#27 新魔法とヒヨコの罪
さて、ボアで新魔法を色々試してみました。その前に識別スキルを使ってみた。
ボアLv1
テイムモンスター 討伐対象 アクティブ
このように表示された。
リリーから逃げていたボアはノンアクティブになっていた。ボアはテイムモンスターだからリスト召喚には追加されない。ま、仲間に出来てもリリーと仲良く出来るか疑問だからな。
そして新魔法の紹介。まずはウインドカッター。これは以前コノハが使っていたものだ。風の斬撃って印象。範囲が狭く、目視で斬撃が見えてるので、躱しやすい魔法だろう。その代わり与えるダメージはでかいようだ。
次にエアショット。空気砲といった感じ。見えない空気の塊をぶつける魔法なので、躱しにくいが火力はほぼないようだ。
アースショット。石粒が飛んでいきます。石だから火力はそこそこある。
マッドボール。泥の玉を投げつける魔法。ボアの目に当てると状態異常になった。どうやら目が見えなくなる状態異常みたい。後、泥が付くから地味に嫌な魔法だ。
レイン。雨を降らします。ダメージなし。何に使うか不明。
「雨だ~!」
「気持ちいいですね」
「それだけか?」
「「うん(はい)!」」
リリーたちが喜ぶことと泥が落ちることだけは判明した。きっと本来の使い道じゃないだろう。
アクアボール。水の玉を投げつける魔法。マッドボールと違って状態異常にはならないみたい。
アタックダウン。相手の筋力を下げる魔法。リリーに最初の時のように突進してくるボアを攻撃して貰ったら、飛んでいく。
「どうだ?」
「痛くなかったよ! タクト」
効果は確かにあるみたいだが、リリーもレベルが上がっているし、はっきりわからないな。
ディフェンスダウン。相手の防御力を下げる魔法。同じようにボアに使うと生命力の減りが確かに早くなった。
スタン。相手を低確率で麻痺らせる。麻痺した場合、5秒ほど動けないみたい。これは決まればかなり大きいな。
ライトニング。杖から雷を一直線に放つ魔法。速さ、威力なかなかのものだった。後、かっこよかった。
ボム。相手を爆発させます。だが爆発の規模がしょぼかった。爆竹の感じだ。まぁ、火力が出てたらやばい魔法だろうな。
マイン。これが面白かった。魔方陣を地面に設置して、その上を相手が通ると起爆する。これは普通の爆発だった。突進で突っ込んでくるボアの前に設置して、その上を通ったらボアが爆発して木っ端微塵になった。とある映画のシーンを思い出した。
グロウ。木や雑草が成長した。用途不明。するとリリーとイオンから提案される。
「タクト! リリーにかけてみて!」
「私たちが成長出来るかも知れません!」
リリーたちにかけても変化なし。リリーとイオンが落ち込んでしまった。結構気にしていたんだな。
リーフカッター。葉っぱが飛んでいって相手を切り裂く魔法。エアカッターより遅く見えるから躱し安いと思ったら、葉っぱだから風で不規則に動くから地味に嫌な魔法だと思う。有名ゲームを思い出したのは言うまでもない。ミュウさんに言われたから尚更だ。
アイスニードル。氷柱を相手に投げ付ける魔法。威力がなかなかあった。
スリップ。相手を転ばせる魔法。スケートでの苦い思い出を思い出した。あれ痛いんだよな。
クイック。味方のスピードがアップします。リリー、イオンに使うと凶悪でした。リリーの場合は足りないスピードが速くなり、剣を振るスピードも上がっていた。それを知ったリリーはイオンと再戦しようとしたが当然却下である。フェアじゃないからね。
イオンの場合は自分の長所が更に伸びることになり、高速移動と高速斬撃で繰り出していた。ただし味方一人しか強化できず、効果時間は10秒ほど。詠唱時間は地味に長いのも短所だな。
リターン。宿屋にパーティーメンバーごと転移する魔法。最初に使ったら、宿屋に戻ってびっくりした。ただし今回は宿屋に戻ったけど、今後はどうなるか不明。少なくともフィールドから町に転移する魔法みたい。めちゃくちゃ使えるね! 何せ帰るのに危険がなくなり、帰り道で1時間以上かかるのが解消されるのだ。これは嬉しい。
結論、時空魔法が一番使うことになりそう。後、新呪文の犠牲になったボア達には祈りを捧げておこう。
さて、現在は若木の森の手前にいる。これから森に入ろうとしていたら可愛らしいモンスターに出会った。
ヒヨコLv1
共通モンスター 討伐対象 ノンアクティブ
ヒヨコである。こっちを見て、怯えているようだ。
「「可愛い!」」
リリーとイオンはヒヨコの可愛さに撃沈したようだ。さて、モンスターなわけだが識別は終わってるから倒しても問題ないはずだが、リリーやイオンにお願いするのも可哀想だし、今回は見逃してあげよう。
そして俺たちは森に入る。森の中を進んでいると急に嫌な予感を頭上に感じた。
「全員、ストップ!」
「急にどうかしたの? タク」
俺たちの前に何かが落ちる。それは鳥のフンだった。頭上にはヒヨコが飛んでいた。
へーヒヨコの分際で飛べるのか…俺たちは無言でヒヨコを見つめる。頭上にいたヒヨコは慌てて草原のほうに逃げる。さっきのヒヨコかわからないが喧嘩売って逃げるのは道理がなってないな。
「コノハ、やっちゃっていいよ。あのヒヨコ」
「ホー!」
コノハが俺の肩から飛び出すとすぐにヒヨコに追いつき、空中でフルボッコにする。コノハがヒヨコの分際でこの俺に何をした! と叫んでいる気がする。すると俺たちに向かって何かが走ってくる。
「コケー!」
暴れ鶏Lv4
通常モンスター 討伐対象 アクティブ
鶏だ。さっきのヒヨコの親かな? どうやらお怒りのようだが……。
「子供の責任は親の責任だよな」
俺の言葉にリリー、イオンが武器を構え、グレイ、虎徹が臨戦態勢になる。
「コ、コケ?」
「悪いが機嫌悪いのは俺たちもなんだよ。ちょっと憂さ晴らしになってくれ」
「コケー!?」
暴れ鶏が逃げる。逃がすわけないだろ。
「マイン」
暴れ鶏の逃げる先にマインを設置する。暴れ鶏はマインの上を通ると爆発し、こっちに飛んでくる。
「は!」
イオンがジャンプして、切り刻むと虎徹が虎パンチで地面に叩き付ける。するとグレイがボロボロになった暴れ鶏をくわえ、リリーの前に運ぶ。グレイは優しいな。
「ヘビースラッシュ!」
最後はリリーのヘビースラッシュが決まり、倒された。やりすぎ? 否だ! 鳥のフンを落とす行為は余りにも罪深い。無事に暴れ鶏を撃破した俺だが、ここで俺たちの機嫌が直る出来事があった。暴れ鶏を解体して手に入れたアイテムだ。こちらです。
鶏肉のもも肉:レア度2 食材アイテム 品質E-
鶏のももから取れるお肉。赤みがあり、少しかたいが味は濃いのが特徴。
鶏の卵:レア度2 食材アイテム 品質E-
鶏が産む卵。一般的な卵でよく料理に使われる。
俺に鶏肉を持たせるか。そして卵もか! これは一気に料理の幅が広がった。調味料が塩しかないのが残念だ。鶏肉のもも肉といえばからあげだよなー。いつか作れる日が来るのだろうか?
「リリー、みんな喜べ。新しいお肉をゲットしたぞ!」
「やったー!」
リリーが万歳して喜ぶ。グレイ、虎徹、コノハも大興奮だ。イオンはまぁ、お魚じゃないからなー。
「タクト! さっきの鳥たくさん倒そう!」
リリーがボアから暴れ鶏に標的を変えたようです。
「まぁ、見つけたら優先して倒すか」
「うん!」
そして俺たちの鶏探しが始まった。
名前 タクト 召喚師Lv12
生命力 18
魔力 48
筋力 14
防御力 7
俊敏性 12
器用値 26
スキル
素手Lv2 蹴り技Lv3 杖Lv4 召喚魔術Lv6 錬金Lv4
採掘Lv6 解体Lv6 鑑定Lv7 識別Lv1→Lv3 風魔法Lv1
火魔法Lv4 土魔法Lv1 水魔法Lv1 光魔法Lv5 闇魔法Lv1
雷魔法Lv1 爆魔法Lv1 木魔法Lv1 氷魔法Lv1 時空魔法Lv1
読書Lv4 料理Lv7 餌付けLv3
一気に新魔法を紹介いたしました。
使えそうなものから微妙なものまである感じです。