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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
復興と決闘イベント
277/1718

#262 船での海釣りと新生リープリッヒ開店

翌日、今日からテスト期間だ。俺は学校が終わるとスーパーで食材を買い、帰宅しログインする。


俺はログインすると最初に昨日頼んだ釣竿をセチアから受け取る。


楓の釣竿:レア度6 釣竿 品質C-

重さ:35 耐久値:65

追加效果:メスの魚がヒットしやすい。

楓で作られた釣竿。甘い匂いでメスの魚が寄ってくる釣竿。鋼糸を使っており、大物にも対応している。


変わった効果の釣竿だな。魚の卵を狙うための釣竿みたいだな。かなりいい出来な気がする。


「流石の出来だな。それと突然頼んじゃって悪いな。セチア」


「それほどでもあります。釣竿は簡単なので大丈夫ですけど、他のものはやめてくださいね」


「あぁ。肝に銘じておくよ」


その後、イオン、リアン、コノハ、ミール、ルーナを連れて待ち合わせした場所に行く。やはり海に行くというとイオンとリアンは行きたがる。


コノハとルーナは護衛でミールは釣りの名手だから連れて行くしかない。


それからシャローさんとシャローさんの釣り師仲間と共にブルーメンの港町にワープし、船に案内される。


そこには中型規模の木造船があった。


「ようこそ、我々のホーム『ツヌケ丸』へ!」


俺は名前で固まってしまった。たまらずシャローさんが言う。


「あの…固まられると非常に辛いのですが…」


「すみません。ツヌケの意味を思い出すのに時間がかかってしまって…」


ツヌケは釣り用語で10匹以上釣った者のことだ。だから船の名前からしたらいい言葉ではある。ただ何も知らない人が聞くと固まってしまう名前だろう。


「私たちもえびす丸や聞いたことがある船から取ろうと思ったのですが何か事故が発生しそうで…」


あぁ~漁船で聞いたことがある名前だと事故や事件のニュースが多いからな。そうなってしまうのは仕方ないかも知れない。


「シャローシップなんてどうですか?」


「私の船じゃありませんし、それにタクトさんが船の名前をつけるときタクトシップと名付けますか?」


「付けませんね。すみません」


「構いませんよ。冗談で言ったことはわかりますから。それでは船内に案内しますね」


シャローさん、大人だな。対応が馴れている気がする。


船内には部屋がいくつもあり、ホームとして使えるみたいだ。当然ログアウトも可能だが、家とは違いモンスターに襲われると壊れてしまうらしい。


ただシャローさんによるとモンスターに襲われる海域に入る前にインフォで警告が来るそうだ。


後は海で錨を下ろさずログアウトすると流されることがあることと船の揺れまで再現しているので、船酔いをすることがあるそうだ。実際に一人ダウンしたらしい。


説明を受けながら、甲板に出ると俺以外にも客がいた。俺はその人に見覚えがあった。変わった名前だから覚えている。


「あなたは確か検証をしているサバ缶さん…でしたよね?」


「覚えていてくれたとは驚いた。お久しぶりです」


彼はファストの町の交流会で色々聞いてきた検証組の人だ。


「ここにいるということは船の検証ですか?」


「まぁ、そういうことだね。名前がサバ缶だから任命されちゃってね。まぁ、釣りスキルも持ってるから今日はよろしく頼むよ」


「こちらこそよろしくお願いします」


挨拶を終え、いよいよマストを開き、船が出航した。


因みに操縦は舵で行うがマストの操作は画面操作するらしい。流石にマストの操作をするには人数も技術もいるからそういう仕様になっているそうだ。


それでも暗礁があったり、中々気を抜けないそうだ。俺はシャローさんのパーティーメンバーの人に質問する。


「船釣りだとやはりアジやサバですか?」


「よく知ってるね。昨日はマアジ、マサバ、タコ、イカが釣れたよ。NPCに聞くと(カツオ)、シマアジ、カンパチがかなりのレアでゲット出来るそうだよ」


マジか!?シマアジとカンパチは高級魚で有名だぞ!鰹もたたきや鰹節で用途が広い魚だ。これは欲しい!


しかしここでうちのエースにアクシデント発生。ミールが頭を押さえている。


「大丈夫か? ミール?」


「だ、大丈夫です…少し頭が痛いだけですから」


それは大丈夫とは言わないな。完全に船酔いの初期症状だ。


「残念だけどミールは不参加だな」


「ま、待ってください! ちゃんと出来ます!」


「ダメだ。これからもっと酷くなって結局釣りなんて出来なくなるぞ。久々の釣りで楽しみな気持ちは痛いほどわかるが今日は諦めてくれ」


「…わかりました」


ミールを召喚石に戻す。流石にミールがもどす姿を大衆にさらすことは出来ない。これもミールの為だ。


その後、ポイントに到着しみんなで釣りをする。


一時間後…


本職の人たちが次々釣る中、釣れない二人の釣り人があった。俺とサバ缶さんだ。


「…釣れませんね」


「…本職の人たちは楽しそうですね。まぁ、これぐらいの差がないと釣り師の存在意義が無くなってしまいますから、仕方無いですよ」


確かに釣り師が魚を釣れなかったら問題ありだな。するとサバ缶さんが聞いてくる。


「タクトさんは明日の戦闘は不参加ですよね?」


「はい。デスペナ中ですから。サバ缶さんは参加されるんですか?」


「まさか検証組が攻略に参加するなんてあり得ませんよ。大抵は検証組は色々検証して、新しいものを見つけていろという風潮ですから」


それは辛いな。


「まぁ、我々も攻略組にあれこれ命令されるのはごめんですし、そういう奴らに凄いのを作って、見返してやりたいとは思ってます。そしてこのゲームにはその可能性がある」


なるほどな…なんとなく話が読めた。


「この話の続きは明日タクトさんのホームでさせてくれませんか? 秘密裏に計画を進めたいので」


「わかりました。明日なら16時~24時まで空いています」


「ありがとうございます。では21時に信頼できる仲間と一緒にお邪魔します」


しかし気になることがある。


「俺たちのホームの場所、知っているんですね」


「検証組ですから。一応言っておきますが検証組はこういうのは公開はしないので、安心してください」


説明になってないがなぜか凄い説得力があった。黙っていてくれることはありがたいが、すぐに知られる気がするんだよな。


その後は釣りの結果は俺がタコでサバ缶さんがマアジだった。


「…練り餌でタコって釣れるんですね」


「ゲームだからね…それよりもサバ缶なのにアジが来るってどう思う?」


「ゲームですから…そんなこともありますよ」


俺たちが微妙な結果でいるとシャローさんから釣った魚を頂く代わりに料理をお願いされた。


釣りたての魚料理…是非もない。


というわけで俺は次々、魚を捌いてお刺身を作っていく。俺たちも食べていいとのことだが、ただでは気が引けるので、魚醤と山葵を出す。


『これだ! 俺たちはこれを待っていた!』


やはりお刺身は山葵醤油だよな。その後、シャローさんたちと釣った魚と山葵と魚醤で商談をした。


山葵も結構あるし、魚醤はすぐに作れるから問題ない。俺はマアジとマサバを貰い、フリーティアに送ってもらった。


リープリングに戻った俺はログアウトし、夕飯を食べ終えると新しいリープリッヒをオープンする。


やはりオープン初日は混む。キッチンは俺、和狐が主導で料理を作り、イオンは魚料理、セチアはサラダ、恋火が肉料理をしている。


一階のウエイトレスは馴れているリリーとレギン、リビナ。二階はイクス、ミール、伊雪。三階はブランと馴れてないヘリヤ、意外と人見知りなノワとセフォネ。屋上はリアンとルーナが担当した。


このお試し店舗だが、意外なことが判明した。まず一階の酒場は圧倒的に男性客が多い。しかも戦闘職の人が多かった。


逆に二階は女性客が多く、個室は生産職の団体さんが利用していた。屋上は珍しいのか色々な人が利用していた。


屋上が予想外の賑わいを見せたので、イオンが途中でヘルプに入る事態となった。


因みにキキはリープリングに住み着いているので、リープリッヒでは参加することが出来ないそうだ。


新生リープリッヒは大繁盛で幕を下ろした。そこで大切なことに気が付いたこと。テスト勉強してない…まぁ、こんな日もあるさ。俺はログアウトして寝ることにした。


名前 タクト 情愛の召喚師Lv5


生命力 70

魔力  139

筋力  60

防御力 40

俊敏性 60

器用値 102


スキル


格闘Lv9 蹴り技Lv16 杖Lv22 片手剣Lv23 槍Lv15 刀Lv7 

投擲Lv7 高速詠唱Lv27 召喚魔術Lv31 封印魔術Lv13 

騎手Lv20 錬金Lv17 採掘Lv20 伐採Lv30 解体Lv35 鑑定Lv22 

識別Lv30 風魔法Lv23 炎魔法Lv1 土魔法Lv23 海魔法Lv1 

闇魔法Lv22 神聖魔法Lv8 雷魔法Lv24 爆魔法Lv26 木魔法Lv24 

氷魔法Lv25 時空魔法Lv39 水中行動Lv2 読書Lv12 料理Lv34→Lv35 

餌付けLv7 釣りLv16→Lv18 シンクロLv15 連携Lv4


名前 イオン ドラゴニュート・エンベロープLv13


生命力 63

魔力  106

筋力  60

防御力 33

俊敏性 138

器用値 109


スキル


二刀流Lv27 槍Lv4 投擲操作Lv8 飛行Lv9 遊泳行動Lv12 

氷刃Lv14 連撃Lv5 水魔法Lv16 蒼波動Lv3 竜技Lv8 

竜化Lv7 海竜の加護Lv5 料理Lv8→Lv12


名前 セチア ハイエルフLv12


生命力 53

魔力  143

筋力  47

防御力 36

俊敏性 39

器用値 143


スキル


杖Lv14 魔法弓Lv19 鷹の目Lv9 射撃Lv11 木工Lv16→Lv17 

採取Lv24 調薬Lv12 刻印Lv5 宝石魔術Lv2 宝石細工Lv2 

風魔法Lv7 火魔法Lv17 水魔法Lv24 土魔法Lv13 闇魔法Lv1 

神聖魔法Lv6 雷魔法Lv3 爆魔法Lv2 木魔法Lv16 氷魔法Lv5 

樹魔法Lv9 ハイエルフの知識Lv18 精霊召喚Lv7 料理Lv8→Lv12


名前 恋火 シュラインビーストLv10


生命力 77

魔力  95

筋力  95

防御力 48

俊敏性 109

器用値 75


スキル


刀Lv18 二刀流Lv1 風刃Lv4 炎魔法Lv11 邪炎Lv12 忌火Lv21 

気配察知Lv21 危険予知Lv20 霊力Lv2 幻術Lv2 神道魔術Lv5 

見切りLv6 俊足Lv7 妖術Lv2 血醒Lv6 料理Lv8→Lv12 神降ろしLv1 

獣化Lv2


名前 和狐 シュラインビーストLv7


生命力 78

魔力  108

筋力  48

防御力 40

俊敏性 100

器用値 102


スキル


扇Lv10 舞踊Lv10 投擲操作Lv10 邪炎Lv10 忌火Lv13 気配察知Lv13 

危険察知Lv13 封印魔術Lv12 幻術Lv10 炎魔法Lv6 神道魔術Lv16 

妖術Lv10 裁縫Lv14 革細工Lv12 料理Lv14→Lv17 血醒Lv5 神降ろしLv1 獣化Lv2

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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