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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
キングコングの砦
204/1718

#193 天界の亜人種と犬猿の仲

翌日の帰り道。休みに向けて、食材を買い込む。帰宅すると早速ゲームにログインする。


今日はイジ鉱山に向かって、夜にはイエローオッサ山脈に行く予定だ。時間があれば海にも行きたいな。キングコング砦で留守番をしたぷよ助たちを連れて行ってあげたい。


まずはログインして恒例の生産活動をしてから、獣魔ギルドに向かう。今日の召喚に使用するのは、イベントの報酬でゲットしたものでは最後の光魔石だ。もう一つあるがどうしようか迷っている。新しい二つのエリアに行くから温存しようかな?


獣魔ギルドに着き、召喚の間で早速召喚を行う。光魔石をセットして、いざ召喚!


「魔石召喚!」


魔法陣が光り輝く、この時点で恐らくドラゴニュートでなければ初見確定だ。


すると魔法陣から白い羽が吹き出す。俺はこの羽を持っているであろう亜人種に心当たりがある。悪魔と対の存在にして、天界に住んでいると言われている存在。


魔法陣から閃光が放たれ、魔法陣の中心に召喚されたのは空色の髪にヘアースタイルはロングのツーサイドアップの小さい女の子。服装は白のロングワンピースに白タイツ。最大の特徴は頭上にある光る輪っかと背中に白い二枚の翼を持っていた。


そう彼女は正しく天使だった。


目を開くと綺麗な蒼色の瞳だが、目つきは鋭いから結構きついタイプの子かな?


「あなたが私の主ですか?」


この子は主呼びか。


「あぁ。召喚師のタクトだ」


「タクト…良い名前ですね。では我が主よ。私の名をください」


天使の名前ね…どうするかな…伝説の天使の名前はアウトだから…服装も白だからそこから考える。天使だからなんとなくデザートから選びたいな。


アイスクリーム…杏仁豆腐…パンナコッタ…ブランマンジェ…


んん〜。ここは王道でパンナと迷ったが、ここは王道で行こう。


「ブランなんてどうかな?」


「ブラン…気に入りました。とても良い名をありがとうございます。我が主よ」


名前が決まったことだし、恒例のステータスチェックだ。


名前 ブラン エンジェルLv1


生命力 14

魔力  18

筋力  16

防御力 12

俊敏性 18

器用値 18


スキル


飛行Lv1 盾Lv1 槍Lv1 光魔法Lv1 光輪Lv1 天使の加護Lv1


これで俺が召喚出来る召喚獣は残り2体となった。


そしてやったぞ!念願の盾持ちキャラだ!ただステータスから見るとバランスタイプかな。初見のスキルは光輪と天使の加護だ。


光輪はブランの頭上にある光の輪だ。どうやらこれを敵に投げつけるスキルみたい。敵をバッサリ斬れるそうです。天使の輪っかはチャクラムだったんだね。


そして天使の加護は俺と自分に悪魔、アンデッドに対して特攻効果を付与するものらしい。話によるとどうにも神聖属性を付与してくれるらしく、幽霊も普通の剣で倒せるようになるらしい。はっきり言って、強いね!


そしてこの子は固いタイプだな。間違いない。


「主は私の召喚に動じておりませんでしたが他にも亜人種がいるのですか?」


あぁ、今日はみんな連れてきていないからな。俺は召喚できる仲間を教えてあげると嫌な顔をした。原因はリビナだ。


「夢魔種がいるのですか…」


「そういえば悪魔と天使は仲が良くないんだったな」


「はい。奴らとは長年敵対関係にあります」


こればっかりは仕方ないよな。


「俺は口喧嘩や多少の喧嘩なら見逃そうと思う。だけどこれだけは約束してくれ。俺の召喚獣である以上、殺し合いだけは絶対に許可出来ない。もしするというなら俺は力尽くでお前たち二人を止めないといけない」


「…多少のいざこざは許可されるのですか?」


「出来れば憎しみ合うこともやめてほしいけどね。ずっと一緒にいたら、喧嘩することもあるだろう。そういうときは喧嘩したほうがお互いいい時もある。だけど殺し合いだけは憎しみと虚しさしか残らない。俺はブランも含めて、みんなにはそういう思いはして欲しくないと思ってる」


「主の言葉、しかと胸に刻みました。仲良くは出来ないと思いますが、殺し合いだけはしないことはここで誓います」


一旦獣魔ギルドを後にする。その際にネフィさんに忠告を受けてギルドカードを更新してみると一つアップして、水色になった。


店に戻る途中でブランが空を飛んだのだが、町中では禁止した。なぜか?白タイツの危険性を認識してしまったからだ。


戦闘しているとき、ずっとその危険性と戦わないといけない俺は大変だ。


それから店に戻ると、皆くつろいでいた。


「わお! 新しい子は天使なんだね! ボクはリビナ! 仲良くは…出来ないよね」


「ですね。ですが、主より無理に仲良くする必要はないと聞きました。喧嘩も殺し合いでなければ許可するそうです」


「へぇ〜。確かにそうしてくれたほうがボクらとしてもありがたいね。仲良くは出来ないだろうけど、よろしくね」


「変な言い回しですが…的を射てますね。こちらこそ仲良く出来ませんが、よろしくお願いします」


この確執は相当だな。でも最初のスタートと見たら、まだいいほうだろう。するとそれを聞いていたリリーが声をあげる。


「仲良くしないとダメだよ! お姉ちゃんの命令!」


「聞けないね」

「聞けませんね」


「同時に断られた!? な、なんで? リリーが一番お姉ちゃんなのに…」


「二人には色々あるんだよ。ご飯を作ってやるから落ち込むな」


「タクトのご飯!」


ご飯と聞いて、すぐ立ち直るのがリリーの利点だと思う。

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