#319 水着選びと隠し報酬
みんなを呼んで水着を決める。最初は俺にお任せだったが、ブランがリクエストをしてきた。
「すみません。肌をあまり見せるのは…」
「苦手か? じゃあ…このワンピースタイプのものはどうだ?」
「あ…これなら大丈夫です」
やはりそういうのを気にする子もいるんだな。
「じゃあ、ボクは布地が少ない」
「却下だ。せめて普通のビキニにしてくれ」
「はーい。タクトはビキニ好きっと…」
こら。勝手に決めるな。
「マスターにリンクスキルの使用を求めます」
「却下だ」
絶対ろくなことにはならない。気持ちは切り替えてしっかり決めていこう。ブランが注文したからか。それぞれ意見が出てきた。
まずはリリー。
「可愛いのがいい!」
というわけで黄色のフリルが付いたセパレートビキニを選んだ。
次にイオン。
「泳ぎやすい大人っぽい水着がいいです」
というわけで青のビキニにパレオをつけてみた。なぜかパレオって大人っぽいと感じるんだよな。イオンもパレオを気に入ったようだ。
次のセチアは注文された。
「私もこのデザインのがいいです。皆さんと違って、動きがありませんし、いいですよね?」
三角ビキニだった。本人がリクエストしたなら仕方無い。エメラルドグリーンのものを選んだ。
恋火が恥ずかしそうに言う。
「あたしは…可愛いのがいいです…」
恋火の後ろで和狐が何かジェスチャーしていた。シンクロを使う。
『恋火の背中、ちょっと押したってください。派手すぎるんは無しでお願いします』
あぁ…派手なのを攻めたいが恥ずかしくて、一歩を踏み出せない感じなのか。それなら…
「このスカートが付いているのとかどうだ?」
ただしホルターネックのビキニだ。
「に、似合うでしょうか?」
「俺は似合うと思うよ」
「わ、わかりました! それでお願いします!」
和狐からグッドの合図があった。ご期待に添えて良かった。というわけで赤のホルターネックのビキニに決まった。
次はイクスだが、説得に苦労した。そもそもイクスにはサブマリンユニットが存在している上に水が苦手だからな。
しかも着せ替え自由だ。わざわざ服を手に入れる必要はない。
「それでも今まで頑張ったご褒美でもあるから、選んでくれないか?」
「マスターがどうしてもと言うなら、仕方ありません。マスターが好きな水着を選んでください」
あれ?お任せか?しかも全員聞き耳を立てている気がする。ならレースアップの水着にした。
「マスターならスクール水着というものを選ぶと予想していましたが外れました」
なぜその予想に行き着いた?いや、聞くのは地雷だな。
イクスにレースアップを選んだのは普段の姿が既に水着のようなイクスだ。サブマリンユニットはスク水だし、レースアップならどの姿にも被らないから選んだ。
次にノワが選んだのは予想外のトップスとショートパンツの水着だった。
「…肌、見せたくない。ヒリヒリする」
え?日焼けするの?まぁ、ノワは泳げないし、どちらかと言うと砂浜で遊んだり、プカプカ浮いたりするのが好きなタイプだからな。色は黒。
リアンが選んだのはオフショルビキニだ。意外だ。
「攻めたね~。リアン」
「海では負けれないんですよ!」
リアンなりの苦労があるようだ。次の和狐も決めていた。恋火と同じ赤で紐ビキニを選んだ。流石に恥ずかしいのかパレオも追加した。
「どうどす?」
「お姉ちゃん…大人っぽい」
恋火に手本を見せたかったんだな。最後にセフォネだ。リクエストは予想通り。
「魔王っぽい。これじゃあ!」
指定したのはマイクロビキニ。当然却下。
「なぜじゃあ!?」
「いや、セフォネにそれは厳しいんじゃないかな?」
「なんじゃと! リビナ!」
二人が喧嘩している間に決めよう。魔王の水着みたいだったらいいんだろ?黒のフリル水着にフリルを赤にして、魔王っぽくした。
「む! 悪くないな」
というわけで決定。リビナが耳打ちしてくる。
「デザインでうまく逃げたね」
その後、妖精達のルーナとアステルはフリル、伊雪、ミールはワンピース、シンスはビキニに決まった。
全員水着になると壮観だな。するとリリーが疑問を口にする。
「タクトは水着にならないの?」
「ん? あぁ、俺のがまだだったな」
俺は黒のボードショーツを選んで着替えた瞬間、全員が真っ赤になる。
どうした?穴でも空いているのか?確認するが大丈夫だった。ふぅ…大惨事じゃないらしい。しかしリリーたちのリアクションが不明だ。
「変か?」
代表してイオンが答える。
「な、なんで上を着てないんですか!」
あぁ~…リリーたちにとって上を着ていないのは変なのか。ふんどしの人たちを見ているはずだが、嫌なら仕方無い。
「上着てないのはダメか…確かパーカーがあったはずだから追加を」
「ちょっと待った~! 全員集合!」
うお!?リビナに止められた。するとリリーたちが会議をする。俺は海パン放置だ。ひでぇ。
「どうしたんですか? リビナ」
「これは大事件だよ」
セチアに聞かれリビナが答える。
「確かに事件ですけど、どうしてタクト様を止めたんですか? 何か着て貰わないと目のやり場に困りますよ?」
全員が頷く。しかしリビナは揺るがない。
「みんなは本当にいいんだね? タクトがここで服を選んだら、裸を見れるチャンスなんてもう来ない可能性があるよ? でも、ここで阻止すればタクトが水着になる度に見れるんだよ?」
『…』
会議が終わったら、全員からパーカーの大反対にあった。リビナの奴、リリーたちに何を吹き込んだんだ。
その後、リリーたちのお願いでプールに行くとサフィに水をかけられた。イベントでは出番が無かったし、最近海にいっていないからな。久々に乗ってやるか。
だが、その前にミールにイベントで貰った赤い花を渡した。
「ミールが気に入ったところに植えてくれ」
「わかりました!」
久々にみんなで遊んでいるとミールが慌ててこちらにくる。手には輝く石があった。どうした?
「大変です! 花を植え替えようとしたら、鉢植えからこんなものが出てきました!」
鉢植えの中に本当の報酬を隠していたのか…植え替えないとわからないぞ。鑑定してみる。
太陽石:レア度8 素材 品質B
太陽の力が宿った石。強力な炎と神聖な力を宿している。
えげつない素材が来たぞ。フィニストの羽根クラスの爆弾だ。魔石召喚に使うとどうなるのかな?ヤバイのが召喚出来そうだが、とりあえずアーレイたちに話すと譲ってくれるそうだ。
「たぶんMVPの報酬みたいなもんだろうからな。タクトが貰うのが筋だろう」
「それと二人と話して、約束の報酬はフィニストの羽根じゃダメかな?」
ちょっと待て、あれくれるのか?
「いいのか?」
「あたしたちはそれを使ってる武器を交換したし、スピード報酬もタクトのおかげみたいなもんだからね。貰ってちょうだい」
というわけでフィニストの羽根を三つも貰ってしまった。どうしようかな。とりあえず無我夢中で星晶石と格闘しているヘーパイストスに見せると絶句。
とりあえず今はリリーの武器に集中して貰うことにして、太陽石とフィニストの羽根を保管して貰った。赤い花は折角なので、庭に植えておいた。
するとサラ姫様から連絡が来る。どうやらジャンヌの件で明日の夜にお話があるみたいだ。
明日の夜の予定は潰されたが今はリリーたちと遊ぶことを優先しよう。リリーたちとたっぷり遊んでから畑で野菜たちの採取とまた植えて、バイオエタノールを作る。イベントで使っちゃったからな。きちんと作らないとね。ロコモコたちの生産もして、今日はログアウトした。
名前 タクト 情愛の召喚師Lv9
生命力 76
魔力 162
筋力 60
防御力 40
俊敏性 60
器用値 120
スキル
格闘Lv10 蹴り技Lv16 杖Lv26 片手剣Lv28 槍Lv18 刀Lv12
投擲Lv8 高速詠唱Lv35 召喚魔術Lv34 封印魔術Lv18 騎手Lv30
錬金Lv20 採掘Lv24 伐採Lv33 解体Lv39 鑑定Lv28→Lv29
識別Lv33 疾魔法Lv1 炎魔法Lv3 土魔法Lv30 海魔法Lv2
闇魔法Lv28 神聖魔法Lv9 雷魔法Lv30 爆魔法Lv28 木魔法Lv25
氷魔法Lv29 時空魔法Lv40 水中行動Lv8 読書Lv13 料理Lv36
餌付けLv8 釣りLv18 シンクロLv16 連携Lv5
名前 セチア ハイエルフLv19
生命力 57
魔力 170
筋力 52
防御力 36
俊敏性 44
器用値 170
スキル
杖Lv16 魔法弓Lv23 鷹の目Lv14 射撃Lv15 木工Lv17
採取Lv29→Lv30 調薬Lv12 刻印Lv8 宝石魔術Lv3 宝石細工Lv3
風魔法Lv8 火魔法Lv18 水魔法Lv24 土魔法Lv15 闇魔法Lv5
神聖魔法Lv7 雷魔法Lv5 爆魔法Lv7 木魔法Lv17 氷魔法Lv8
樹魔法Lv12 ハイエルフの知識Lv24 精霊召喚Lv7 料理Lv18
名前 ロコモコ ハピネスシーフLv11
生命力 106
魔力 78
筋力 12
防御力 93
俊敏性 50
器用値 44
スキル
飛行Lv8 体当たりLv3 危険察知Lv12 逃げ足Lv3 育毛Lv16→Lv17
採乳Lv16→Lv17 耐寒Lv1 幸福Lv8 祝福Lv8 守護Lv5
光魔法Lv3 天の加護Lv10
名前 エアリー ズラトロクLv13
生命力 90
魔力 58
筋力 58
防御力 34
俊敏性 71
器用値 47
スキル
角擊Lv20 登攀Lv4 危険察知Lv14 跳躍Lv10
疾風Lv17 木魔法Lv3 光魔法Lv14 採乳Lv14→Lv15
守護Lv7 祝福Lv7 蘇生Lv1 狂戦士化Lv2
名前 ミール ドライアドLv16
生命力 84
魔力 91
筋力 40
防御力 36
俊敏性 75
器用値 80
スキル
土潜伏Lv19 蔓Lv14 俊足Lv8 風魔法Lv5
土魔法Lv10 木魔法Lv7 水魔法Lv7 光合成Lv8
譲渡Lv3 花蜜Lv5 花粉Lv4 採取Lv27→Lv28 植栽Lv14→Lv15
寄生木Lv11 罠設置Lv15 植物召喚Lv2