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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
魔導船と魔王バエル
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#364 妖刀の虎と迷路の先にあるもの

虎徹の進化先はグレイたちと同じ一つだ。もう選択肢無いのかな?虎徹の進化先がこちら。


妖刀虎(ようとうこ)


オリジナルモンスターだな。妖刀も持った剣虎ということになるんだろうが、説明を見てみよう。


妖刀虎…妖刀を持っていた主人の意志を継ぐために妖刀を手にした剣虎。妖刀を制御出来ず蝕まれており、それでも忠義を果たす姿は武士そのもの。二刀の妖刀から放たれる攻撃は凶悪であらゆるものを斬り裂き、力を吸い取る力を有している。


設定が重くないか!?なんか俺が妖刀を手にして、死んで虎徹が意志を継いだような感じになっている気さえする。進化させていいのかな?あまり良いこと書かれていないが…俺が虎徹を見ると虎徹は頷く。強くなるためなら、妖刀さえ手にする。そんな意思を感じた。なら俺も虎徹なら妖刀を使いこなせるようになると信じて進化させよう。


虎徹が紫色の光に包まれ進化する。


『虎徹が妖刀虎に進化しました。妖刀解放を取得しました』

『風刃が鎌鼬に進化しました』


まず目立つのが二本の尻尾に装備された二本の太刀。妖刀には見えない綺麗な太刀だ。次に印象的なのが毛並み。なんと紫色になってしまった。しかし紫色の虎というものも実際に見ると現実にいないが故が迫力というか得体が知れない強さを感じる。毎度同じの毛並みをチェックすると変化なし。紫色になっても、毛並みは変わらないらしい。ではステータスを確認する。


名前 虎徹 剣虎Lv24→妖刀虎Lv1


生命力 60→90

魔力  48→78

筋力  154→184

防御力 52→82

俊敏性 70→100

器用値 70→100


スキル


噛みつきLv20→噛み砕くLv20 爪撃Lv21 太刀Lv22 二刀流Lv1 跳躍Lv21 

暗視Lv20 強襲Lv20 威圧Lv12 俊足Lv13→縮地Lv13 疾風Lv11→旋風Lv11 

妖気Lv1 物理切断Lv1 魔力切断Lv1 雷光Lv1 連撃Lv1

風刃Lv16→鎌鼬Lv16 虎砲Lv9 見切りLv9→超感覚Lv9 妖刀解放Lv1


虎徹が鉄心さんの座を脅かそうとしている。そして俺が欲しいスキルをことごとく取られた気がする。悔しくなんてないものね…虎徹が俺の天敵になっている気がするが気の所為だ。


俺が拗ねていると虎徹が何かを感じ取りいきなり太刀を振るう。太刀から今までとは比べ物にならない風の刃が放たれ、マングローブの木の上部を両断する。すると木にいた何かが落ちてきて死んだ。落ちてきたのはウアカリだった。猿も木から落ちるを生で見られるとは…この場合は強制的に落とされているけどね。ボス戦前に心強い進化になったものだ。


俺が地図を書いているとブランが来る。


「どんな感じですか? 主」


「だいぶ進んだが、思った以上に進んでないな」


「行き止まりが結構ありましたからね」


「あぁ…嫌なフィールドだよ。だが、ルートがだいぶ絞れてきた感じがするな」


まだ進んでないルートが三つあるが、今進んでいるルートや他の道を考えると行き止まりの可能性が高いと判断した。


するとグレイが叫ぶ。見るとまた分かれ道だ。横道に逸れるか真っ直ぐ行くか…グレイに聞いてもわからず、ここは道幅が大きい真っ直ぐを選んだ。


しばらく進んでいくと不意に嫌な予感がした。そして虎徹も叫び、ブランが来る。


「主…水の流れが速くなってませんか?」


「何?」


俺が川の流れを確認すると確かに川の流れが速くなっていた。そして轟音が耳に届いた。おいおい…冗談じゃないぞ!


俺は急いで船の舵を切り、方向を変え、魔導エンジンを全開にする。だが、時既に遅しだ。アークヴルムがどんどん後ろに流される。そして霧を抜けると川が途中で無くなっていた。そう…滝だ。やってくれたな…運営。


「全員捕まれ!」


滝に落ちる。すると目の前に大きな木と綺麗な町が見えた。あれがゴール地点だったんだな。横を見るとダムみたいなものがあり、町まで流れる川が見えた。


あの分かれ道の正解が横だったんだな…間違えたら、死ぬって酷いと思う。滝に落ちながらそう思った。



現実で目が覚めた俺はログインするとやはりアークヴルムが壊れてしまった…更にデスペナでジャガーの毛皮が無くなった。


「セレブの毛皮がぁああ!」


「あ、主!? 落ち着いてください!?」


まぁ、メモした紙が無事だっただけましと思うか…大体は覚えているがそれでもうろ覚えは避けたいから良かった。虎徹にも折角進化させたのに猿を落としただけで死なせてしまったことを謝ると舐めて慰めてくれた。進化しても虎徹は虎徹だな。


その後、ユグさんに相談する。


「えぇ!? 壊しちゃったの!?」


「申し訳ないです…」


「いや、タクト君のだから謝らなくていいよ。それより何があったの?」


「滝から落ちました」


ユグさんが絶句する。そうなるよね…わざわざ小型船を用意させたのはこの滝のためだった気がする程だ。


とりあえず壊れたアークヴルムを出すと真っ二つに割れていた。これは心に来るな。


「あちゃ~…これは残念だけど、無理だね」


「ですよね…はぁ~」


「落ち込んでいるね。タクト君」


「当たり前じゃないですか…少ししか冒険していないですけど、やっと運転や戦闘が出来るようになってきた感じだったんです」


するとユグさんが提案してくる。


「アークヴルムは直せないけどアークヴルムで無事だった所は再利用出来るけど、どうする?」


「是非お願いします!」


「決まりだね。素材はどうする? アカシアの木とかオススメだよ」


うぐ…なぜ持っていることを知っている。ユウナさんが畑をしているからバレバレみたいです。納得した。


というわけでアカシアの木と修理代を支払い、皆で温泉に行く。ファリーダは初めての温泉にご満悦だ。


「この温泉はいいわね~…お湯がこんなにいいものなんて知らなかったわ」


「油断しているとブクブクバーンを喰らいますよ」


「何…それ」


イオンはまだ間欠泉を根に持っているのか…しばらく休んでデスペナをある程度回復させてからログアウトした。


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