#278 イルカリベンジ
本日でテストは終わり、俺たち学生は自由となった。
俺は自由を噛み締めながらスーパーで食料を買い、ゲームにログインする。
ゲームにログインした俺はシャローさんと船釣りした際のタコを使って、タコの煮物を作る。しかしたぶん量が足りないから狩らないとな。
今日は自由を手に入れた日であると同時に餌付けリベンジの日とするのだ!
というわけでラグーン海に来た。メンバーはイオン、リアン、チェス、サビク、ディアンで挑む。
まずはタコさんを探す。
「今日は絶対に仕留めて見せます!」
「同じミスはしませんから!」
イオンとリアンも久々の狩りで気合十分だが、肝心のタコさんがいない。
岩の隙間とか見るがいない。
「タクト先輩、いましたか? きゃ!?」
「リアン!? どうし」
リアンにチンアナゴが巻きついていた。タコさんほどじゃないが人魚に巻きつくチンアナゴは危険だな!俺がそんなことを考えている間にイオンがチンアナゴを斬り裂く。ちょっと寒気を感じたのは気のせいだと思いたい。
「大丈夫ですか? リアン」
「だ、大丈夫です。助かりました。イオン先輩」
「油断してはダメですよ」
そういうイオンだが…数分後。
「いやぁああああ! なんで私に来るんですか!」
人面魚に追いかけられていた。
「タクトさん! リアン! 早く助けて」
「すみません。私、その魚は生理的に無理で」
「私だって、無理ですよ! く、こうなったら」
イオンがリアン目掛けて泳ぎだし、仲良く二人で人面魚に追いかけられる。
「ひ、酷いです! イオン先輩! 巻き込むなんて!」
「恩を返さないほうが酷いですよ!」
そんな言い合いをしている中、俺はチェスに挑発を使って貰ったが、まるで効果がなかった。つまりこれは。
「イオンとリアンが挑発スキルを使っているということか?」
「「覚えてません! 変なこと、考えてないで早く助けてください!」」
怒られたので、助ける。なんだかんだで弱い人面魚だが、挑発を無効にするスキルを持っていることだけは確定かな。
流石にタコさんがいないからちょっと遠くに出てみる。
徐々に深度が深くなっていくとリアンの音響探査で何かを見つける。俺たちが向かうと目に飛び込んできたのは小型船の残骸だった。するとサビクとディアンが反応する!どうやら船の残骸にはモンスターがいるみたいだな。タコさんの期待大だ。
では狩りの時間だ!
俺たちが一斉に船の残骸に向かうと船の隙間から赤い光が一斉に光る。この光は見たことがある!やばい!
「チェス!」
チェスが氷を纏い、攻撃を防御する。しかし無傷とはいかない。鉄砲の攻撃なんだ。当然だ。
「イオン! リアン! スピードで撹乱しながら距離を詰めろ!」
「「はい!」」
「サビク、ディアン! 魔法とブレスで敵をあぶりだせ!」
俺はその間にチェスを回復させる。
イオンとリアンは素早く動きながら距離を詰めようとしたが、その前に魔法とブレスで驚いた敵が逃げ出す。識別に成功する。
鉄砲魚Lv16
通常モンスター 討伐対象 アクティブ
俺たちに再度攻撃する様子がないところを見るとこいつら、まさか攻撃が一回しか出来ないのか?いや決めつけるのは危険か。
俺はイオンとリアンにそのままスピードを生かした戦闘を指示し、回復が終わったチェスとサビク、ディアンと共に鉄砲魚をあぶりだしながら、倒していく。
結果、何匹か逃がしてしまったが仕方ない。まだ鉄砲魚がいるかも知れない以上、無茶な戦闘は出来ない。解体すると火銃花と同じ、爆弾素材だった。普通に海中で鉄砲を撃たれたことと合わせて納得いかないな。
その後、小型船に隠れているオクトパスとスクイッドをサビクとディアンが見つけて倒す。オクトパスとスクイッドは好物だ。逃がすはずがないな。
目的を達した俺たちは海岸に戻り、俺はタコの煮物を作る。来てくれるかな?
「きゅ!」
「あ! タクトさん! イルカさんですよ!」
どうやら来てくれたようだ。では、餌付けタイムだ。予想外にたくさんいたから流石に大丈夫だろう。この前のようなことが起きなければな!
「タクトさん!」
「チェス!」
チェスが挑発し、タコの煮物を狙っていたシーフクドはチェスのパンチの餌食になった。俺も同じ過ちはそう何度も繰り返さないさ。
邪魔がいなくなったので、ゆっくり餌付けして無事に成功。余ったタコの煮物をみんなにご馳走していたら、大変なことに気がついた。
どうやって契約すればいいんだ?
どうしたか?ネフィさんを呼んで、魔法陣を書いてもらった。そして名前をつけて無事に契約完了した。
名前 サフィ ドルフィンLv1
生命力 12
魔力 6
筋力 8
防御力 4
俊敏性 16
器用値 12
スキル
水中行動Lv1 跳躍Lv1 突進Lv1 乗馬Lv1
音響探知Lv1 疾走Lv1
名前の由来はサーフィンだ。これは決めていた。そしてネフィさんにしっかりお礼を言う。
「お手数おかけしました」
「いいですよ。これも仕事ですから」
そういうとネフィさんはイルカを撫でていなくなった。イルカも好きなのかな?
さて、俺はサフィに騎乗用の装備を揃えないとな!
というわけで獣魔ギルドにいるとネフィさんがイルカの装備を用意してくれていた。先に帰ったのはこのためか!
もちろん買いました。そうするしかないじゃん。
イルカ用のコードバンの鞍などを買ったが、値段もレア度も馬と同じだった。
というわけでサフィに装備して、いざ乗ってみる!
「やっぱり早いな! うお!? わっぷ!?」
サフィにいきなりジャンプされた。サフィはどうやら人懐っこく、お調子者なところがあるようだ。まぁ、俺も割りとノリと勢いを優先する時があるから、大丈夫だろう。
因みにサフィは一人乗り。イオンとリアンも乗ったが、ジャンプはなし。く…男にしか調子に乗らないのか!まぁ、いいや。俺は大満足して、ログアウトした。
名前 タクト 情愛の召喚師Lv5
生命力 70
魔力 139
筋力 60
防御力 40
俊敏性 60
器用値 102
スキル
格闘Lv9 蹴り技Lv16 杖Lv22 片手剣Lv23 槍Lv15 刀Lv7
投擲Lv7 高速詠唱Lv27 召喚魔術Lv31 封印魔術Lv13 騎手Lv21
錬金Lv20 採掘Lv20 伐採Lv33 解体Lv36 鑑定Lv23
識別Lv30 風魔法Lv25→Lv26 炎魔法Lv1 土魔法Lv24 海魔法Lv1
闇魔法Lv22 神聖魔法Lv8 雷魔法Lv24 爆魔法Lv26 木魔法Lv24
氷魔法Lv25 時空魔法Lv39 水中行動Lv2→Lv5 読書Lv12 料理Lv35
餌付けLv7→Lv8 釣りLv18 シンクロLv15 連携Lv4
名前 イオン ドラゴニュート・エンベロープLv13
生命力 63
魔力 106
筋力 60
防御力 33
俊敏性 138
器用値 109
スキル
二刀流Lv27→Lv28 槍Lv4 投擲操作Lv8 飛行Lv9 遊泳行動Lv12→Lv14
氷刃Lv14 連撃Lv5 水魔法Lv16 蒼波動Lv3 竜技Lv8
竜化Lv7 海竜の加護Lv5 料理Lv18
名前 リアン マーメイドLv7
生命力 28
魔力 67
筋力 26
防御力 22
俊敏性 54
器用値 50
スキル
槍Lv8→Lv11 杖Lv1 歌Lv12 呪歌Lv1 遊泳行動Lv4→Lv7 水弾Lv8
水魔法Lv11 潜水Lv3→Lv5 魅了Lv1 音響探知Lv3→Lv5 人化Lv14→Lv16
名前 チェス ブリザードベアLv9
生命力 54
魔力 51
筋力 77
防御力 64
俊敏性 33
器用値 33
スキル
噛みつきLv20 格闘Lv15→Lv16 防御Lv5→Lv7 挑発Lv6→Lv8 氷装甲Lv6→Lv8
物理破壊Lv1 強襲Lv17 水中行動Lv8→Lv10 氷爪Lv18 氷の牙Lv5 雪潜伏Lv1
氷結ブレスLv6→Lv8 氷投擲Lv9→Lv10 耐寒Lv1
名前 サビク ユルルングルLv3
生命力 79
魔力 44
筋力 58
防御力 42
俊敏性 64
器用値 48
スキル
噛みつきLv21→Lv22 巻き付きLv14 薙ぎ払いLv7→Lv9 鉄壁Lv3
猛毒Lv19→Lv20 熱探知Lv13→Lv15 水中行動Lv1 雷魔法Lv5→Lv7 水魔法Lv5
土移動Lv4 雨乞いLv8 水ブレスLv5→Lv7 蘇生Lv2
名前 ディアン レッサーヒュドラLv7
生命力 58
魔力 62
筋力 72
防御力 43
俊敏性 52
器用値 54
スキル
噛みつきLv7→Lv9 巻き付きLv5 遊泳行動Lv2→Lv4 毒装甲Lv5 連撃Lv8→Lv9
恐怖Lv3 猛毒Lv7→Lv9 再生Lv4 毒ブレスLv9→Lv11 熱探知Lv1→Lv3
擬態Lv1
名前 サフィ ドルフィンLv1
生命力 12
魔力 6
筋力 8
防御力 4
俊敏性 16
器用値 12
スキル
水中行動Lv1→Lv3 跳躍Lv1→Lv2 突進Lv1 乗馬Lv1→Lv3
音響探知Lv1 疾走Lv1