#218 山の大蜘蛛と妖の狐
イエローオッサ山脈の泉に移動した俺が目にしたのは大量のホタルだ。やばい、初めてみたぞ。感動だ。
ホタルを見ながらセチア、ミールで採取をする。周りを調べていると予想外のものが手に入った。
山葵:レア度4 食材アイテム 品質D-
強い刺激性のある香味を持つ草。食用として食べることが出来る。
あぁ~わさび見たから余計に蕎麦が食べたい!それ以外にもわさびはお刺身にお肉料理、野菜も漬物に使われる。
これは素直に嬉しい。採取を終え、自然に感謝する。
さて、では探索に行こう。メンバーはノワ、リビナ、ゲイル、アラネア、狐子だ。
森を進むと狐子が何かを察知する。すると独特の羽音が聞こえてくる。
エレファントゾウカブト?
? ? ?
木を倒しながら現れたのはゾウサイズのカブトムシだった。このサイズでも驚かなくなってきたな。
それにアラネア、狐子がいるときに来てくれてラッキーだった。
まずノワが影縛りで動きを止める。その後、アラネアの硬糸で拘束してみんなでボコる。
だが、途中で硬糸が切れてしまい、暴れだす。
「往生際が悪いな~。どうするの? タクト」
「…疑似竜化する?」
「いや、勿体無いからこのまま強引に行こう」
するとゲイルが俺の前でお座りする。
「ガウ!」
ゲイルが俺がやると言っている気がする。
「わかった。ゲイル、任せる」
ゲイルがエレファントゾウカブトを睨み、叫ぶ。
「ガァアア!!!」
するとゲイルは雷の化身になる。これが雷化か!
次の瞬間、エレファントゾウカブトを巨大な雷が貫く。麻痺はしないが、雷はまるで木に反射しているように跳ね返り、エレファントゾウカブトを貫く。
もうそこからはゲイルの独壇場だった。エレファントゾウカブトは必死に攻撃するが雷になったゲイルには効果がなく、倒されるまで巨大な雷に貫かれ続けた。
「ガァアア!」
ゲイルがエレファントゾウカブトに乗り、勝利の雄叫びをする。そしてゲイルはこちらに来る。
「凄かったぞ。ゲイル」
「…ん。強かった」
「それに綺麗だったよ!」
ゲイルはみんなに褒められて、満更じゃないみたいだな。しかし雷化は竜化と同じ代償だった。あの強さだからな。勿体無かったかも知れない…しかし成果はあった。インフォが来る。
『アラネアのレベルが16に到達しました。進化が可能です』
『狐子のレベルが16に到達しました。進化が可能です』
最初はアラネアから見ていこう。進化先は一つだ。
土蜘蛛
あぁ、源頼光の蜘蛛切りの物語で有名な妖怪だな。
病で寝込んでいた源頼光に土蜘蛛が襲いかかろうとしたが、名刀・膝丸で斬られ、逃げた土蜘蛛を山まで追いかけ退治する。土蜘蛛を退治した源頼光は病気が治り、土蜘蛛を討った膝丸は以来【蜘蛛切り】と呼ばれるようになったという話だ。
本当かどうか知らないが奈良県の葛城山に住んでいたとか聞いたことがある。一応説明を見てみよう。
土蜘蛛…山の洞窟に住み付く、巨大な蜘蛛の妖怪。非常に凶暴でありながら、人を罠に嵌める知恵もある。強力な糸を自在に操り、剛力で岩などを投げ飛ばしてくる。
早速進化させてみよう。
名前 アラネア 大蜘蛛Lv16→土蜘蛛Lv1
生命力 34→44
魔力 28→43
筋力 25→40
防御力 15→25
俊敏性 20→30
器用値 66→71
スキル
噛み付きLv6 格闘Lv1 粘糸Lv13→粘着糸Lv13 柔糸Lv8
硬糸Lv18→鋼糸Lv18 罠設置Lv15→Lv18 糸察知Lv6 毒ブレスLv1
土潜伏Lv1 投擲Lv1 土魔法Lv1 呪いLv1 妖術Lv1
進化したアラネアは鬼の顔をした巨大な蜘蛛になった。
注目は糸かな?今までは硬糸だったが鋼糸になったことでどう変わったのか見せてもらおう。口から吐き出された鋼糸が木を貫通した…うん。人間に使ったら、人体がバラバラになるな。
他にも粘着糸は罠にも使えるが遠くに飛ばし、巻き戻る力でワイヤーアクションが可能になった。アラネアには○パイダーマンの称号を上げたい。
ただそういうとアラネアは変化を使った。俺に変化したのか!?と思ったが違った。
目の前には日本人形のような女の子がいた。ちょっと待て…なぜ女の子に化けるんだ?
後で調べたら、土蜘蛛は女に化ける伝説を見つけた。それでも幼女に化けた記述ではなかった。なぜ幼女に化けたのかアラネアとは話し合う必要がありそうだ。
次は狐子だ。進化先は一つ。
妖狐
狐の妖怪のことだな。説明を見てみよう。
妖狐…妖術に目覚め、妖怪となった狐。人の姿に化け、人を誑かしてくる。火属性と闇属性の二種類を操る。
うむ、では進化させてみよう。
名前 狐子 野狐Lv16→妖狐Lv1
生命力 28→38
魔力 52→67
筋力 36→51
防御力 18→28
俊敏性 40→50
器用値 30→40
スキル
噛みつきLv12 気配察知Lv10 危険察知Lv1 火魔法Lv12
闇魔法Lv1 夜目Lv9→暗視Lv9 狐火Lv14→邪炎Lv14 妖術Lv2
幻術Lv5 憑依Lv3 火の牙Lv1 火の爪Lv1 火弾Lv1
進化した狐子は尻尾が三つになり、体もグレイサイズに成長した。
早速実力を見せてもらうと、狐子が変化を使う。すると現れたのはイオンだ。
ただし、頭には狐耳、お尻から三本の尻尾、胸が和狐サイズになり、はだけた着物に汗をかいていた。狐子、恐ろしい奴に成長したな!
「ふぅ~…帰るか」
「「…動揺した?」」
ノワとリビナは何を言っているのかな?俺が動揺するはずないだろう?
進化が終わったので、解体する。
何もでなかった…進化があったし、よしとしよう。
しかし、進化したアラネアと狐子の実力が知りたいから、このままでは終われないな。というわけで
森を進むことにした。
名前 ノワ ドラゴニュートLv22→Lv25
生命力 26→28
魔力 62→68
筋力 18→20
防御力 18→19
俊敏性 25→27
器用値 56→58
スキル
影操作Lv7→Lv9 影探知Lv8 影移動Lv4 影潜伏Lv7 影縛りLv2→Lv4
影召喚Lv2 隠密Lv7 擬態Lv3 夜目Lv7→Lv9 擬似竜化Lv1
名前 リビナ レッサーサキュバスLv6→Lv8
生命力 30
魔力 72→76
筋力 18→19
防御力 18→19
俊敏性 37→38
器用値 45→47
スキル
闇爪Lv2→Lv5 飛行Lv6→Lv9 隠密Lv3 夜目Lv7→Lv9 誘惑Lv11 催眠Lv1
魅了吸収Lv11 闇魔法Lv3→Lv5 幻術Lv3 魔弾Lv3→Lv6
名前 ゲイル 雷獣Lv1→Lv2
生命力 37→38
魔力 64→66
筋力 50→52
防御力 30
俊敏性 72→75
器用値 32
スキル
噛みつきLv19 飛行Lv1→Lv3 角撃Lv1→Lv3 雷爪Lv19→Lv20 威圧Lv10
暗視Lv12→Lv14 挑発Lv10 雷魔法Lv17→Lv18 充電Lv1 放電Lv1 閃電Lv1→Lv3
雷の牙Lv1 雷化Lv1→Lv2