#296 牛の怪物
最後の迷宮は前と違い、罠だらけだった。まぁ、ミノタウロスの迷宮だから簡単には到達させたくないんだろうな。俺には逃げているようにしか見えないが宝箱が二つあったので、文句は無しにしよう。
罠を突破し、ボス部屋に来る。改めてメンバーは俺、リリー、イオン、セチア、ノワ、リビナだ。
リビナは自信げに言う。
「まぁ、相手がオスならボクだけで仕留めてあげるよ」
「今までの敵から考えるとそんなに甘い敵じゃないと思うぞ」
流石にあっさり勝たせてくれるようなボスではないだろう。何せギリシャ神話で有名な怪物だからな。簡単だが作戦指示をする。
「敵がどんな能力を持っているかわからない。まずはそれを見極めよう。恐らく敵は武器を持っているからまずは俺がルーンアーツで武技を封じる。そのあとはリビナ、任せる」
「任せて!」
次はもし、通用しなかったときだ。
「もし通用しなかったら、リリー、イオン頼むな」
「うん!」
「任せてください!」
「リリーたちの支援は俺たちがするぞ」
「はい」
「…ん」
まぁ、作戦と言ってもいつも通りな感じだ。俺はスカーレットリングを取り出し、セチアは弓を装備で挑む。
ボス部屋に入ると俺たちの目の前に雷が落ち、ミノタウロスが現れる。
ミノタウロス?
? ? ?
「モォオオオ! よくここまで来たな! 約束通り、俺様が戦ってやろう!」
そいつは大斧を持ち、上半身が牛、下半身が人間だった。服装はブーメランパンツのみ…牛魔将を見習ってくれ。
リリーたちが構える。するとミノタウロスの態度が変化する。
「モ? モォオオオ! めっちゃ好みなんですけど! 結婚してくれ」
俺の中でキレる音がした。何言ってるの?こいつ。ブーメランパンツごと焼き殺すぞ。
『嫌!』
リリーたちの回答にミノタウロスは真っ白になる。
「なぜだ…なぜモテない…俺様はこんなに強いのに…」
随分人間らしいやつだな。こいつの中では強いイコールモテるなんだな。
するとミノタウロスは俺を見ると怒りに燃える。
「お前が原因か! 俺はお前のような天然ハーレム野郎は大嫌いなんだよ! ぶっ殺してやる!」
酷いとばっちりだ。だけど意見は一致したな。
「奇遇だな。俺もお前のような格好をしているやつはごめん被る」
リリーたちがいるからブーメランパンツと言うのはやめておいた。説明を求められても困るからな。ミノタウロスが来る。
まずは俺とリビナが仕掛ける。
「ルーンアーツ!」
「淫夢結界!」
まずは計画通り武技を封じ、ミノタウロスがピンクの煙に包まれる。
「モォ!? 美少女ばっかりなんですけど! そうかそうか。そんなに俺様が大好きか! よし! 全員抱いてやろう!」
「あぁ~…リビナ?」
「これは男が求める夢を見せる技だよ。誘惑スキルはボクを見ないと効果がなかったけど、これは囚われたら、逃げれない。気持ちよく倒してあげるよ」
えげつないな…これを回避するのはかなり困難な技だぞ。しかしやはりミノタウロスは簡単じゃないみたいだ。リビナが驚愕する。
「あれ? 変だよ!? 生命力も魔力も吸えない!? わっ!?」
リビナの淫夢結界が吹き飛ばされる。ミノタウロスのスキルか?
「モォオオオ!? 俺様の女がいなくなっちまった!」
ミノタウロス、大号泣である。するとミノタウロスがリビナを見る。
「い、嫌な予感が…」
「モォオオオ! お前がさっきの夢を見せたんだな! 責任とれー!」
「意味がわからないよ! リリーたち、お願い!」
「任せて! 錬気! グランドスラッシュ!」
リリーがグランドスラッシュを使用し、ミノタウロスに斬りかかる。だが、信じられないことが起きた。
「モォオオオ!」
「キャアアア!?」
ミノタウロスの攻撃とリリーの大剣がぶつかった瞬間、リリーがぶっ飛ばされ、壁に激突する。
「うぐ…痛い…」
嘘だろ…鍔迫り合いにならないほどリリーとミノタウロスには筋力の差があるのか?
「リリー!? これ以上は行かせません!」
イオンがミノタウロスを斬り刻む。だが極僅かしか減らない。
「そんな蚊のような攻撃が俺様に通用するか!」
ミノタウロスにそう言われるがイオンはミノタウロスの攻撃を躱しながら、攻撃を続ける。
イオンは自分の役割を本当に理解している。例え、蚊のようなダメージでも蓄積すれば大ダメージとなる。セチアも合わせて全ての属性の魔法矢を放つ。火が弱そうか?
「どれだけ攻撃しても無駄だ! 俺様、再生を持っているからな!」
確かにダメージが回復している。それでもイオンとセチアは攻撃を続ける。俺がリリーの回復をしている間、イオンが時間を稼いでくれたので、リリーが復帰する。
「やぁああ! 竜技! ドラゴンクロー!」
「モ? モォオオオ!」
リリーの攻撃にミノタウロスが反応する。すかさずイオンも武技を使う。
「氷刃! デュアルスプラッシュ!」
イオンが背後から連撃と氷刃を合わせて連続で斬り刻むがミノタウロスは無視し、リリーのドラゴンクローとぶつかり合い、またリリーが吹き飛ばされる。俺たちがそこに合わせる。
「アローレイン!」
「ん!」
セチアの矢の雨とノワの影の刺がミノタウロスに襲いかかるが、セチアの矢の武技もイオンと大して変わらないダメージだな。
そしてノワの影の刺は貫くことはなく、見えない壁に邪魔され、止まってしまっている。
あれはなんだ?今はとにかく攻撃するしかないな。
「魔弾!」
「フレイムサークル!」
リビナが魔弾を撃つがそれも壁にガードされる。俺のフレイムサークルがミノタウロスを焼くがダメージはあまりない。
全員が集まる。
「リリー、無事か?」
「うん。なんとか壁には当たらなかったよ! でも、どうするの? タクト」
「敵のスキルの正体がわかった気がする。セチア、ミノタウロスに派手な魔法を使ってみてくれ。ノワは竜技だ。イオン、リリーきついだろうが時間稼ぎを頼む」
「わかった!」
「「はい!」」
「…ん!」
リリーが突っ込む。ミノタウロスはそれを受けて立つがリリーがミノタウロスの攻撃を受け流す。そして武技を繰り出す。
「連続斬り!」
リリーの攻撃が初めてミノタウロスに当たるが、あまり効いていない。俺のフレイムサークルより少しダメージが少ないぐらいか。
だが、リリーには連撃がある。もう一度連続斬りを放つ。ミノタウロスにダメージを与えた。最初からこうすれば良かったのにな。最初に力比べをするのはもうリリーの特徴だからどうしようもない。
しかしミノタウロスは攻撃が終わった後のリリーの隙を見逃さなかった。リリーも大剣でガードしようとするが、ぶっ飛ばれた。
「時間稼ぎって言われていたのに!」
イオンが文句をいいながら、投擲操作を駆使して時間を稼ぎ、そこにノワが参加する。
「竜技! ドラゴンアブソリュート!」
しかしミノタウロスはドラゴンアブソリュートを無視してノワを狙う。やはり効果を受けてない。
「…邪眼!」
ミノタウロスの動きが一瞬止まるがそれだけだ。
「モォオオオ!」
大斧がノワに迫るが、ノワは影潜伏で躱す。そしてセチアの魔法が発動する。
「ブロッサムストーム!」
しかしブロッサムストームは謎の壁に邪魔され、ミノタウロスにダメージを与えない。間違いないな。全員が俺に集める。
「あいつはリリーたちのスキル攻撃を無効化できる加護を持っているみたいだな」
淫夢結界、魔法や影の刺、魔弾、竜技は全てスキルによる攻撃だ。武技だけは有効みたいだが、恐らく武器の技であることが影響している。
「ほぅ。ハーレム野郎の癖に俺様の加護の能力に気が付くか…察しの通り俺様のミノタウロスの加護は子供に対して特攻効果とスキル攻撃の無効化が発生する」
ミノタウロスは神話では生け贄に子供が選ばれている。恐らくそこからの能力だな。これでリリーたちの攻撃は封じられた。
「そんなぁ~」
「どうするんですか? タクトさん」
「それより私たちは子供なんでしょうか?」
「大人だよね」
中学生、ひょっとしたら高校生が子供かどうか微妙な所だろう。恐らく子供というのは亜人種の召喚獣を表しているんだろうな。じゃないと俺や他の大人じゃないプレイヤーはこいつに勝てないということになる。
最後の最後で俺たちの天敵のような敵が来てしまった感じだ。まぁ、グレイたちを残さなかった俺のミスだが。
さて、敵のスキルが判明したからにはやることは決まって来たな。するとミノタウロスが言ってくる。
「言っておくが、竜化や精霊を呼び出しても無駄だぜ? 星に届かなければ俺様には勝てん」
ミノタウロスの加護の突破条件が星に届くことってことか?ようはレベル不足と言いたいわけだな。だが、こいつに勝つ方法はある。
「…ノワは俺の影に」
「…ん」
ノワが俺の影に潜む。俺はみんなにシンクロで指示を出し、俺はミノタウロスと対峙する。
「モォオオオ! まさか貴様、俺様と戦うつもりか?」
「そうだ。お前に俺はダメージを与えた。イオンがどれだけ攻撃してもダメージを与えられなかったお前にだ」
これは、明らかにおかしい。こいつはミノタウロスの加護は特攻とスキル攻撃の無効化だと言った。特防は入っていない。ならばイオンとセチアの攻撃は純粋にこいつの防御力が高いからダメージを与えられなかったということになる。
しかし俺の攻撃は通常、いや通常より遥かにダメージを与えていた。伝説と合わせてある仮説が浮かぶ。
「お前…人間には随分弱いんだな」
ミノタウロスを討伐したのはアテーナイの伝説的英雄であるテーセウスだ。つまりミノタウロスは人間に討伐されているのだ。ならば人間に対して弱くなっていても不思議じゃない。
「ふん。だからどうした? お前など俺様の攻撃に耐えられはしないだろう?」
否定しないか。上等だ!
「そうだな。つまり、お前の攻撃を一切受けずにお前を倒せばいいってことだな!」
「面白い! やってみろ! ハーレム野郎!」
俺とミノタウロスの戦いが始まった。最初の撃ち合いは俺が負ける。やはりパワーでは勝てないか。
「モォオオオ!!」
追撃で攻撃してきたミノタウロスの大斧を躱すが大斧の攻撃が地面をえぐる。直撃したら、即死だな。
「ファイヤーブラスト!」
「モ? モォオオオ!」
俺のファイヤーブラストが大斧を高速回転させて防がれる。なら!
「エクスプロージョン!」
ミノタウロスが爆発する。ミノタウロスにダメージを与えるが俺に大斧を投げてきた。ヤバい!
「テレポート!」
俺はテレポートでミノタウロスの背後に回り、首を狙うが切り落とせない。しかしスカーレットリングの灼熱がミノタウロスを焼く。
「モォオオオ! 滾ってきた!」
ミノタウロスはブーメランのように戻ってきた大斧をキャッチして、燃えながら大斧を振り回して来る。
俺はなんとか受け流し、隙を見付けて斬りつける。その間にセチア、リビナがデバフを掛け続ける。やはり麻痺、毒、氷結などにはならなかったが、筋力、防御力を下げることには成功している。
リリーたちも隙を見つけては攻撃し、俺は炎魔法と爆魔法を駆使してなんとか生命力を半分削るとミノタウロスが叫ぶ。
「モォオオオ! 妙な剣術を使うようだが、遊びは終わりだ!」
ミノタウロスから真っ赤なオーラが惑い、筋肉が膨れ上がる。これは狂戦士化か!
更にミノタウロスが片手を掲げるとその手に雷が落ちる。するとミノタウロスの手にはもう一つ大斧が現れる。
あ~…これはやばい。
大斧の重さを感じさせない二本の大斧の連撃が来る。流石に捌けず、避けるが完全に避けたはずなのに斬り裂かれる。
「モォオオオ!」
「く! テレポート!」
テレポートで距離を取る。今のはなんだ?風刃か?いや、違う何かだ。幸いなことだが、大斧の攻撃とは異なる斬撃のようだ。そうでなければ即死だからな。
「タクト!? ヒール!」
リリーから初めて回復を受けるが、ミノタウロスが来る。
「モォオオオ!!」
考える時間もくれないか。
『リリー、セチア。回復頼む』
『わかった!』
『はい!』
俺は迎え撃つが避ける度に斬られる。リビナに幻術を頼んだが、俺を正確に狙ってきた。俺の生命力と防御力で耐えられる斬撃だからまだいいがリリーとセチアの回復が追いついていない。このままでは詰む。
そのためにはこの攻撃のからくりがわからないとダメだ。
試しに大斧に触れると斬られない。見えない斬撃を予想してスカーレットリングを構えるがスカーレットリングをすり抜けて斬られた。
探っているとこれが起きるのは新しい大斧であることに気がついた。最初の大斧を避けても発生しない。つまり新しく手にした大斧の能力だな。
それなら俺は新しい大斧の攻撃を受け流し、最初の斧の攻撃を避ける。するとダメージが発生しない。よし!これならいける!
俺はアクセラレーションで対抗してなんとか大斧二つの隙間を付き、ダメージを与えていく。
そして後少しで倒せそうなところでまたミノタウロスが叫ぶ。
「モォオオオ! 負けん! モテる男だけには絶対に負けん!」
なんか俺が苛めているみたいだ。苛められてるの俺だと思うんだけどな。
「モォオオオ!」
ミノタウロスは叫ぶと大斧を地面に叩きつけるとアトモスフィアのような大気の塊が放たれる。
「アトモスフィア!」
俺はアトモスフィアとぶつかり合うがミノタウロスはもう一方の大斧を振るうと竜巻のような風が俺を追尾してきた。あれは無理だな。
「テレポート!」
俺はテレポートで躱し、ミノタウロスの手を狙うがやはり斬り落とせない。
「モォオオオ!」
ミノタウロスが叫ぶと雷が俺に落ちて来る。
『ノワ!』
『…ん!』
「終わりだ!」
ミノタウロスは勝利を確信し、大斧を振りかぶる。ここだ!
『今だ!』
「やらせないよ!」
「やらせません!」
リリーとイオンが二人でそれぞれ大斧を止める。振り下ろしていないならまだ力は加わっていない。ミノタウロスの攻撃を止めるならこのタイミングしかない。更にセチア、ノワ、リビナが仕掛ける。
「バインバインド!」
「…影縛り!」
「淫夢結界!」
木の蔓と影に縛られ、淫夢結界に囚われる。こいつが無効化出来るのはスキルによるダメージのみ。それはセチアとノワ、リビナで確認した。拘束する魔法は無効化出来ない。実際に最初は淫夢結界に囚われていた。
「モォオオオ! 美少女たちからの縛りプレイか! たまんねー!」
こいつ、ドMか!
「タクト様…解除していいですか?」
「…ん。気色悪い」
「二人の意見に賛成」
リビナまで賛同するのか…いや、ミノタウロスに賛同されなくてホッとするべきなのかな?
「タ、タクト~」
「早くしてください! 押されて」
リリーたちが辛そうだ。これはやばい。じゃあ、決めさせてもらうぞ!
「アクセラレーション!」
俺は連続で斬りまくる。結界、拘束が解かれ、俺に大斧を振りかぶる。
「テレポート!」
俺はテレポートで大斧を躱し、ミノタウロスの背後に回る。そして武技を使う。狙いは首だ!
「一閃!」
決まったと思った瞬間、ミノタウロスに一閃を躱される。しまった。こいつ、見切りを隠してやがったのか!
「残念だったな!」
もう片方の見えない攻撃が来る大斧が俺に迫る。
「させない…邪眼!」
「ぬぅ! そんな一瞬止めただけで」
「竜技! ドラゴンクロー!」
リリーのドラゴンクローが大斧とぶつかり合う。
「何度やっても無」
「ブロッサムストーム!」
「蒼波動!」
「魔弾!」
ミノタウロスに攻撃が迫るが加護でダメージが入らない。
「効かねーて言って――ッ!?」
みんなの攻撃はむだじゃない。みんなが作ってくれた数秒の間に俺は地面に足を付けた。今度こそ、終わりだ!
「アクセラレーション!」
俺の高速で切りつけ、最後にスカーレットリングを向ける。
「フレイムサークル!」
ミノタウロスが地面から湧き上がる炎に焼かれ、倒れる。
「はぁ…はぁ…ギリギリだった…」
「当然だ。俺様と戦ったんだからな」
俺は咄嗟にミノタウロスにスカーレットリングを構える。
「そう殺気立つな…俺様の完敗だ…よくやったなハーレム野郎」
こいつ、まだそんなことを言うか…だがよくやったなと言われて、怒りよりこいつに勝った喜びが勝る。
「あぁ…全力を出して負ける…悪くねぇ快楽だ」
ミノタウロスが消えていく。
「最後に教えろ。なぜ雷を受けて無事でいた?」
「俺の影に隠れていた存在を忘れているんじゃないか?」
「…ぶい」
ノワがブイサインを出す。
「影で雷を防御したのか…チッ…これだからハーレム野郎は嫌いなんだよ」
俺は倒れているミノタウロスを見て、どうしても聞きたいことがあった。
「俺からも一つ質問させてくれ。なぜここに迷宮を作ったんだ?」
ミノタウロスはクレータ島という島に迷宮があった。こんな山にあるのが変に感じたのだ。
「あ? さぁな…あえて言うならここは星に近いからかも知れねーな」
ミノタウロスは上を見ながら言った。ミノタウロスは星になれなかった怪物だ。だからこそこいつは星に近づきたくて、ここに迷宮を作ったということか。
それにハーレム野郎が嫌いとか言っていたがひょっとしてテーセウスのことを言っているのかも知れないな。
迷宮が無くなり、インフォが来る。
『特殊クエスト『ミノタウロスの迷宮』をクリアしました。称号『ラビリンスの突破者』を獲得しました』
称号『ラビリンスの突破者』
効果:おうし座の塔に挑戦出来る。
ミノタウロスの迷宮をクリアした者に贈られる称号。
ミノタウロスが消えていく。
「称号を貰ったな? それは星や天にいる牛どもに挑むために必要な物だ。精々強くなってから挑みな」
「なぜ俺にそう伝えるんだ?」
「あぁん? そんなの決まっているだろ? 俺様を差し置いて星や天にいる牛どもが気に入らないからだよ。精々あいつらをぶっ殺せ。俺様に勝ったんだ。お前たちならいつか天に届く」
そういって、ミノタウロスは消えた。するとアイテムが残され、インフォが来る。
『職業召喚師のレベルが上がりました。ステータスポイント4ptを獲得しました』
『職業召喚師のレベルが上がりました。スキルポイント2ptを獲得しました』
『リリーの竜技スキルのレベルが10に到達しました。竜技【ドラゴンテイル】を取得しました』
『イオンの二刀流スキルのレベルが30に到達しました。武技【シュトルムエッジ】を取得しました』
『セチアの闇魔法スキルのレベルが5に到達しました。闇魔法【スロウ】、【マジックダウン】を取得しました』
『リビナの闇魔法スキルのレベルが10に到達しました。闇魔法【スリープ】、【イリュージョン
】を取得しました』
流石に俺もレベルアップがきたか。これで俺の残りスキルポイントは67ptだ。ステータスポイントは全て魔力に回した。
そしてアイテムが来た。
ミノタウロスの斧:レア度8 専用武器 品質B
重さ:100 耐久値:100 攻撃80
ミノタウロスの専用の大斧。星の力を宿した素材で作られており、その力は人間を殺すために純粋な攻撃力を求めて作られた。
星晶石:レア度7 素材 品質B-
星の力が宿った石。武器や防具など様々なものに使用される。星に関係があるところで手に入れることが出来る。
せっかくのミノタウロスの斧だが、専用武器なら俺たちで使えるのはいないな。星晶石はヘーパイストスにお土産だな。
「助かったよ。みんな」
リリーたちは満面の笑顔だ。しかし俺は今になって、ミノタウロスの最後のドヤ顔が浮かぶ。今回は俺の完全な読み負けだ。ずっと攻撃を受けていたミノタウロスの姿に騙されて、切り札に気付けなかった。あぁ~くそ。思い出しただけでムカついて来る。
するとリリーたちが笑う。
「…なんで笑うんだよ」
「だって、タクト。今までで一番悔しそうな顔しているよ」
「タクトさんもそんな顔するんですね」
「…ん。にいのその顔を見れて満足」
何がそんなに面白いのかわからない。するとセチアが話す。
「タクト様は強すぎるんです。これでも私たちは結構悩んでいたんですよ?本当にタクト様を支えているのかどうか」
「そうそう。でも今回の戦いもあまり役に立てなかったけど、最後にタクトのミスをボクたちがカバー出来た。それが嬉しいんだよ」
そんなこと思っていたのか…結構頼っている気がしているんだがな。するとノワがご褒美を要求してくる。
「…ご褒美は和牛のお肉がいい」
「ずるいよ! ノワ! リリーも! リリーも食べたい!」
まぁ、助かったのは事実だから、これは仕方無いかな。
「あぁ。任せておけ」
「「やった!」」
二人が喜ぶ。当然残りのイオン、セチア、リビナも要求してくる。
「私は疲れたので、タクトさんのベッドで寝させてくれればいいです」
「では、私もそれで」
「ボクも!」
はいはい。わかっ――リビナはダメだろ!?
「私服でなら、いいでしょ? ダメ?」
ぐぬ…私服でならセーフかな。
「わかったよ。スキルは使うなよ」
「わかってるよ~」
「…タクトさんの両脇はガードしますよ。セチア」
「当然です。イオンお姉様」
リリーたちも一緒に寝たがっていたが、イオンたちに却下された。
さて、疲れているが奥に進む。俺はワープゲートを設置して、新しいフィールドがどんなのか見に行くことにした。
洞窟を出るとそこは一面雪で覆われた銀世界だった。
『さぶーい!!』
リリーたちが俺に抱きついてくる。そうか…防寒装備は俺だけだな。ここは装備を整えないと無理だな。和狐に注文しているからそろそろ完成すると思うんだけどな。
俺が帰ろうとするとセチアが何かを見つける。
「空から大きい何かが来ます!」
「なんだ?」
確かに巨大な影がこちらに来る。ちょっと待て…この距離であのサイズはやばいんじゃないか!?識別する。
アイスドラゴン?
? ? ?
巨大な氷のドラゴンが息を吸い込む。
「リターン!」
俺たちはリープリングに戻る。
『死ぬかと思った…』
まず全員の意見がそれだった。あれは無理だろ…まぁ、ミノタウロスの迷宮をクリアして解放されたフィールドだ。あれぐらいのモンスターは当然なのかも知れない。
「…あそこに挑むのは当分先だな」
全員が頷いたのは言うまでもない。その後、リリーたちに約束のお肉を焼いた。
友バラの焼肉:レア度6 料理 品質C-
効果:満腹度70%回復、3時間筋力アップ(大)
牛肉の友バラを菜種油で焼いた料理。
みんな美味しそうに食べてくれた。その後、ブラッシングをして、イオンたちとベッドに入り、ログアウトした。
名前 タクト 情愛の召喚師Lv6→Lv8
生命力 72→74
魔力 144→156
筋力 60
防御力 40
俊敏性 60
器用値 104→108
スキル
格闘Lv10 蹴り技Lv16 杖Lv22 片手剣Lv24→Lv27 槍Lv17 刀Lv8→Lv12
投擲Lv7 高速詠唱Lv29→Lv32 召喚魔術Lv32→Lv33 封印魔術Lv15→Lv16 騎手Lv28
錬金Lv20 採掘Lv20 伐採Lv33 解体Lv38 鑑定Lv25→Lv26
識別Lv31→Lv32 風魔法Lv28→Lv29 炎魔法Lv1→Lv3 土魔法Lv25 海魔法Lv1
闇魔法Lv26 神聖魔法Lv9 雷魔法Lv29 爆魔法Lv26→Lv27 木魔法Lv25
氷魔法Lv26 時空魔法Lv39→Lv40 水中行動Lv8 読書Lv13 料理Lv35→Lv36
餌付けLv8 釣りLv18 シンクロLv15→Lv16 連携Lv4
名前 リリー ドラゴニュート・クーラLv15→Lv19
生命力 66→70
魔力 62→70
筋力 145→161
防御力 43→45
俊敏性 49→52
器用値 46→50
スキル
光拳Lv9 飛行Lv22 片手剣Lv32→Lv33 大剣Lv26→Lv28
鎚Lv10 連撃Lv8→Lv10 錬気Lv26→Lv28 光魔法Lv2→Lv6 光波動Lv5
竜技Lv8→Lv10 竜化Lv6 聖竜の加護Lv5
名前 イオン ドラゴニュート・エンベロープLv14→Lv18
生命力 63
魔力 108→116
筋力 60→62
防御力 33
俊敏性 140→152
器用値 109
スキル
二刀流Lv29→Lv32 槍Lv4 投擲操作Lv8→Lv10 飛行Lv9 遊泳行動Lv16
氷刃Lv16→Lv18 連撃Lv7→Lv9 水魔法Lv16 蒼波動Lv3→Lv4 竜技Lv8
竜化Lv7 海竜の加護Lv5 料理Lv18
名前 セチア ハイエルフLv13→Lv17
生命力 53→55
魔力 146→162
筋力 48→50
防御力 36
俊敏性 40→42
器用値 146→162
スキル
杖Lv14 魔法弓Lv21→Lv23 鷹の目Lv12→Lv14 射撃Lv13→Lv15 木工Lv17
採取Lv29 調薬Lv12 刻印Lv5 宝石魔術Lv2 宝石細工Lv2
風魔法Lv7→Lv8 火魔法Lv17→Lv18 水魔法Lv24 土魔法Lv13 闇魔法Lv1→Lv5
神聖魔法Lv6→Lv7 雷魔法Lv5 爆魔法Lv5 木魔法Lv16→Lv17 氷魔法Lv5
樹魔法Lv9→Lv11 ハイエルフの知識Lv22 精霊召喚Lv7 料理Lv18
名前 ノワ ドラゴニュート・オブセッションLv10→Lv15
生命力 62→64
魔力 118→132
筋力 48→50
防御力 40→42
俊敏性 56→58
器用値 106→112
スキル
影操作Lv11→Lv13 飛行Lv4 呪撃Lv4 影探知Lv9 影移動Lv5
影潜伏Lv12→Lv14 影縛りLv13→Lv14 影召喚Lv4 気配遮断Lv8
擬態Lv5 暗視Lv17 邪眼Lv4→Lv6 闇波動Lv1 暗黒魔法Lv1→Lv2
竜技Lv3→Lv4 竜化Lv4 邪竜の加護Lv3→Lv5
名前 リビナ サキュバスLv1→Lv7
生命力 66→70
魔力 120→138
筋力 48→56
防御力 48→50
俊敏性 76→91
器用値 84→99
スキル
鞭Lv1 闇爪Lv8→Lv10 飛行Lv15 隠密Lv5 夜目Lv15 誘惑Lv11
催眠Lv2 魅了吸収Lv11 闇魔法Lv8→Lv10 時空魔法Lv1 幻術Lv5→Lv7 魔弾Lv12→Lv14
淫夢結界Lv1→Lv3
名前 グレイ シルバーウルフLv13
生命力 53
魔力 37
筋力 80
防御力 38
俊敏性 84
器用値 50
スキル
噛みつきLv23 銀の爪Lv16 鉄壁Lv14 気配察知Lv25
夜目Lv25 危険察知Lv26→Lv28 銀の牙Lv22 疾風Lv18
咆哮Lv13




