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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
ゾンビ襲撃
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#240 イクスのコアチェンジとスカーレットリングの性能

俺たちはバトルシップに来た。イクスの新装備の制作とトレーニングルーム目当てだ。ここを選んだのは誰にも気付かれることなく練習が出来るからだ。


リリーが当然の疑問を口にする。


「見られたら困るの?」


「ルインさんたちならそこまで問題じゃないんだけどね」


まぁ、スカーレットリングを見たら、ほとんどのプレイヤーは欲しがるだろう。そう言う意味では問題が起こる可能性がある。


しかしこれを作るためにはセチアの力が必要で他人には宝玉が作れないことは以前に聞いているからどうしようもない。


俺が今、危惧してることは別にある。


「ライヒ帝国で城壁が破られたら、ドラウグルビーストが姿を消したそうだ。これをどう考える?」


俺の問題にイオンが答える。


「え? それは用無しになったから消したのでは?」


「そうだろうな。他に気付くことはあるか?」


「他に? …すみません。わかりません」


全員を見るが分からないみたいだ。それじゃあ、ヒントだな。


「敵は城壁を壊したからドラウグルビーストを消した。これがヒントだ」


イクスが答える。


「敵が我々を監視してるということですか?」


「正解だ。もしそうなら外で試すと切り札の情報が敵に漏れる可能性がある。だからここを使うことにしたんだよ」


「納得しました。確かにバトルシップなら悪魔から監視される心配はありません」


イクスのお墨付きなら大丈夫だろう。トレーニングルームを使う前にイクスの武器を制作する。


作る武器はエネルギーブラスターとエネルギーコアD、エネルギーバッテリーDだ。


それぞれ素材が製造器に入れ、作成される。エネルギーブラスターの鑑定をしたのがこちら。


エネルギーブラスター:エクスマキナ専用武器 

重さ40 攻撃力:チャージにより変化

中距離のチャージ機能があるエネルギー放射機。

撃つためにチャージが必要でチャージ時間が長いほど火力が上昇する。


どれだけの火力かは後で確認しよう。それより先にイクスにエネルギーコアDを入れるわけだが…問題発生。


イクスが換装を解除し、最初に見た姿になる。ちょっと待った~!


「待ちません。この姿か裸にならないとコアの換装は出来ません」


イクスの心臓付近が開き、コアが出る。確かにこれでは無理か…あちこちから視線が刺さる。


しかしイクスが更に問題発言する。


「マスター、コアの換装をお願いします」


「え? 俺がするの?」


「はい。コアを外すと私は機能停止しますので、実行出来ません」


むぐぐ…やるしかないか…イクスのコアを外し、新しいコアを入れる。


端から見たら、ほぼ裸で寝ている女の子の心臓に手を突っ込んでいる犯罪者にしか見えないぞ…


背後から今までで一番の強烈な視線が刺さる。俺だって、やばさはわかってるって!でもやるしかないだろ!


そしてイクスは目を覚まして、俺のイメージを解析して、元の服装に換装する。酷い目にあった。


「マスターにコアを触られるのは中々気持ちよかったです」


「わざわざ言わなくていい!」


全く…とにかくコアを取り替えたからイクスのステータスが変化した。


名前 イクス エクスマキナLv33


生命力 50→65

魔力  50→65

筋力  50

防御力 50

俊敏性 50

器用値 50


スキル


機人兵装Lv10 解析Lv4→Lv5 探知Lv12→Lv14 換装Lv2→Lv4 リンクLv5→Lv7 

魔力充電Lv5


エネルギーコアは生命力と魔力が上がるんだな。こうなると筋力は武器、防御力は装甲、俊敏値はスラスター系で上がるんだろうな。


それとエネルギーバッテリーで全力攻撃が二回出来るようになった。後はエネルギーブラスターのテストだな。


みんなでトレーニングルームに来る。最初は久しぶりの訓練だ。


「最初はリリーが相手だよ! タクト! 今日こそタクトに勝つ!」


リリーはだいぶ強くなっているからな。スカーレットリングのテストにはいい相手だろう。


「いいぞ。リリーの成長見せて見ろ。今回は魔法剣を使うから竜化以外ならなんでも使っていいぞ」


「え!? いいの!?」


というわけでリリーと決闘する。


「やぁああ! 光剣!」


リリーの大剣が光の速度で振るわれる。うん、最初にそれを選んだのは正解だな。


だが、サラ姫様より遅いな。俺は試しにリリーの攻撃とぶつかり合ってみた。


「え!?」


リリーが驚愕する。俺も内心びっくりしてる。リリーの大剣を受け止めることが出来るとは思ってなかった。原因は重量軽減。この効果、どうやら相手の武器の重さまで軽減するようだ。


リリーの剣が普通の重さに感じる。寧ろ軽減されて、なおこの重さなのは驚愕だ。


更に飛蜥蜴の大剣の猛火とスカーレットリングの灼熱が衝突する。


これの軍配がスカーレットリングに上がり、リリーが燃える。


「あ、熱ーい!? 燃えてる!? 燃えてるよ!?」


リリーが燃えながら転がり回ってる。どうやら灼熱は猛火の上位スキルで聖竜の加護の対象外のスキルみたいだ。


「タクト~! 助けて~! このままじゃあ、リリーが黒焦げにちゃうよ~!」


仕方無いので、助けよう。せっかくなので、新魔法を試そう。


「ブレスレイン!」


リリーに光の雨が降り注ぐ。本当に詠唱無しで魔法を使えたぞ!


そしてブレスレインは広範囲にブレスを付与する魔法か…ブレスだからまだリリーは燃えている。


「タクト~! 消えてない! 消えてないよ!」


じゃあ、多分攻撃魔法を試そう。


「カーレントラピッズ!」


大量の水がスカーレットリングからリリーに向けて放たれた。


「きゃあああああ!? うぐっ!?」


強烈な水流に流され、壁に頭をぶつけてしまった…なんか悪いことした。


「い…痛い…もう怒った!」


リリーの大剣が光る。光波動だな。甘いぜ。なぜ俺が許可したと思っているんだ?


「テレポート!」


リリーの背後に瞬間移動する。一度試したが慣れないとダメだな。


「タクトが消えちゃった!? あう」


リリーの頭をスカーレットリングで斬らずに叩く。これで光波動はキャンセルだ。すると攻撃だから灼熱が発動する。


「また~!?」


そこでタイムアップだ。黒こげのリリーと無傷の俺を見て、イオンたちが引いたのは言うまでもない。



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