#213 千里駆ける馬と森の管理者
最初はダーレーから見てみよう。進化先は一つだ。
赤兎馬
完全に予想外!てっきりもっと先だと思っていたがまさかここで赤兎馬が出てくるとは思わなかった。
赤兎馬は三國志で有名な馬だ。呂布の愛馬で呂布の死後は関羽が乗った有名な馬だ。関羽の死後は何も食べなくなり、死んだと言われてる。
一応説明を見てみよう。
赤兎馬…真っ赤な毛皮が特徴の馬。気性が非常に荒く、自身が認めた者しか背に乗せることはない。無尽蔵のスタミナで千里の距離を走り抜けることが出来る。
では、進化させますか!やべ、緊張してきた。
名前 ダーレー サラブレットLv16→赤兎馬Lv1
生命力 30→40
魔力 2→32
筋力 22→37
防御力 18→28
俊敏性 73→93
器用値 45→60
スキル
蹴り技Lv5 突進Lv7 猛火Lv1 火炎操作Lv1 乗馬Lv22 疾走Lv12 騎手強化Lv19
連撃Lv1 英気Lv1 闘気Lv1 譲渡Lv1 赤馬の加護Lv1
流石にゲームだとそのままじゃないか。進化したダーレーの姿は真っ赤になり、体に火を纏っていた。さて、俺は乗せてもらえるかな?
ダーレーは座ってくれる。どうやら乗せて貰えるみたいだ。ダーレーに乗ると一気にバフが発動する。これ、やばくないか?
どうやら原因は譲渡。これはどうやら自分の強化を乗り手にも付与する効果みたいだ。結果現在俺は猛火、騎手強化、英気、闘気、赤馬の加護が付与されている。赤馬の加護は耐熱、耐寒を付与するみたいだ。
試しに槍を使うと連撃も出来た。はい、えげつないこと間違いなしだ。リキュールは自ら戦うタイプだが、ダーレーは乗り手有りのタイプだな。
そう思っていたが、猛火と突進で敵を跳ね飛ばしながら燃やすし、火炎操作は自分の火を自在に操れるみたいだ。
完全にファンタジー仕様だが、呂布と関羽が乗った名馬に相応しい性能な気がする。
では次はお待ちかねのミールだ。進化先は1つ。もう決まっているな。
ドライアド
キター!すぐ進化させたいが説明も確認しておこう。
ドライアド…木妖精種。草木を育て、森を作る存在と言われている。自然をこよなく愛しており、森を汚すもの森に悪影響を及ぼす存在は決して許さないと言われている。
セチアに聞いた内容とほぼ一緒だな。では進化だ!
名前 ミール ドリアードLv16→ドライアドLv1
生命力 50→60
魔力 40→60
筋力 17→32
防御力 17→32
俊敏性 55→65
器用値 50→60
スキル
土潜伏Lv8 蔓Lv8 俊足Lv3 風魔法Lv1 土魔法Lv6
木魔法Lv5 水魔法Lv1 光合成Lv1 譲渡Lv1 花蜜Lv3
花粉Lv1 採取Lv7 植栽Lv4 寄生木Lv5 罠設置Lv5
植物召喚Lv1
進化したミールは一気にセチアと同じくらい成長した。スタイルもほぼ一緒。服装も街中で見掛けるエロ…じゃない薄い生地のドレス姿だ。
「進化完了ですね…いかがですか? タクト様」
お、おや?今までと雰囲気が違うぞ?おっとりしたお姉さんの雰囲気になっている。
「大人の女性になったのですから、変わるのは当然ではないですか?」
リリーたちは変わらなかったけどな!でもよくよく思い返すと少しずつ変わっている気がしないでもないな。
まぁ、自称大人の女性になってもミールはミールだろう。まず新しいスキルを確認しよう。最初は光合成からだ。
「光合成は太陽と地面がある場所なら生命力と魔力を自動回復することができます」
譲渡はさっき見たから、どうやらミールはこの光合成の回復を俺や仲間に分け与えることが出来るようになったみたいだ。凄く便利な気がする。
特にセチアとの相性は抜群だろう。魔法撃っても回復させてくれるんだからな。回復量にも寄るがえげつないだろう。
そして次は花粉だ。
「花粉は広範囲にランダムで状態異常を付与するスキルです。ランダムの効果は毒、猛毒、麻痺、睡眠、魅了、病気です。複数かかるかも知れませんし、どれもかからない可能性もあります」
ギャンブル性は高いが、それを差し引いても広範囲デバフ攻撃は強力だろう。
最後はドライアドの注目スキルみたいだ。
「植物召喚は名前の通り、植物を召喚するスキルです。私は【噛み付き草】を召喚することができます」
試しに召喚してもらったら、巨大なハエトリグサだった。巨大と言っても普通車を丸飲み出来そうなくらいだ。ゾウは丸飲み出来ないだろうな。
するとミールの指示で近くにあった岩に噛みつくがやはり無理か…すると噛みつき草は岩を消化液で溶かしてしまう。えー…
ただこの植物召喚は一日一回のみみたいだ。疑似竜化クラスの技であることは確定した。
するとミールが何かを察知する。
「タクト様、あちらの方から水の香りがします」
森の中に水?川か泉でもあるのかな?とにかく行ってみるか。




