#202 ダリウスの願いとエネルギーガン
転移石で古の島に転移した。この転移石、やはり古の島から俺が離れた場所を記録しているみたいだ。これならワープゲートは古の島にはいらないかもしれないな。
俺はバトルシップに入ると一緒に連れてきたイクスと共に解放された区間に向かう。解放された区間を進んでいくと第二格納庫に着いた。そこにはボックスがあった。
「これは?」
「わたしたちが使っていたアイテムボックスです」
ということはアイテムがあるんだな!テンション上がってきた!
俺がアイテムボックスを開けると中にはネコミミカチューシャ、肉球グローブ、ネコの尻尾が入っていた…
俺はアイテムボックスを閉じる。
「アイテムがありませんでしたか?」
「あったんだけどね…」
俺がそういうとホログラムで全裸の男が現れた。見せちゃいけないところは黒塗りされている。見せちゃいけないけど、これはこれで怪しさ満点だ。普通に上半身だけで、いや顔だけで良かったんじゃないか?
「私は召喚師のダリウス。エクスマキナを目覚めさせし召喚師よ。君に私の夢を託す」
こいつがダリウスか…そしてこのアイテムの製作者みたいだな。
「私はエクスマキナにこの装備をつけて貰いたくて、エクスマキナに協力した。しかし誰も装備して貰えなかった!」
エクスマキナに協力した理由がこれかよ。残念だったな。
「しかし君なら装備させられるはずだ! 頼む! 私の無念を晴らしてくれ!」
そこでホログラムが終わる。
「装備したほうがいいですか?」
「中を見てから聞いたほうがいいぞ?」
イクスがアイテムボックスの中を見る。
「…マスターの命令なら従います」
「しなくていいよ。嫌なんだろ?」
「…はい。感謝します。マスター」
俺はアイテムボックスを放置して、第二格納庫を後にした。
次に解放されていたのは食堂だった。ここは使わないだろうと思っていたが、そんなことはなかった。
食堂の装備が凄かった。冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、電気ケトル、トースターからミキサー、カッター、ロースターなどの調理家電が揃っていた。
食堂はオール電化。鍋は食堂のためか大鍋だ。
はっきり言おう。俺の家、負けた!
「この施設はマスターの役に立ちますか?」
「凄く役に立つ。ありがとうな。イクス」
俺がイクスを撫でるとイクスは微笑む。解放された区画はこれで終わりだ。
その後、第一ファクトリーに入り、早速更新された武器を確認する。
身体
エネルギーコアD 素材:魔石100
エネルギーバッテリーD 素材:魔石100
装甲D 素材:鉄鉱石60
目
ヘッドギア 素材:魔核2、光魔石100、鉄鉱石100、魔鉱石100
背
ウイングユニット 素材:風魔石50、鉄鉱石300、魔導核1
武器
テーザー銃 素材:雷魔石50、魔鉱石200
エネルギーバルカン 素材:魔晶石100、魔鉱石200
テイルエネルギーレーザー 素材:鋼糸50、魔鉱石300
グレネード 素材:火薬50、火打石50、鉄鉱石50
エネルギーバズーカ 素材:風魔石50、鋼鉱石200
エネルギーチェーンソー 素材:魔核5、魔鉱石200
手
スタンネットガン 素材:雷魔石25、柔糸200
リフレクター 素材:雷魔石50、魔鉱石200、鉄鉱石100
ドリルアーム 素材:魔核1、鋼鉱石100、魔鉱石100
肩
エネルギーリング 素材:光魔石25、風魔石25、魔鉱石100
シミュレーションで確認してみよう。
テーザー銃は光線が当たると感電する。エネルギーバルカンは細かいレーザーを乱射している。
ウイングユニットは空が飛べる。可変式らしく動く。めっちゃかっこいいぞ。
テイルエネルギーレーザーは尻尾のエネルギーガンだな。スタンネットガンは敵をネットで捕まえると電気が流れる。
リフレクターはエネルギーシールドに見えるが攻撃を弾けるみたいだ。グレネードは見た目がSFなだけで現実と同じだ。
エネルギーリングはブランの天輪にそっくりだ。自在に動かせるみたいだ。
エネルギーバズーカは見た目がSFだが中身は現実と同じだな。一発しか使えないみたいだ。
ドリルアームは手がドリルになる。エネルギーチェーンソーは刃が魔力の刃になっている
ヘッドギアは敵のロックオンなどが出来るみたいだ。エクスマキナの必須武器だろうな。
毎度確認するが素材がないから、予定通りエネルギーガンを作る。
出来上がったものは拳銃サイズの銃だ。ご丁寧にホルスター付きだ。鑑定してみよう。
エネルギーガン:エクスマキナ専用武器 重さ10
魔力チャージ時間:3秒
魔力の弾丸を発射する武器。火力は低いがエネルギーを消費する遠距離武器の中で最も魔力チャージ時間が短い武器。雑魚処理や牽制に使用される。
やはり拳銃だから軽いな。そして俺も使いたい。こういうの見るとガンマンの血が騒ぐ。こう見えても俺は夏祭りの屋台で射的のアルバイトをしていたほどの腕前だ。
「機人兵装にエネルギーガンを登録完了しました。マスター」
「使い心地を試しに行くか?」
「お願いします」
外に出るとヒクスを召喚する。空を飛んで古の島に到着する。そしてゲートポイントを設置する。
そこで新たにセチア、ルーナ、ミール、伊雪を召喚する。さて、毒が無くなった古の島はどうなったのかな?
「あ、タクト様。湖がありますよ! 釣りで勝負しませんか?」
何!?
「ミール、釣り出来るのか? でも釣竿がないが…」
「わたしにはこれがあります」
ミールは手から蔓を出す。なるほど、それを釣り竿の代わりにするのか…
「いいだろう。その勝負、受けてやる!」
「負けませんよ!」
結果、俺ワカサギ10、ミールワカサギ30。惨敗。
「タクト様に勝ちましたよ! セチア様!」
「タクト様に初めて勝ったのはミールでしたね」
納得できん!するとセチアがとんでもないことを言い出す。
「ドライアドは亜人種の中で釣りの腕前は最強と言われているんですよ?」
な、なんだと…
「どういうことだ?」
「蔓は身体の一部分なので、感覚は敏感。しかも花蜜も付けておくと魚から自然に寄ってくるんですよ。モンスターも来ちゃいますけどね」
この湖にはワカサギしかいないからモンスターの心配がなかったわけか…花蜜はズルだろ…
「タクト様も釣りで餌を使っていますよ?」
「あぁ。俺の完敗だな。でも負けた以上、また勝負するぞ」
「はい! 次も負けませんから!」
いい気迫だな。
「次は魚のために究極の練り餌と釣り竿を用意してから勝負してやる」
「えぇ!? それはずるいですよ! タクト様」
花蜜で魚を寄せていた者に言う資格はない!
「ふふ。子供みたいですよ? タクト様」
「負けたままでいるくらいなら子供で結構だ」
俺がそういうとボアが湖に水を飲みに来た。次の瞬間、ビームに撃ち抜かれた。イクスだ。
「使用感、問題なしです。マスター」
みたいだね。やはり銃は引き金を引くだけだから圧倒的に早いな。セチアが矢を構えたまま固まっている。完全に先を越されたな。
「…なんですか? タクト様?」
「べっつに〜」
「なんですか! その言い方は! 無性に腹が立ちます!」
セチアにポカポカ叩かれる。完全にとばっちりだが、こういうのを受けるのも召喚師の仕事なのかね?ルーナと伊雪まで叩いてきたが、これは遊んでいるな。
その後、みんなでオレンジを集めているとイクスが探知する。
「警告。巨大な敵が向かって来てます」
ボアリーダーっぽいな。あいつならエネルギーガンの火力を見るにはいい敵かも知れない。
結果イクスがエネルギーガンを乱射して、仕留めた。ボアリーダーを30発で仕留めたから、ある程度、火力あるけど、そこまで強くない感じか。
「エネルギー危険域です。マスター」
あー、連続で使うからエネルギー消費が激しいのか。
「仕方無い…帰るか」
イクスの魔力充電のためにリターンで戻ることにした。
名前 タクト 中級召喚師Lv18
生命力 48
魔力 101
筋力 35
防御力 25
俊敏性 37
器用値 75
スキル
格闘Lv9 蹴り技Lv16 杖Lv22 片手剣Lv18 槍Lv3 投擲Lv7
高速詠唱Lv17 召喚魔術Lv28 封印魔術Lv3 騎手Lv8 錬金Lv17
採掘Lv18 伐採Lv17 解体Lv32 鑑定Lv20 識別Lv25 風魔法Lv22
火魔法Lv21 土魔法Lv22 水魔法Lv24 闇魔法Lv20 神聖魔法Lv5
雷魔法Lv21 爆魔法Lv22 木魔法Lv22 氷魔法Lv21 時空魔法Lv27
水中行動Lv1 読書Lv8 料理Lv33 餌付けLv7 釣りLv14→Lv16 シンクロLv9
名前 セチア ハイエルフLv3
生命力 50
魔力 116
筋力 41
防御力 36
俊敏性 37
器用値 116
スキル
杖Lv14 魔法弓Lv6 鷹の目Lv2 射撃Lv1 木工Lv12 採取Lv15→Lv18 調薬Lv8
刻印Lv3 宝石魔術Lv1 宝石細工Lv1 風魔法Lv7 火魔法Lv13 水魔法Lv15
土魔法Lv13 闇魔法Lv1 神聖魔法Lv1 雷魔法Lv1 爆魔法Lv1 木魔法Lv16
氷魔法Lv1 樹魔法Lv6 ハイエルフの知識Lv13 精霊召喚Lv6 料理Lv8
名前 イクス エクスマキナLv25
生命力 39
魔力 39
筋力 39
防御力 39
俊敏性 39
器用値 39
スキル
機人兵装Lv3→Lv5 解析Lv4 探知Lv11 換装Lv2 リンクLv3→Lv4 魔力充電Lv3→Lv4
名前 ミール ドリアードLv15
生命力 50
魔力 39
筋力 17
防御力 17
俊敏性 54
器用値 48
スキル
土潜伏Lv6 蔓Lv6→Lv8 俊足Lv3 土魔法Lv6 木魔法Lv5 花蜜Lv2→Lv3 採取Lv4→Lv7
植栽Lv4 寄生木Lv4 罠設置Lv4