#210 イエローオッサ山脈のハプニング
帰ってきた俺は質問攻めに合う。どうやらルインさんが俺がイエローオッサ山脈に行けることを話したみたいだ。まぁ、いつかはバレることだし仕方ないよな。
案内してもいいんだが、行った瞬間に最高に不機嫌状態の九尾に襲われる可能性が高いことを伝えると引き下がる。それとルインさんが別のクエストで行ける可能性があることを話す。
とはいえ、俺だけ行ける現状は良くないので、みんなが行きたいところにワープゲートを開く。ルークたちはイジ鉱山。ルインさんたちは古の島だ。
そしてお店にモッチさんが入ってくる。
「凄い綺麗になってるんだけど…」
色々リフォームしたからな…モッチさんはお店失っちゃったから、とりあえずリープリッヒで働くことになった。ルインさんに色々言ってたが、勝ち目がなかったみたいだ。頑張って貰いたい。
俺はイエローオッサ山脈に向かう。最初のメンバーはノワ、ブラン、リアン、ぷよ助、ロコモコだ。当然このメンバーで先に進んだりしない。
俺の狙いは爆弾石ゾーン。ここなら俺だけで簡単に倒せる。レベル上げには持って来いの場所だ。素材もいいし、色々お得だ。
というわけで早速ロコモコが危険を知らせてくれる。では仕留めよう。
「スプラッシュ!」
無数の水弾が地雷石と爆竹石に当たり、次々起爆する。折角なのでみんなも遠距離攻撃でスキルレベルを上げる。そこでノワが面白い方法を使った。
「…影召喚」
ミニノワが影から現れる。
「…ゴー」
ミニノワが歩いて行くと爆竹石が爆発して、ミニノワがいなくなる。へ〜、ミニノワは罠の解除には役立つんだな。ただ爆発したミニノワは見ていて、心が痛む。
「天輪!」
「アクアボール!」
ブラン、リアンも攻撃して狙い通りのレベルアップだ。解体で爆弾素材を大量ゲット。後は火薬と導火草だな。
というわけで攻略本番だ。メンバーを変更する。リリー、イオン、セチア、恋火、黒鉄だ。みんな消耗しているが、ここはみんなを信じることにした。
恋火と黒鉄を先頭に進んでいく。
すると黒鉄が目立つのかそれとも本来人が入らない場所のためかモンスターの大群が現れた。
猛虎?
? ? ?
ラーヴァフロッグ?
テイムモンスター 討伐対象 アクティブ
ファイヤーリザードマン?
? ? ?
火鼠Lv12
テイムモンスター 討伐対象 アクティブ
悪鬼Lv12
召喚モンスター 討伐対象 アクティブ
餓鬼Lv12
召喚モンスター 討伐対象 アクティブ
言いたいことがたくさんある。まずラーヴァフロッグの群れ。絵面最悪。そこに赤い鼠が大量にいても今更な感じだ。悪鬼は悪い顔で向かってくる。餓鬼はよだれが出ている。よだれを出すな。
最も言いたいのがファイヤーリザードマン。なんでお店に来ているイオンの信奉者が襲ってくるんだ?一丁前に盾、サーベル、鎧を装備しているぞ。
「普通のリザードマンは絶海龍王様の眷属ですがファイヤーリザードマンは終炎龍王様の眷属なんです。要は鞍替えする亜人種なんですよ」
最悪だな。とにかく襲ってくるなら加減は無しだ。
「イオン、まとめて流せ」
「はい! 竜技! ドラゴンウェーブ!」
カエルもリザードマンもまとめて流れていく。お前ら、泳げないのかよ。しかし全員流される一方で猛虎だけは跳躍で山肌を上り、ドラゴンウェーブを回避していた。やるね。
「リリー、相手を頼む。たぶん一番強いぞ」
「うん! 任せてタクト!」
リリーが大剣を振りかぶると猛虎は火を纏い、リリーの攻撃を跳躍で躱し、リリーに襲いかかる。対するリリーは大剣を構え直す時間がないと判断して、拳を握る。
「光拳!」
「ガァアア!」
リリーの光のパンチと猛虎の火の爪がぶつかり合い、リリーに軍配が上がるが、猛虎は空中で回り、難なく着地する。いい勝負をしているな…邪魔するのは野暮だな。こっちにもお客さんがいることだしね。
流された奴らが再び戻ってくる。だが瀕死の状態で距離があるなら魔法の的だ。
「水魔法で数を減らすぞ」
「「はい!」」
水魔法で数を減らすが生き残った5体のファイヤーリザードマンは盾で防御して、俺たちのところに到達する。そんな君たちに敬意を払い、相手をしてあげよう。黒鉄が。
黒鉄相手にファイヤーリザードマンは必死にサーベルで攻撃するがアイアンゴーレムとなった黒鉄に鉄のサーベルでは無茶というものだ。俺はウッドゴーレムを知っているからこれがどれだけ酷い仕打ちか知っている。
しかも黒鉄ばかり気にしているとセチアの弓が脳天を狙い飛んでくる上にイオンと恋火が背後から首を斬ってくるからどうしようもない。
最後のファイヤーリザードマンは黒鉄のパンチでぺちゃんこになって死んだ。さて、リリーは…
「タクト〜。みんな〜。助けて〜」
猛虎に押さえつけられ、レッドスライムまみれになっていた。イオンとセチア、恋火は引く。
「助けて上げたいのはやまやまですが、私は竜技を使いましたから」
「私もエルフですから火は苦手で」
「あ、あたしは火ですから、効果がないと思います!」
さっきまで普通に戦っていただろ…三人共。
「そんな!? タ、タクト〜」
「はいはい。スプラッシュ!」
俺がスプラッシュを使うとレッドスライムは全滅するが、猛虎は躱し、俺に襲いかかってくる。本当にすばしこい奴だな。
しかしジャンプである以上、空中に逃げ場はない。セチアの矢が腹に命中するがそんなの気にせず、向かってくる。
俺が攻撃を躱そうとしたときだった。
「させません!」
イオンが双剣で猛虎の攻撃を止める。それを見て、俺も逃げるのをやめてしまった。結果、猛虎はイオンをそのまま体重で押し、俺ごと押し倒す。
「くっ…」
やばい…イオンが俺の上にいて、身動き取れない。それを横で見ていたセチアの反応は冷ややかなものだった。
「あらあら。お二人共、お楽しみ中ですね。戦闘中なんですよ? イチャつくのはやめてくれませんか?」
「イチャイチャ!?」
「そんなことしてないだろ!? ピンチなんだから攻撃してくれ!」
「そ、そうですね! やぁああ!」
恋火が斬りかかり猛虎はまた躱すが流石にワンパターンすぎだ。
「何度も見たよ! その動き! 竜技! ドラゴンクロー!」
リリーのドラゴンクローが空中で身動き取れない猛虎に炸裂して、壁に激突する。そこに黒鉄が止めのパンチを食らわせ、戦闘は終わった。最初良かったのに最後ぐだぐだになったな。
「す、すみません。タクトさん…私」
「助けようとしてくれたんだろ? あの場面は俺のミスだ。俺が退くべきだったな」
「いえ、私が…あうあう」
イオンの頭を撫でて、それ以上の言葉を封じる。俺のミスである以上、反省すべきは俺だからな。問題はむしろセチアのほう---
「何か言いたいことがあるなら聞きますよ? タクト様」
「じゃあ、遠慮なく言うけど。セチア、危ないぞ」
「へ? 一体何を言って」
セチアが何者かに抱きつかれる。
「きゃあああああ!? な、なんですか!?」
なんだろうね?識別する。
ボンデージドールLv12
通常モンスター 討伐対象 アクティブ
マネキン人形みたいなやつだが、手足が軟体動物のように動き、セチアを締め上げている。名前からしても最悪だな。
「な! く! この! み、皆さん! 何見ているんですか!?」
みんなお互いに顔を見る。
『お楽しみ中だと思って』
「全然楽しんでません!! 早く助けてください!」
近づくのは嫌な予感がしたから魔法で爆破した。
「く、屈辱です! あんな醜態を晒してしまうなんて…」
災難だったなとしか言えない。とにかく戦闘が終わったので、インフォがやっと来る。
その後、採掘と採取で爆弾素材がゲット出来ることを発見し、探索を続けると赤いごつごつした岩にぶち当たる。なんだこれ?みんなでつついてみると岩がゴツゴツした足で立ち上がり、長い首をこちらに向ける。
ドレイク?
? ? ?
ドレイク? いやいや。これはどっからどう見てもドラゴンだろうが!!
名前 タクト 中級召喚師Lv18
生命力 48
魔力 101
筋力 35
防御力 25
俊敏性 37
器用値 75
スキル
格闘Lv9 蹴り技Lv16 杖Lv22 片手剣Lv18 槍Lv4 投擲Lv7
高速詠唱Lv17→19 召喚魔術Lv28 封印魔術Lv3 騎手Lv8 錬金Lv17
採掘Lv18→Lv20 伐採Lv17 解体Lv32 鑑定Lv20 識別Lv25→Lv27 風魔法Lv22
火魔法Lv21 土魔法Lv22 水魔法Lv24→Lv27 闇魔法Lv20 神聖魔法Lv5
雷魔法Lv22 爆魔法Lv22 木魔法Lv22 氷魔法Lv21 時空魔法Lv33→Lv34
水中行動Lv2 読書Lv8 料理Lv33 餌付けLv7 釣りLv16 シンクロLv9
名前 リリー ドラゴニュート・クーラLv6
生命力 62
魔力 50
筋力 120
防御力 42
俊敏性 42
器用値 39
スキル
光拳Lv8→Lv9 飛行Lv13→Lv14 片手剣Lv27 大剣Lv20 鎚Lv7 連撃Lv5
錬気Lv16→Lv18 光魔法Lv2 光波動Lv2 竜技Lv6 竜化Lv5 聖竜の加護Lv3
名前 イオン ドラゴニュート・エンベロープLv4→Lv5
生命力 62
魔力 88→90
筋力 56
防御力 32
俊敏性 111→114
器用値 91→93
スキル
二刀流Lv27 槍Lv4 投擲操作Lv8 飛行Lv7 遊泳行動Lv12
氷刃Lv13 連撃Lv3 水魔法Lv4→7 蒼波動Lv2 竜技Lv5→Lv6
竜化Lv6 海竜の加護Lv4 料理Lv8
名前 セチア ハイエルフLv3→Lv4
生命力 50
魔力 116→119
筋力 41→42
防御力 36
俊敏性 37
器用値 116→119
スキル
杖Lv14 魔法弓Lv8 鷹の目Lv3 射撃Lv2 木工Lv12 採取Lv18
調薬Lv8 刻印Lv3 宝石魔術Lv1 宝石細工Lv1 風魔法Lv7 火魔法Lv13
水魔法Lv15→Lv18 土魔法Lv13 闇魔法Lv1 神聖魔法Lv2 雷魔法Lv1
爆魔法Lv1 木魔法Lv16 氷魔法Lv1 樹魔法Lv9 ハイエルフの知識Lv13
精霊召喚Lv6 料理Lv8
名前 恋火 シュラインビーストLv2→Lv3
生命力 75
魔力 82→83
筋力 81→82
防御力 47
俊敏性 90→92
器用値 70
スキル
刀Lv13→Lv14 二刀流Lv1 風刃Lv1 炎魔法Lv7 邪炎Lv12 忌火Lv14
気配察知Lv15→Lv16 危険予知Lv14→Lv15 霊力Lv2 幻術Lv1 神道魔術Lv5
見切りLv1 俊足Lv1 妖術Lv2 血醒Lv5 料理Lv8 神降ろしLv1 獣化Lv1
名前 ノワ ドラゴニュートLv20→Lv22
生命力 25→26
魔力 58→62
筋力 17→18
防御力 17→18
俊敏性 24→25
器用値 55→56
スキル
影操作Lv6→Lv7 影探知Lv8 影移動Lv4 影潜伏Lv7 影縛りLv2 影召喚Lv1→Lv2
隠密Lv7 擬態Lv3 夜目Lv5→Lv7 擬似竜化Lv1
名前 リアン リトルマーメイドLv15→Lv18
生命力 18→20
魔力 36→38
筋力 15→16
防御力 13→14
俊敏性 35→36
器用値 34→35
スキル
槍Lv4 杖Lv1 歌Lv3 遊泳行動Lv4 水弾Lv2→Lv3 水魔法Lv1→Lv5
潜水Lv3 音響探知Lv3 人化Lv6→Lv7
名前 ブラン エンジェルLv14→Lv17
生命力 21→23
魔力 30→33
筋力 24→26
防御力 22→23
俊敏性 30→32
器用値 29→31
スキル
飛行Lv1 盾Lv6 槍Lv1 挑発Lv6 光魔法Lv3 光輪Lv4→Lv5 天使の加護Lv3
名前 黒鉄 アイアンゴーレムLv1→Lv2
生命力 80→82
魔力 0
筋力 95→97
防御力 95→97
俊敏性 26
器用値 15
スキル
格闘Lv14→Lv15 鉄壁Lv22→Lv24 挑発18→Lv20 物理耐性Lv20→Lv22 物理破壊Lv1
採鉱Lv6 投石Lv4 射出Lv2 耐電Lv1 耐寒Lv1 毒無効Lv1 病気無効Lv1
名前 ロコモコ クラウドシープLv9→Lv12
生命力 66→69
魔力 29→30
筋力 6
防御力 46→49
俊敏性 22→23
器用値 8
スキル
体当たりLv3 危険察知Lv3→Lv5 逃げ足Lv1 育毛Lv6→Lv7 採乳Lv6→Lv7 耐寒Lv1
名前 ぷよ助 ブルースライムLv13→Lv15
生命力 42→44
魔力 0
筋力 0
防御力 61→65
俊敏性 24→25
器用値 23→24
スキル
捕食Lv17 防御Lv7 物理無効Lv8 変形Lv14 衝撃吸収Lv7
分裂Lv4 再生Lv7 水中行動Lv9 極寒ボディLv15