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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
リープリングトーナメントとドラゴンの試練
449/1718

#428 リープリングトーナメント Dグループ

翌日、今日の予定は朝と夜にトーナメントをして、お昼にはペナルティーが解消されたので、ちょっとしたサプライズを企画している。


するとセチアが杖を持ってくる。


「完成しました。どうぞ。タクト様の杖です」


俺はセチアから杖を受け取る。すると声がした。


『我は黄龍。四神の王にして、王と民を守りし守護竜なり』


「? どうかしましたか? タクト様」


セチアには聞こえていないのか?


『汝らの戦い…全て見させて貰った。汝は我が力を振るうに相応しい人間と判断した。汝が守りたいと願ったとき、我を召喚するといい』


声が聞こえなくなった。あの声が黄龍…国を守る守護龍に認められたのは、凄く嬉しいな。早速鑑定してみよう。


黄龍の封印杖:レア度9 杖 品質A

重さ:50 耐久値:150 攻撃力:40

効果:封印石召喚可能、魔力自動回復(大)、生命力自動回復(大)、聖域、黄金障壁

竜木と黄龍の封印石から作られた杖。黄龍を召喚することが可能となり、また黄龍の力を少しだけ使用することができる。


セチアが言っていたが凄い武器になったな。しかしこの武器は完全に切り札だな。大切に保管しておこう。


一応少し使ってみた。まずは聖域。俺を中心に光の領域が広がっていく。以前光の中精霊が使った魔法みたいだが、範囲が狭い。ただしこの領域にいるだけでバフが発動している。


ブランの話によるとアンデッドや悪魔にも効果を発揮するらしい。


次に黄金障壁。金色の光の壁が周囲に展開された。名前からわかるとおり、障壁より硬い。欠点は一人しか守れないこと。それでも味方を一人守れることは大きい。


「ずるくない? これ」


リビナが抗議するほどの代物だ。トーナメントの前に先に鉱物の買い込みをする。チタン鉱石と鋼鉱石をお店で買い、鉱山に捧げる。これでギルドのメンバーが集まった時にすぐにでも恩恵を受けることが出来るだろう。


用事が済んだので、トーナメントの続きと行こう。シルフィ姫様に連絡するとシルフィ姫様とアンリ姫様、ハンズさん、リーゼ、オリヴィエさんが来た。なぜこの面子か?朝はみんな忙しいみたいだ。


本日の審判は俺だ。解説は姫様姉妹。何気にアンリ姫様は初だ。


まず第一試合は月輝夜とコノハだ。月輝夜がコノハ相手にどう攻めるかだな。


では、行ってみようか。


「第一試合、始め!」


「グォオオ!」


月輝夜がコノハに火ブレスを放つとコノハは余裕で躱し、羽投擲で攻める。それを月輝夜が腕でガードし、火ブレスで攻撃するとコノハは幻影で姿が消える。


月輝夜が金砕棒で警戒する。月輝夜…コノハはお前が考えているほど、熱いやつじゃないと思うぞ。


上空に姿を見せたコノハは様々な魔法を使いまくる。それに対し、でかい月輝夜は受けるしかない。しかしこのまま後手に月輝夜は回らない。


金砕棒を投げるとコノハは魔法を止めて幻影で躱す。攻撃をするとどうしてもコノハは魔法を諦めるしかない。


しかしコノハは現れては魔法攻撃を繰り返す。それに対して月輝夜は咆哮、火ブレス、闇ブレス、鎖を使うが全て当たらない。時には強引に攻めるがことごとくコノハは月輝夜を相手にしない。


狂戦士化を使用して、最後まで諦めず戦った月輝夜だが力尽きた。


「そこまで! 勝者、コノハ!」


「ホー!」


なぜ俺の頭の上で叫ぶんだ?


「おぉ! あんな大きくて怖そうな鬼が負けてしまったのじゃ」


「パワーだけでは勝負には勝てない典型的な試合になりましたな。相手の土俵に最後まで立たなかったフクロウの作戦勝ちです」


「なるほど…勉強になると聞かされて来てみたが、確かにこれは勉強になるな。フリーティアの騎士たちも見るべきだと思うが」


「それはタクト様のご意向で却下されています。元々こちらが無理に見学させていただいていますから、流石にそれを曲げるわけにはいきません」


また観客の前で戦うなんてまっぴらごめんだ。


さて、第二試合はちょっと、どうなるかわからない。ストラとグレイの戦いだ。順当にいけばグレイだが…ストラがグレイにどう挑むか注目だな。


「ガァアア!」


まずはグレイがミスリルブレスで攻撃するとストラは空に逃げ、火炎弾を撃ちまくる。


対するグレイは火炎弾を躱しながら、幻狼を使う。それに対してストラは風刃で幻狼を消す。幻狼に早く対処した正解だろうな。


すると互いに攻撃が止む。これは嬉しい光景だ。


「む? 攻撃が止まってしまったぞ? じぃ」


「…互いにどう敵を攻め落とすか考えているのでしょう」


「ですね…無言でも二人がバチバチ戦っているのがわかります。グレイさんが仕掛けますよ!」


グレイが毛針でストラに攻撃するとストラは躱しながら、なんとグレイに向かっていく。これには俺も驚いた。まさかの接近戦だ!


グレイは毛をミスリルにし、迎え打つ。ストラに噛み付かれる瞬間、グレイは幻狼を出す。


ストラはグレイに噛みつくがミスリルは破れない…しかし咥え込むことは出来る。ストラはグレイを振り回し、決闘フィールドにぶつけた。


流石にグレイは大ダメージだが、ストラの羽や尻尾には幻狼が噛みついている。あれでは空にはもう飛べないだろう。


するとストラはそのままの状態でグレイに火炎弾を撃ちまくる。


対するグレイは数発火炎弾を受け、意を決してストラに飛び込み、懐に入ったところで連携が発動する。


幻狼たちが飛べなくなったストラに連続攻撃をし、最後に本体のグレイがミスリルブレスを使い、ストラは倒された。


「勝負あり! 勝者、グレイ!」


「ワオーン! …ガゥ」


叫んだグレイがストラに歩み寄るとストラを舐めた。グレイなりにストラのバトルを称えているようだ。


「むぅ…熱い戦いじゃったな!」


「ですが、なぜストラさんはグレイさんに接近戦を挑んだのでしょうか?」


「確かに空から攻撃を続けていれば勝てたんじゃないのかい?」


その疑問はあるだろうな。だが間近で見た俺にはそれがわかる気がする。


「多分ストラさんはグレイさん相手にずっと逃げ切れないと思ったんだと思います。毛針の全てをずっと躱し続けるのは厳しいですから…」


シルフィ姫様の言う通り、どうしても当たる場面は出てくる。グレイも無傷ではいられないだろう。となると消耗戦でどちらがダメージが少ないかの勝負になるわけだが…ストラはそんな勝負を嫌った。


そんな勝負よりグレイとの真っ向勝負を挑み、グレイはその勝負に受けて立ち、全力で答えた。


「勝つことは確かに大切です…しかし時にそれよりも大切な物を優先する場合はあります。ストラさんにとってこの勝負はそういう勝負だったのでしょう」


うん…ストラのグレイに挑む心は確かにこの場にいる全員が認めた。いい勝負だった。


では、次はダークホースの登場だ。第三試合はアラネアとぷよ助だ。アラネアはぷよ助をどう攻略するんだろう。


「では、試合、開始!」


まずはアラネアが鋼線を使う。しかし当然のようにぷよ助の体に入った瞬間、溶かされる。バエルの糸も通用しなかったぷよ助だ。糸ではどうしようもないだろう。色々試したがやはり効果はない。


するとアラネアは猛毒ブレスを使う。ぷよ助は真っ向から浴びると猛毒ブレスは吸収して、浄化する。美味しく頂きましたって感じだな。


こうなると頼りになるのは土魔法か暗黒魔法しかないな。しかし土魔法を使ってもぷよ助にダメージを与えられない。土や泥などの攻撃はぷよ助にとって餌でしかない。


そして俺は使えないが暗黒魔法【マジックドレイン】、【ライフドレイン】を使うと効果があった。マジックドレインは相手の魔力を消費し、その分自分の魔力が回復する魔法。ライフドレインは生命力バージョン。


ぶよ助にはライフドレインが突破口になったアラネアは土潜伏をする。これで地中から生命力を奪い続ければ勝つことが出来る。しかしぷよ助は俺たちの想像を超えていた。


ぷよ助がじっとしていると思ったら、突如変形で触手のようになり体を分散させたと思ったら、触手は次々地面に刺さる。そして、地面を溶かしながら範囲が狭まっていく。


こ、これは…俺は冷や汗をかいていると本来の姿になったアラネアが地面から飛び出してくる。


そしてぷよ助は飛び出したアラネアに飛び付き、アラネアが悲鳴を上げて、倒された。挑発する手段もあったのに使わないんだ。


『…』


「え、えーっと。勝者、ぷよ助!」


結果ぷよ助の圧勝だったわけだが、リリーたちは心中最悪だな…全員戦いたくないという顔をする。


「ディアンさん…ありがとうございます!」


負けた恋火がお礼を言う有り様だ。更に複雑なのが次に戦う伊雪。


「お父さん…ギブアップのルールを入れませんか?」


『賛成!』


「それはいいけど…アラネアはギブアップしなかったんだぞ?」


『う…』


流石に自分だけというわけにはいかないだろう。トーナメントのルールもそういうものだ。


では、第四試合だ。戦うのはヒクスと伊雪だ。これはどちらが勝ってもおかしくないな。


「お父さんを独り占めするため…頑張ります!」


うーん…寂しい思いをさせちゃっているのかな?ちょっと、考えないといけないかも知れない。


「では、第四試合! 始め!」


「ピィー!」


「かまくら!」


ヒクスが火ブレスを放つと伊雪がかまくらで防御する。次は伊雪が仕掛ける。


「吹雪!」


決闘フィールドに吹雪が吹き荒れる。すると飛んでいたヒクスはたまらず着地する。さぁ、伊雪の攻撃準備は整ってしまったぞ?ヒクスはどうする?


ヒクスは金色に輝きながら、火ブレスを撃つ。雪を溶かす作戦だな。雪潜伏が驚異なのを知っているな。


しかしそれは隙を作ることを意味する。吹雪の中で伊雪がたくさん現れ、氷刃で斬り裂いていく。


しかしヒクスは氷結するが黄金の光で氷が溶ける。黄金の加護にはこんな効果もあったんだな。


そしてヒクスは伊雪に火ブレスを浴びせるが全部雪になる。雪分身えげつないな。


「かまくら!」


すると一体の伊雪がかまくらを使い、ヒクスの火ブレスを防御する。それを見てヒクスが竜巻となり、かまくらに突っ込む。するとヒクスはかまくらに挟まってしまう。完全に誘われたな。


「雪だるまさん!」


かまくらの上から突然巨大雪だるまが現れ、ヒクスをかまくらごと押し潰した。流石にこれはダメだな。


「そこまで! 勝者、伊雪!」


「や、やりました! お父さん!」


はいはい。頭を撫でてあげる。しかしこの後、シードのリリーと戦い、その後にぷよ助と当たるんだよな。まぁ、今は誉めてあげよう。


とりあえずこれでトーナメントが終わったから、これからバトルシップに向かって解放された武器と部屋を見に行くとしよう。


名前 グレイ アセナLv4


生命力 94

魔力  90

筋力  134

防御力 82

俊敏性 152

器用値 108


スキル


噛み砕くLv29 ミスリル爪Lv25 堅牢Lv20 気配察知Lv30 

危険予知Lv33 毛針Lv8 暗視Lv28 先制Lv10 ミスリルの牙Lv28 

疾走Lv27 神気Lv18 霊力Lv14 神聖魔法Lv12 幻狼Lv9→Lv11 見切りLv12 

潜伏Lv10 即死Lv10 咆哮Lv20 ミスリルブレスLv8 覚醒Lv5 

連携Lv9→Lv10 月の加護Lv6


名前 コノハ グラウクスLv4


生命力 90

魔力  152

筋力  96

防御力 74

俊敏性 118

器用値 142


スキル


暗殺Lv25 飛翔Lv40 氷爪Lv20 羽投擲Lv26 神瞳Lv31 

気配遮断Lv23 連続詠唱Lv16→Lv18 詠唱破棄Lv16→Lv18 魔力操作Lv14→Lv16 

同時詠唱Lv14→Lv16 風魔法Lv26→Lv27 水魔法Lv22→Lv23 神聖魔法Lv15→Lv16 

暗黒魔法Lv13 雷魔法Lv22→Lv23 氷魔法Lv36→Lv37 時空魔法Lv14 氷刃Lv18 

幻影Lv9→Lv11 守護Lv3 耐寒Lv7 女神の加護Lv5


名前 アラネア 女郎蜘蛛Lv3


生命力 90

魔力  120

筋力  114

防御力 65

俊敏性 75

器用値 178


スキル


吸血Lv6 格闘Lv6 粘着糸Lv28 柔糸Lv17→Lv18 鋼線Lv40 

操り糸Lv11→Lv12 裁縫Lv14 隠密Lv3→Lv4 罠設置Lv26 糸察知Lv11 

猛毒ブレスLv12→Lv13 土潜伏Lv10→Lv12 投擲Lv7 土魔法Lv9→Lv10 暗黒魔法Lv10→Lv11 

呪滅Lv5 魅了Lv5 使役Lv6 妖気Lv9→Lv10 妖術Lv14→Lv15 

覚醒Lv2


名前 ぷよ助 クリアスライムLv2


生命力 160

魔力  52

筋力  0

防御力 186

俊敏性 84

器用値 112


スキル


捕食Lv34 防御Lv23→Lv24 物理無効Lv32→Lv33 変形Lv38 捕縛Lv5→Lv6

粘着Lv7 衝撃吸収Lv26 擬態Lv1 分裂Lv20 超再生Lv26 

挑発Lv16 腐蝕Lv17→Lv18 水中行動Lv22 極寒ボディLv29 浄化Lv20→Lv21 

分解Lv10→Lv11 吸収Lv12→Lv13 水圧切断Lv1 冷凍砲Lv1 投擲Lv4 

風属性無効Lv1 水属性無効Lv9 火属性無効Lv17 光属性無効Lv10


名前 伊雪 雪女Lv3


生命力 94

魔力  198

筋力  104

防御力 74

俊敏性 100

器用値 130


スキル


氷刃Lv15→Lv16 雪投擲Lv12 使役Lv8→Lv9 氷装甲Lv9 魔法耐性Lv8 

雪潜伏Lv4→Lv5 雪隠密Lv4→Lv5 疾魔法Lv4 氷魔法Lv18 暴風雪Lv20 

吹雪Lv9→Lv10 妖気Lv10 運勢操作Lv7 かまくらLv5→Lv6 雪分身Lv5→Lv7 

重量操作Lv3→Lv4 即死Lv8→Lv9 連撃Lv11→Lv13 罠設置Lv3 氷結波動Lv8


名前 ヒクス グリフォンLv18


生命力 104

魔力  165

筋力  190

防御力 74

俊敏性 219

器用値 110


スキル


飛翔Lv38 雷爪Lv18 羽投擲Lv7 騎乗Lv27 暴風Lv26→Lv27 

防風壁Lv17 旋風刃Lv17 疾風Lv21 放電Lv9 残像Lv25 

風魔法Lv16 雷魔法Lv18 雷ブレスLv14 火ブレスLv7→Lv9 威光Lv5 

騎手強化Lv26 黄金の加護Lv11→Lv13


名前 ストラ ワイバーンLv16


生命力 146

魔力  150

筋力  162

防御力 92

俊敏性 151

器用値 107


スキル


飛翔Lv31 噛みつきLv14→Lv15 竜尾Lv11 竜爪Lv8 毒竜鱗Lv18→Lv19 

強襲Lv19 奇襲Lv7 猛毒Lv17 猛毒ブレスLv15 腐蝕ブレスLv18 

竜眼Lv14→Lv15 火炎弾Lv12→Lv14 疾風Lv12 連擊Lv13→Lv15 風刃Lv16→Lv18 

風魔法Lv9 威圧Lv5 騎乗Lv21


名前 月輝夜 オーガLv17


生命力 142

魔力  101

筋力  234

防御力 108

俊敏性 58

器用値 60


スキル


鎚Lv21 斧Lv1 鎖Lv3→Lv4 格闘Lv4 闘気Lv18 物理破壊Lv14 

防御無効Lv6 挑発Lv5→Lv7 堅牢Lv10→Lv12 咆哮Lv4→Lv5 強襲Lv15 

妖気Lv10→Lv12 戦闘高揚Lv10→Lv12 投擲Lv8→Lv9 再生Lv8→Lv10 恐怖Lv2 

炎ブレスLv8→Lv10 闇ブレスLv5→Lv7 狂戦士化Lv2→Lv3


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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
[気になる点] 黄竜の封印杖、黄竜の力をどうすることができるんですか 最後の部分が抜け落ちてます
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