表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
ゾンビ襲撃
246/1718

#233 火属性新武器と牛天国

翌日、俺は海斗から衝撃的な一言を聞く。


「誠吾、お前の話の通り、援軍が来たぞ」


「良かったじゃん? クリア出来そうなのか?」


「それがあまりよろしくないんだよ。なんというか援軍が本気を出してないというか…」


「本気を出していない?」


海斗の説明によると魔法の国の援軍は安全な長距離から神聖魔法の大魔法を撃ったら、すぐに撤退したそうだ。錬金の国も爆弾を投げただけで終わったらしい。結果一時的にゾンビの数は減ったらしいが今では元通りの数になってしまったらしい。


「どうなってるんだよ…話が違うじゃないか」


「援軍が来たなら、合ってるだろ…多分何かしらの交渉か何かを失敗したんじゃないか?」


「どういうことだよ?」


「援軍が狙うなら腐敗ゾンビじゃなくて、その大元のドラウグルビーストじゃないと変じゃないか…何か作戦があったなら話は別だが…」


「いやそんな動きは無かったな…援軍の到着で沸き立っていたぐらいだ」


なら間違いなく采配ミスだ。神聖魔法の大魔法がどんなものか知らないが何発も撃てばドラウグルビーストを倒せる威力はあるだろう。それを腐敗ゾンビに使ってしまったのはミス以外の何者でもないだろう。


「えーっと…帝国どうなるの?」


「知るか…なんとかしたいなら援軍にドラウグルビーストを倒してくれるように頼むしかないと思うぞ」


尤も四方をゾンビに占拠されて、援軍に連絡することが出来るかどうか知らないけどね。


学校が終わり、帰宅する。帝国は放置して、俺は俺でやることをしよう。


下に降りるとリリーが来る。お!元の大きさに戻ったな。温泉の効果か1日ぐらい早い。


「タクト! 元に戻ったよ! 新しい武器で狩りに行こう!」


リリーがそう言うとヘーパイストスが武器を机に並べていた。出来上がったんだな。


飛蜥蜴の大剣:レア度6 大剣 品質C-

重さ:75 耐久値:80 攻撃力:50

追加効果:猛火、物理破壊

ドレイクの牙で作られた大剣。非常に硬く重いのが特徴。硬い敵とも相性がいい珍しい大剣。

大剣の鍔にはクラン『リープリング』のエンブレムが焼入れされている。


炎狼の剣:レア度5 片手剣 品質D+

重さ:35 耐久値:60 攻撃力:30

追加効果:火属性付与

ガルムの牙で作られた片手剣。非常に高い火の力が宿っている。

剣の鍔にはクラン『リープリング』のエンブレムが焼入れされている。


リープリングの銀剣:レア度5 片手剣 品質D

重さ:15 耐久値:60 攻撃力:30

追加効果:アンデッド特攻(大)、アンデッドの蘇生無効化

銀で作られた片手剣。鉄より軽いのが特徴。耐久値、攻撃もあり、見た目の美しさから女性や騎士に人気の剣。剣の鍔にはクラン『リープリング』のエンブレムが焼入れされている。


リープリングの銀槍:レア度5 槍 品質D

重さ:20 耐久値:60 攻撃力:35

追加効果:アンデッド特攻(大)、アンデッドの蘇生無効化

全て銀で作られた直槍。鉄より軽いのが特徴。耐久値、攻撃もあり、見た目の美しさから女性や騎士に人気の直槍。槍の柄にはクラン『リープリング』のエンブレムが焼入れされている。


まずはリリーの飛蜥蜴の大剣から見てみよう。基本性能がおかしなことになっているね…流石は見た目がドラゴンの素材を使っただけはあるか…そして物理破壊持ち…ハンマーいらなくなったんじゃね?まぁ、この武器の性能を見て、判断しようかな。


次は恋火の炎狼の剣。確か猛火が低確率で付くと書かれていたが、今回は外れみたいだな。これは仕方ないだろう。火属性付与が追加されたから恋火の火と合わさってどれだけの力を発揮するか楽しみだ。


銀剣は二本。イオンのだな。鉄より僅かに強くなってる印象だな。それよりもアンデッドに有効な点が一番評価ポイントだろうな。これでイオンもゾンビ戦に参加が可能となった。


槍は一本だ。これは仕方ないだろう。寧ろ時間がない中でよくこんなにも作ってくれたものだ。


「タクトさんが取ってきてくれた松の効果ですよ。火力が大分上がったんです。それでもこれだけしか作れなくて、すみません」


「謝る必要なんてないさ。俺たちは十分に助かってるよ」


全員が俺の意見に賛成してくれるとヘーパイストスは恥ずかしそうだ。ブランが話す。


「主よ。槍はリアンが使うべきだと思います。私はこの槍で戦いますから」


「だな。俺もブランの加護があるからリアンが最適だろう」


「わ、分かりました! 大切に使いますね」


肝心の槍だが銀は軽いので、全て銀で作成したらしい。実際にその選択は正しかったと思う。重さの割に攻撃力があるからな。しかしリアンが使うには筋力が少し足りない。進化を急ぐとしようかな。


さて、新武器の性能を試したいところだが、今日の夜にゾンビたちが来る話だ。準備は整っていないので、やはりイオンを使うことになるからイオンは連れていけない。他にも作戦に必要な戦力を温存して考えないとな。


というわけでメンバーはリリー、恋火、リアン、ぷよ助、ルーナとなった。機動力が必要になる敵が来たら、諦めようと思う。


昨日の時間切れで断念したイエローオッサ山脈に向かうとモンスターの姿も確認できた。識別してみる。


カウLv3

召喚モンスター 討伐対象 ノンアクティブ


そこは牛さん天国だった。思わずリリーと恋火を見るとヨダレを出していた。そして尻尾を振りながら俺を見てくる。


はいはい、俺も牛肉が欲しいからな。もちろん、狩るさ。


全員で全滅させる。レベル通り、弱かった。逃げも何もしなかったからなんか納得行かないな…解体すると牛肉ゲット!


硬い牛肉:レア度1 食材アイテム 品質F-

硬い牛肉。食べるのが困難なほど硬い。


いい牛肉じゃないみたいだな。実際に確認するとカチカチだった…やっと見つけたのに…これは酷い仕打ちだろ…


「タクト! 焼いて!」


「絶対に食べてみせます!」


しかしリリーと恋火はやる気満々なようすだ。仕方無いので、焼いてあげる。


俺はこんな肉、焼いたことがない…肉汁が一切出なく、肉の固さがまるで変化しない。包丁で切ろうとしたが全く切れなかった…結果、リリーと恋火はどうなったかと言うと…


「「んん~~!! ぐぅうう~~!! ぎぃいい~~!!」」


噛み付きはしたが、噛み切れず、敗北。そんな二人を尻目にぷよ助が消化して、見事に食べた。


「「お、お肉で…負けた(ました)…」」


肉に負け、ぷよ助にも負けた二人の真っ白になってしまった。そんな二人の様子をリアンが笑って見ている。


とはいえ、このままじゃあ、ダメだな…するとルーナが指で俺に何かを知らせる。ルーナが教えてくれた方を見ると黒い牛がいた。


俺に見つかったからか黒い牛は草むらに逃げ込んでしまった。識別すら出来なかった。しかしあれはシープで見た現象だ。そして黒毛の牛なら黒毛和牛が浮かぶ。


探し回ること一時間…一向に見付からない。そして普通のカウはどれも逃げない…まるで倒しても意味ないことを知っているようだ。


はっきりしたことは黒毛がレアであることだけだ…そういえばカウを全滅させた後に出てきたな…試してみるか。


結果、出てこない。やはりレアの出現か…どうするかな…途方にくれていると恋火が別の牛を発見した。こいつは識別に成功した。


ホルスタインLv14

召喚モンスター 討伐対象 ノンアクティブ


日本で牛といえばこの白黒の牛だろう。日本では牛乳だが、欧州では牛肉として食べられているらしい。しかもこいつら、群れでいて気づかれていない。狙い目だ。作戦を決めて、狩りを始める。


まずは俺からだ。


「ギルティーソーン!」


俺がギルティーソーンで動きを封じにかかる。するとホルスタインに変化が起きた。


『モォー!』


赤白の模様に変化し、暴れだした。ギルティーソーンを食らっているのにお構いなしだ。これはサンドアントで見たものと同じだな。


しかし俺たちに引く選択肢はない。ルーナがホルスタインの上空を飛び、魅了鱗粉をばら蒔き、ホルスタインを魅了の状態異常にする。


「いっくよー!」


「はい!」


リリーと恋火、リアンとぷよ助が襲いかかる。


まずリリーだが飛蜥蜴の大剣を抜くと全身に火が宿り、ホルスタインをまとめてぶっ飛ばす。当然のように一撃だ。


そして恋火も剣を抜くと剣から火が吹き出し、ホルスタインを斬り裂く。こちらも一撃だ。二人共、新しい武器の感触を試しているみたいだな。


ぷよ助はホルスタインを包み込んでいる。どうやら魔法攻撃はないみたいだから安心だな。


リアンは苦戦している。やはり陸上では人魚は不利だよな。というわけで俺はリアンの援護に回ろう。


「タクト先輩…すみません」


「陸で無理をさせたのは俺なんだ。謝るなら俺のほうだよ。槍で無理そうなら魔法でいいよ。俺が動きを封じるからさ」


「お願いします。最後まで戦いたいです」


リアンも俺たちに毒されてきたな。リクエストなら答えないとな。


「ボトムレススワンプ!」


リリーたちの邪魔にならないようにホルスタイン三体を泥沼に落とす。流石に水牛じゃないから泳げないか…良かった。これで詰みだな。


リアンもしっかり倒せて、満足気だ。そしてインフォが来る。


『リアンの槍のレベルが5に到達しました。槍武技【バックランサー】を取得しました』

『ぷよ助のレベルが16に到達しました。進化が可能です』


これで普通の召喚獣は全員第三進化達成だな。リアンは残念ながら届かなかった。牛肉は気になるが先に進化を済ませよう。


名前 タクト 情愛の召喚師Lv2


生命力 66

魔力  123

筋力  56

防御力 40

俊敏性 55

器用値 96


スキル


格闘Lv9 蹴り技Lv16 杖Lv22 片手剣Lv20 槍Lv13 刀Lv1 

投擲Lv7 高速詠唱Lv24 召喚魔術Lv29 封印魔術Lv11 騎手Lv19 

錬金Lv17 採掘Lv20 伐採Lv24 解体Lv34 鑑定Lv21 識別Lv30 

風魔法Lv23 火魔法Lv28 土魔法Lv22→Lv23 水魔法Lv29 闇魔法Lv22 

神聖魔法Lv8 雷魔法Lv22 爆魔法Lv24 木魔法Lv23→Lv24 氷魔法Lv22 

時空魔法Lv37 水中行動Lv2 読書Lv8 料理Lv33 餌付けLv7 釣りLv16 

シンクロLv10 連携Lv4


名前 リアン リトルマーメイドLv18→Lv19


生命力 20

魔力  38→39

筋力  16→17

防御力 14

俊敏性 36→37

器用値 35


スキル


槍Lv4→Lv6 杖Lv1 歌Lv3 遊泳行動Lv4 水弾Lv3→Lv5 水魔法Lv5→Lv8 

潜水Lv3 音響探知Lv3 人化Lv7→Lv8 


名前 ぷよ助 ブルースライムLv15→Lv16


生命力 44→46

魔力  0

筋力  0

防御力 65→67

俊敏性 25

器用値 24→25


スキル


捕食Lv17→Lv19 防御Lv7 物理無効Lv8→Lv10 変形Lv14→Lv16 衝撃吸収Lv7→Lv9 

分裂Lv4 再生Lv7→Lv9 水中行動Lv9 極寒ボディLv15→Lv17


名前 ルーナ フェアリーLv16→Lv17


生命力 31→32

魔力  63→65

筋力  21

防御力 22

俊敏性 58→60

器用値 36→38


スキル


飛行Lv18→Lv20 竪琴Lv1 舞踊Lv10 魅了鱗粉Lv5→Lv7 風魔法Lv10 

木魔法Lv10 幻術Lv2

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ