#374 魔導船クエストとエーテルビースト
俺はノアにご飯をご馳走し、話を聞く。
「まずボクはそこら辺の魔導船を作るつもりはない。ボクの夢は最高の魔導船を作ることだからね! 設計図はもうあるんだ。ただ最高の船には最高の素材が必要なんだよ」
まぁ、そうなるわな。さて、どんな素材が来る?
「まずはエーテル結晶という物を集めて欲しい」
「エーテル結晶?」
確かイクスの武器素材にあったな。
「そう。魔導船の魔導エンジンに使いたいものなんだよ。魔導船は全てのエネルギーは魔導エンジンから供給されるようになっているからどうしても使いたい素材なんだよ」
燃料みたいなものか。
「なるほどな。ここら辺で手に入るのか?」
「うん! エーテルビーストから手に入ると言われているよ」
「採掘や買ったら、ダメなのか?」
「あはは! それは無理だよ。採掘出来るエーテル結晶はとっくの昔に採掘され尽くされちゃったし、もし出回っても色々な国がすぐに買っちゃうよ」
どんだけの素材なんだよ。いや、気にするところはそこじゃない。
「エーテルビーストから手に入るんだよな?」
「うん」
「色んな国が欲しいんだよな? ならなぜエーテルビーストを倒さないんだ?」
「それはエーテルビーストが強いからだよ。ウィザードオーブはエーテル結晶欲しさに何度もエーテルビーストに挑んだけど、その度に全滅を繰り返している歴史があるんだよ」
おかしいだろ!それぇ!
「情報とか何かないか?」
「ボクは知らないな。冒険者ギルドや図書館にいけば情報があるんじゃないかな?」
ごもっとも。じゃあ、行ってくるか。
「…本当に行ってくれるのかい?」
「俺はノアに最高の魔導船を作ってもらうために来たからな。やるだけやってやるさ」
「…あはは。じゃあ、期待して待っているよ」
俺はウィザードオーブでエーテルビーストについて調べた。
まず冒険者ギルドで上級クエストの討伐対象だった。そりゃそうなるよな。すると金色以上のギルドカード持ちは討伐対象外となっていた。聞いてみると呆れた内容だった。
「金色以上の冒険者に奪い合いをされたら、国が持ちません。だから禁止にしているんですよ。あなたは大丈夫ですからクエストを受けれます。どうしますか?」
まぁ、禁呪を撃ち合う戦場になったら、終わりだよね。クエストは受けないことにした。だって、エーテル結晶を渡さないとクリアにならないみたいだから、受けてはマイナスだ。
更に図書館で調べると色々情報があった。
エーテルビースト:エーテル結晶のモンスター。七色に輝いているので、すぐに見付けられる。素早さも驚異だが防御力が圧倒的に高い。魔法が一切通用せず、魔法を弾き返してくる。状態異常も通用しない。身体中のエーテル結晶から光線を無数に撃ちながら、襲い掛かってくる。
魔法反射、状態異常無効、身体中からビーム、足も早い…どうするかな。このモンスター…気にするのは波動技やブレスが通用するかどうかだな。通用してくれるなら勝てると思うんだが…甘いかな。
とにかく何が有効で何がダメか見極めないとな。エーテルビーストが出現する場所はこの町から少し離れた鉱山に行く途中に現れるそうだ。行ってみますか。
リターンを遅延魔法でストックし、準備完了。リリーとストラに乗り、移動する。意外に早く到着するとリリーが警告する。
「タクト! 狙われてる!」
ストラを緊急回避されると遠くの岩山から七色のレーザーが飛んできた。ちょっと待て…あんな遠距離から攻撃してくるのかよ…見つけやすいという話だったが岩山に隠れられていたら、わからないぞ。すると七色の光が動き出す。識別する。
エーテルビースト?
? ? ?
まぁ、何も見えないよな。そいつは虹色の水晶の巨大な狼のようなモンスターだった。大きさは黒鉄クラスだ。
俺が観察しているとエーテルビーストが立ち止まると身体中が光る。俺はストラを急降下させた。次の瞬間、無数のレーザーが撃たれる。木を盾にしようとしたが、盾になっていない。ストラが被弾しながら、なんとか岩山にたどり着く。
流石に岩山は貫けないみたいだな。この辺りは岩山や大きな岩が点在している森みたいだ。この地形をどう活かすかがポイントになりそうだな。
「リリー!」
「光波動!」
リリーが光波動を使う。するとエーテルビーストはレーザーをやめ、真っ正面から受けて立つ。
光波動が直撃した瞬間、弾き返された。
「うそ!?」
リリーが驚くのも無理はない。だが成果はあった。反射するときは動きとレーザーが止まることが分かったからな。
更に回復させたストラが火炎弾、腐蝕ブレスを使うがどれも弾かれた。スキル技もダメか。あと、反射された攻撃はまっすぐしか返せないみたいだな。
俺はイクス、ノワ、黒鉄を召喚する。更にストラを戻し、グレイを召喚した。
黒鉄が強制を発動し、エーテルビーストが黒鉄に連続でレーザーを浴びせるが、黒鉄は腕を盾に変形させ耐える。あんなことできたんだな。だがそれでも生命力の減りが激しい。だが、耐えることが出来ていることは何よりの戦果だ。リリーと二人で回復させると十分持ちこたえられている。
グレイが幻狼を出し仕掛けるが、エーテルビーストは黒鉄にレーザーを浴びせながら幻狼全てにレーザーを浴びせて見せた。誘導は通用しないか。次にノワに影縛りを頼んだが、ノワは首を振る。
「…眩しすぎて無理」
なるほど。ならば邪眼を試して貰ったが、状態異常効かないんだよな。ノワを戻し、ファリーダを呼ぶ。
「あのレーザー、どうにか出来ないか?」
「無理ね。距離がありすぎるわ。それに魔力妨害も状態異常の一種だから通用しないと思うわ」
ダメか…だがファリーダを出して思いついた。
「ルーンスキル!」
弾き返され、俺がスキルを封じられた。ダメか。だが、直接魔法をかける技は魔方陣ごと返されるんだな。ならばファリーダに変えて、セフォネを召喚する。
「影召喚! ゆけ! 我が僕たちよ!」
だが黒鉄から出た瞬間、セフォネのコウモリたちはレーザーに貫かれる。しかも呪滅封印は効果がなく、コウモリたちの復活もなかった。
「すまぬが、お手上げじゃ」
呪滅封印も夜不死まで無効か…めちゃくちゃだな。
「タクト…どうするの?」
リリーが黒鉄を回復させながら、心配そうに聞いてくる。
「大丈夫だ。今までもどんな敵も倒してきただろ? 黒鉄を頼むぞ。リリー」
「うん! 任せてタクト!」
とはいえダメージを与えられない敵は初めてだな。後、試していないのは…俺はセフォネを変えて、リアンを召喚する。
「リアン、呪歌を使ってみてくれ」
「は、はい!」
さて、どうだ?エーテルビーストを見るとダメージが僅かだが与えている。呪歌は有効か!それと再生はないみたいだな。
だが、他にも色々知らないといけない…次はリアンを変えてミールを召喚する。
「ミール、落とし穴を頼む。地面から顔を出すなよ? 狙われるぞ」
「はい!」
俺も黒鉄の回復をする。さて、どうなる?
するとエーテルビーストの攻撃は止む。
『ダメです! 逃げられました』
落とし穴を察知したのか…つまり嫌な訳だな。
俺が見るとエーテルビーストは飛び上がっていた。エーテルビーストは体勢を維持すると上空から無数のレーザーが撃ってくる。
「全員隠れろ!」
俺たちが岩山や黒鉄に守ってもらう一方でイクスがリフレクターでエーテルビーストのレーザーは逆に弾くとエーテルビーストに命中し、ダメージを与えた。更にイクスに守られたグレイが毛針を使うとこれもダメージを与えた。
物理技は効果ありか。それにイクスのあの反射攻撃…自分の攻撃が反射出来ないだけか?
俺の思考を邪魔するようにエーテルビーストは叫び、口を開けると光が集まる。ブレスはやっぱり使えるよな。だが、レーザーが止まったし、溜めに時間がかかっている。チャンスだ。
「黒鉄! 今までやられた分を返してやれ!」
黒鉄の腕が回転し、電気が走るとロケットパンチを放つ。ブレスの溜め中の攻撃に回避が出来ないエーテルビーストに黒鉄のロケットパンチが直撃する。
大ダメージだが、流石に一発では無理だった。すかさずリリーが飛び出すがエーテルビーストに近付く前にレーザーを撃たれ、帰ってくる。
エーテルビーストが地面に着地しようとする瞬間を俺は狙う。
「シンクホール!」
突然の地盤沈下でエーテルビーストはダメージを受ける。やはりこういう魔法は有効なのか。自分に魔法か魔方陣が当たる魔法じゃないと弾けないんだな。
だか、エーテルビーストはすぐに飛び出すと目を真っ赤にし、身体中から稲妻が走らせるとダメージが全回復する。これはアイスワイバーンと同じ能力か!
するといきなり特大の七色のブレスをぶちかましてきた。ブレスを殆ど溜めなしで使えるのか!?間に合え!
「リリース!」
俺たちはリターンで逃げ帰った。黒鉄がいなかったら、詰んでたな。流石に今日はもう一度、挑めないな。するとインフォが来る。
『リリーの光魔法のレベルが10に到達しました。光魔法【レーザー】、【クリア】を取得しました』
新しい魔法を覚えたリリーだが、しょんぼりしている。
「タクト…ごめん」
謝るリリーの頭を撫でると俺は宣言する。
「明日、あいつを倒すぞ」
「え?」
「みんなのお陰であいつの倒し方が大体分かった。ただ厳しい戦いにはなるだろう。みんなの力、俺に貸してくれ」
「うん!」
リリーの返事に答え、全員がそれぞれ答える。するとログアウトする前にセチアに止められるとセチアが何かを持ってくる。あ…薬を試していいと言ったんだった。鑑定する。
浄化の丸薬?:レア度? 薬 品質F-
効果:強化効果解消
浄化の丸薬に失敗した薬。食べると強化効果を解除してしまう。
浄化の丸薬?:レア度? 薬 品質F-
効果:麻痺
浄化の丸薬に失敗した薬。食べると痺れて動けなくなる。
これは薬だよな?化学兵器に見えるぞ。
「セチア…何を混ぜた?」
「秘密です」
可愛く言っても、ダメだ!だが、これは使える気がする。無論兵器としてたが…しかしセチアには言えない。
「ささ! タクト様! どうぞ!」
化学兵器を食べろというのか…いいだろう。ゲームだし、死にはしないだろう。麻痺の方を食べると舌が一瞬で痺れる。腐った食べ物や毒がある草を食べてしまったときの感覚だ。だが、痺れて吐き出せない。なんだこれは!?
俺は直立不動で倒れる。
不味い不味い不味い~!だが、口も体も動かないだと!?これはダメだ!俺は麻痺のまま、強制ログアウトした。セチアにはちゃんとした薬の作製を切に望む。
名前 タクト 情愛の召喚師Lv16
生命力 82
魔力 225
筋力 74
防御力 40
俊敏性 60
器用値 141
スキル
格闘Lv15 蹴り技Lv20 杖Lv32 片手剣Lv30 槍Lv20 刀Lv15
投擲Lv10 高速詠唱Lv38 召喚魔術Lv38 封印魔術Lv25 騎手Lv33
錬金Lv23 採掘Lv28 伐採Lv33 解体Lv41 鑑定Lv32 識別Lv39
疾魔法Lv2 炎魔法Lv3 地魔法Lv2→Lv3 海魔法Lv4 暗黒魔法Lv3 神聖魔法Lv10→Lv11
雷魔法Lv32 爆魔法Lv32 木魔法Lv27 氷魔法Lv29 時空魔法Lv41
獣魔魔法Lv3 遅延魔法Lv6→Lv7 連続詠唱Lv8 水中行動Lv15 俊足Lv4
読書Lv14 料理Lv40 餌付けLv8 釣りLv20 シンクロLv16 連携Lv8
名前 リリー ドラゴニュート・クーラLv27
生命力 104
魔力 106
筋力 214
防御力 67
俊敏性 84
器用値 78
スキル
光拳Lv10 飛行Lv28 片手剣Lv37 大剣Lv32 危険予知Lv6→Lv7
鎚Lv13 連撃Lv14 錬気Lv32 光魔法Lv6→Lv10 光波動Lv9 竜技Lv12
竜化Lv7 ドラゴンブレスLv4 聖竜の加護Lv6
名前 セチア ハイエルフLv24
生命力 83
魔力 210
筋力 73
防御力 53
俊敏性 66
器用値 199
スキル
杖Lv16 魔法弓Lv26 鷹の目Lv16 射撃Lv17 木工Lv19
採取Lv33 調薬Lv14→Lv17 刻印Lv11 宝石魔術Lv5 宝石細工Lv5
風魔法Lv8 火魔法Lv19 水魔法Lv24 土魔法Lv15 闇魔法Lv5
神聖魔法Lv7 雷魔法Lv9 爆魔法Lv7 木魔法Lv17 氷魔法Lv8
樹魔法Lv14 罠設置Lv1 ハイエルフの知識Lv24→Lv25 精霊召喚Lv8
使役Lv3→Lv5 料理Lv18
名前 イクス アモールエクスマキナLv12
生命力 115
魔力 115
筋力 115
防御力 115
俊敏性 115
器用値 115
スキル
飛行Lv10 機人兵装Lv29 暗視Lv7 鷹の目Lv13 射撃Lv16
詳細解析Lv8 演算処理Lv8→Lv9 行動予測Lv8 索敵Lv20 投擲操作Lv6
反射Lv5→Lv6 連射Lv13 換装Lv6 リンクLv14 魔力充電Lv13 リミッター解除Lv1
名前 黒鉄 スチールゴーレムLv1
生命力 161
魔力 0
筋力 203
防御力 203
俊敏性 36
器用値 35
スキル
格闘Lv20 堅牢Lv40→Lv41 変形Lv10→Lv12 強制Lv37→Lv38 物理耐性Lv34
物理破壊Lv16 採鉱Lv6 鋼糸Lv1 投石Lv16 光線Lv1
狙撃Lv10→Lv11 電磁Lv1→Lv2 回転射出Lv14→Lv15 耐電Lv1 耐寒Lv1 耐熱Lv10
毒無効Lv9 病気無効Lv3 腐蝕無効Lv1 再生Lv10→Lv13 守護Lv1




