表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
魔導船と魔王バエル
421/1718

#402 星海竜の試練

俺が目を開けるとそこには銀河が広がっていた。リリーの時は普通にキラキラ星が輝いていたが、ここは宇宙そのものを表しているかのような偉大さを感じる。


「すげー!」


『当然だ。キラキラ光るだけの聖輝龍王と同じと思われたら、心外だからな』


銀河の星が青く輝き、絶海龍王様が現れる。


『最初にお前に言うことがある…水着、ナイスだ!』


いや、俺に言われてもね。選んだのは俺だが、用意したのは運営だ。


『しかしいくら水着が良くても、試練に手抜きは出来ん。内容は聖輝龍王と同じだ。ただしルールは変えさせて貰う。消費アイテムは禁止だ』


うわ、難易度が上がった!ひでぇ…だけど今回はセチアの秘密兵器はないんだよね。前回の薬の使用法でへそ曲げて、俺が飲まないと薬は作らないとか言い出しちゃってね。


だから今回はガチ勝負だ。切り札はちゃんとある。


『ほう…勝てる気満々だな。ならさっさと始めるか』


絶海龍王様がそういうと青く輝く東洋の竜に青い宝玉をいくつも漂わせているドラゴンが現れる。


スターオーシャンドラゴン?

? ? ?


これがイオンの竜化した姿か…あの宝玉はヤバそうだな…さて、準備をして、運動もしっかりする。切り札を手に持ち準備完了。


『準備はいいか?』


「はい」


『なら、試練を始める!』


イオンが叫ぶ!俺は切り札を使う。


「来い! リリー!」


「呼んだ? タクト? わぁ! 綺麗な場所!」


『ちょっと、待てぇえええい!』


絶海龍王様が待ったをかける。


『おま、何勝手に俺様の領域に他のドラゴンを召喚してくれてるんだ!』


「勝手に? 俺の記憶が正しければ一度も禁止されたことは無かったはずですが?」


彼らは自分たちの領域と言ってはいるが召喚を禁止とは言っていない。


『それはそうだが…いや、これはお前の試練なんだぞ!』


「分かってます。ですからリリーには手出しさせません。エンゲージバーストは使いますが…まさか龍王様ともあろうおかたが今さらルール変更をしますか?」


『ぐ…だー! わかった! 今回は特別に許可してやる!』


ふ…勝った。だが、これで勝てる可能性が上がっただけだ。俺はスターオーシャンドラゴンの力を何も知らないからな。


「というわけだ。イオンのために力を貸してくれ。リリー」


「任せて、タクト! 手がかかる妹の世話をするのもお姉ちゃんの役目だから!」


スターオーシャンドラゴンに怒りマークが付いた気がする。意識は本当にないのだろうか?


まぁ、いいや。では、いこう。俺とリリーが指輪を翳す。


「「エンゲージバースト!」」


俺に金色の鎧とエストオラシオンが装備される。行くぜ!イオン!


「宝玉解放!」


俺が飛び出すとスターオーシャンドラゴンの宝玉が光る。何か…ヤバイ!


俺は未来を見て、縮地で回避しようとしたが、突然上から圧力を受け、地面に叩きつけられる。無理だったか…なんじゃこりゃ…まるで重力。いや、体全体に負荷を受けている。これは…水圧!?


「星鎧!」


聖なる光が俺たちを包み込むと水圧の負担が減った。これなら立てる!しかしそれを見たスターオーシャンドラゴンも次々宝玉が光る。


青い雷撃と無数の氷が次々自在に動いて、俺を襲いかかってくる。なめるな!


「ガンマレイバースト!」


ガンマレイバーストが水圧を使用したとき光った宝玉を破壊する。


すると水圧が解除される。よし、一気に!?


スターオーシャンドラゴンが叫ぶと大津波がこちらに向かってくる。空を飛んで逃げ…れないみたいだな。この波をスターオーシャンドラゴンは操作できるみたいだ。ならばこの青い壁を強引に押し通らせてもらう!


「星光! 星波動! ガンマレイバースト! 集束!」


三つの力が1つに集まる。これでどうだ!


ドラゴンブレスを超える破壊の閃光が大津波を貫き、スターオーシャンドラゴンに直撃するが綺麗な氷の鎧でガードしたようだ。


しかし俺は大津波を突破してイオンに肉薄した。貰った!


「「アクセラレーション!」」


俺はスターオーシャンドラゴンを連続で斬り裂くとスターオーシャンドラゴンは水になる。ここで水の分身!?


「ッ!? 星剣!」


スターオーシャンドラゴンが爪に水を纏い、星剣とぶつける。更に俺は力のルーンを使用し、弾いた瞬間スターオーシャンドラゴンの宝玉が光り、一瞬で氷に俺たちは閉じ込められてしまった。本当に容赦ないな。


しかし星読みが普通に外れていることを見ると、イオンは超感覚を持っていそうだ。いくら未来を読めても瞬時に見ている未来と違う行動をされたら、どうしようもない。


するとスターオーシャンドラゴンはリリーの時に見た魔方陣と似ている魔方陣を展開する。その瞬間星読みで恐ろしい未来を見る。これは無理だ!止めないと!


「テレポート!」


しかし魔法が発動しない。この氷の効果か!くそ!


「星光!」


俺から星の光が放たれ、氷から脱出する。間に合え!


「ルーンマジック!」


しかし対応に遅れた俺は魔法の発動を許してしまう。


魔方陣から巨大な青い光球が現れるとそこから一滴の雫が降りる。やばいやばいやばい!生き残る手を探すと星読みが俺に告げる。


「聖櫃! 星壁! 星鎧!」


そして地面に雫が落ちると世界が青色に消し飛ぶ。


EOの最上級魔法にして、超広域殲滅魔法の一つ。惑星魔法マーキュリー。それがこの魔法の正体だった。


マーキュリーが発動後、俺たちが倒れているのを見て、スターオーシャンドラゴンが雄叫びを上げる。


すると俺たちから莫大な星の光が放たれる。俺たちの生命力は一度なくなり、その後全回復した。これが起死回生の効果。死んでも一度だけ蘇生し、更に全ステータスを一時的に大幅上昇させる。


「竜技! ドラゴンクロー! 竜穴!」


勝利を確信したスターオーシャンドラゴンにエストオラシオンに宿ったドラゴンクローが竜穴が突き刺さる。


「ガンマレイバースト! ガンマレイバースト! ガンマレイバースト!」


更にガンマレイバーストを竜穴に乱射して、スターオーシャンドラゴンが倒れる。しかしスターオーシャンドラゴンは蘇り、逆鱗を発動させ、美しい青色の体を真っ赤に染める。しかしその間を待つ俺じゃないぞ。


「星光! 星波動! ガンマレイバースト! 竜魔法シューティングスターライト! チェーンエクスプロージョン! ドラゴンブレス!」


スターオーシャンドラゴンが上を見る。


「集束! さっきのお返しだ! 消し飛びやがれ!」


スターオーシャンドラゴンは氷の鎧を貼るが、そんなもので防げるほどやわな攻撃ではなかった。


あらゆる力を集束させた閃光はスターオーシャンドラゴンに直撃し、辺りを消し飛ばした。そしてスターオーシャンドラゴンは倒れ、イオンに戻る。


『そこまでだ。試練は終わり…お前たちの勝ちだ』


絶海龍王様がそう言うと強制的にエンゲージバーストは解除され、リリーがいなくなった。よっぽどいさせたくなかったんだな。


『当然だ。ここでの記憶も消したからな。文句は言わせねーぞ! さて、さっさとこいつに力を授けてやるか』


倒れているイオンが光り輝く。


『俺たち、海竜は全てを飲み込む。人の文明、命はもちろん悪感情も好感も全てだ。そして飲み込んだものを俺たちは静かな海に帰し、安らぎを与える。お前も海竜なら好きな男ぐらい強引に飲み込んでみせな。今日からお前はドラゴニュート・スワローだ!』


イオンが進化する。そしてインフォが来る。


『イオンがドラゴニュート・スワローに進化しました。二刀流スキルに【海錬刃】が追加されました』

『超感覚、魔力操作、魔力切断、雹、水圧結界、星氷装甲、逆鱗、起死回生を獲得しました』

『竜化のデメリットが一日となりました』


沢山インフォが来たが今の俺には届かない。


進化したイオンの衣装がどんな衣装になるか気にしていたら、イオンはスクール水着姿になった…え?これって以前見たものと同じものじゃないか?


『そうだが?』


肯定された…絶海龍王様が答える。


『色々な水着を見て、素晴らしいと思ったんだがな…最終的にいいのはこの水着じゃないかと思っちまったんだよな』


原点回帰したわけね…とりあえずステータスを確認するか。


名前 イオン ドラゴニュート・エンベロープLv30→ドラゴニュート・スワローLv1


生命力 85→135

魔力  160→210

筋力  90→140

防御力 52→92

俊敏性 210→260

器用値 130→180


スキル


二刀流Lv38 槍Lv4 投擲操作Lv20 飛行Lv18→飛翔Lv18 超感覚Lv1 

魔力操作Lv1 魔力切断Lv1 遊泳行動Lv25→高速遊泳Lv25 竜眼Lv3 水分身Lv1

氷刃Lv27 放電Lv12→蒼雷Lv12 連撃Lv16→多連撃Lv16 水魔法Lv18 時空魔法Lv10 

水流操作Lv1 蒼波動Lv12→蒼海波動Lv12 水圧結界Lv1 雹Lv1 星氷装甲Lv1 

氷牢Lv1 逆鱗Lv1 竜技Lv17 竜化Lv8 竜魔法Lv3 

起死回生Lv1 ドラゴンブレスLv4 海竜の加護Lv7→星海竜の加護Lv7 料理Lv22


イオンにも魔力切断、先を越されてしまった。スキルがリリーより多い分、防御力が低くなっているな。するとイオンが目覚める。


「ん~…あれ? ここは?」


イオンは背伸びをしただけなのだが、現在のイオンは俺と大差ありません。犯罪臭しかしない。


『折角だ。このままプロポーズをしたらどうだ? 指輪はあるんだろう? 俺様が見届けてやるぞ』


この絶海龍王様、絶対面白がっていやがる!スクール水着のイオンに告白とプロポーズするってどんだけだ!


「え!? 指輪!? それに絶海龍王様!? え、えーっと…えーっと…」


イオンが髪型を整える…髪よりも自分の服装を気にしたほうがいいと思うぞ。髪を整えたイオンが来る。


「い、いつでもいいですよ! タクトさん!」


「…本当にするのか?」


「はい!」


イオンは真剣だな…だが、このままだとイオンが俺と同じ黒歴史を背負うことになる。だから伝えよう。


「その格好で?」


「はい! え? 格好?」


イオンが自分の姿を初めて見る。そして沈黙…まるで壊れかけのロボットのようにイオンが顔を上げ、俺を見ると顔や体が真っ赤になる。


「きゃあああああ!? 見ないで下さい! タクトさん!」


『今、その格好ですると了承したよな?』


「するはずないです! なんなんですか! もう」


『そうか…ならさよならだな』


俺たちは世界から落下する。え?これで終わるの!?


『次の時までにせいぜい腕を磨いておけよ』


「さ、最低ですぅううう!」


こうして俺の星海竜の試練は終わった。次はセチアの試練だ。俺は、緑の光に包まれた。


名前 タクト 寵愛の召喚師Lv1


生命力 120

魔力  270

筋力  120

防御力 70

俊敏性 90

器用値 176


スキル


格闘Lv26→Lv27 蹴り技Lv23 杖Lv35 片手剣Lv34→Lv35 槍Lv23 刀Lv22→Lv24 

投擲Lv11 詠唱破棄Lv3 魔力操作Lv3 召喚魔術Lv39 封印魔術Lv26→Lv27 

ルーン魔術Lv11 騎手Lv35 錬金Lv23 採掘Lv28 伐採Lv36 

解体Lv43 鑑定Lv33 識別Lv40 疾魔法Lv4 炎魔法Lv4 

地魔法Lv5 海魔法Lv4 暗黒魔法Lv6 神聖魔法Lv11 雷魔法Lv34 

爆魔法Lv37 木魔法Lv27 氷魔法Lv29 時空魔法Lv43→Lv44 獣魔魔法Lv4 

遅延魔法Lv10 連続詠唱Lv15 水中行動Lv19 縮地Lv1 読書Lv16 

料理Lv40 餌付けLv8 釣りLv20 シンクロLv24 エンゲージLv2→Lv3 

連携Lv9→Lv10


名前 リリー ドラゴニュート・ホープLv1


生命力 160

魔力  160

筋力  276

防御力 120

俊敏性 130

器用値 122


スキル


星拳Lv13→Lv14 飛翔Lv29→Lv30 片手剣Lv39 大剣Lv35 鎚Lv13 

危険予知Lv12→Lv14 超感覚Lv8→Lv10 竜眼Lv8→Lv10 星読みLv8→Lv10 物理破壊Lv7→Lv9

星鎧Lv8→Lv10 星壁Lv3→Lv4 星雨Lv5 聖櫃Lv2 星光Lv1→Lv2 連撃Lv14→Lv15 

集束Lv2→Lv4 超再生Lv5 星気Lv34→Lv35 光魔法Lv12 星波動Lv10→Lv11 

逆鱗Lv1 竜技Lv16→Lv17 竜魔法Lv3 竜化Lv7 ドラゴンブレスLv6 

起死回生Lv1→Lv2 星竜の加護Lv8

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
リリーの時も思ったけど火や土のドラゴニュートの主人(というか主人公以外の召喚士)、この難易度の試練突破して進化出来る気がしないんだけど
[一言] プレイヤー最高峰のサモナーさんは進化で忙しいねぇ……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ