#243 開戦と火計発動
翌日学校が終わり、急いで帰り、ゲームにログインする。
するとみんな準備で忙しそうだ。俺も準備をしよう。バフ用の料理を完成させる。
金山羊のステーキ:レア6 料理 品質C
効果:満腹度70%回復、二時間筋力アップ(大)
巨山羊の肉を焼いた料理。味付けは塩が使われ、お肉の味を楽しめる料理となっている。
前回作ったハンバーグも用意する。するとリリーたちが我慢出来ず、食べてしまう。バフ切れるじゃん…するとこれだ。
『戦闘前に食べるから大丈夫!』
色々言いたいことはあるが、今日は頑張って貰わないといけないからな。
俺も外に出て、色々回る。
「作戦参謀が来たぞ~!」
「軍師が来たぞ~!」
統一しろ!面倒臭い!
錬金術師の人たちに話を聞くと十分な油の量が確保されたみたいだ。それと松明の準備も完了したみたいだ。
松明はさすがに忌火を使える召喚獣が少なかったので、お願いした。他のプレイヤーたちも召喚獣から忌火を貰うのを待っていると攻撃が止まってしまうので、採用されたのだ。因みに忌火の担当はきちんと均等に割り振った。
与一さん、トリスタンさんたちがいなかったがルインさんが選んだ他の弓術師の隊長たちがいて、話を聞いた。
流石に規模がでかいからアスタロト戦の面子にそのイベントで別に活躍した人たち、ワントワークにいた攻略組の人たちも指揮に参加して貰っている。
どうやらユグさんたちが頑張ってくれたみたいだ。火矢の数は十分あるらしい。
後はカタパルトと攻城塔の様子を見ているとやる気MAXだった。
すると火影が来る。
「罠設置、完了したでござる。タクト殿」
「悪いな…危険な任務をさせて」
「確かにモンスターにいつ襲われるかヒヤヒヤしたでござるが忍者してる気がしたでござるよ。なので遠慮せず任務の指示をくだされ」
とはいえ作戦指揮にもう出しているからな。一言だけ言う。
「頼むぞ」
「承知!」
火影は他の忍者たちの元に向かった。
俺は城壁の上に向かうとフリーティアの騎士たちが準備をしていた。
『もう少しで準備完了します!』
いや、俺は君たちの上司とかじゃないんだが…するとエアティスさんが降りてきた。
「タクト殿、敵の確認ですか?」
「はい。どのくらいに来そうですか?」
「後、四時間程かと」
決戦は21時か…なら早めにご飯を食べて用意するか。
隊長の人たちにメールを送る。これでみんな21時に合わせて交代で休憩することになっていた。
俺はログアウトして、ご飯を食べ、風呂を済ませる。そして19時にログインする。
俺は下に降りるとまだ全員揃っていないが、すっかり作戦本部だな。ルインさんが言う。
「いよいよね」
「赤壁作戦開始だよ!」
今回の作戦は現実で有名な火計が行われた戦い…三國志で有名な赤壁の戦いから全員からそう呼ばれている。
まぁ、赤壁の戦いは水上戦でそもそも敵は悪魔とゾンビだけどね。
ルインさんの言葉で全員が勝利を誓う。
「こんなイベント用意した運営にゲーマーの力、見せてやりましょう!」
『おぉ~!』
俺もゲーマー枠にされた。まぁ、日常の一部になっているからゲーマーなのかな?
全員が割り振られたポジションに向かう。
俺は獣魔ギルドでレギオン召喚する。メンバーはリリー、イオン、セチア、恋火、イクス、ノワ、リビナ、和狐、リアン、ブラン、グレイ、虎徹、コノハ、チェス、ゲイル、白夜、優牙、黒鉄、アラネア、リキュール、ダーレー、ロコモコ、エアリー、ルーナ、伊雪、ミール、ヒクス、ディアン、ストラだ。
ぷよ助とサビクはお留守番。というのもこのイベントの後にこの二人には活躍して貰わないといけないからだ。
「リーゼ様、国王様にご報告、お願いします」
「任せるのじゃ!」
「では、参りましょう。お嬢様。タクト殿、ご武運を」
リーゼ様がオリビィエさんと共に王城に向かった。俺たちは城壁の上で腐敗ゾンビの進行を確認し、料理バフをかける。
ゾンビたちが近づいてくる。
さぁ、開戦と行こうか!
トラップを担当した盗賊職の隊長たちが手をあげる。
『ロコモコ、頼む』
ロコモコの天の加護が盗賊たちに発動し、手を下ろす。
すると地面に隠されたワイヤーが一斉に張られ、腐敗ゾンビたちはワイヤーに切られ、消滅していく。ロコモコの天の加護さえあれば、ただのワイヤーも神聖属性のワイヤーに早変わりする。
しかしそのワイヤートラップも腐蝕で次々ダメになる。
やがてゾンビたちがフリーティアの城壁に取りついてくる。
ルインさんが魔法で合図を出す。俺もアルさんに連絡する。
『アルさん、第一攻撃お願いします!』
『了解です!』
『ルーナ、リアン。頼む』
『『はい!』』
ルーナがリアで演奏し、他のフェアリーたちが踊り、リアンが歌う。するとイベント参加者全員にバフが発生する。
それを確認した錬金術師のプレイヤーが城壁から特製の油をゾンビにかける。これにフリーティアの騎士たちや集まって来た亜人種たちも参加する。俺からは黒鉄とアラネアが油が入った樽を遠くに投げる。
更にエアティスさん率いるホークマン、ハーピー、レッサーグリフォンに乗る騎士たちが出陣する。
その背後にアルさん率いる鳥モンスター部隊が続く。
レッサーグリフォンを操る騎士の後ろに乗っている騎士と鳥モンスターたちは油を持っていた。
モンスターたちが次々油を投下する。エアティスさんたちは襲いかかってくるモンスターの相手をしながら、レッサーグリフォン部隊を遠くに運び、油を投下する。
流石だな。やはり護衛は馴れているのか連携も隙がなかった。
これで準備は整った。ルインさんから合図が上がる。
城壁にいる近接職のプレイヤーたちが城壁に設置された忌火の松明から松の木切れを取り出し、真下に落とす。
同時に弓術師たちが忌火の松明に矢を入れ、火矢を構える。俺からはセチアも参加する。
『アローレイン!』
そしてユグさんも合図を出す。
「合図だよ! カタパルト! 発射!」
『行きまーす!』
細工師が作った土の酒瓶に特製の油を入れ、忌火を点けた火炎瓶がカタパルトで発射された。掲示板でカタパルトを知ったプレイヤーが自分もしたくてこの掛け声になったそうだ。
近距離、中距離、長距離で忌火の業火が発生する。するとあちこちで爆発が起きる。
火影たちが設置した着火式爆弾だ。忌火で着火したなら効果を発揮するはずだ。
後は風だ。ルインさんが合図を出す。レッカたち魔法使いが一気に風魔法を使う。
『ダウンバースト!』
ダウンバーストの風で瞬く間に腐敗ゾンビの大群は忌火の火の海に包まれた。
『ふはははは! 腐敗ゾンビがゴミのようだ!』
みんながそう言っていた。何かの決め台詞かな?さて、ネビロスはどうでるかな?
イベント終了後にレベルアップを書きます。




