#37 義姉妹の戦闘とレベル上げ
では、メル達と夜の狩りだ。俺がライトの呪文で周りを照らす。
「「「おー!」」」
三人が感心した声が聞こえる。
「これがライトだね。確かに夜の狩りでは助かりそうだね」
「実際助かっているからな。そういえばこれがない人たちはどうやって戦っているんだ?」
「夜目スキルを取得したりしてるんだよ。兄ちゃん」
「でも、自分しか対象じゃないから今は光魔法が推奨されてる」
へー、夜目スキルってプレイヤーも取れるんだ…知らなかった。
「ミライちゃんも光魔法は取得しているからミライが使ったほうがいいかな?」
「任せて」
いきなりミライに出番を取られる。それなら最初から使ってくれよ。そう思ったがそれより気になったことがあった。
「そういえばパーティーとかどうするつもりなんだ?」
「私達の友達でこのゲームをしている人たちがいるからその人達とパーティーを組むことになるかな?」
まぁ、それが出来るなら一番だよね。しかしだ。
「いいのか?今日はその人達と狩りをしないで」
「許可は取ってあるから大丈夫だよ。それに私達がレベルを飛び抜ければ、みんな助かるからね」
そんなもんか。とグレイが反応する。
「お出ましみたいだ。最初はどうする?」
「最初は私たちも戦いたいから数を減らして、二匹ほど残して欲しいかな」
「了解だ。リリー、全滅させたらダメだぞ」
俺はリリーだけに注意する。
「あれ!?なんでリリーだけ!?」
「一番、その危険があるからでしょう」
「むー」
イオンが事実を言うとリリーがむくれる。それを見て、メルが笑う。
「ふふ、楽しそうにゲームしてるみたいだね」
「お陰様でな。グレイ、虎徹、コノハ。先制攻撃頼む」
俺がそう言うと既に夜目でロックオンしていた獲物に襲いかかる。
そして俺たちの視認範囲に三匹のウルフが現れる。最初がウルフか。
「リリー、ストップ。イオン、一匹頼む」
「任せてください」
「むむー!」
リリーが不満そうであるがここは我慢して欲しい。
そしてイオンがウルフを撃破、これで二匹だ。
「注文通りだね」
「凄い様になってる…」
「リサちゃん、敵来てる」
「そうだった!よし!あたしが成敗してやる!」
「もう一匹の相手は私がするね。ミライちゃんは支援よろしく」
「うん。任せて」
そう言うと三人の戦闘が始まった。まずはリサだが、一言で言うと豪快だった。ダメージ覚悟で突っ込み、ウルフをスキルを使いながら、殴る蹴る。当然ダメージを受けるがすかさずミライが回復する。
そしてメルだが、これは典型的な剣の戦闘。ウルフと間合いを見ながら、襲いかかってくるウルフの攻撃を剣で弾いて、隙だらけの所に攻撃を加える。昔やっていたゲームでもあった弾き技だ。どうやら攻撃を弾いても数秒動けないらしいな。いいことを知った。
「なんというか対照的な戦いだったな」
「リサちゃんは世話が焼ける」
ミライがやれやれと言った様子だ。あ、リサがメルに怒られている。
そしてグレイ達が戻ってくる。どうやら終わったみたいだな。メル達にレベルアップが来ているようだ
「解体は私達がやっていいんだよね?」
「どうぞ。俺は結構倒しているからね」
「ありがと。リサちゃんも手伝ってね」
「わかった!」
そして解体作業が終わると次にグレイが上を見る。次はコウモリか。
「コウモリが来たみたいだから俺も戦うな?」
「私…攻撃魔法ない…」
ミライが落ち込む。うん?取ればいいじゃんと思ったがどうやら取得できないらしい。後で聞いたが聖職者が取得できる魔法は光魔法のみという話だった。つまり俺が倒すしかないらしい。
「お願い」
メルに頼まれ、空から来るコウモリにコノハが先制攻撃。残った奴を俺達が仕留めていく。コウモリ相手だと火魔法より雷魔法を使うのがマイブーム。魔法自体速く、かわされにくいのだ。それに夜の雷は綺麗で気に入っている。
コウモリを無事に仕留めるとメル達がまたレベルアップ。早いね。俺自身は雷魔法がレベルアップしました。
名前 タクト 召喚師Lv15
生命力 24
魔力 54
筋力 17
防御力 10
俊敏性 15
器用値 32
スキル
素手Lv5 蹴り技Lv6 杖Lv6 召喚魔術Lv10 錬金Lv4 採掘Lv6 解体Lv7 鑑定Lv7 識別Lv4 風魔法Lv5
火魔法Lv6 土魔法Lv5 水魔法Lv5 闇魔法Lv5 光魔法Lv5 雷魔法Lv2→Lv3 爆魔法Lv2
木魔法Lv2 氷魔法Lv2 時空魔法Lv2 読書Lv4 料理Lv8 餌付けLv3 釣りLv5
そして次はリリーの大好物。ボアの大群だ。数は20匹ほどいる。今日は多いな。
「レギオン組んでるからその分やっぱり多くなってるね」
「これはまずいよ」
「いや、余裕でしょ」
「「「え?」」」
三人が疑問に思ってるようだが、論より証拠だ。
「リリー、出番だぞ」
「任せて、タクト!」
リリーがボアの群れに飛び込んでいく。
「やー!」
リリーが剣を大振りするとボア達が吹っ飛んでいく。俺たちには見慣れた光景だ。そしていつもの光景。
「待てー!お肉!」
ボアを追いかけ回すリリー。その光景を見た三人は--
「何、これ?」
「凄い…」
「いいなー。あたしも早くあんなことをしたい」
二人は呆然、リサはあの戦闘に憧れているようです。まぁ、そうなるのは分からないでもないね。
ボアの狩りが済み、いよいよ若木の森へ。ここからは俺の平常運転の狩りになった。それはデスニアの川についてからも変わらない。だがデスニアを狩る前に俺が料理を作る。俺が作った料理を食べたメルが叫ぶ。
「まさかせい君が知らない間にこんなことになってるなんて…お姉ちゃんの威厳が大ピンチだよ!」
どうやら一緒に暮らしていた時は義母と佳代姉が一緒にご飯を作っていたのだが、俺が一人暮らしを始め、バイトで料理を学んだことは佳代姉からしたら、一大事だったらしい。
というわけで自分も料理スキルを取ると言い出し、俺がそれを手伝うことになった。
「料理だけはお姉ちゃんとして絶対に負けないからね!」
はいはい、頑張ってくださいね~。
その後はデスニア狩り。水性石をゲットして、デスニアを狩る。実は俺には試してみたいことがあった。現在は水性石の武器狙いで集めているわけだが、別件で試したいことに水性石が必要なのだ。というわけで水性石とデスニアの素材は俺が貰うことにする。
俺達がデスニアを狩る度に何もしていない三人がレベルアップする。ちなみに自分たちのレベルアップは無しです。悲しい。
その後、リサとミライが寝る時間となり、リターンで町に戻る。これはルインさん達に協力してもらい、レギオンでも有効なのは実証済みである。とここで時空魔法がレベルアップだ。
名前 タクト 召喚師Lv15
生命力 24
魔力 54
筋力 17
防御力 10
俊敏性 15
器用値 32
スキル
素手Lv5 蹴り技Lv6 杖Lv6 召喚魔術Lv10 錬金Lv4 採掘Lv6 解体Lv7 鑑定Lv7 識別Lv4 風魔法Lv5
火魔法Lv6 土魔法Lv5 水魔法Lv5 闇魔法Lv5 光魔法Lv5 雷魔法Lv3 爆魔法Lv2
木魔法Lv2 氷魔法Lv2 時空魔法Lv2→Lv3 読書Lv4 料理Lv8 餌付けLv3 釣りLv5
そして、メルは友達と合流するそうで町で別れる。さて、俺は楽しい実験をするとしよう。
まだメル達は初心者なので活躍は書けました。すみません。
次回はいよいよ3体目の召喚となります。
フラグも入れたので、もう次の召喚獣はバレバレですかね?
お楽しみにです。