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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
復興と決闘イベント
267/1718

#252 ヴェルドーレ村の浄化作業

翌日、海斗はパーティーを抜けて、フリーティアに来るそうだ。それで俺と連携を結ぶことになった。


海斗によるとプレイヤーの流れは様々だ。中堅のプレイヤーはフリーティアに残る人が多いらしい。理由は武器素材の充実と攻略が一番進んでいるからだ。


強い人の動きは様々だ。フリーティアに残る人もいるそうだが、それより他の国の初探索を狙う人も多いみたいだ。


生産職はなんとワントワークに集まっているそうだ。理由は復興による生産職のクエストが発生しているからだそうだ。


総じてフリーティア離れが始まっているそうだ。まぁ、どうしようもないよな。


俺もファストの町や若木の森をなんとかしたい。しかしヴェルドーレ村もそうだが、腐蝕された土地をなんとかしないといけないんだよな。一応手としてぷよ助とサビクを残したが…セチアとミールに相談してみよう。


学校が終わり、スーパーで買い物をする。休み前の買い物だ。


家に帰ると早速ゲームにログインする。セチアとミールに腐蝕された土地のことを聞く。


「腐蝕された土地は腐蝕された土を取り除くか浄化するしかありません。そうですよね? ミール」


「はい。腐蝕土は隔離しないと被害が再発してしまいますから、今回の腐蝕土の多さから隔離は不可能です」


ということはやはり浄化するしかないか。


「浄化はどうするんだ? ぷよ助なら治せると思うがクリアとかで治せるのか?」


「クリアでも腐蝕は治せます。しかし問題があります」


なんだろう?ミールが教えてくれる。


「土は元通りの土には戻らないんです…腐蝕で土にある栄養がやられて、作物が育たない土が出来上がってしまうんです」


それではヴェルドーレ村は救えないな。


「肥料を使えばいいじゃないか?」


「はい。ただかなりの肥料じゃないと効果は望めないと思います」


かなりの肥料ね…その素材に心当たりがあるな。


「タ、タクト様? まさかあれを使うつもりですか?」


「え…」


セチアとミールは流石に気が付いたな。自分たちのおやつだから当然か。


「使えないか?」


「えーっと…」


「効果は間違いなくあります。というか以前よりいい土になると…思い…ます」


未練たらたらだな。しかし自然を愛するエルフとドライアドだ。比べるまでもない。とはいえ俺も大概甘い。


「二週間分のおやつは残してやるし、二週間たったら、倒しに行ってやるから」


「「わかりました!」」


即答かい…まずはヴェルドーレ村に向かおう。


「ワープゲート!」


不発…魔力が足りない。ちくしょう…これじゃあ、クリアも出来ないぞ。そして重要なことに気が付いてしまった。温泉もバトルシップも行けなくなったんじゃないか!?オーマイガー!


「ど、どうするんですか?」


「誰かに連れていって貰うしかないな…クリアもして貰わないと…というか何も出来ないか?」


肥料を蒔くことは俺たちでも出来る。雨は降らすことはサビクが出来るがグロウは使えない…きっつ。


仕方無いので農耕ギルドに行くと復興のクエストがたくさんあった。しかし俺たちに出来るのは土壌汚染の浄化作業だけだな。


しかもフィールドに出る事は出来ない有様だ。出来そうなのがこれだ。


依頼クエスト『ヴェルドーレ村の土壌汚染の解消』:難易度D

報酬:10000G

ヴェルドーレ村の土壌を浄化せよ


クエストであったんだね。しかし行けないのでは意味がない。


どうしようもないので、俺はヘーパイストスを連れて大工のおばあちゃんにヘーパイストスの新しい鍛冶場と新しいリープリッヒを依頼して、ログアウトした。流石のユグさんも石を使う家は作れないから仕方ない。


ヘーパイストスもかなり儲けているが流石に鍛冶場にはお金が足りなかったから足りない分は俺が支払った。他にもなるべくヘーパイストスのリクエストに答えた。最初は恐縮していたヘーパイストスだが夢の自分の工房が出来るとなると笑顔がこぼれた。


夕飯を食べてからログインする。するとみんな冒険に行ってるみたいだ…楽しそうだなぁ~。俺はロコモコとアラネア、エアリーとともに生産をしているとルインさんたちが来る。


早速見つけたクエストを手伝ってほしいとお願いするとルインさんたちが協力してくれることになり、一緒にクエストを受けてから向かう。


ヴェルドーレ村に着くとそこは地獄だった。


「すごい臭いだな…」


「生ゴミを一週間放置したような臭いが…」


「ユウナ…その発言は自爆してるわよ」


ルインさんが言ったようにそれはしたことがある人しかわからない表現だろう…慌てて訂正するが手遅れだ。


そしてルインさんから現状を教えて貰った。


「どうやら腐蝕されたフィールドにいると病気の状態異常になるらしいわ。それとグールと謎のモンスターが出現するようになったそうよ」


この臭いなら病気になっても仕方ないな。グールは死体を食べる怪物だ。日本では屍食鬼とも呼ばれている。死体を食べるなら、腐敗ゾンビを食べて欲しかった。


早速、ルインさんたちがクリアをかけていく。


1時間後…魔力切れでダウンしているルインたちの姿があった。ずっと魔法を使いっぱなしじゃ、こうなっても仕方無い。


しかも全然浄化出来てない…範囲がショボいから当然だな。


「なぁ…ミール。これ全部を浄化しないといけないんだよな?」


「そうなりますね…」


無理だろ…どんだけ時間がかかるんだ。


「これは普通の方法じゃ無理ね…」


「ですね…」


これじゃあ、他の国でも難航しているだろう。そして俺の秘策、自然界の掃除屋さんことぷよ助を召喚する。


「ぷよ助…ここの土を綺麗に出来ないか?」


俺がお願いするとぷよ助は平らになり、伸びる。そしてぷよ助が光を放ち、元に戻ると土を綺麗にしていた。


明らかに範囲が広い…しかもぷよ助は分裂を持っている。これはあれだな。ルインさんたちと一緒に分裂したぷよ助を運び、ぷよ助が一気に腐蝕を治す。


これが自然界の掃除屋さんの能力か!凄いぞ!ぷよ助!


「スライムが…こんな…」


「凄く負けた気分です…」


散々嫌ってきたスライムが自分たちに出来ないことをしたことでセチアとミールはショックみたいだ。


スライムは素晴らしいモンスターなんだから認識を改めて欲しいものだ。


その後、かなりの範囲を治したぷよ助だが力尽きた…エントラストが使えれば…すまん、ぷよ助。


しかし、ルインさんたちがMPポーションをぷよ助に使ってくれて、ヴェルドーレ村の土の浄化が完了した。


「助かったわ。ありがとう、タクト君」


「いえ、MPポーションを使って貰いましたから、こちらこそ助かりました」


「まぁ、このぐらいしないと報酬は貰えないわよ」


ルインさんたちとフリーティアに戻り、クエストクリアを報告する。


すると新しいクエストが発生する。次は土壌を復活させるクエストだ。


依頼クエスト『ヴェルドーレ村の土壌の復活』:難易度D+

報酬:10000G、称号

ヴェルドーレ村の土壌を復活せよ


俺はルインさんたちにこれを受けないか提案する。


「…大丈夫なの?」


「わかりません。ただ可能性があるアイテムに心当たりがあります」


俺は事情を説明するとルインさんたちも納得する。するとルインさんが肥料の半分を買い取ってくれて、クエストを一緒に受けることになった。


そして再びヴェルドーレ村に行き、セチア先生とミール先生に肥料の蒔き方を教わり、みんなで蒔いていく。


結構な労働になったが無事に終わり、サビクを召喚する。


「サビク、雨乞いを頼む。出来れば普通の雨にしてくれ」


「シャー!」


サビクが天に叫ぶと雨雲が発生し、雨が降る。魔法のレインでも良かったが、雨乞いなら一回で終わるからサビクを使うことにした。


雨乞いの効果が切れた後にルインさんたちがグロウをかけると草の芽があちこちで生える。


「やりました! タクト様! ミール!」


「はい! 土に栄養が満ちてます! これならこの土地でまた作物を育てられます!」


みんなでクエスト報告する。するとヴェルドーレ村の村長から凄く感謝され、また称号を貰った。


称号『ヴェルドーレ村の救世主』

効果:栽培した野菜の品質アップ、光魔法の威力アップ

ヴェルドーレ村の土壌を復活させた者に贈られる称号。


ちゃんとルインさんたちにも恩恵があってよかった。


「タクト君の二週間は土壌の浄化作業で決まりね」


「え!? これをずっとやるんですか!?」


「土壌の浄化クエストはたくさんあるから頑張ってね」


「えーっと…フィールドに出るのは無理なんですが…」


というか国中の浄化とか無理だろ…俺は途方にくれながら帰るとメル達がいた。


どうやら死に戻ったらしい。話を聞くと現在どのフィールドにもグールというモンスターが溢れているそうだ。しかしこいつは数こそとんでもないが問題ないらしい。


問題はそのグールの中にメルたちを倒した謎のモンスターがいることだ。突然襲われたので、敵の正体は誰も分からなかったそうだ。


謎のモンスターか…俺も気をつけないとな。まぁ、俺はデスペナ中だ。あまり関係がないなと考えながら、ログアウトした。


名前 サビク ユルルングルLv3


生命力 79

魔力  44

筋力  58

防御力 42

俊敏性 64

器用値 48


スキル


噛みつきLv21 巻き付きLv14 薙ぎ払いLv3 鉄壁Lv3 

猛毒Lv19 熱探知Lv13 水中行動Lv1 雷魔法Lv3 水魔法Lv3 

土移動Lv3 雨乞いLv2→Lv3 水ブレスLv3 蘇生Lv1


名前 ロコモコ ハピネスシーフLv8


生命力 104

魔力  69

筋力  11

防御力 89

俊敏性 48

器用値 40


スキル


飛行Lv6 体当たりLv3 危険察知Lv11 逃げ足Lv3 育毛Lv9→Lv10 

採乳Lv9→Lv10 耐寒Lv1 幸福Lv8 祝福Lv8 守護Lv4 

光魔法Lv3 天の加護Lv10 


名前 アラネア 土蜘蛛Lv7


生命力 46

魔力  55

筋力  52

防御力 28

俊敏性 34

器用値 86


スキル


噛み付きLv6 格闘Lv1 粘着糸Lv13→Lv14 柔糸Lv8→Lv9 

鋼糸Lv22→Lv23 罠設置Lv20 糸察知Lv6 毒ブレスLv3 

土潜伏Lv3 投擲Lv4 土魔法Lv1 呪いLv1 妖術Lv1


名前 ぷよ助 クリーンスライムLv3


生命力 70

魔力  0

筋力  0

防御力 91

俊敏性 36

器用値 42


スキル


捕食Lv21 防御Lv10 物理無効Lv12 変形Lv18→Lv21 

衝撃吸収Lv11 分裂Lv4→Lv8 再生Lv11→Lv14 挑発Lv3 腐蝕Lv3 

水中行動Lv9 極寒ボディLv19 浄化Lv3→Lv9 水属性無効Lv1 

火属性無効Lv3


名前 エアリー ズラトロクLv8


生命力 84

魔力  50

筋力  52

防御力 32

俊敏性 65

器用値 45


スキル


角擊Lv18 登攀Lv4 危険察知Lv14 跳躍Lv10 

疾風Lv15 木魔法Lv3 光魔法Lv12 採乳Lv7→Lv8 

守護Lv5 祝福Lv6 蘇生Lv1 狂戦士化Lv2


名前 ミール ドライアドLv9


生命力 74

魔力  76

筋力  35

防御力 35

俊敏性 73

器用値 74


スキル


土潜伏Lv15 蔓Lv10 俊足Lv8 風魔法Lv3 土魔法Lv8 

木魔法Lv7 水魔法Lv7 光合成Lv3 譲渡Lv3 花蜜Lv3 

花粉Lv4 採取Lv22 植栽Lv4→Lv6 寄生木Lv10 罠設置Lv10 

植物召喚Lv2 

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
称号の光魔法威力アップは偶然か...それとも信仰心か...
[気になる点] 生ゴミ一週間放置が自爆?正月とかゴミ収集車の休みが重なると普通にありません?もしくは出し忘れとか?
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