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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
リープリングトーナメントとドラゴンの試練
459/1718

#438 三位決定戦と決勝戦

今日も無事にテストを終えて、家に帰るとテスト勉強をする。


テスト勉強を終えて、ゲームにログインする。いよいよ今日は決勝戦だ。やはり決勝戦は夜にやりたいんだよね。


そして連絡して来たのは、シルフィ姫様、サラ姫様、アンリ姫様、ガルーさん、ブラスさん、カインさん、ネフィさん、アウラさん、リーゼ、オリヴィエさんが来た。オールスターだね。ハンズさんはお仕事らしい。


「決定戦はやはり全員で見ないと!」


シルフィ姫様…あなたは結局全部観戦したよね?


「それにシルフィを救ったドラゴニュートと国を救ったドラゴニュートの対戦…見ないわけには行きません」


あぁ…ノワとイオンは確かにそうなるのか…それは確かに見ないわけにはいかないかも。納得した。


では、決勝の前に三位決定戦だ。戦うのは和狐とコノハだ。解説はシルフィ姫様とサラ姫様の姫様コンビだ。


イオン相手には見事な戦いをしたコノハだが、和狐はタイプがまるで違う。どんな戦闘をするかな?では、行ってみよう。


「三位決定戦、始め!」


「結」


「ホー!」


「くっ!」


和狐が結界の張ろうとした瞬間、コノハが襲撃する。和狐は躱し、再び結界を貼ろうとするが、コノハの羽投擲が速かった。


「黒炎!」


和狐は黒炎で防御するが、コノハは再び襲撃する。


どうやらコノハは和狐に結界を使わせたくないみたいだな。互いに結界を貼れるか貼れないかが勝負の分かれ目と判断しているみたいだな。


「ほんなら…飯綱!」


和狐が管狐を出すとコノハは逃げずに氷刃で斬り裂き、そのまま和狐に襲い掛かるが和狐は回避する。


飯綱で回避を選んでいたら、和狐は結界を張れていた。コノハの判断能力は流石だな。


それからもコノハの襲撃と和狐の回避からの黒炎が続くが互いに当たりはない。


「…飯綱!」


和狐が再び管狐を出すとコノハは同じように対処する。当然和狐はそれを読んで息を吸っている。


「ハーミットブレス!」


ハーミットブレスがコノハに直撃する。


「はぁ…はぁ…結界!」


和狐がようやく結界を張る。コノハを確認すると決闘フィールドに激突したがかろうじて生きていた。


「ホー…」


するとコノハは回復する。それからコノハはただ飛ぶだけだ。


「まさか…コノハはん」


和狐を始め、俺や戦闘を知る人間ならコノハの狙いに気が付くだろう。


和狐が必死に攻撃するがコノハはひたすら躱すだけだ。コノハは結界を張られたことで勝つことをやめたな。


「飯綱!」


管狐たちがコノハを追尾するが攻撃していないコノハは幻影は有効だ。姿が消えたコノハを管狐たちは追尾出来ず、彷徨っている。


「ずるいわ~コノハはん! 正々堂々勝負しいや!」


和狐はそういうが結界の中にいるので、説得力がない。結果そのままタイムアップ。


「そこまで! この勝負は引き分け」


「うぅ…酷いどす…」


「ホー…」


コノハはまだまだだなと言っている気がする。


「コノハちゃんは結界を張られると手出しが出来ないことを理解して最初は攻めましたね」


「和狐殿は結界を張ることにこだわり過ぎたな…ハーミットブレスを使った後に攻めていれば勝てていただろうに」


「あ…」


和狐が頭を抱える。そこなんだよな…和狐が安全策を取ったからコノハも安全策で対抗したんだろう。


俺の個人的な意見を言えば、コノハと対等に戦えた和狐を評価したい。コノハは負けはしたがイオンを振り回した程の実力者だからな。


「あの…タクトはん。この場合は景品は?」


「無しと言いたいが二人とも頑張ったから同着三位で景品をあげようかな」


「タクトはんならそう言ってくれると思いましたわ!」


「ホー!」


喜んでいるな。するとイオンが聞いてくる。


「私たちが引き分けた場合はどうなるんですか?」


「同着の二位で報酬は無しだな」


「そう言うと思いました! 絶対に負けません!」


「…それはノワのセリフ。にぃと一日ベッドで寝る権利はノワが貰う」


なんともノワらしい願いだな。


「そんなことはさせません! タクトさんは私をブラッシングをして、お昼寝して、お買い物をしてetcするんです」


要求が多すぎるぞ!イオン!両手で足りていなかった!


「…イオン多すぎ…にぃはベッドで寝ている方がいい」


「そんなことはありません! そうですよね! タクトさん」


ごめんな…イオン。


「なんで顔を反らすんですか! タクトさん!」


「…ノワの勝利?」


「なんでそうなるんですか! まだ戦ってないですよ!」


イオンは色々大変だな…他のみんなも微笑まそうに見ているし。俺は二人を落ち着かせる。それじゃあ、行きますか。


「リープリングトーナメント決勝戦! 始め!」


「竜技! ドラゴンウェーブ!」


ここに来ていきなりドラゴンウェーブか…イオンが本気で勝ちに来てるな。ノワは空へ逃げる。


「逃がしません!」


「…影召喚」


イオンがノワを斬るとチビノワに変わり、呪滅擊が発動する。


「くっ! まだ」


「…影召喚」


イオンが身代わりと呪滅擊コンボで怯んでる間にチビノワは量産する。


「これ以上はさせません! 雹!」


「…影刺」


影の刺と氷の礫が互いにぶつかり合う。全くの互角だな。イオンは動かしたいだろうが互角だと出来ない。


するとイオンは水中に潜る。


「竜魔法! クワトロシースパウト!」


「…無駄。黒霧」


ノワがクワトロシースパウトを黒霧でガードする。これはでかいがチビノワがいなくなった。つまりノワは身代わりを封じられた。


「貰いました! 水流操作!」


ノワに波が迫る。逃げ場がない。これは決まったかと俺も思ったが、ノワが取った行動は予想外だった。


「…影潜伏」


ノワは波で出来た影に潜った。


「な!? 何処に」


「…影操作」


水の中に出来た影から影の槍が飛び出し、イオンを貫く。


「くぅぅ…そんな…」


「…逃がさない」


「くっ! 星氷装甲!」


水の中は案外影がある。その中に潜んでいるノワはほぼ無敵といっていい。するとセフォネが聞いてくる。


「な…タクトよ。水の中にも影があるのか?」


「あるんだよ」


「そんなこと知らなかったのじゃ…」


ノワは影察知を持っているから気づくことができたんだろうな。


「魔力切断! 魔力切断!」


どの影に潜んでいるか分かればノワに魔力切断でダメージを与えられるが水で出来る影に潜られ、移動が出来るノワにダメージを与えるのは至難の技だ。


更に言えばイオンは自分が出した水を水流操作で操れるが消せる訳じゃない。最初のドラゴンウェーブが完全に裏目に出たな。


その後、イオンは水から出て、ドラゴンブレスや蒼海波動を使うがまぁ、ダメだな。涙目で使うイオンは流石に可哀想に見えたがこれも勝負だ。


「そこまで! 勝者、ノワ!」


「…にぃをゲット」


ノワが海上から現れた。


「うぅ…はぁ~…完敗です。ノワ」


「…ん。イオンも強かった」


互いに褒め会う。皆が拍手する。


「ただの邪竜ではなく、影使いの差が出ちゃいましたね」


「波や水中の影を使う発想には脱帽です。海竜だからといって水の中で絶対有利とは限らない。それを証明する戦闘でしたね。いや、見事でした」


うん。俺もこれを利用するのは思い付かないな。


「というかノワ…あんなこと出来たのか?」


「…ノワもさっき知った。びっくり」


あぁ…狙ってなかったのか。しかし今日でノワが海での戦闘でほぼ無敵と知ったからこれからは海の戦闘もお願いしたら、首を振られた。


「…海での戦闘だと外に出れない。ずっと影移動することになる。それは疲れるから…や」


なんともノワらしい。まぁ、これは切り札として覚えておこう。さて、それでは受賞式をするとしよう。


まずは三位の和狐とコノハからだ。俺はナオさんに注文したリープリングのエンブレムがデザインされた銅のメダルを出す。


「和狐は攻守に渡り、非常に安定した強さと作戦を見せてくれた。三位、おめでとう」


「ありがとうございます」


「次にコノハ。多種多様な魔法と見事な空中戦と作戦だった。三位、おめでとう。コノハのメダルは注文するからちょっと待っててくれ」


「ホー!」


次は惜しくも二位になったイオンだ。俺は同じデザインの銀のメダルを出す。


「イオンは見事な剣技とスピード、安定した作戦だった。二位、おめでとう」


「ありがとうございます」


最後はノワだ。俺は銀の楯を出す。金はまだないから楯にすることにしたのだ。


「ノワは多種多様な技と本当に見事な作戦だった。優勝、おめでとう」


「…ん。ありがとう…ございます」


皆が拍手して、お祝いするとノワは少し恥ずかしそうだ。こうしてリープリングトーナメントの終わった。その後、みんなで盛り上がっているとへーパイストスが来た。


「ファリーダさんの武器が完成しました。ボクじゃ持てないので、工房に来て下さい」


工房に行くとそこには分厚い両刃の斧が置かれていた。鑑定してみる。


リープリングの暗黒バトルアックス:レア度7 両刃斧 品質B

重さ:90 耐久値:80 攻撃力:70

効果:物理切断、闇属性(極)

強力な闇属性の両刃斧。耐久値、攻撃力重視で作られており、かなり重く作られている。刃の側面にはクラン『リープリング』のエンブレムが焼入れされている。


これは持てるのか?するとファリーダが片手で持ち上げ、素振りをして感触を確かめる。持てるんだ…すげー。


「重さもちょうどいいし、最高の出来よ」


「はぁ~…良かったです。斧は初めて作りましたから。自信ありませんでした」


確かにそうだな。順番が逆になったが次はセフォネの鎌と星晶石を使った槍をお願いした。リビナの鞭はちょっと考えがあるから保留。今日はこれでログアウトした。


翌日、約束の優勝の褒美でノワとベッドでのんびり過ごした…わけではない。


当然のようにベッドでひたすら甘えてきたノワはやはり策士だと思った。


名前 イオン ドラゴニュート・スワローLv3


生命力 135

魔力  216

筋力  142

防御力 92

俊敏性 268

器用値 182


スキル


二刀流Lv45 槍Lv7 投擲操作Lv27 飛翔Lv28 超感覚Lv17→Lv19 

魔力操作Lv8 魔力切断Lv14→Lv16 高速遊泳Lv27→Lv29 竜眼Lv14 水分身Lv5

氷刃Lv30 蒼雷Lv17 多連撃Lv23 水魔法Lv22 時空魔法Lv18 

水流操作Lv3→Lv4 蒼海波動Lv14 水圧結界Lv8 雹Lv7→Lv8 星氷装甲Lv7→Lv8 

氷牢Lv3 逆鱗Lv1 竜技Lv19 竜化Lv8 竜魔法Lv5 

起死回生Lv3 ドラゴンブレスLv6 星海竜の加護Lv14 料理Lv22


名前 ノワ ドラゴニュート・ディペンデンスLv2


生命力 140

魔力  252

筋力  122

防御力 97

俊敏性 140

器用値 207


スキル


影操作Lv19→Lv20 飛翔Lv18 呪滅擊Lv14→Lv16 影探知Lv18→Lv20 影移動Lv10→Lv12 

影針Lv5→Lv6 影潜伏Lv24→Lv25 影呪縛Lv21 影召喚Lv11→Lv13 気配遮断Lv15→Lv17 

擬態Lv9 暗視Lv25 魔眼Lv15 冥波動Lv11 暗黒魔法Lv2 

超再生Lv3 黒炎Lv3 集束Lv3 邪気Lv6 蘇生Lv3 

黒霧Lv10→Lv11 霊化Lv5 身代わりLv5→Lv6 超感覚Lv7→Lv8 逆鱗Lv1 

竜技Lv8 ドラゴンブレスLv8 竜魔法Lv5 竜化Lv6 料理Lv1 

邪竜の加護Lv15


名前 和狐 ハーミットビーストLv2


生命力 164

魔力  264

筋力  131

防御力 106

俊敏性 210

器用値 209


スキル


扇Lv14 神楽Lv14 投擲操作Lv10 黒炎Lv18→Lv19 聖火Lv21 

火炎操作Lv3→Lv5 天耳通Lv20 他心通Lv6→Lv7 神足通Lv7 危険察知Lv20→Lv21 

封印魔術Lv17 幻影Lv14 炎魔法Lv8 神聖魔法Lv11 神道魔術Lv28→Lv29 

妖術Lv12 霊符Lv3 式神Lv1 護符Lv4 仙気Lv7 

仙術Lv6 飯綱Lv6→Lv8 裁縫Lv23 革細工Lv12 料理Lv23 

血醒Lv7 ハーミットブレスLv8 狐技Lv9 神降ろしLv2 獣化Lv5


名前 コノハ グラウクスLv4


生命力 90

魔力  152

筋力  96

防御力 74

俊敏性 118

器用値 142


スキル


暗殺Lv25 飛翔Lv42→Lv43 氷爪Lv23→Lv24 羽投擲Lv27 神瞳Lv32 

気配遮断Lv23→Lv25 連続詠唱Lv20 詠唱破棄Lv20 魔力操作Lv16 

同時詠唱Lv19 風魔法Lv27 水魔法Lv24 神聖魔法Lv16 

暗黒魔法Lv13 雷魔法Lv27 氷魔法Lv38 時空魔法Lv15 氷刃Lv21→Lv22 

幻影Lv14→Lv16 守護Lv5 耐寒Lv7 女神の加護Lv5

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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