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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
復興と決闘イベント
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#254 パズルと地下の主

俺たちは木の扉を開けて降りるとそこには通路があった。どうやら一本道みたいだな。そこで俺は一応気になっていることを聞く。


「俺たち、弱体化してますけど、モンスターとか大丈夫ですよね?」


ブラスさんとカインさんが答えてくれる。


「フリーティアの地下なら結界の範囲内だから大丈夫なはずですよ」


「もし、この通路がフリーティアの外に続いているなら話は変わってくるけど、その時は僕がモンスターと戦ってあげるから心配しないでくれ」


それなら安心かな。というわけで進んで行くと広い部屋に出る。ボス部屋かと警戒したがどうやら違うみたいだ。


「簡単にはいかないみたいだな」


目の前には巨大なパズルがあった。リリーが聞いてくる。


「タクト、これなに?」


「パズル…は知らないか。絵が書かれたブロックがあるだろ?」


『うん』


「あれを空所の箇所を利用して動かして、目的の絵図にする遊びだよ」


通称スライディングブロックパズルと呼ばれるパズルだ。ブロックの数が多いほど、難易度が高い。


目の前には8×8のマス。ブロックの数は63のスライディングブロックパズルがあった。かなり難易度だ。


少なくとも俺は経験したことがない。これはあれだな。運営からの挑戦と見た。この勝負、受けてたつ!


まずは完成形をイメージする。これをしないとブロックをどこに動かせばいいか分からないからだ。


その間にリリーたちが遊んでいるが全員すぐに飽きる。イクスに解けないのは意外だ。


「処理限界を超えています」


納得した。それほどの難易度なわけだ。


イメージが完成する。後は空きマスを利用してどう完成させるかだ。


「行けそうですか?」


「ちょっと時間はかかると思いますがやってみます」


いくらマスが増えても同じパズルゲームである以上、攻略法は変わらない。


攻略法は単純で左上から順にブロックを揃えていくことだ。


一時間後、パズルが完成する。やはりかなりの難易度だった。


ブロックの絵は盾と騎士の兜、その上に蝙蝠が描かれていた。絵が分かりやすいのが幸いだった。


「この絵に見覚えは有りますか?」


「無いですね…」


「僕もないが蝙蝠は悪魔系統を表しているから警戒した方がいいね…しかも騎士なら位は相当上の筈だよ」


するとパズルが動き、通路が現れる。これは色々な関門をクリアしていく流れだな。


歩いていくと次の関門が出てくる。そこにはまた8×8のマスがあった。違いは中央4マスに白と黒の石が置かれており、地面には黒の石が置かれていた。


パズルの次はオセロだな。オセロも攻略法が解析されたゲームだが、あいにくコンピューター頭脳は俺は持ち合わせていない。


どうやらこちらが先手のようだ。なら真剣勝負だ。


全9手で勝利した。相手、弱いな…最短手で勝てるとは思ってなかった。もっと強い敵を所望するぞ。


すると石が元に戻る。どうやら仕切り直しみたいだ。


「タクトさん! やりたいです!」


ルールを理解したイオンが立候補したので、やらせみると敵はイオンの石の置き場を無くす技術を見せ、イオンが敗北する。


「すみません…タクトさん」


「相手のレベルが急に上がったから、仕方無いさ。任せておけ」


「はい! 頑張ってください!」


というわけで最終決戦は俺が後手だ。


結果全10手で終わった…またか!期待を返せ!わざと負けにいってるだろう!対戦相手。


そして扉が開く。空しい勝利だ。


そして次の広場が現れる。今度はなんだ?チェスか?将棋か?囲碁はルールが分からないから来られたら、俺がぼこぼこにされるな。


すると広場の先には玉座があり、とんがり帽子に黒いマントを装備した小さい女の子がいた。


また幼女か…しかしこの幼女、今までと少し違っていた。何故かこちらを涙目で睨んでいた。


「さっき妾を秒殺したのは誰じゃあああ!」


あ~…オセロの対戦相手だったのか…やば、子供相手に本気を出してしまった。


全員が俺を指差す。ですよね~


「お主かぁあああ! この鬼畜外道!」


酷い言われ方だ。


「オセロの対戦相手が子供とは思わなかったんだよ」


「妾を子供扱いするでない! 妾こそは魔王であるぞ!」


え?この幼女が魔王…魔王か…なら仕方ない。カインさんに言う。


「魔王らしいので、討伐しちゃってください」


「待て待て待て! 嘘なのじゃ! 魔王ではない! だからそのスケベ化け物猫を妾に近付けるな!」


「酷いとばっちりだと思わないかい?」


前科持ちだから仕方無いと思います。


「魔王じゃないならその背中の蝙蝠の羽はなんなんだ?」


「これは妾の種族なら誰でもあるものじゃ。なんせ妾は吸血種ヴァンパイアじゃからな!」


へー。ヴァンパイアなのか。


『えぇえええ~!?』


カインさんたちが驚きの声を上げる。どうやらこのヴァンパイア幼女は驚くほどの存在みたいだ。


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