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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
始めてのVRMMO
37/1718

#35 アブラハヤの調理法

魚の解体が若干グロいと思います。ダメな方は注意して下さい。


最初の会話があるところ辺からなら大丈夫だと思います。

さて、まずは近くの木から手頃な枝を取ってくる。


そして、まな板を出して、アブラハヤを置く。最初にするのはぬめり取り、アブラハヤはぬめりがきついので塩を使って、ぬめりを取る。


鱗取り、尾ひれから頭に向かって鱗を取っていく。次にエラぶたを持ち上げ、エラの付け根を切り取る。反対側も同じように切る。


次にエラと内臓を取る作業だ。後ろから包丁を入れ、腹を裂き、頭を落とす。それからエラと内臓を取り出す。


その後は宿から持ち込んだ水でウロコ、血、血合いをきれいに取り除く。ついでにまな板も綺麗にする。


アブラハヤに塩をふりかけ、中にもしっかり塩を振る。


ここがポイント。本来なら冷蔵庫で冷やすんだが、魔法で氷を出して、冷やす。


しばらく放置すると水が出て来る。これが魚の苦みの元だ。しっかり水で流す。


さて、いよいよ串打ちをする。エラの部分から、背骨の下側に刺さるように串を打ち込み、そのまま背骨を串に巻きつけるように刺し込んで行く。


これで後は焼くだけ。家庭なら弱火が基本。今のように焚火でやるなら遠火でやるのが基本。強火や近くでやらない理由は簡単。すぐに焦げるからである。早く焼くと中まで火が通らなくて大変なことになる。そして、串を石で固定して、後は待つだけ。イオンが気になって聞いてくる


「あ、あの…ひっくり返したりしなくていいんですか?」


当然の疑問だが、ここでそれをやるのはダメなんだよな。


「触りたくなる気持ちはわかるけど何もしなくていいよ。何かすると串を落としちゃうからね」


魚を焼いているとリリーが起きて、慌てて近づいてくる。


「料理してる!ずるい!」


「ずるくないです。触ったりしたら、ダメですからね」


イオンが俺から聞いたことを注意している。ちょっとドヤ顔している気がする。待つこと5分で完成。普通なら30分くらいかかるんだが、さすがゲームだ。出来上がったのはこちら


アブラハヤの串焼き:レア2 料理 品質F

効果:満腹度20%回復、一時間俊敏値(微)アップ

アブラハヤにしっかり下処理をして塩で味付けした一品。

通常よりも苦みが抑えられてる


どうやら成功みたいだな。料理法を教えてくれたバイト先の魚屋のおやっさんには感謝だ

さて、記念すべき最初の魚料理はイオンに食べてもらおう。


「私が食べていいんですか?」


「あぁ、元々イオンのために釣りに来たもんだしな」


俺がそういうと照れるイオン…くそ、可愛いな。


「で、では。いただきます!あむ!」


イオンが一口食べる。すると目を見開き、感想を口にする。


「お、美味しい!」


「それは良かった」


イオンの姿に内心ホッとする。アブラハヤの料理は初めてだったのだ。ヤマメやイワナ、イワシと同じ串焼き法を使ったわけだが、大丈夫そうで良かった。


「じー」


「そんなに見なくてもあげますよ」


「やった!あーん」


リリーが一口、食べる。


「美味しいけど、ちょっと苦い?」


あぁー。まぁ、それがこの魚の特徴だからなー。


「確かにほんのり苦いですね。私は美味しく食べれますけど」


イオンがドヤ顔している。苦いの食べれるだけで大人な気がするものだよね


その後、釣りを続行する。釣りスキルの効果か短時間で釣れるようになる。しかしどれもアブラハヤだ。

結局アブラハヤしか釣れなかった。10匹ほどいる。釣りスキルはあがったがどうするかな。


名前  タクト 召喚師Lv15


生命力 24

魔力  54

筋力  17

防御力 10

俊敏性 15

器用値 32


スキル


素手Lv5 蹴り技Lv6 杖Lv6 召喚魔術Lv10 錬金Lv4 採掘Lv6 解体Lv7 鑑定Lv7 識別Lv4 風魔法Lv5 

火魔法Lv6 土魔法Lv5 水魔法Lv5 闇魔法Lv5 光魔法Lv5 雷魔法Lv2 爆魔法Lv2 木魔法Lv2 

氷魔法Lv2 時空魔法Lv2 読書Lv4 料理Lv7 餌付けLv3 釣りLv1→Lv5


「どうかしたんですか?」


イオンが聞いてくる。


「いや、アブラハヤのいい料理がないか考えてる」


「串焼きではダメなんですか?」


「ダメじゃないんだが、もっといい料理があるのなら食べてみたいと思わないか?」


「え…それは気になりますけど、そんな簡単に編み出せるものなんですか?」


「まったく新しいのは難しいね」


だがここはゲームの中で現実とまったく同じではない。現実の料理法で何とか臭みを消す方法はないものか…現在の手持ちはボア肉、鶏のもも肉、卵、塩、蜂蜜、アブラハヤだ。これで何が出来る…アブラハヤ…アブラハヤ…油?


「あ!閃いた!」


「え!?本当ですか」


「うまく行くかはやってみないとわからないが試してみる価値はある。ちょうど鶏のもも肉もあるしな」


あの料理なら両方作れるはずだ。物は試し!レッツクッキングだ!


まずはアブラハヤの下処理は先程と同様にする。そして下処理済みのアブラハヤを三枚下ろしして、身をボールの中へ。すりこぎの代わりに木の枝でよくすり潰していく。するとどろっとした魚のすり身が出来あがる。それを手で取り丸くする。最後に丸くなった魚のすり身を木の枝で刺し、焼いていく。そう、これは


「これは…なんですか?」


「つくねって言う料理だ。直接魚の切り身を焼けば、臭みが消えるんじゃないかと思ってね。ちなみに本来は鶏肉を使うんだ」


「お肉!」


リリーが鶏肉という言葉に反応する。相変わらずだな…とそろそろ出来上がりかな。


アブラハヤのつくね:レア2 料理 品質F+

効果:満腹度15%回復、一時間俊敏値(微)アップ

アブラハヤの魚の切り身をすり潰し、団子状にして焼いた料理。

味付けに塩が使われいる。


ちゃんとつくねって認識してくれるのね。


「ほい、出来上がり。食べてみてくれ。熱いから気をつけてね」


「はい!いただきます。ふぅ…ふぅ…あむ。熱っ!?」


イオンはちゃんと冷ましたつもりだったのだろうが、中が熱かったようだ。


「はふはふ…あ、さっきのより臭みがないような気がします!美味しいです」


どうやら成功のようだ。


『じー』


リリー達の視線攻撃、そんなことしなくてもちゃんと作るから待っていなさい。ついでにアブラハヤのつくねと鶏肉を合わせたつくねを作っている。


俺も食べたがどれも味が違っていて、美味しかった。そしてその結果、皆の好みも別れた。


リリーと虎鉄が鶏肉のみイオンがアブラハヤのみグレイとコノハはミックス派みたいだ。グレイとコノハは魚に興味を持っていたからな。中々のグルメだ。そして色々作ったので、料理スキルがレベルアップしました。


名前  タクト 召喚師Lv15


生命力 24

魔力  54

筋力  17

防御力 10

俊敏性 15

器用値 32


スキル


素手Lv5 蹴り技Lv6 杖Lv6 召喚魔術Lv10 錬金Lv4 採掘Lv6 解体Lv7 鑑定Lv7 識別Lv4 風魔法Lv5 

火魔法Lv6 土魔法Lv5 水魔法Lv5 闇魔法Lv5 光魔法Lv5 雷魔法Lv2 爆魔法Lv2 木魔法Lv2 

氷魔法Lv2 時空魔法Lv2 読書Lv4 料理Lv7→Lv8 餌付けLv3 釣りLv5


後はアブラハヤで出来ることはないかな?1つ気になるものならあるんだけどな…それが魚醤。魚を発酵させることで作れる魚の醤油だ。日本では高級な醤油であまり馴染みがないかもしれないがナンプラーと言えば聞いたことがあるかも知れない。タイ料理で使われている代表的な魚醤だ。


作り方も簡単で密封した容器に魚と塩を入れて、放置するだけで作れるのだ。実際に作ると1年以上かかる上に取り出した際の臭いが強烈らしいが魚醤のあるなしでは料理の幅が全然違う。醤油は偉大だからなー。試しに挑戦はしてみたいね。

タクトの料理の腕前とゲームの再現度を見せるために魚の解体を細かく書いてますがここまで書く必要ないかも知れないと思ってます。今後、解体するところを無くすように修正するかも知れません。


後、最後に魚醤フラグを入れました。実際に作ったことがあるのですが、作る際は注意してください。臭いが半端ないです。


さて、次回は佳代姉達がゲームに登場します。お楽しみに。

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
[気になる点] つくね?つみれ?定義がわからん
[気になる点] 魚だと、つくねじゃなくて、つみれだったような。
感想一覧
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