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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
魔導船と魔王バエル
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#361 知恵のフクロウと女神

コノハの進化先は一つだった。


グラウクス


古代ギリシャ語でフクロウの意味する言葉だ。女神アテナの話で出てきたから覚えている。説明を見てみよう。


グラウクス…知恵を象徴する聖なる梟。自分が認めた者にしかなつくことがない。あらゆる魔法を操り、認めた者をサポートしてくる。頼もしい梟。


やはりアテナ関係っぽいな。認めて貰えるか心配だが、進化させよう。


コノハが白い光に包まれ、進化する。


『コノハがグラウクスに進化しました』

『連続詠唱、詠唱破棄、魔力操作、同時詠唱etcが解放されました』

『奇襲スキルが暗殺スキルに進化しました』


進化したコノハは大きくなり、羽がキラキラ光っている。さて、俺は気に入られるのだろうか?俺がドキドキしているとコノハが俺の頭に乗り、羽ばたく。


「ホー!」


これはどう見るべきなんだ?あ、座り込んだな。しかし重さや痛さを感じない。これは…


「ふふ…認められたみたいよ」


ファリーダ…笑いを我慢出来ていないぞ。さて、ステータスを確認するか。


名前 コノハ スノーフクロウLv24→グラウクスLv1


生命力 60→90

魔力  110→140

筋力  66→96

防御力 44→74

俊敏性 80→110

器用値 104→134


スキル


奇襲Lv24→暗殺Lv24 飛翔Lv36 氷爪Lv17 羽投擲Lv24 暗視Lv26→神瞳Lv26 

気配遮断Lv20 連続詠唱Lv1 詠唱破棄Lv1 魔力操作Lv1 同時詠唱Lv1

風魔法Lv21 水魔法Lv17 神聖魔法Lv10 暗黒魔法Lv10 雷魔法Lv10 

氷魔法Lv33 時空魔法Lv10 氷刃Lv15 幻影Lv1 守護Lv1 耐寒Lv7 女神の加護Lv1


グレイの時も大概だったが、コノハも凄い進化だな。魔法のプロフェッショナルって感じだ。コノハとは獣魔魔法をしてみたいな。ちょっと決闘で実力を見せて貰おう。


…酷い目にあった。負けはしなかったがこれは魔法スキルのレベル差があったからだ。実力が上がったらとんでもないぞ。


俺が苦戦した理由が魔力操作と同時詠唱だ。魔力操作でコノハの魔法が次々自在に曲がって飛んできた。更に同時詠唱は別々の魔法を同時に詠唱するスキルのようだ。結果連続詠唱も加わり、色々な魔法が飛び交う事態となった。俊足とテレポート、アクセラレーションが無ければボコボコにされていたと断言しよう。


それと魔法を撃ち終わったコノハに攻撃すると幻影で躱され、完全に無音無気配の攻撃が飛んでくるので、注意。やばさを感じた俺は逃げ回るしかなかった。コノハも自分の有利がわかっていたから魔法を使用せず、俺の暗殺を狙っていた。怖い奴になったものだ。


コノハの強さの確認が済んだので、ストラに乗り移動する。するとフウトの村が見えてきた。フウトの村は沢山の風車がある村だった。


村の中に入ると誘拐された子供に見つかり、親からお礼の品を貰った。


アカシアの木:レア度8 素材 品質B

風の加護がある木。常時風を発生させるので、風車や乗り物などに使われる。矢に使用すると通常の矢より遠くに飛ばすことが出来る。


アカシアの苗木:レア度8 素材 品質B

アカシアの木の苗木。植えて育てるとアカシアの木になる。風を発生させるので、茶畑の近くに植えると霜害から茶畑を守ってくれる。


まぁ、そうなるよな。アカシアは矢の素材として優秀みたいだな。矢は遠くに飛ばせるほど、有利だからな。セチアが喜びそうだ。


これはマイリアの町でも何か貰えそうだ。アカシアの苗木は帰ったら、ミールに植えて貰おう。


その後、フウトの村を探索する。お店で見付かったのはやはりアカシアの木を使った名産品。武器もあるがやはりサンドボードが沢山売られていた。後は先ほどゲットしたシューに似たものも売られていた。こちらは看破の能力がなかった。


話を聞くと風車もアカシアの木を使っているそうだ。アカシアの木を使うと安定して風車を回せるそうだ。更に風車の話を聞くと近くにあるオアシスから水を引き、更にココナッツなどを粉末化させるのに使っているそうだ。


この村では風車の中に住んでる人もいるそうなのでお邪魔させて貰った。


「おぉ~…いい風だ」


「お! 話せるね。兄ちゃん! 暑い砂漠でここだけはいつも心地好い風が吹く。ちょっとした贅沢って奴よ」


まぁ、クーラーはおろか扇風機も無いからな。ん?扇風機?風車が作れるなら、アカシアの木で作れるんじゃないか?


暑い季節が来るし、作りたいな。セチアにちょっと話しておこうかな。砂漠の風とアカシアの木の風を同時に味わえる風車をファリーダと満喫して、リープリングに帰った。すると知らない女の子がスピカに乗っていた。


「あ、お兄さん。お帰りなさい」


「あ…あぁ。ただいま」


するとファリーダが謎の女の子に警戒する。


「タクト! 離れなさい! そいつは女神よ! しかもかなり上位の女神よ」


このタイミングで現れるかなり上位の女神…心当たりは一人しかいない。


「アテナか?」


「ピンポンピンポーン! 大正解! 流石グラウクスに認められるだけあるね。私はアテナ。知恵、芸術、工芸、戦略を司る女神だよ! よろしくね。お兄さん」


アテナはギリシャ神話で最も有名な女神と言っていい神様だろう。様々な逸話があるが中でも海神ポセイドンに勝利し、最強のギガースであるエンケラドスを倒した話が有名だ。


それにしてもここに来て良いのかな?アテナとヘーパイストスはかなり問題がある組み合わせだ。ヘーパイストスの名誉のために詳細は黙秘する。


「…女神がタクトになんの用かしら?」


「何もないよ? ただ私の眷属が認めた人間を見に来ただけ。用事も済んだし、帰るよ。じゃあね。お兄さん。貴方に勝利がありますように…なんてね。バイバ~イ」


なんかイメージと違うな。女の子だからか?


「はぁ~…タクト、あなた大物ね…あんな神気を放つ神様と対等に話すなんて…」


「確かにオーラは見えていたけど、聖輝龍王様を見ているからな」


「あぁ~…納得がいったわ。それなら確かに弱く感じるわね。でも油断しないようにね。神が人に優しいとは限らないわよ」


「そこは理解しているつもりだよ」


神様は基本的に傍観者だ。自分たちの都合にいい時だけ人に関わる。俺の中で神様はそんな認識だ。祈れば助けてくれる神様は俺は認めない。どれだけ祈っても神様は俺の祈りを聞いてくれなかったからな。


「それを聞けて安心したわ。あたしも敵意を剥き出しにするなんて、まだまだね」


「子供になってるせいじゃないか?」


「あら? そんなにさっきの広めて欲しいのかしら?」


「残念だったな。コノハのあれは最初の頃からだ。話しても意味ないぞ」


勝ったな。ファリーダはそっぽを向いて歩いて行くと入れ違いにセチアが来る。


「依頼されていたバオバブの杖と矢が出来ました」


お!まじか!早速見せて貰おう。


バオバブの杖:レア度8 杖 品質B

重さ:40 耐久値:100 攻撃力:35

効果:星殺し、回復効果アップ(大)、悪魔族魔力アップ(大)

悪魔族と相性が良い反面で回復とも相性が良い特異な杖。木の杖としては重いので、魔法使いには不人気だが、星殺しという激レアの効果もある杖。


バオバブの毒矢:レア度8 矢 品質B

重さ:25 耐久値:60 攻撃力:50

効果:星殺し、闇属性追加ダメージ(大)、致死毒

バオバブの木と砂漠蠍の針で作られた矢。星殺しと致死毒を有しているため、星の力を持つ者や毒耐性がない者には非常に凶悪な矢となっている。


やはり致死毒の矢を作ってしまったんだな。まぁ、セチアが欲したなら俺はその判断を信じよう。問題は星殺しだ。恐らく星座に関係しているモンスターなどに対して特攻の効果だろう。俺のメンバーではディアンのヒュドラがもろに関わってくるが星の力がどこまでか謎だよな。ミノタウロスも星座になっていないし…線引きがわからない。


「バオバブの杖は微妙か?」


「はい…ただタクト様は回復役もしますからどうでしょうか? 筋力もありますから扱えると思ったのですが」


「そうだな…松の杖より強いし、スカーレットリングもあるからこっちを使わせて貰おうかな。ありがとうな。セチア」


「はい! あ、この子にも褒めてあげてください。矢をたくさん作ってくれたんですよ」


セチアの肩からチビセチアがアピールしている。どうやら俺の知らない間に頑張ってくれたようだ。


「ありがとうな」


俺が頭を撫でるとくすぐったそうだ。


「私には無しですか?」


はいはい。撫でてあげますとも。


まだ時間があったので、そのままセチアとミールを連れてアカシアの木を植えにいった。その後、各野菜を集めて、ログアウトした。


名前 セチア ハイエルフLv23


生命力 81

魔力  207

筋力  71

防御力 53

俊敏性 66

器用値 199


スキル


杖Lv16 魔法弓Lv25 鷹の目Lv16 射撃Lv17 木工Lv17→Lv19 

採取Lv32→Lv33 調薬Lv14 刻印Lv10 宝石魔術Lv4 宝石細工Lv4 

風魔法Lv8 火魔法Lv19 水魔法Lv24 土魔法Lv15 闇魔法Lv5 

神聖魔法Lv7 雷魔法Lv7 爆魔法Lv7 木魔法Lv17 氷魔法Lv8 

樹魔法Lv14 罠設置Lv1 ハイエルフの知識Lv24 精霊召喚Lv8 

使役Lv1→Lv3 料理Lv18


名前 コノハ グラウクスLv1


生命力 90

魔力  140

筋力  96

防御力 74

俊敏性 110

器用値 134


スキル


暗殺Lv24 飛翔Lv36 氷爪Lv17 羽投擲Lv24 神瞳Lv26 

気配遮断Lv20 連続詠唱Lv1→Lv3 詠唱破棄Lv1→Lv3 魔力操作Lv1→Lv3 同時詠唱Lv1→Lv3

風魔法Lv21 水魔法Lv17→Lv18 神聖魔法Lv10→Lv11 暗黒魔法Lv10→Lv11 雷魔法Lv10→Lv11 

氷魔法Lv33 時空魔法Lv10 氷刃Lv15 幻影Lv1→Lv2 守護Lv1 耐寒Lv7 女神の加護Lv1


名前 ミール ドライアドLv21


生命力 90

魔力  105

筋力  44

防御力 40

俊敏性 84

器用値 90


スキル


土潜伏Lv22 蔓Lv17 俊足Lv8 風魔法Lv5 

土魔法Lv10 木魔法Lv9 水魔法Lv7 光合成Lv10 

譲渡Lv4 花蜜Lv7 花粉Lv6 採取Lv29 植栽Lv15→Lv16 

寄生木Lv15 罠設置Lv16 植物召喚Lv3


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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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