#38 木魔石と森の守護者
いつの間にか50万アクセス超えて、60万を達成しておりました。
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俺がやってきたのは獣魔ギルド。リリーとイオンが怯えるが理由を話すと渋々付いてくる。だがリリー達が警戒していたアウラさんは留守みたいだ。それを知った二人の反応は劇的だった。
「助かったよ!イオンちゃん!」
「えぇ!」
この二人が一緒に喜ぶ姿は実に珍しい。この奇跡の光景を作る要因となったアウラさんは実に恐ろしい人だ。
俺は許可を取り、召喚の間を使わせてもらう。今回の狙いは魔石召喚のわけだがウルフマンからドロップした土性石がある。これを魔石にして、召喚したら壁役が召喚出来そうなのだが、俺が気になったのは土性石と水性石で魔石生成したら、木性石になるのでは?ということ。偶然にも両方若木の森でゲットしたものだ。土性石は森では手に入らない素材みたいだし、木性石になるのならゲット出来ても不思議じゃない気がするんだよね。
今はユニークアイテム扱いとなっているが、その内たくさん出回るとルインさんたちが言っていたので、思いきって実験してみることにしたのだ。
さて、錬金スキルを使い、土性石と水性石をセット。魔石生成を使う。頼む!上手くいってくれ!
いや、今はレアなアイテムだし、成功はして欲しいって…
二つの石が混ざり合い、緑の石が誕生する。成功だ!よっしゃー!鑑定してみます。
木魔石:レア度2
木属性を宿した魔石。
水性石と土性石で錬成したものなので、宿している魔力は低い
ふむ、恐らく木性石二つで作るとの差があるんだな…当然といえば当然か。木性石はないので、後悔はしていない。そして久々に錬金スキルがレベルアップしました。
名前 タクト 召喚師Lv15
生命力 24
魔力 54
筋力 17
防御力 10
俊敏性 15
器用値 32
スキル
素手Lv5 蹴り技Lv6 杖Lv6 召喚魔術Lv10 錬金Lv4→Lv6 採掘Lv6 解体Lv7 鑑定Lv7
識別Lv4 風魔法Lv5 火魔法Lv6 土魔法Lv5 水魔法Lv5 闇魔法Lv5 光魔法Lv5 雷魔法Lv3
爆魔法Lv2 木魔法Lv2 氷魔法Lv2 時空魔法Lv3 読書Lv4 料理Lv8 餌付けLv3 釣りLv5
さて、木魔石が出来上がっちゃいました。ならやることは決まっている。魔石召喚ですね。フルパーティーとなっているから必要ないかも知れないが結構枠が溜まっているのだ。レベル上げも最近進んでないし、ここらで新しい仲間を召喚してもいいだろう。
という言い訳をしたがぶっちゃけ気になるだけだ。だって、ここ、召喚の間だし。
というわけで魔石を四つ作成していざ召喚!
木魔石を中心に4つの魔石が回る…そして下の魔法陣に吸い込まれてくる。さて、リリーの時は眩い光がイオンの時は水の粒子が出てきたけど、今回はどんな演出かな?
魔法陣から大量の葉っぱが溢れ出てくる…そしてシンシンと葉っぱが降り注ぐ中、魔法陣の中心には女の子が…え?またなのか?
だが違った…いや、女の子なのは間違いないんだが…その子の姿がリリーやイオンとは明らかに違うのだ。髪と瞳の色はエメラルドグリーン。ヘアースタイルはハーフアップ。
服装は緑を基準とした服だった。そこはいいのだ。だが問題があった。おへそを出しています。しかもミニスカート。服装について、一言…小学生がそんな格好したらいけません!だが召喚獣の服装は変えることが出来ない…そもそも服自体出回っていないわけだが。
そしてリリー達と決定的に違うのが耳だ。リリーたちよりも尖った長い耳…そう。木属性で尖った長い耳の種族といえば俺でもその存在は知っている。
俺が新しく召喚した女の子はエルフだった。そしてここで召喚魔術がレベルアップ。
名前 タクト 召喚師Lv15
生命力 24
魔力 54
筋力 17
防御力 10
俊敏性 15
器用値 32
スキル
素手Lv5 蹴り技Lv6 杖Lv6 召喚魔術Lv10→Lv11 錬金Lv6 採掘Lv6 解体Lv7 鑑定Lv7
識別Lv4 風魔法Lv5 火魔法Lv6 土魔法Lv5 水魔法Lv5 闇魔法Lv5 光魔法Lv5 雷魔法Lv3
爆魔法Lv2 木魔法Lv2 氷魔法Lv2 時空魔法Lv3 読書Lv4 料理Lv8 餌付けLv3 釣りLv5
俺がステータスを確認しているとエルフの女の子が話しかけてくる。
「あなた様が私を召喚された方ですか?」
幼い割に敬語か…ヘアースタイルと相まって、お嬢様な感じがするな…なお服装はアウト。
「あぁ、召喚師のタクトだ」
「タクト様ですね。では私に名前をください」
様呼びか…うーん。エルフの名前か…どうするかな…普通なら草木花を参考に選ぶんだろうな…俺はエルフ娘を見ると彼女は小首を傾げてこちらを見る。その仕草から何となく浮かんだ花があった。
「セチアなんてどうかな?」
名前の由来はクリスマスで有名な花ポインセチアだ。花言葉は『祝福する』、『私の心は燃えている』、『聖なる願い』などとなっている。ちなみに色によってこれは異なる。ピンクなら『思いやり』、『清純』。白なら『慕われる人』、『あなたの祝福を祈る』だったはず。
一見この子に合っていなさそうなのだが、クリスマスで使われるこの花の緑の葉は『永遠の命、愛』を表していると聞いたことがあった。エルフは長寿のイメージが俺の中にはあり、愛という言葉は何故かこの子に合ってる気がしたのだ。
ついでにこの花は毒を持っている。正確には樹液と葉に毒がある。実際に食べて死んだ人がいると花屋のお姉さんに教えてもらった。何となくだがこの子、一筋縄ではいかない気がするんだよね。
「セチアですか…素敵な名前ですね。気に入りました。ではこれから私のことはセチアとお呼びください。タクト様」
「あぁ、これからよろしく頼むな。セチア」
「はい。お任せ下さい」
そう言いながら抱きついてくる。いきなりだな。
「「む!」」
その様子にリリーとイオンがむくれる。
「いきなり抱きつくのはどうかと思う!」
リリーよ。お前が言うのか?
「そうですよ。もう十分でしょ。離れて下さい!」
イオンが剥がしにかかる。その様子を見て、悪戯な笑みを浮かべるセチア。
「ダメですか?タクト様」
ここでそうやって俺に聞いてくるのか…わかっててやっているな。この子…やはり一筋縄ではいかないな。
「タクトさんに聞かないでください!ダメです!」
イオンよ。お前はいい娘だよ。
「残念。剥がされちゃいました」
ちっとも残念そうじゃない!何となくセチアとイオンの今後の関係が予想できた。さて、セチアのステータスはどうかな?
名前 セチア エルフLv1
生命力 10
魔力 30
筋力 6
防御力 4
俊敏性 10
器用値 30
スキル
杖Lv1 採取Lv1 調薬Lv1 水魔法Lv1 土魔法Lv1 木魔法Lv1 樹魔法Lv1
エルフの知識Lv1
ちょっと待って…Lv1でこの魔力と器用値おかしくね?それにスキルも多い。そして気になる魔法が一つ、
樹魔法ってなんだ?後はエルフの知識か…なんとなく凄そうだ。そしてリリーがまたお姉ちゃんにこだわるがセチアはあっさりリリーとイオンをお姉様と呼ぶようになって、リリーのテンションが上がったのは言うまでもない。イオンもちょっと嬉しそうだった。
新キャラは小悪魔系ロリお嬢様エルフのセチアです。
イオンをからかい、タクトを困らすキャラとなります。
次回はそんなセチアの強さをお見せします。
お楽しみに。