#223 イジ鉱山洞窟探索
俺は謎の洞窟の入り口にワープポイントを設置する。上の採掘ポイントにはいけなくなるがそれよりもここが気になる。
洞窟の横幅は満月さんたち重戦士が四人ギリギリ並べる広さだ。
というわけで編成は先頭は満月さん、三日月さん、有明さんが担当した。
その後ろにはケーゴ、ユーコ、リサ。その後ろにメル、レッカ、トリスタンさん。
その後ろに与一さんたち、ミライ、俺、火影さんたち、最後尾を下弦さん、十六夜さんが固めた。
俺のメンバーはノワ、サビク、ロコモコ、狐子、ミールだ。
「「…もふもふ」」
ノワとミライの少し似ているコンビがロコモコを占拠している。女性陣がずるいと言うが残念ながら与一さんたちがいてはどうしようもない。
火影が質問してくる。
「タクト殿は何ゆえロコモコ殿を出したので、ござる?」
「俺もレベルをあげたいからだよ。特にロコモコは危ないところには連れていけないからな」
「なるほどでござる」
ついでだし、忍者について聞いてみるか。
「忍術の具合はどうだ?」
「ようやく普通の火遁らしいものが使えるようになったでござるよ。もう偽忍者は卒業したでござる」
「それは良かったな」
彼らにとってそれは悲願だろうからな。
「ところでタクト殿。ワイヤーと爆弾を売ってくれませぬか?」
「ワイヤーはルインさんのところで買えるぞ。爆弾はものがものだけにちょっと難しいな」
「そうでござるか…無念でござる」
やはり忍者だから爆弾使いたいんだな。仕方無い。
「着火式だが、使ってみるか?」
「え? い、いいのでござるか!?」
「俺は魔法役だし、いざというとき投げる人がいたほうがいいだろ。投擲スキルはあるか?」
「全員持っているでござる! 忍ゆえ」
火影がそう言って取り出したのはクナイだ。確かにそれは投げもするよな。
というわけで一個ずつ進呈した。浮かれる火影たちにミライが言う。
「…扱い注意」
『はい』
まぁ、下手したらパーティーを全滅させてしまう代物だ。慎重に使って欲しいものだ。それから俺は聞いてみたいことがあった。
「忍者はみんな変わり身の術とか使えるのか?」
「使えるでござるよ。寧ろ火遁の術などを取得するために忍者専用のクエストをクリアしないといけないのでござる。タクト殿はどうしてそのような質問を?」
「実は烏天狗と戦った際に使われてな。ばっさり斬られて、死に戻ったんだよ」
『え!?』
全員が驚く。いや、俺だって、負ける時は負けるし、逃げる時は逃げてるよ。するとノワ、狐子、ロコモコ、サビクが反応し、警告する。敵さんのご登場だ。識別する。
軍隊ムカデLv7
通常モンスター 討伐対象 アクティブ
洞窟一面にムカデだらけ…トラウマ映像だ。
「焼いて! 殺して! あたしに近付けさせないで!」
ユーコは虫がダメだから、この映像は本当にダメみたいだ。
「爆弾! 爆弾投げて! 今すぐに!」
「え? 良いのでござる?」
「あれ、雑魚ですよ!? ダメです!」
与一さんが止める。流石にあれには使えないよな。皆で難なく倒せた。だが、精神的ダメージがデカイ。
「あたし、地上に帰るわ…」
「ユーコ、しっかりしてよ~」
メルが必死に説得し、探索続行。すると鷹の目と暗視があるトリスタンさんと与一さんが何かを見つけた。
「あれは…埴輪よね?」
「埴輪ですね。なんでこんなところに埴輪があるんでしょう?」
埴輪って古墳に見付かるやつだよな?
俺たちが目視範囲に入ると埴輪の目が赤くなり、空に浮く。敵だったのか…識別する。
埴輪Lv11
通常モンスター 討伐対象 アクティブ
たくさんいるがまだ弱いな。しかしこの埴輪はモンスターだから当然普通の埴輪じゃなかった。
埴輪が有名なシェーのポーズを取ると口が光る。
「密集陣形!」
満月さんの指示で全員が固まる。すると埴輪からレーザーが撃たれる。
「この世界の埴輪は口からレーザー撃つんですね」
「ちょっとロマンを感じてしまいますね」
お、与一さんたちもそういうのがわかるタイプか。良かった。
「「「シールドタックル!!」」」
満月さんたちのシールドタックルで全滅。相変わらず息ぴったりだな。
解体すると新素材だった。
輝石:レア度3 素材アイテム 品質E+
衝撃が加わると光る石。洞窟ではライトや松明の代わりとして使わる。
名前からして、ある期待を持ってしまう。ユーコとケーゴが話す。
「これって、神聖武器の素材なんじゃない!?」
「可能性はゼロじゃないだろうな」
確かにゼロじゃないが簡単に手に入っているからもし付くとしたら光属性だろうな。メルが話す。
「光だとしても、この先に神聖素材がある可能性が高いよね!」
そんな上手く行くかな?とにかくレギオンの契約で新素材ゲットだ。約束は約束です。問答無用だ。その後、別れ道。そして衝撃の一言。
「左に宝箱があるわ」
『じ~』
「はいはい。宝箱は約束外だからじゃんけんか何かで決めよう」
『しゃー!』
そして宝箱前に集まるがなんか怪しい…俺たちの中で宝箱を開けれる解錠スキル持ちは忍者である火影たちとトリスタン、与一さんが持っていた。
じゃんけん大会の結果、土影が開けることになった。
「…トラップじゃないよな?」
「危険察知に反応ないから大丈夫でござるよ…たぶん」
「そこは断言してくれ! くそ! 開けるぞ!」
土影が宝箱を開けると固まる。そして閉める。な、なんだ?
「空かよ! ふざけんなぁあああ!」
あぁ…そういうトラップか…これはイラッとする。ましてや最初に来たのは俺たちだろうから悪意を感じるよな。
戻って、埴輪を倒しながら進むと広場を見つける。どうやら終点だな。
「ボス部屋だろうな」
「出口がないから間違いないですね」
というわけで皆に料理を振る舞い、バフをかける。いざボス戦だ!
名前 ノワ ドラゴニュートLv25
生命力 28
魔力 68
筋力 20
防御力 19
俊敏性 27
器用値 58
スキル
影操作Lv9 影探知Lv8 影移動Lv4 影潜伏Lv7→Lv9 影縛りLv4
影召喚Lv2 隠密Lv7 擬態Lv3 夜目Lv9→Lv11 擬似竜化Lv1
名前 サビク ブラックマンバLv11→Lv12
生命力 52→54
魔力 18
筋力 32→33
防御力 20
俊敏性 39→41
器用値 32→33
スキル
噛みつきLv15 巻き付きLv11 猛毒Lv14 熱探知Lv11→Lv12
名前 ロコモコ クラウドシープLv12→Lv13
生命力 69→71
魔力 30→31
筋力 6
防御力 49→51
俊敏性 23→24
器用値 8
スキル
体当たりLv3 危険察知Lv5→Lv7 逃げ足Lv1 育毛Lv7 採乳Lv7 耐寒Lv1
名前 狐子 妖狐Lv1
生命力 38
魔力 67
筋力 51
防御力 28
俊敏性 50
器用値 40
スキル
噛みつきLv12 気配察知Lv10→Lv11 危険察知Lv1→Lv3 火魔法Lv12
闇魔法Lv1 暗視Lv9→Lv11 邪炎Lv14 妖術Lv2 幻術Lv5 憑依Lv3
火の牙Lv1 火の爪Lv1 火弾Lv1→Lv3