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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
梅雨イベントと砂漠の奴隷解放イベント
358/1718

#341 カボチャのお化けと砂漠の渓谷の襲撃

夜、いつも通りログインする。


夜はホークバレーに行くつもりだったが、クエストが発生したから、サンドウォール砂漠に向かう。


まずはリリー、恋火を連れてネフェルの町で情報収集をする。


するといきなりヤバそうな話を聞けた。


「…ここだけの話だが、コナッツ村が奴等に襲われて村が焼かれたって話を聞いた」


「それは本当なのか?」


「あぁ…仲間のキャラバンから聞いた話だ。まず間違いない」


キャラバンを襲うことがあるとは聞いたが、まさか村を焼くとはな。しかし理由もなく、焼くとは思えないな。行ってみるか?名産のココナッツも気になるしな。


「ありがとよ。ヤバそうな情報だし、色を付けとくよ」


「へへ…話が分かるね。兄ちゃん。毎度」


さて、砂漠のコンパスを頼りにコナッツ村を目指しますか。メンバーはリリー、恋火、ノワ、ヒクス、シンスだ。


「リリー、くれぐれも力を使うなよ」


「わかってるよ~。タクト」


ならいいんだけどな。俺たちがコナッツ村に向かう途中で光体とたくさん出会った。識別する。


ウィルオウィスプLv17

召喚モンスター 討伐対象 アクティブ


ウィルオウィスプたちは一斉に魔方陣を展開する。すると赤いレーザーが来る。ヒートランスか!


『急降下して躱せ!』


俺たちは一斉に急降下し、ヒートランスを躱し、俺はウィルオウィスプを狙う。


「シャイニング!」


ウィルオウィスプを倒せたが俺は電撃のダメージを受けた。厄介なスキルを持っているな。


するとリリーがウィルオウィスプを得意の大振りで攻撃し、ウィルオウィスプたちが消し飛ぶ。するとリリーに電撃のダメージを受けるがリリーはけろっとしている。


「あれ? 痛くない?」


ステータスを確認するとリリーはダメージを受けていない。聖竜の加護は状態異常を防ぐスキルだ。スキルダメージは防げない。となると怪しいのは星の加護だな。


というわけでウィルオウィスプはリリーが倒すことになった。


「これで終わり!」


リリーがウィルオウィスプを全滅させると恋火が警告する。


「タクトお兄ちゃん! 上!」


「何!?」


俺たちはいきなりの火炎の直撃を受ける。くそ! 全滅がトリガーで出てくる奴か!


俺が上を見るとカボチャ頭にマントの姿、手にはランタンを持っている敵がいた。


ジャックオランタンLv35

召喚モンスター 討伐対象 アクティブ


「カボカボ!」


この野郎…カボチャの分際で笑いやがったな!


「シャイニング!」


「カボ!」


俺のシャイニングとジャックオランタンのランタンから出す火炎がぶつかり合う。ち!互角か!


「カボ!」


ジャックオランタンがランタンを振ると火球が複数空に浮かび、飛ばして来る。


「ウォーターウォール!」


俺は水の壁でそれを防ぐ。こいつ、ふざけたなりだが強いな。だが、魔法合戦に付き合うつもりはない!


「ルーンマジック!」


俺がルーンマジックを使い、封印したと思った瞬間、ジャックオランタンが幻となって消える。あれは幻影!?


俺の背後で金属音が聞こえた。


恋火がジャックオランタンの持つナイフを止めていた。


「やらせません!」


「…ん!」


ノワが影で攻撃するとジャックオランタンは躱す。


「忌火! 一閃!」


恋火が忌火が宿った一閃を放つが、幻影で躱される。そしてジャックオランタンは目の前に現れ、笑っている。


「逃げられちゃいました…」


「…ん」


「いや、助かったぞ。ありがとう、恋火、ノワ。おかげで幻影の攻略法がわかった」


「え?」


俺はシャイニングを遅延魔法でストックする。これで準備よしだ。


「恋火、あいつが現れる方向を教えてくれ」


恐らくあいつのスキルのせいか気配を感じない。ここは恋火が頼りだ。


「は、はい!」


俺はジャックオランタンに杖を構える。さっきとは威力が違うぜ!


「「シャイニング!」」


「カボ!」


連続詠唱で威力が上がったシャイニングとジャックオランタンの火炎がぶつかり合う。今度は俺が押していくが、ここでリリーがジャックオランタンに斬りかかる。


「やぁああ!」


しかしジャックオランタンは魔法をやめて、幻影で消える。予期せぬ出来事だが、来る。


「タクトお兄ちゃん! 右です!」


俺が右に杖を構える。


「リリース!」


シャイニングが放たれ、ナイフを持ったジャックオランタンに直撃した。ビンゴだ。さっき恋火はジャックオランタンの攻撃を止めていた。つまり攻撃した瞬間はジャックオランタンは本物になっていたわけだ。


思えばスピカも幻影で躱してから攻撃をしていた。攻撃中に幻影は使ったことがない。つまり幻影は攻撃中には使えないスキルなんだろう。そしてノワの攻撃を躱したところを見ると攻撃してから幻影を使えるようになるまで、タイムラグがあると見た。リリーがそれをわかって攻撃したかは謎だ。


「カ、カボ…」


ジャックオランタンが幻影で姿を消す。また来るか…だが、ネタが知れた以上、後は恋火に託した。


しかしジャックオランタンは予想外の行動に出た。狙ったのは俺ではなくリリーだった。それは賢い選択じゃないな。


「っ! やぁああ!」


「カブラァアアア!?」


案の定、リリーの危険予知でジャックオランタンの攻撃が察知され、リリーのカウンターがジャックオランタンに直撃した。地面まで一直線にぶっ飛ばされ、激突した衝撃で砂塵が舞い上がった。


「あれは死んだな」


「だと思います」


「…間違いない」


よりにもよって天敵に勝負を挑むとは…天晴れな奴だ。倒れているジャックオランタンを見つけ解体する。


木炭:レア度5 素材 品質C-

火を起こすときに使用する炭。調理器具や暖房器具、鍛冶にも使われる。


火焔石:レア度5 素材 品質C-

火に反応して、燃え上がる石。調合をミスをすると大惨事になるので、注意が必要。


火焔石は爆弾の素材だろうな。木炭については凄い後悔した。エリクサーラピスで七輪や炭火焼きコンロが売られていたがスルーしてしまった。暖房器具はもしかして炬燵か?エリクサーラピスにはなかったはずだが…どこかにあったのかもしれない。


俺たちは砂漠から渓谷に入った。どうやらこの際にコナッツ村があるみたいだ。


しかし無事に渓谷を抜けさせてはくれないようだ。


「タクト!」


「右壁から何か来ます!」


俺はヒクスを上昇させて攻撃を回避する。渓谷の壁から出てきたのは巨大なドリルだった。そのドリルが変形して、モグラになる。敵を識別する。


ドリモール?

? ? ?


今の変形、もう一度見たい…見逃してしまったのか。ドリルが半分に割れたと思ったら、モグラになってしまった。


モグラの姿は鼻がドリルで手の指もドリルになっている。


「モグ!」


また変形する。うん、やはりいきなりドリルになるな。するとドリルのまま、こちらに向かってくる。


ヒクスが雷ブレスを使うが関係なく、向かってくる。再び上昇して逃げると恋火が警告する。


「タクトお兄ちゃん! 横!」


何!?壁を破って、トゲトゲの鉄球が現れ、回避出来ず、ヒクスごとぶっ飛ばされる。


「変化!」


恋火が毛玉に変化し、壁にぶつかるのを防いでくれた。変化にはこういうことを出来るんだ。助かったが効いた…敵を識別する。


アンキロサウロス?

? ? ? 


アンキロサウロスの尻尾の一撃をくらったのか…


「ヒクス、無事か?」


「ピィ…」


かなりきついみたいだな。完全に予期しない攻撃を食らったんだ。仕方無いかも知れない。


「無理しないで休んでてくれ…」


「タクト! 危ない!」


俺、目掛けてドリルが飛んできた。するとリリーがドリルを受ける。


「むぅぅ! やぁああ!」


ドリルをリリーが弾き飛ばした。壁にぶつかるがどうやらドリルの間はダメージが発生しないようだ。


するとアンキロサウロスが尻尾を振り回し始める。ドリモールは指をこちらに向ける。俺は壁魔法の準備をするがリリーが警告する。


「タクト! 壁はダメ! 恋火ちゃん! ノワちゃん! くるくる回転するのをお願い!」


「はい! リリーお姉ちゃん!」


「…任せて」


アンキロサウロスが尻尾のトゲトゲの鉄球を飛ばしてきた。それをリリーが受け、弾き飛ばす。


ドリモールは指のドリルを飛ばしてきた。ドリルミサイルかよ!恋火が霊力でドリルミサイルのコースを変え、残りをノワが影で弾き飛ばす。


リリーの発言からすると壁では防げない攻撃みたいだな。よし。俺はスカーレットリングを取り出す。


「リリーはアンキロサウロスを頼む。シンスはリリーのサポートをしてくれ」


「わかった! タクト!」


さて、俺と恋火、ノワでドリモールの相手をする。鍵はノワだ。


「…ノワ、封印した後、テレポートで飛ぶ。ドリルの変形を封じてくれ。恋火はそれまで相手を頼む」


「…ん」


「わかりました! 行きます!」


俺はルーンアーツとルーンスキルで武技とスキルを封じる。それを見て、恋火が斬りかかるがドリルに変形してしまう。やはりあのスキルは攻撃スキルではないか…テレポートで移動する。


攻撃してもびくともしない。俺がどうするか考えているとドリルのまま、動かないドリモールにノワが仕掛ける。


「竜技、ドラゴンアブソリュート!」


ドラゴンアブソリュートの効果でドリモールの生命力と魔力が減っていく。


攻撃魔法や武器の攻撃は効かないがこういうのは効くんだな。ということはだ。やはり毒などの状態異常は効果があった。


ドリモールはたまらず変形して、ノワを狙う。


「…影縛り。にぃ、恋火。お願い」


「あぁ。一閃!」


「邪炎! 居合い斬り!」


俺と恋火の武技でドリモールを仕留めた。さて、リリーは…


「やぁ! むぅ! たぁ!」


アンキロサウロスの尻尾に合わせてエストオラシオンを振るっていた。なんか特訓を受けているようだ。俺たちが見ているのに気付いたシンスが手を上げる。


お手上げのようだ。


「えーっと、どうしますか? タクトお兄ちゃん」


「…特訓の邪魔したら、悪い」


ノワは戦いたく無いだけだろ。


「やめさせるぞ。もしエストオラシオンが壊れたら、俺たちはセチアとヘーパイストスのお叱りコースだ。ヘーパイストスはきっと泣くぞ? それとセチアがどうなるか俺にもわからん」


「と、止めます!」


「…ん!」


俺たちの中で一番怒らせたら怖いのはセチアだと思うんだよな。


せっかくだからヒクスを回復させる。それからアンキロサウルスにルーンアーツとルーンスキルで攻撃を封じる。


「あ、あれ?」


リリーが攻撃が終わり、きょとんとしている。


「…邪眼!」


「ファイヤーストーム!」


恋火のファイヤーストームでアンキロサウロスが上空に上がる。


「エクスプロージョン!」


上空でアンキロサウロスが爆発する。そしてヒクスが旋風を纏い、体当たりをして、アンキロサウロスを地面に叩きつけ、アンキロサウロスは倒した。そしてやっとレベルアップのインフォが来た。


『職業召喚師のレベルが上がりました。ステータスポイント2ptを獲得しました』

『職業召喚師のレベルが上がりました。スキルポイント1ptを獲得しました』

『刀スキルのレベルが15に到達しました。刀武技【抜打】を取得しました』

『ヒクスのレベルが20に到達しました。進化が可能です』

『シンスのレベルが20に到達しました。進化が可能です』


これで残りスキルポイントは6pt。ステータスポイントは全て魔力に回した。


するとリリーが文句を言ってくる。


「あぁ~!? リリーの敵が~!? 酷いよ。みんな~」


「時間をかけすぎだ。エストオラシオンを見てみろ。エストオラシオンを壊したら、ヘーパイストスに泣かれて、セチアのたっぷりお叱りコースだぞ。リリー」


「え? …あ」


リリーがエストオラシオンを見て、血の気が引く。大切に使うと言って、この有り様だからな。どれほど怒らせることになるかリリーにもわかっただろう。


「あ、ありがとう…みんな」


本気でお礼を言うリリーが印象的だった。じゃあ、進化をするとしよう。


名前 タクト 情愛の召喚師Lv9→Lv10


生命力 76→78

魔力  202→207

筋力  60→62

防御力 40

俊敏性 60

器用値 120→123


スキル


格闘Lv15 蹴り技Lv20 杖Lv27 片手剣Lv30 槍Lv19 刀Lv14→Lv15 

投擲Lv9 高速詠唱Lv37 召喚魔術Lv34→Lv35 封印魔術Lv23→Lv24 騎手Lv31→Lv32 

錬金Lv20 採掘Lv28 伐採Lv33 解体Lv39→Lv40 鑑定Lv30→Lv31 識別Lv35→Lv36 

疾魔法Lv2 炎魔法Lv3 地魔法Lv2 海魔法Lv4 暗黒魔法Lv2→Lv3 神聖魔法Lv10 

雷魔法Lv31 爆魔法Lv28→Lv29 木魔法Lv26→Lv27 氷魔法Lv29 時空魔法Lv40 

獣魔魔法Lv2 遅延魔法Lv2→Lv3 連続詠唱Lv3→Lv4 水中行動Lv12 俊足Lv4

読書Lv14 料理Lv38 餌付けLv8 釣りLv20 シンクロLv16 連携Lv7


名前 リリー ドラゴニュート・クーラLv22→Lv23


生命力 92

魔力  96→98

筋力  193→197

防御力 65

俊敏性 78→80

器用値 72→74


スキル


光拳Lv10 飛行Lv25→Lv26 片手剣Lv35→Lv37 大剣Lv30→Lv32 危険予知Lv2→Lv4

鎚Lv13 連撃Lv13→Lv14 錬気Lv30→Lv31 光魔法Lv6 光波動Lv8 竜技Lv12 

竜化Lv6 ドラゴンブレスLv3 聖竜の加護Lv5


名前 恋火 シュラインビーストLv18→Lv19


生命力 81

魔力  110→112

筋力  113→116

防御力 50

俊敏性 132→135

器用値 82


スキル


刀Lv24 二刀流Lv1 風刃Lv10 炎魔法Lv12 邪炎Lv16 忌火Lv23 

気配察知Lv24→Lv25 危険予知Lv26→Lv27 霊力Lv6→Lv7 幻術Lv2 神道魔術Lv6 

見切りLv9 俊足Lv10 妖術Lv4→Lv5 血醒Lv9 料理Lv18 神降ろしLv1 

獣化Lv3


名前 ノワ ドラゴニュート・オブセッションLv18→Lv19


生命力 66

魔力  141→144

筋力  50

防御力 42

俊敏性 60

器用値 118→120


スキル


影操作Lv13→Lv14 飛行Lv7 呪撃Lv4 影探知Lv10 影移動Lv6 

影潜伏Lv16→Lv17 影縛りLv15→Lv16 影召喚Lv4 気配遮断Lv9 

擬態Lv5 暗視Lv20→Lv21 邪眼Lv7→Lv8 闇波動Lv2 暗黒魔法Lv2 

竜技Lv4→Lv5 竜化Lv4 邪竜の加護Lv5


名前 ヒクス レッサーグリフォンLv18→Lv20


生命力 76→80

魔力  94→98

筋力  126→130

防御力 50→52

俊敏性 138→140

器用値 68→70


スキル

飛翔Lv30→Lv31 鉤爪Lv10→Lv11 騎乗Lv21→Lv22 旋風Lv18→Lv19 防風Lv10 

風刃Lv9 疾風Lv17 残像Lv14 風魔法Lv14 雷魔法Lv14 

雷ブレスLv10 威光Lv4 騎手強化Lv18→Lv19


名前 シンス インプLv17→Lv20


生命力 32→36

魔力  58→62

筋力  30→36

防御力 24→26

俊敏性 58→64

器用値 36→40


スキル


飛行Lv12→Lv14 吸血Lv7 夜目Lv9→Lv10 気配遮断Lv9 潜伏Lv5 

闇魔法Lv9→Lv11 呪いLv1 



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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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