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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
梅雨イベントと砂漠の奴隷解放イベント
341/1718

#324 チロルと沈没船調査

翌日、学校が終わり、ログインする。今日は海に行くことにした。狙いは宝島の情報。ルインさんたちの話ではやはり他の船にヒントがある可能性が高いと言っていた。


ラグーン海に行こうと外に出たら、偶然ルークたちと出会い、向かう先を告げるとチロルが一緒に行きたいとのこと。チロルはペンギン、マーメイドがいる。本人も水着やサブマリージをかければ水中でも大丈夫らしいので、一緒に行くことにした。


ルークも一緒に行きたがっていたが、残念ながら水適性がある召喚獣をルークは持っていないので、悲しみに暮れている。


そんなルークを放置してラグーン海に向かう。俺のメンバーはイオン、リアン、ぷよ助、ディアン、サフィだ。


「安心感が凄い…」


そういうチロルはペンギンが進化したフルボルトペンギンにリトルマーメイドだ。


「水中対応の召喚獣がいますから本格的に狙うべきか悩んでいます」


「よくサフィとプールで遊んでいるよな」


「あははは…イルカやシャチって昔から好きなんですよね」


わかる。俺も好きだったからな。とりあえずチロルとレギオンを組み、一応サブマリージをかけて海に潜る。


「大丈夫みたいです」


「よし。それならサフィに乗ってくれ」


「いいんですか?」


「水中戦初めてなんだろ? ならサフィに乗ったほうがいい。めちゃくちゃ辛いからな」


それを聞いたチロルが引く。


「タクトさんでですか?」


「俺でもだ。具体的に言うとイオン、リアン。戦闘頼んだぞ」


「「はい!」」


この通りの有り様ですよ。


「タクトさんが戦闘を任せるレベルなんですね…わかりました。じゃあ、サフィちゃん。よろしくね?」


「きゅ!」


因みに2人乗りという選択肢もあるが、それはルークに譲ろう。


まずは軽くスクイッドやオクトパスを倒す。リアンがオクトパスを強敵と語り、冷静に処理した。タコ足ゲットにチロルが喜んでいる。


そしてチロルのフルボルトペンギンが強かった。速さではイオンより遅いがそれはレベル差だろう。恐らく元々はイオンクラスのスピードがある。更に雷魔法が使えるのがでかい。フルボルトペンギン恐るべしだ。


サフィに乗るチロルも見事に倒していた。俺?何も出来るはずがない。


「どうだ?」


「楽しいです!」


それは何よりだ。そのまま進んでいくとイオンたちの天敵である人面魚がくる。


「なんですか!? あれ! 気持ち悪すぎ!」


チロルがそう言ったから狙いはチロルのリトルマーメイドだ。するとリアンが守りに入る。


「私の後輩に手を出さないでください! パイルバンカー!」


リアン渾身のパイルバンカーが人面魚の顔に炸裂し、人面魚を仕留めた。見事な一撃だったな。


「リアン、強くなりましたね」


「そうだな」


間違いなくあの牛頭との戦闘はリアンを強くした。チロルのリトルマーメイドから憧れの視線を受けて照れている。


「あれだけ強くなったら、巨大人面魚が出てきても大丈夫だな」


「私は無理ですからリアンに任せますね」


俺とイオンの会話が聞こえて慌ててリアンが来る。


「タクト先輩! 恐ろしいこと言わないでください! イオン先輩も戦ってくださいよ!」


リアンの攻撃にみんなが笑う。


「タクトさんはこんな冒険をしているんですね」


「チロルは違うのか?」


「生きることに必死です」


フルボルトペンギンとリトルマーメイドが頷いている。大変なんだな。


さて、船の残骸が見えてきたので、チロルに敵の説明をして、下がらせる。


沈没船の残骸を発見すると赤く輝く。


「ぷよ助!」


ぷよ助が広がり、鉄砲魚の攻撃をガードする。さて、その沈没船明け渡して貰おうか!


鉄砲魚を倒して、沈没船を探索するが、何もない。外れだな。しかしチロルは沈没船の捜索にテンションが上がっている。


「だって、沈没船なんですよ! こんな経験なかなか出来ませんよ」


「だな。じゃあ、どんどん探していくか」


「はい!」


その後、戦闘と沈没船を捜索して見つかったのは、宝箱が二個。なかなかの成果だ。リアンとサフィの音響探査で沈没船と敵を見つけ、擬態で透明になったディアンに奇襲させて見たら、結構良かった。


最後に大きい沈没船を発見した。これは探索しないといけないがヤバいのがたくさんいる。


ハンマーヘッドシャークLv20

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


イタチザメLv20

召喚モンスター 討伐対象 アクティブ


イタチザメは以前に一匹戦っているがこっちのほうがレベルが高いな。数はレギオンだからかな?


「タクトさん…これって、ヤバいんじゃ…」


「ヤバいな…だが、逆に言うと怪しい」


「ですよね…やっちゃいます?」


「やるしかないな」


だが、これは作戦を立てないといけないな。幸い、向こうは沈没船から離れないようにしている。まずはチロルに確認する。


「チロルはサフィに乗ったまま、魔法を使えるか?」


「使えますよ!」


「ならサフィに乗って魔法を頼む」


「わかりました! タクトさんは大丈夫なんですか?」


全然大丈夫じゃない。だから助っ人を呼ぼう。


「レギオン召喚!」


チェス、サビクを呼び出す。水中戦力、大集合!この際向こうが増えても構いはしない!


「チェス、防御を頼む」


チロルのリトルマーメイドが歌い、バフが発動する。行くぞ!


「サンダーブランチ!」

「「サンダーブランチ!」」


俺は連続詠唱を使い、チロルと共にサンダーブランチを使う。無数の雷が直撃し、サメたちが来る。やはり連続詠唱は多数敵に効果大だな。


「迎え撃ちますよ!」


イオンが先頭でサメと対峙する。イオンが切り裂くとイタチザメは狂戦士化が発動する。怒るの早いな!沸点低すぎだろ!


混戦になるとサビクとディアンが苦戦している。イタチザメの噛みつきに装甲で対抗しようとするが構わず噛んでくる。そしてダメージを受けている。物理破壊か何かのスキルだな。


更にハンマーヘッドシャークは噛み付いて来ない。変わりにハンマーのような頭部を輝かせ、突進してきたり、ふり回してぶつけて来る。


どうやら通常の鎚の武技を使うみたいだな。これを見て、俺は日記を思い出した…あの探検家たちの最後、ぶつかって沈没させた犯人はこいつなんだろうな。


ヘビ系には厳しい相手だ。締め付けて倒しているがこのままじゃ不味い。


『俺が回復役をやる! チロル、攻撃任せるぞ』


『わかりました!』


俺が回復をすると次は狙いが俺になる。馬鹿じゃないな。チェスが挑発し、迎え撃つがやはり装甲には強いな。このままじゃ回復が追い付かない…どうする?


その時、沈没船のところに攻撃に参加していないサメを見つけた。


チョウザメLv23

通常モンスター 討伐対象 ノンアクティブ


チョウザメ!?キャビアの!?


『イオン! 下に攻撃していないサメがいる! 倒してくれ!』


『え? わ、わかりました!』


イオンが戦線離脱する…しまった。ミスった…戦力分けてしまった。だがチョウザメは是が非でも仕留めたい。


こんなときミライならどうする?…この手しか思い付かないな。


『チェス、サビク、ぷよ助、ディアン…かなりきついことを頼むがいいか?』


四匹が頷く。よし、絶対に死なせないからな。


『サビク、ディアンはチェスとぷよ助に合流してくれ。リアン、俺を連れて距離を稼いでくれ』


『え? わ、わかりました』


リアンに引かれて距離を取る。イタチザメたちは俺を追ってくる。よし、ここからが勝負どころだ。


『チェス、ぷよ助! 挑発!』


チェスとぷよ助が挑発を使い、サメたちはチェスたちに群がる。


『チロル! 狙え!』


『え!? わ、わかりました!』


「リアンは呪歌だ」


「わかりました!」


チロルがサンダーブランチ。フルボルトペンギンも雷魔法で群がっているサメを仕留めていく。俺はひたすらエリアヒールを使う。


バラけているから回復が追い付かない。なら集めて回復を安定させればいい。こちらには連続詠唱がある。攻撃と回復の応酬が続く…絶対に持たせる!


『仕留めました! タクトさん! 戦闘に参加します!』


チョウザメゲット!後は勝つだけだ。イオンに指示を出す。


『頼む。俺たちの反対側にいるサメを狙ってくれ』


『わかりました!』


イオンが投擲操作と放電を使い、一気に数を減らしていく。イオンの強さが浮き彫りになったな。


イオンの参戦で一気に数を減らしていき、回復が安定してくる。MPポーションを使って、ギリギリだったが、なんとか全員無事で全滅させ、インフォが来る。


『神聖魔法のレベルが10に到達しました。神聖魔法【ヒールオール】【シャイニング】を取得しました』



チロルのリトルマーメイドが進化した。


「お疲れ様でした。進化させていただいてありがとうございます」


「おめでとう。チロルもお疲れ様」


「あの…タクトさんはこんな戦闘を毎日しているんですか?」


「最近苦戦することは多いが今回は取り分け苦戦したな。ハンマーヘッドシャークは初見の敵だったし、イタチザメも俺たちのメンバーだと相性が悪い敵だったな」


今回、水中戦でどれだけ防御系スキルに頼っているか浮き彫りになった形だ。


「ごめんなさい。足手まといで」


「俺は凄い助かったぞ。チロルがいなかったら、撤退を選んでいたからな」


実際にチェスたちが無事だったのは、チロルのリトルマーメイドのバフがでかい。更にチロルとフルボルトペンギンの攻撃役がいなかったら、今回の作戦は成立しなかった。


「そう言われると照れちゃいますね」


「前回のイベントでもクリアは出来たんだろう? もっと自信を持て」


「は、はい!」


それじゃあ、手分けして解体する。


水鉱石:レア度2 素材 品質E+

水属性の鉱石。水属性の武器作製などに使われる。


イタチザメの尾ビレ:レア度4 食材 品質D

イタチザメの尾ビレ。高級食材として知られており、乾燥させることでフカヒレになる。


ハンマーヘッドシャークからは水鉱石をゲット。レア度から見て、水属性の鉄鉱石だな。今更微妙だが、一応ヘーパイストスのお土産に持っていこう。


イタチザメからは肉と歯だ。尾ビレが激レア。あれだけいて、チロルが1つ当てただけだ。まぁ、フカヒレなら納得だ。


「あの…これタクトさんが…」


「チロルがゲットしたものだろ? 持ってけ。俺にはこれがあるからな」


キャビア:レア度6 食材 品質C

チョウザメの卵。高級食材として知られており、一般的には塩漬けにして食べられている。


チロルが驚く。


「キャビア!? あ、もしかして異常なレベルアップやイオンちゃんが途中で抜け出したのは」


「あぁ、チョウザメを見つけてな」


「あの…気持ちはわかりますけど、結構危なくなりましたよ?」


「そこは俺も反省してる。あの場面であの判断は無かったな」


ちゃんと過ちは反省しないとな。それからチロルからサフィの活躍を聞かされた。どうやらサフィの妨害音波は相手を混乱させる効果があるそうだ。妨害音波を浴びたイタチザメが互いに噛み合っていたりしたらしい。


「タクトさんの魔法…何か変じゃありませんでした?」


連続詠唱について、聞かれた。隠しているわけじゃないので、遅延魔法、獣魔魔法について教えてあげた。チロルに苦笑いされた。もうその反応に慣れてきたな。


さて、最後にやることが残ってる。沈没船を探索しないとね。


名前 タクト 情愛の召喚師Lv9


生命力 76

魔力  162

筋力  60

防御力 40

俊敏性 60

器用値 120


スキル


格闘Lv12 蹴り技Lv18 杖Lv27 片手剣Lv30 槍Lv18 刀Lv14 

投擲Lv8 高速詠唱Lv35→Lv36 召喚魔術Lv34 封印魔術Lv18→Lv19 騎手Lv30 

錬金Lv20 採掘Lv24 伐採Lv33 解体Lv39 鑑定Lv29 識別Lv33 

疾魔法Lv1 炎魔法Lv3 地魔法Lv2 海魔法Lv2 闇魔法Lv29 

神聖魔法Lv9→Lv10 雷魔法Lv30→Lv31 爆魔法Lv28 木魔法Lv25 氷魔法Lv29 

時空魔法Lv40 獣魔魔法Lv2 遅延魔法Lv2 連続詠唱Lv2→Lv3

水中行動Lv8→Lv11 読書Lv13 料理Lv37 餌付けLv8 釣りLv18 シンクロLv16 

連携Lv5


名前 イオン ドラゴニュート・エンベロープLv21


生命力 83

魔力  145

筋力  79

防御力 48

俊敏性 184

器用値 124


スキル


二刀流Lv34 槍Lv4 投擲操作Lv13→Lv14 飛行Lv14 遊泳行動Lv17→Lv18 

氷刃Lv23 放電Lv5→Lv7 連撃Lv13 水魔法Lv17 蒼波動Lv7 竜技Lv11 

竜化Lv7 ドラゴンブレスLv3 海竜の加護Lv5 料理Lv18


名前 リアン マーメイドLv16→Lv17


生命力 34

魔力  88→90

筋力  33

防御力 22

俊敏性 71→73

器用値 56→58


スキル


槍Lv17→Lv18 杖Lv1 歌Lv17 呪歌Lv3→Lv5 遊泳行動Lv10→Lv12 水弾Lv8 

水魔法Lv11 潜水Lv8 魅了Lv3→Lv5 音響探知Lv7→Lv9 人化Lv21


名前 チェス ブリザードベアLv14→Lv15


生命力 58

魔力  61

筋力  85→87

防御力 73→76

俊敏性 36

器用値 36


スキル


噛みつきLv22→Lv23 格闘Lv19→Lv21 防御Lv10→Lv12 挑発Lv11→Lv13 氷装甲Lv10→Lv12 

物理破壊Lv2 強襲Lv20 水中行動Lv10→Lv12 氷爪Lv20→Lv21 氷の牙Lv8→Lv9 

雪潜伏Lv5 氷結ブレスLv12 氷投擲Lv14 耐寒Lv5


名前 サビク ユルルングルLv6→Lv8


生命力 85→91

魔力  50→52

筋力  62

防御力 42

俊敏性 66→68

器用値 50→53


スキル


噛みつきLv24→Lv25 巻き付きLv16→Lv17 薙ぎ払いLv9→Lv10 鉄壁Lv3→Lv6 

猛毒Lv22→Lv23 熱探知Lv15 水中行動Lv3→Lv5 雷魔法Lv7 水魔法Lv5 

土移動Lv4 雨乞いLv8 水ブレスLv7 蘇生Lv2


名前 ぷよ助 クリーンスライムLv9→Lv11


生命力 86→90

魔力  0

筋力  0

防御力 107→111

俊敏性 38→40

器用値 50→52


スキル


捕食Lv25→Lv26 防御Lv12→Lv14 物理無効Lv17→Lv20 変形Lv27→Lv29 

衝撃吸収Lv14→Lv17 分裂Lv13→Lv15 再生Lv19→Lv20 挑発Lv7→Lv10 腐蝕Lv8→Lv9 

水中行動Lv11→Lv14 極寒ボディLv21→Lv22 浄化Lv17 水属性無効Lv4→Lv6 

火属性無効Lv6→Lv8 


名前 ディアン レッサーヒュドラLv15→Lv16


生命力 68→71

魔力  79

筋力  88→91

防御力 45

俊敏性 60

器用値 60


スキル

噛みつきLv18→Lv20 巻き付きLv11→Lv13 遊泳行動Lv8→Lv11 毒装甲Lv10→Lv12 

連撃Lv16→Lv17 恐怖Lv3→Lv5 猛毒Lv16→Lv18 再生Lv4→Lv7 毒ブレスLv17 熱探知Lv5→Lv7 

擬態Lv1→Lv3


名前 サフィ オルカLv3→Lv7


生命力 26→30

魔力  24→36

筋力  33→39

防御力 18→20

俊敏性 40→48

器用値 32→40


スキル


遊泳行動Lv6→Lv9 跳躍Lv3 水化の牙Lv2→Lv4 突進Lv3→Lv5 強襲Lv2→Lv4 音響探知Lv3→Lv5 

妨害音波Lv1→Lv3 水刃Lv1→Lv3 疾走Lv3→Lv5 乗馬Lv5→Lv9 波起こしLv2 


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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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