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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
リープリングトーナメントとドラゴンの試練
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#439 エクスマキナの母船とスカアハクエスト

今日で期末テストが終わった!アイム、フリーダム!急いでスーパーで買い物を済まして、ゲームにログインする。やることが山済みで一つずつ済ませて行かないといけない。


するとメールが来る。どうやら殺虫発煙筒の準備が出来たようだ。夜に受け取り、小麦クエストに再チャレンジすることが決まったな。


まずはノアにスクナビコナのお礼とちょっと気になることを聞きに行く。後はスカアハ師匠に報告だな。


遅くなったが、ちゃんとお礼は言わないとね。二人がいなかったら、イベントクリアもリリーたちの試練もクリア出来なかっただろうからな。


そしてノアのところにやってきました。


「ノア、いるか?」


「やぁ! タクトじゃないか! ま、まさか…壊した?」


「安心しろ。無傷だよ」


一度は跡形もなく消滅したけどね…


「そうだよね~なんと言っても僕の最高傑作だからね!」


ちょっと心が痛い。


「でも、それなら今日はどうしたんだい?」


「あぁ…改めてお礼とちょっと聞きたい話があってね」


「お礼なんていいのに…」


それは残念だな。インベントリからバナナチップスを取り出す。


「そうか? せっかくお菓子を作ってきたんだが」


「いただきます!」


まぁ、食べるよな。さて、本題に入ろう。


「ノアはスクナビコナを夢の船と言ったよな?」


「言ったよ?」


「それってモデルになった船があるって事じゃないか?」


「あぁ…それは僕のご先祖が代々伝えている伝記に登場する船だよ。昔、海で巨大なドラゴンに襲われて、死を覚悟したときに空を飛ぶ巨大な船が巨大な光を放ち、助けてくれたって話だよ」


やはりスクナビコナの魔導砲はエクスマキナが関わっていたっぽいな。


「その伝記はあるか?」


「あるよ。ちょっと待ってね…何処だったかな」


忘れたんかい…ご先祖様が泣いているぞ。


暫くするとノアが一冊の本を持ってきた。見せてもらうとやはりエクスマキナの船の可能性が高い。


船のサイズは城を遥かに越えていて、ドラゴンのブレスを光の壁で防ぎ、圧倒的な火力でドラゴンを退治したと書かれている。


そしてドラゴンを退治して助けてくれた船は海に沈み、深い眠りについたと終わっていた。


海に沈んだ話が事実ならここの海にこの船は眠っていることになる。探すしかないか…


「タクトはこの船を探すつもりかい?」


「そうなるかな」


「やめといたほうがいいよ。ここら辺の海は強い海竜の生息地なんだよ。他にも強いモンスターがたくさんいるみたいだよ」


ほぅ。参考に聞いてみた。


「バハムートやリヴァイアサン、アスピドケロンはよく聞くね」


はい。捜索やめた!そんな化け物がたくさん出てくる海域なんて行けるか!更にノアが続ける。


「それに昔、ウィザードオーブが探したらしいけど、見付からなかったらしいよ。だからこの話は絵空物語になっている」


ノア程のNPCで絵空物語とは考えられないんだよな。寧ろノアのご先祖が言っていたことは事実だったと証明する流れな気がする。


まぁ、捜索するにしても現状は不可能だ。候補が絞れただけでも良かったとしよう。


その後、俺はスカアハ師匠の屋敷に転移する。


「お邪魔します。タクトです」


「おう。弟弟子か? どうかしたのか?」


クーフーリンが逆立ちで現れた。まだしているんだ。


「スカアハ師匠との約束を果たせたから報告に来ただけだ」


「へぇ。じゃあ、魔王と神様をぶっ殺したのか? やるじゃねーか」


スカアハ師匠…バエルのこと、知ってたのか。


「師匠! タクトが魔王と神様を殺したそうだぜ?」


「知っておるわ。随分報告が遅れたが、神を殺したから多目に見てやるか…クーフーリン、今から宴だ」


「しゃあ!」


逆立ちで宴をするのだろうか?


結果から言うとちゃんと椅子に座って食べました。クーフーリン曰く食事マナーにはスカアハ師匠はうるさいらしい。


料理は非常に美味しかった。ハーブやパクチーを使った料理がメインでスカアハ師匠の料理の腕前を見せつけられた。


「そういえばフェルさんとノイシュさんはいないんですか?」


「ノイシュとフェルはウィザードオーブから呼び出されて留守だ」


なんかフラグな気がする。ウィザードオーブがコノートとするなら、ノイシュとフェルがウィザードオーブに行くのは現実の通りだ。ただアルスターがいないんだよな…ここの筈はないし…うーん。わからん!


「それがあいつらの選択だ。私たちが口出しをするのは無粋だろう」


やはりスカアハ師匠は知っているんだな…スカアハ師匠がそういうなら今は動かないでおこう。


「さて、クーフーリン。タクトと戦いたくないか?」


「あん? 戦いたいに決まっているだろう?」


「ならば戦ってみろ。今回は時間制限はない決闘だ。勝った者には私の槍をやる」


な、何ぃいいい!?インフォが来る。


『特殊イベント『クーフーリンとの決闘』が発生しました』


特殊イベント『クーフーリンとの決闘』:難易度SSS

報酬:ゲイボルグ

クーフーリンと決闘し、勝利せよ。


よし。ちょっと待とうか。難易度可笑しいだろうが!


「マジかよ! よし! 今すぐ戦うぞ! タクト! 兄弟子命令だ!」


拒否権無し!?


「タクトは何を使ってもいい。クーフーリンは私の槍を貸してやろう」


…難易度高い理由がわかった。勝てるか!こんなの!


地下の決闘場にドナドナされた。


何を使ってもと言われたが、エンゲージバーストを使えと言われているよな…でもデメリットがな…


「エンゲージバーストのデメリットくらいなんとかしてやるから、クーフーリンと本気で戦え。手加減は侮辱だぞ」


なんでもありだな…スカアハ師匠。そういうことなら本気で挑もう。エンゲージバースト状態で有名NPCにどこまで戦えるか知る最高の機会だ。


俺はリリー、イオン、セチアを召喚する。


「どうしたの? タクト?」


「あぁ! あの人は!」


「話は後にしてくれ。これからめちゃくちゃ強い人と戦うことになった。手を貸してくれ」


「タクト様がそれほど言う人なんですか?」


セチアの問いに正直に答える。


「俺一人だと良くて秒殺だ」


三人が息を飲む。


「…わかりました。タクトさんの頼みなら答えないわけにはいきません」


「うん! あんな人、倒しちゃうよ!」


「私たちの力を見せてあげましょう!」


「ほぅ」


あーあー。クーフーリンの目が鋭くなった…だが今更だな。俺とリリーたちは左手を付きだし、唱える。


「「「「エンゲージバースト!!」」」」


リリーたちが光となり、俺の指輪に吸い込まれる。すると黄、青、緑色の膨大な光が俺から放たれ、竜騎士となる。装備は以前に加え、無銘が加わっている。


そんな俺の姿を見て、クーフーリンは目を輝かせる。


「うお~! なんだそれ! 滅茶カッコいいじゃねーか! ずりーぞ! 師匠! 俺にも教えて」


「お前では天地が引っくり返っても出来ん。諦めろ」


クーフーリンが凄いショックな顔をする。余程気に入ったようだ。動画を見たから気持ちは凄くわかる。


「では、決闘を始める。準備は良いか?」


「いつでもいいぜ!」


「俺もです!」


「では、始め!」


俺たちは姿が消え、ぶつかり合った。


「らぁ!」


俺たちはぶっ飛ばされる。


『うそ!?』


『力で負けた!?』


驚いている暇はない。クーフーリンは追撃してくる。以前と全然違うぞ!?くそ!俺は力のルーンを使い、迎撃するがまだ押される。


端に追い込まれるとクーフーリンが槍を構える。


「ゲイ」


『水圧結界!』


「グッ…こんなもので」


『精霊結界!』


なんとかクーフーリンを押さえ込み、武器を構え、一斉攻撃をする。


すると背後からゲイボルグで貫かれる。地面の下を通って来たのか!


「あめぇーーッ!?」


俺たちは水になり、ゲイボルグを脇で挟んだ。これでゲイボルグは封じたぞ!


武器たちが一斉に狙うが蹴り飛ばされる。


「ぐっ…だがこれで槍は」


するとクーフーリンは空間に文字を描く。なんだ?星読みでも読めない。


「ゲッシュ!」


するとインフォが流れる。


『ゲッシュが使用されました。これにより今回の決闘では武器、スキルの使用が禁止されました』


……はい?


「これでガチバトルだな! 以前のような技は通用しねーから覚悟しやがれ!」


ちょっと待てぇえええ!!ふざけんな!


恐らくクーフーリンが決闘ルールを変えた…厳密にはルールを追加したということなんだろうが…勝てるか!


とはいえ戦わないわけにはいかない。俺は武器を手放し、構えを取る。やったろうじゃねーか!いくぞ!こら!


「「おらぁあああ!」」


俺たちは男の殴り合いに突入した。


「そこまで! 勝者、クーフーリン!」


「しゃあああ!」


負けた…それでもあのクーフーリンと殴りあって、カウンターでダメージを与える事が出来たことを褒めて欲しい。するとインフォが来た。


『格闘スキルのレベルが30に到達しました。格闘【クロスアームブロック】を取得しました』

『格闘スキルのレベルが30に到達しました。中国武術が解放されました』


流石に殴り合ったら上がるか。解放された中国武術は流石に俺は解放するのはやめよう。


リリーたちは負けたから召喚石に戻ってしまった。帰ったら、お礼にチョコレートバナナをあげよう。


「いや~! 久々に熱い戦いをしたぜ! あ、師匠! 槍」


「もちろんやる。だがな」


クーフーリンに顔の横にゲイボルグが刺さる。


「私の槍を手放すとはいい度胸だな…クーフーリン?」


「いや、あれは仕方無いだろ」


「口答えをするな! 私の槍の有り難みが分かるようにたっぷり教えてやるから覚悟しろ」


「勝ったのになんで怒られるんだよ! おいこら! タクト!」


死人に口無し…意味は違うが今の気分はそんな感じだ。


「何死んだふりをしてやがるんだ! ふざけんな!」


「それはこっちのセリフだ! なんだ! あのスキルは! ふざけんな!」


「はぁ…そこまでにしておけ。クーフーリンが使ったのはゲッシュ。ルール誓約と呼ばれるスキルだ。決闘のルールを追加したり、戦闘にルールを与えるスキルだ」


やはりそういうスキルか…反則だろう。なんでもありじゃん。


「因みに誰にでも使えるものではない。こいつは特別だから取得できたのだ。因みにタクトでは無理だ」


だろうね…もしプレイヤーが取得出来たら、決闘イベントが崩壊する。


その後、俺はスカアハ師匠に回復してもらい、帰ろうとした時にスカアハ師匠に言われた。


「私の槍が欲しかったら、いつでも言え。同じ条件でくれてやる」


どうやらさっきのクエストはいつでも受けれるみたいだ。ただ現状明らかにレベルが違うから挑むのはもっと先の話だな。


帰った後、リリーたちにチョコレートバナナをあげる。


「モグモグ…あんな強い人がいたんだね~タクト」


「人なんですかね? あの人…モグモグ」


「普通ではないことは間違いないかと…んん」


まぁ、クーフーリンはバロールを倒した太陽神ルーの子供だ。つまり半神半人の英雄なんだよな…だからこそあんなスキルを使えるんだろう。


「もっと強くならないとだね! タクト!」


「そうだな…まだまだ強い人やモンスターはたくさんいる。これからもみんなで強くなっていこう」


「「「うん(はい)!」」」


俺たちは気持ちを新たにして、ログアウトした。


名前 タクト 寵愛の召喚師Lv4


生命力 126

魔力  285

筋力  120

防御力 70

俊敏性 90

器用値 184


スキル


格闘Lv29→Lv31 蹴り技Lv25→Lv27 杖Lv38 片手剣Lv39 槍Lv24 

刀Lv28 投擲Lv15 詠唱破棄Lv14 魔力操作Lv9 魔力切断Lv1 

召喚魔術Lv40 封印魔術Lv30 ルーン魔術Lv11 騎手Lv35 錬金Lv23 

採掘Lv28 伐採Lv36 解体Lv43 鑑定Lv33 識別Lv42 

疾魔法Lv9 炎魔法Lv6→Lv7 地魔法Lv7 海魔法Lv6→Lv7 暗黒魔法Lv8 

神聖魔法Lv14 雷魔法Lv38 爆魔法Lv41 木魔法Lv29→Lv30 氷魔法Lv31→Lv32 

時空魔法Lv47 獣魔魔法Lv4 遅延魔法Lv11 連続詠唱Lv21→Lv22 水中行動Lv20 

縮地Lv6→Lv7 読書Lv16 料理Lv41 釣りLv20 シンクロLv26→Lv27 

エンゲージLv7→Lv8 連携Lv10


名前 リリー ドラゴニュート・ホープLv4


生命力 162

魔力  164

筋力  288

防御力 122

俊敏性 132

器用値 124


スキル


星拳Lv19→Lv21 飛翔Lv34 片手剣42 大剣Lv37 鎚Lv13 

危険予知Lv22 超感覚Lv18→Lv19 竜眼Lv17→Lv18 星読みLv20→Lv21 物理破壊Lv13

星鎧Lv15 星壁Lv10 星雨Lv9 聖櫃Lv4 星光Lv4 連撃Lv21→Lv22 

集束Lv7 超再生Lv11 星気Lv38 光魔法Lv16 星波動Lv13 

逆鱗Lv2 竜技Lv20 竜魔法Lv5 竜化Lv7 ドラゴンブレスLv8 

起死回生Lv4 星竜の加護Lv12


名前 イオン ドラゴニュート・スワローLv3


生命力 135

魔力  216

筋力  142

防御力 92

俊敏性 268

器用値 182


スキル


二刀流Lv45 槍Lv7 投擲操作Lv27 飛翔Lv28 超感覚Lv19→Lv20 

魔力操作Lv8 魔力切断Lv16 高速遊泳Lv29 竜眼Lv14→Lv15 水分身Lv5→Lv6

氷刃Lv30 蒼雷Lv17 多連撃Lv23→Lv24 水魔法Lv22→Lv24 時空魔法Lv18→Lv19 

水流操作Lv4 蒼海波動Lv14 水圧結界Lv8→Lv9 雹Lv8 星氷装甲Lv8 

氷牢Lv3 逆鱗Lv1 竜技Lv19 竜化Lv8 竜魔法Lv5 

起死回生Lv3 ドラゴンブレスLv6 星海竜の加護Lv14 料理Lv22


名前 セチア ホーリーエルフLv3


生命力 140

魔力  288

筋力  122

防御力 93

俊敏性 116

器用値 266


スキル


杖Lv22 魔法弓Lv35 鷹の目Lv28 射撃Lv27 木工Lv24 

採取Lv36 調薬Lv20 刻印Lv12 宝石魔術Lv5 宝石細工Lv5 

封印魔術Lv10 連続詠唱Lv13→Lv15 同時詠唱Lv13→Lv15 魔力操作Lv12 風魔法Lv17→Lv18 

火魔法Lv26→Lv27 水魔法Lv28 土魔法Lv22 闇魔法Lv15 神聖魔法Lv10 

雷魔法Lv18→Lv19 爆魔法Lv18→Lv19 木魔法Lv24 氷魔法Lv14→Lv15 樹魔法Lv23→Lv24 

罠設置Lv5 森林操作Lv7 ホーリーエルフの知識Lv26 精霊召喚Lv8 

精霊結界Lv5→Lv6 精霊魔法Lv2 列石結界Lv4 使役Lv9 料理Lv20

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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