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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
梅雨イベントと砂漠の奴隷解放イベント
362/1718

#345 賊の弱点と奴隷解放装置

学校で海斗たちは参加してくれることになった。


「誠吾が救援出すなんて、どんな敵が来るんだよ」


「たくさんのキメラと白い巨人のホムンクルス、鎧と武器を装備したゴーレム。それと暗殺者のようなNPCに謎のラスボスが複数いる」


それを聞いて、三人が引く。もっと言えば俺の識別スキルでも見えない敵だったが、ビビらすのはやめよう。


朝、佳代姉たちにメールをすると参加するとすぐにメールが来た。他の人も参加するという話だ。参加する理由は明快だった。


『参加しなかったら、レベル差が広がっちゃうでしょ!』


まぁ、そうなるかな?とにかく戦力は集まりそうだ。後は作戦を詰めるだけだ。


学校が終わり、ログインする。俺は獣魔ギルドでカインさんに話をする。


「もうアジトを見付けるなんて流石だね。でもなんでボクに話したのかな?」


「今回の裏にいる敵はフリーティアとエリクサーラピスの戦争を狙っていると聞きました」


「…まぁ、そうなるかな。それで?」


「敵が何か良からぬことを考えているのは間違いないです。その良からぬことは俺にはサンドウォール砂漠に向けられたものじゃないと思うんです」


カインさんが考える。


「フリーティアとエリクサーラピスに戦争させようとしたからだね?」


「はい。俺の思い過ごしならそれでいいです。準備だけでもしてくれませんか?」


「おっと。それはいけないな。責任を取るのはボクの仕事さ。フリーティア騎士団にもボクから話しておくよ」


「お願いします」


その後、俺はエリクサーラピスでアインシュタインさんの研究室に行く。


「お邪魔します。タクトです」


「どうぞ」


ミレーバさんが中に入れてくれた。アインシュタインさんは何かを考えていた。何か凄い発明とかしてくれるのかな?


「…なぜ男は階段でスカートを見たら、見上げてしまうのじゃ…」


嘘だ!アインシュタインは物理学者だぞ!運営!これは酷すぎるだろ!


「マスター、お客様です」


「ぬ? おぉ! タクト! どうしたのじゃ?」


「実は…」


俺はこれまでのことを説明する。


「なるほどの…その危惧は当然じゃな…ちょっと待て…ニュートン、タクトが話があるそうじゃ。すぐに来い」


すると本当にすぐにニュートンさんが来た。また説明をする。


「話はわかった。こちらもエジソンに話してフリーティアと共に動ける準備をしておこう」


「ありがとうございます」


「礼は私たちがするべきことさ。話に出たキメラ、ホムンクルスは間違いなく錬金術師の仕業だ」


「武装ゴーレムは研究者の仕業じゃな」


あれ?キメラもそうなんだ。ホムンクルスは錬金術師なのはわかっていたが…情報を貰おう。


「キメラは召喚師が召喚するものと錬金術で作り出すものの二種類いるのだよ。召喚師が召喚するものは君が知る通り問題無いのだが」


「錬金術で生み出されたキメラは禁法として、禁止されておるのじゃ。モンスターを強引に錬金術で生体錬成する方法は様々なキメラを生み出すことが出来る反面。暴走し、すぐに命を失ってしまうのじゃ」


何!?


「考えればわかることなんだがね。強引に複数のモンスターの脳をくっ付け、全く違う体の動物を動かす…そんなことをすれば互いの脳が処理限界に達してすぐに死んでしまうことは簡単に想像出来る」


「キメラの中には稀にその異常な状態に適応するものがいると聞いておる。タクトが見たのはそれじゃろう」


「ちょっと待ってください。それって合成召喚した召喚獣は大丈夫なんですか?」


二人は笑う。


「安心してくれ。詳しくは知らないがこれだけは言える。合成召喚はただくっ付けているのではなく、ゼロから召喚獣を作り出す魔術だ」


ゼロから?あ…召喚石が魔方陣に入ってから合わさるのってそういう意味なのか?後で聞いてみよう。話を戻す。


「適応したキメラじゃが、人が生身でコントロールできる存在ではないはずじゃ。恐らくアイテムでコントロールしておるのじゃろうな」


ならアイテムを狙えば…暴走状態のキメラを相手にするわけか…それならアイテムは避けたほうが楽に倒せそうだ。


次はホムンクルスの情報。


「ホムンクルスは禁法ではなく、純粋に錬金術で作り出せるものじゃ」


「錬金術師がいるとほぼ不死と言っていい存在だ。倒してもすぐに錬金術で復活するからね。ただ単純な命令でしか動かない欠点がある。オートマトンの足元にも及ばないさ」


自慢かよ。そうなると錬金術師狙いになるのか?


最後に武装ゴーレム。


「…ゴーレムに武装を着けたらどうなるか考えてみい」


「ただでさえ動きに難ありなのに、全身武装とか意味不明だ。きっと作った研究者はカッコいいからとか強そうだから使ったみたいなノリだと思うよ」


えぇ…それは酷くないか?まさかプレイヤーが関わってないよな?かなり心配だ。


しかしこれで大体の作戦が決まった。厄介なのがまずキメラ。こいつは自力で倒すしかない。しかもアイテムを避けながらだ。間違いなく強敵だ。


ホムンクルスは錬金術師狙い。そのあと倒せば問題はない。武装ゴーレムは的。


後は賊の対応と誘拐された子供たちの救出と奴隷たちの解放だ。そこでアインシュタインさんがアイテムを取り出す。


奴隷解放装置:重要アイテム

広範囲に特殊な電波を出し、範囲内の奴隷の首輪を開錠させるアイテム。


うん。最初のくだりはなんだったんだ?これを作っている流れで良かったんじゃないのか?


「それは広範囲に奴隷の首輪を破壊する電波を放つ装置じゃ。奴隷がたくさんいるなら広範囲に効果があるアイテムのほうがいいじゃろう。持って行きなさい」


確かに一人一人解除していて、その間に首輪を爆破されたら、意味がない。これは嬉しいアイテムだな。俺はアインシュタインさんにお礼を言った。


賊についてはみんなと話し合うことにしよう。俺は折角エリクサーラピスに来たから七輪と炭火焼きコンロを買った。炬燵はなかった…無念だ。


その後、リープリングで生産活動と万が一のために樽爆弾を作ってからログアウトした。


名前 タクト 情愛の召喚師Lv10


生命力 78

魔力  207

筋力  62

防御力 40

俊敏性 60

器用値 123


スキル


格闘Lv15 蹴り技Lv20 杖Lv27 片手剣Lv30 槍Lv19 刀Lv15 

投擲Lv9 高速詠唱Lv37 召喚魔術Lv35 封印魔術Lv24 騎手Lv32 

錬金Lv20→Lv22 採掘Lv28 伐採Lv33 解体Lv40 鑑定Lv31 識別Lv36 

疾魔法Lv2 炎魔法Lv3 地魔法Lv2 海魔法Lv4 暗黒魔法Lv3 神聖魔法Lv10 

雷魔法Lv31 爆魔法Lv29 木魔法Lv27 氷魔法Lv29 時空魔法Lv40 

獣魔魔法Lv2 遅延魔法Lv3 連続詠唱Lv4 水中行動Lv12 俊足Lv4

読書Lv14 料理Lv38 餌付けLv8 釣りLv20 シンクロLv16 連携Lv7


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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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