#399 第一の島、奪還
全員が喜び合う中、反省点が浮き彫りになった戦いだった。
「ごめんなさい。完全に司令部のミスだわ」
「まさかアイテムやボスの位置を変えてくるとは思いませんでした」
「普通のゲームなら絶対にないことだからな。考えてみれば敵に弱点が見付かったんだから対策を取るのは当然のことなんだよな」
「全員指摘出来なかった時点で責任は誰にでもありますよ」
そうだよな。俺も気付けなかったし、反省だ。
「それにしても、タクトさんがあんな策を使うとは意外でした」
「そうですね。もっと相手を追い込んで行くのが好きかと思ってました」
「そっちのほうが好きですよ? ただ今回は時間が勝負でしたから考えるよりスピードを優先しました。すみません。勝手に行動して」
「すぐに指示を出せなかった私たちの責任よ。寧ろ助かったわ」
みんなから感謝される。恥ずかしいね。そして話は今後の話になるがこれは全会一致した。
直ぐに進撃し、第一、第二の島を奪い返す。更に第三の島を攻略する。
理由は第三の島の戦いと今回の戦いでかなりの物資が消費されたこと。特に大砲の弾がヤバいらしい。このまま防衛戦を続けても消費するだけ、それなら短期決戦を挑むしかない。
「決まりね。攻略組は直ぐに出発して! 深夜までに第一の島を奪い返しましょう!」
『おぉ!』
「問題は第二の島ね…朝、昼の戦力じゃ厳しいわね…」
「多分、大丈夫ですよ?」
全員が俺を見る。するとニックさんが説明してくれた。
「タクトさんの指示で水路を使った鍾乳洞中心部の最短ルートを敵が使えないように錬金術師の壁で塞ぎました。解除すれば敵に気付かれることなく、ボスに挑めます。朝から昼活動しているメンバーがいますから行けますよ」
「どれだけ先を読んでいるんだ? お前は」
「え? ただで拠点渡すとかあり得なくないですか?」
『…』
全員に引かれてしまった。何故だ?
「とにかく作戦は決まったわね。今日中に第一の島を落として、昼間に第二の島を落とす。第三の島の決戦は明日の夜。異論はあるかしら?」
異論は出るはずがない。ただ俺は昼の人たちに閉じ込めたカースパイレーツたちの退治をお願いした。恐らく今回沈めた船の乗員だろうからな。
俺たちは準備を整え、進撃する。因みにスクナビコナの乗員はかなり増えていたりする。理由は修理の遅れだ。
他の船も良く似た感じになっている。
「やはりスクナビコナは快適ですね」
「エーテル魔導大砲は大丈夫そうですか? 与一さん」
「使い方は同じですから問題ないですよ。砲手は任せてください」
与一さんたちの船は沈められたので、与一さんたちは前回同様エーテル魔導大砲を担当することになった。トリスタンさんも乗っていた砲船が被害を受けたので、乗船している。
するとイオンたちが料理を運んできた。俺が教えた料理だ。ココナッツシェイクもある。
ブリのハーブ燻製焼き:レア度7 料理 品質B
効果:満腹度65%回復、俊敏性2時間アップ(大)、魔力2時間アップ(大)
ブリを乾燥ハーブで燻製にした料理。ブリの味とハーブの香りが楽しめる一品。
フィンヴェナハのハーブ燻製焼き:レア度7 料理 品質B+
効果:満腹度65%回復、筋力2時間アップ(極)、魔力2時間アップ(大)
フィンヴェナハのリブロースを乾燥ハーブで燻製にした料理。お肉とハーブの香りが楽しめる一品。
それを見たみんなは驚く。
『燻製料理!?』
『ココナッツシェイクの効果何!?』
普通に勿体無いが腹が減っては戦は出来ない。俺の料理にはまだ秘密兵器が眠っているから何も問題はない。
全員で食べると満場一致で美味しかった。そしてイオンが俺に自分が作った料理を持ってくる。
「タクトさんも食べて下さい。ど、どうぞ!」
ブリのハーブ燻製焼きを俺に差し出して来る。食べろってことだな。しかし俺の近くにいたリリーがブリのハーブ燻製焼きに食いつく。
「はむ! ん~美味しい~」
「…」
「うむ? どうひたの? イオンちゃん」
「リリー…ちょっと部屋でお話があります」
イオンにそう言われるとリリーが未来を見たのか逃げ出す。
「進化してもスピードで敵うわけないでしょう! 未来を見たなら大人しく来なさい!」
「いや~! タクト! 助けて~!」
「タクトさんは舵をしていますから、逃げ場はありません! さぁ、来なさい!」
「い~や~」
二人は部屋に向かった。強くなっても、色々変わらないよな。俺たちは…すると恋火とセチアが料理を持ってくる。恋火は涙目だ。
「頑張って作りました!」
「やっぱり臭いはキツかったか?」
「はい…でもちゃんと出来たと思います!」
「どれどれ…ん! 美味しく焼けているぞ! 恋火」
俺が頭を撫でると恋火は満面の笑顔を見せる。
「こちらもどうぞ。タクト様。自信作です」
「どれどれ…うん! 美味い。みんなつまみ食いをしなかったら、満点だったな」
『ッ!?』
何人も口を拭くが残念ながら、ステータスに満腹度の回復と料理バフで残るからつまみ食いはバレバレだ。まぁ、今日は料理を作ってくれたから見逃して褒めよう。しかしそんな空気を壊すように敵が現れる。
『邪魔です!』
瞬殺。出てくるタイミングが悪かったな。半魚戦士。そして第一の島に辿り着くと島中モンスターだらけだった。
そのモンスターたちに容赦なくエーテル魔導大砲を撃つみんな。大砲の弾、節約だ。次々爆散するモンスターたちを見ると少し同情するな。
更には魔法使いたちの合成魔法や広範囲魔法が炸裂し、ボスも巻き込まれ、奪還成功。残りの雑魚処理は他のみんながしてくれた。
それから明日の作戦の打ち合わせと防衛の話をする。第一の島の防衛には与一さんと満月さんがすることになり、俺はスクナビコナでログアウトすることになった。
これで明日、俺が第二の島に移動すればみんな第二の島に行ける。明日、絶対仕留めてやるぜ。デイヴィ・ジョーンズ!
名前 イオン ドラゴニュート・エンベロープLv29
生命力 85
魔力 158
筋力 87
防御力 52
俊敏性 207
器用値 130
スキル
二刀流Lv37 槍Lv4 投擲操作Lv19 飛行Lv17 遊泳行動Lv23
氷刃Lv26 放電Lv10 連撃Lv16 水魔法Lv18 蒼波動Lv11 竜技Lv17
竜化Lv8 ドラゴンブレスLv4 海竜の加護Lv7 料理Lv20→Lv22
名前 セチア ハイエルフLv29
生命力 87
魔力 226
筋力 77
防御力 53
俊敏性 66
器用値 210
スキル
杖Lv18 魔法弓Lv31 鷹の目Lv20 射撃Lv21 木工Lv22
採取Lv33 調薬Lv19 刻印Lv11 宝石魔術Lv5 宝石細工Lv5
風魔法Lv8 火魔法Lv21 水魔法Lv24 土魔法Lv15 闇魔法Lv8
神聖魔法Lv7 雷魔法Lv9 爆魔法Lv10 木魔法Lv17 氷魔法Lv8
樹魔法Lv15 罠設置Lv2 ハイエルフの知識Lv26 精霊召喚Lv8
使役Lv8 料理Lv18→Lv20
名前 恋火 シュラインビーストLv29
生命力 105
魔力 148
筋力 163
防御力 65
俊敏性 187
器用値 110
刀Lv28 二刀流Lv5 風刃Lv11 炎魔法Lv12 邪炎Lv17 忌火Lv25
気配察知Lv28 危険予知Lv29 霊力Lv10 幻術Lv2 神道魔術Lv7
見切りLv10 俊足Lv17 妖術Lv5 血醒Lv9 料理Lv20→Lv22
シュラインブレスLv3 狐技Lv3 神降ろしLv2 獣化Lv4
名前 和狐 シュラインビーストLv28
生命力 114
魔力 193
筋力 79
防御力 66
俊敏性 154
器用値 154
スキル
扇Lv12 舞踊Lv12 投擲操作Lv10 邪炎Lv14 忌火Lv17 気配察知Lv17
危険察知Lv16 封印魔術Lv15 幻術Lv12 炎魔法Lv7 神道魔術Lv21
妖術Lv12 裁縫Lv21 革細工Lv12 料理Lv21→Lv23 血醒Lv5
シュラインブレスLv3 狐技Lv3 神降ろしLv2 獣化Lv4




