 妾はセフォネ! いずれ魔王となる者! 魔王はこ、孤独など怖くないのじゃ!」
「そうか…では進化をさせよう」
セフォネが進化する。
『セフォネがヴァンパイアクイーンに進化しました。影翼、影移動、引力操作、障壁、血竜、金縛、血晶、常闇、血醒、吸血鬼の加護を取得しました』
『闇爪が吸血爪に進化しました』
進化したセフォネは黒と赤を基準としたドレス姿だ。背はやはり小さいままだ。
「ぬおお! 凄い力なのじゃ!」
「当然だ。ヴァンパイアクイーンまでなると不死に腰まで近付いている。逆に言えばまだ辛うじて引き返すことが出来る」
「…」
「よく考えることだ。永遠の不死の魔王はお前が考えるほど、甘いものではないぞ?」
そういうと俺たちは島に戻った。まずは進化したセフォネのステータスを確認する。
名前 セフォネ ヴァンパイアプリンセスLv30→ヴァンパイアクイーンLv1
生命力 125→150
魔力 180→220
筋力 110→140
防御力 70→110
俊敏性 110→140
器用値 160→185
スキル
鎌Lv1 影翼Lv1 吸血Lv20 暗視Lv22 闇爪Lv4→吸血爪Lv4
影潜伏Lv18 影操作Lv12 影召喚Lv21 影移動Lv1 隠密Lv16
暗黒魔法Lv8 氷魔法Lv10 時空魔法Lv10 引力操作Lv1 幻術Lv2→夢幻Lv2
譲渡Lv5 蘇生Lv10 夜不死Lv18→不死Lv18 血流操作Lv10 血弾Lv9→出血弾Lv9
血竜Lv1 金縛Lv1 障壁Lv1 血晶Lv1 魔素解放Lv1
呪滅封印Lv16 闇波動Lv11→暗黒波動Lv11 血醒Lv1 吸血鬼の加護Lv1
ヤバイくらい強くなったな。するとセフォネが聞いてくる。
「…タクトよ。お主はどう思う?」
「永遠の不死の魔王の話か?」
「うむ…妾はこのまま進んでいいのじゃろうか?」
セフォネがそんなことを聞いてくるとはな…余程オリジンヴァンパイアの言葉が効いたみたいだな。
「それは俺には分からない。それを選択するのはセフォネであるべきだと思う」
自分の道は自分が選ばないときっと後悔することになるから。
「ぬぅ…優しくないのじゃ…」
「なら俺に永遠の不死の魔王になれと言われたら、セフォネは悩まずになれるのか?」
「ぐぬ…そ、それは…」
まぁ、セフォネの過去を考えたら、無理だろう。
「まだ時間はある。だからこそオリジンヴァンパイアはわざわざ今回セフォネに話をしたんだろう。相談になら乗ってやるから、今は進んでみたらどうだ?」
「うむ…そうじゃな! 先ほどの相談の件、忘れるでないぞ!」
「もちろん」
問題を先送りにしただけだが、きっとセフォネは答えを見付けられるだろう。するとセフォネが早速相談してくる。
「血醒スキルのことなんじゃが、使いたくないのじゃ…」
「…何かあるのか?」
「わからぬ…ただ使うのが怖いのじゃ…」
これは恋火たちが使うのとは別の意味を持っていそうだな。ヴァンパイアの血を覚醒させるこのスキルは切り札なのだろう。
「わかった…無理に使わなくていい。判断はセフォネに任せるよ」
「すまぬ…む。なぜ頭を撫でるのじゃ」
「嫌か?」
「…その質問はずるいのじゃ…タクト…すまぬが落ち着くまでこのままでいさせて欲しいのじゃ」
リリーたちが何かを言いたそうにしているが俺は手で制する。きっとセフォネは今、不安と未知の力と戦っている。これはセフォネが超えないといけないものだろう。俺に出来るのはせいぜい安心させてあげることだけだ。
セフォネが落ち着いた後、俺はエーテルビーストを解体する。結果はエーテル結晶20とエーテル大結晶1をゲット。数は少ないがとりあえずの目標は達成したな。
その後、エーテル結晶とエーテル大結晶を洞窟に捧げてログアウトした。明日の休みはいよいよドラゴンの試練に挑戦だ。




