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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
キングコングの砦
203/1718

#192 タクトの秘密のプレゼント

ゴブリンの解体作業が終わり、俺たちはリープリッヒに帰ってきた。


早速イクスをカプセルに入れ、回復させる。バトルシップの解放された区画はイジ鉱山で素材を集めてから確認するとしよう。


その後、冒険者ギルドにクエストクリアを報告し、インフォが流れる。


『イジ鉱山が解放されました』


これで次のフィールドが解放された。ついでにギルドランクが上がり、獣魔ギルドと同じ青になる。早速イジ鉱山に行きたいが今日はみんな使ったから自重しよう。


お店に戻ると開いていた。ルインさんたちが開けたんだな。するとレギンさんじゃないウエイトレスが現れる。


「「いらっしゃいませ!」」


「え?」


「あ、タクト様! 彼女たちはルイン様たちが雇った人だそうです」


レギンさんがそういうが雇った?何も話を聞いていないが…するとルインさんに呼ばれ、事情を聞かされる。


キングコングを倒した際に助けた5人の村娘を村に送ったら、仲間になったそうだ。せっかくなのでお店や生産作業を手伝って貰うことにしたらしい。


「ルークたちにも村娘が仲間になったんですか?」


「それがならなかったらしいわ。たぶんタクト君のクエストのリーダーを私にしていたのが原因ね」


ルークたち男性陣は荒れているだろうな。俺の時はいなかったことを話すとこれが初回のクエストクリア報酬なんじゃないかという話だった。俺は既に石ころを貰っているが、ルインさんはそれでは足りないと言ってきたから俺は和狐のことを話す。


「特別な召喚獣にタクト君しか入れないエリアの解放…滅茶苦茶ね」


「俺もそう思います。俺は和狐が仲間になったので、これ以上貰うわけにはいきません」


「わかったわ。エリアについてはタクト君しか入れないわけないから別途のクエストがあるんでしょうね…間違いなく新しい素材があるから売ってちょうだい」


「わかってますよ」


それにこれで俺以外にもNPCが仲間にすることができることが証明されたからな。これで良かったと思う。


「人数は…クランメンバーですか?」


「たぶんね…因みに普通の名前だったわ」


ありゃま。残念…するとユウナさんが来る。


「ルイン姉~! タクトさんがあたしたちを殺しにかかってる~」


何を言ってるんだ?この人は…しかし事情を聞くと納得した。イオンたちの料理スキルがユウナさんにはそう見えたようだ。


俺が見に行くと和狐が厨房に立っていた。和狐には料理を教えてないぞ!?やばい!


見るとイオンたちが手を地面につけていた。手遅れだったか…


そう思ったがどうやら事情が違うみたいだ。


和狐が作った料理はこちら。


豚の角煮かくに:レア度3 料理 品質E

効果:満腹度20%回復、筋力2時間アップ(中)

豚肉を魚醤と砂糖で煮詰めた料理。


ワカサギの甘露煮(かんろに):レア度3 料理 品質E

効果:満腹度15%回復、俊敏性2時間アップ(中)

ワカサギを魚醤と砂糖で煮詰めた料理。


じゃがいもの甘露煮(かんろに):レア度3 料理 品質E+

効果:満腹度20%回復、魔力2時間アップ(中)

じゃがいもを魚醤と砂糖で煮詰めた料理。


な、なんだと?


「あ、タクトはん。良かったら、味見してくれへん?」


「あ、あぁ…頂きます」


俺は恐る恐る食べて見る…それぞれ調味料が足りないせいでちょっと味に違和感があるが、はっきり言って無茶苦茶美味かった。


料理のレア度や効果が低い気がするのは俺の称号のせいだろうな。味では…たぶん俺、負けた。


「どうやろか?」


「あ、あぁ…凄く美味しいよ」


「そっかぁ。お口にあって良かったわ。九尾様たちのお食事を作らせてもろうてましたからある程度は自信あったんやけど、人に振舞ったのは初めてでなぁ」


なるほど。毎日、ご飯作っているなら美味しいわけだ。調べてみたら、どうやら彼女が作れるのは和食全般みたいだ。良かった…他の料理を取られていたら、俺の存在価値が完全消滅してしまう。


「「「先生と呼ばせてください!」」」


イオンたち三人が和狐に弟子入りしたのは、言うまでもない。それからイオンたちは和狐から料理を教わっている。


「まぁ、彼女たちの手料理が食べれるなら不味くても売れるわよ」


「ルイン姉!? そんなこと言ってる場合じゃないよ!?」


そもそもお店の売り上げとか意図して無いんだが…イオンたちが望んで欲しがったスキルだからな。


俺がそんなことを考えているとルインさんから提案される。


「もう人気も獲得しているし、もっと大きなお店をそろそろ持つべきだと思うわ。一応名目上は私たちのお店になるわね」


「確かにお客様さん、入れずに行列出来てますからね。いいと思います」


「よかったわ。タクト君はお金どうするつもりかしら?」


どうするってお店でかくする余裕なんてないよ…


「実はリビナとリアンの服で結構お金使ってしまって」


「そうだったわね…リリーちゃんたち拗ねてたわよ?」


「それを今から解消するんですよ」


ルインさんが笑う。


「ふふ…なるほどね。リリーちゃんたちが頑張ったご褒美な訳ね?」


「そういうことです」


というわけでまずはリリーを二階に呼ぶ。


「タクト、どうしたの?」


「リリーは今まで戦闘や店番頑張ったからな。そんなリリーに俺からプレゼントだ」


「プ、プレゼント!? 何何!?」


ものすごい目を輝かせていて逆にプレッシャーだが、俺はインベントリから買ってきた物を取り出す。


それは花の髪飾りだった。


「わぁ~」


「ほら、つけてあげるよ」


「うん!」


リリーの髪に花の髪飾りをつける。リリーが色々ポーズを取る。微笑ましいな。


「どう? どう? タクト?」


「あぁ。可愛いよ。思った通り、よく似合ってる」


「えへへへ~。あ! イオンちゃんに自慢しないと!」


俺は慌てて、止める。折角のサプライズが台無しだ。


「こらこら。せっかく秘密でプレゼントを用意したんだから、黙っててくれよ。髪飾りもつけ直してあげるから外してイオンを呼んで来てくれ」


「わかった!」


リリーが慌てて部屋から出ていき、暫くするとイオンが入ってくる。


「し、失礼します!」


イオンがガチガチになっている。これは間違いないな。


「リリー、しゃべったな…」


「ご、ごめんなさい! リリーがあまりにニコニコしていたので…つい」


「はぁ…まぁいいや。イオンにはこれだな」


俺はインベントリから星の髪飾りを取り出す。


「綺麗な髪飾りですね…」


リリーと同じように髪につけてあげる。


「に、似合いますか? タクトさん」 


「あぁ。プレゼントした甲斐があったな。よく似合ってるよ」


「そうですか…ふふ」


イオンにはプレゼントをそのままにした。隠す意味なくなっちゃったからな。


次はセチアだ。セチアには髪にぐるぐるつけるリボンにした。


「これは…いいですね。どうでしょうか? タクト様」


「うん。やっぱりセチアに似合うな。可愛いぞ」


「ふふ。ありがとうございます。あ、あの…タクト様にお願いがあるんですが…」


これは珍しいな…なんだろう?


「このリボンに刻印を使わせて欲しいんです。タクト様が初めてくれた装飾ですから」


むぐ…直に言われると恥ずかしいぞ。


「ふふ。秘密のプレゼントのお返しです」


なぜお返しされないといけないのかわからないが、とにかく刻印の許可をした。


「刻印!」


セチアがそういうとリボンに見たことがない文字が刻まれる。


「完成です。鑑定してみてください」


うむ。ではしてみよう。


リボン:レア度1 装飾 品質F

刻印効果:魔法攻撃力アップ(中)

髪に巻くタイプのリボン


本当にランダムなのだろうか?セチアにドンピシャの能力なんだが…


「この能力なら長く使えますね…良かったです」


本当に大切に思ってくれているんだな。頑張って選んだ甲斐があった。


次は恋火だ。恋火には鈴の髪飾りだ。つけてあげると恋火が鈴を鳴らす。


「綺麗な音…ありがとうございます! タクトお兄ちゃん」


「あぁ。大切に使ってくれ」


「はい! えへへへ」


最後はルーナには草の冠だ。ルーナがくるくる周りながら喜んでいる。その後、みんなを呼び、改めてリリーたちには次のプレゼントは服、リビナたちにはアクセサリーを約束した。


下に戻るとルークたちがいた。暗い様子を見るとどうやら死に戻りしたみたいだな。


「新しいエリアに行ってきたのか?」


「はい…鉄鉱石がある岩場に到着する前に死に戻りましたけどね」


「何に襲われたんだ?」


質問するとルークが答えてくれる。


「鶏冠があるヘビでした。たぶんバジリスクです。目が光った瞬間、全員動けなくなって、食べられました。トラウマです」


うん。それはトラウマだな。満月さんが答えてくれる。


「我々は象に踏み潰されたぞ…」


あ~。骨なら見たよ。最後に与一さんたちだ。


「私たちはネズミに噛まれて、急に体が動きが鈍くなり、集られましたよ…」


たぶん病気の状態異常にしてくるネズミだろうな。どうやら状態異常をしてくるモンスターや強いモンスターが多そうだ。


「タクトさんは行くんですか?」


「キングコングを倒したからな。明日挑戦するよ」


与一さんがお願いしてくる。


「もし岩場に到着出来たら、ゲートポイントを設置して、私たちを運んでくれませんか? 勿論運んで貰う分のお金は支払います」


全員がそれだという顔をする。


「それはいいけど…自力で到着したほうがいいと思うぞ?」


『わかってるけど、鉄鉱石が欲しいんです!』


みんな切実だね。とはいえ今日は久々にお店を手伝って、終わりだな。


名前 タクト 中級召喚師Lv14


生命力 48

魔力  95

筋力  34

防御力 23

俊敏性 34

器用値 69


スキル


格闘Lv9 蹴り技Lv16 杖Lv21 片手剣Lv18 投擲Lv4 高速詠唱Lv14 

召喚魔術Lv27 封印魔術Lv3 錬金Lv14 採掘Lv14 伐採Lv17 解体Lv29 

鑑定16 識別Lv22 風魔法Lv20 火魔法Lv21 土魔法Lv22 水魔法Lv20 

闇魔法Lv20 神聖魔法Lv3 雷魔法Lv21 爆魔法Lv20 木魔法Lv20 氷魔法Lv20 

時空魔法Lv22 水泳Lv8 読書Lv8 料理Lv30→Lv32 餌付けLv6 釣りLv14 

シンクロLv9


名前 イオン ドラゴニュート・エンベロープLv4


生命力 62

魔力  88

筋力  56

防御力 32

俊敏性 111

器用値 91


スキル


二刀流Lv27 槍Lv1 投擲操作Lv8 飛行Lv7 遊泳行動Lv11 

氷刃Lv13 連撃Lv3 水魔法Lv2 蒼波動Lv2 竜技Lv5 

竜化Lv6 海竜の加護Lv2 料理Lv2→Lv6


名前 セチア ハイエルフLv1


生命力 50

魔力  110

筋力  40

防御力 36

俊敏性 36

器用値 110


スキル


杖Lv14 魔法弓Lv6 鷹の目Lv1 射撃Lv1 木工Lv10 採取Lv14 調薬Lv8 

刻印Lv1→Lv2 宝石魔術Lv1 宝石細工Lv1 風魔法Lv7 火魔法Lv13 

水魔法Lv14 土魔法Lv13 闇魔法Lv1 神聖魔法Lv1 雷魔法Lv1 爆魔法Lv1 

木魔法Lv15 氷魔法Lv1 樹魔法Lv6 ハイエルフの知識Lv13 精霊召喚Lv5 

料理Lv2→Lv6


名前 恋火 シュラインビーストLv1


生命力 75

魔力  82

筋力  78

防御力 47

俊敏性 88

器用値 68


スキル


刀Lv13 二刀流Lv1 風刃Lv1 炎魔法Lv7 邪炎Lv12 忌火Lv12 気配察知Lv14 

危険予知Lv13 霊力Lv1 幻術Lv1 神道魔術Lv5 見切りLv1 俊足Lv1 妖術Lv2 

血醒Lv5 料理Lv2→Lv6 神降ろしLv1 獣化Lv1


名前 イクス エクスマキナLv20


生命力 34

魔力  34

筋力  34

防御力 34

俊敏性 34

器用値 34


スキル


機人兵装Lv2 解析Lv4 探知Lv10 換装Lv2 リンクLv1→Lv2 魔力充電Lv1→Lv2


よく見かける髪にぐるぐる巻きつけるリボンの名前が分からなかったので、そのままで書きました。

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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