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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
キングコングの砦
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#187 イクスの武器と魂の回廊

リターンでお店に戻ってきた俺は和狐が早速服を直すと言い出し、修復を頼んだ。その後、ルインさんたちからもクエストで協力した報酬で俺が要求した石ころを大量に貰った。その石ころを使い、魔石を100個作る。すると途中でインフォが流れる。


『錬金のレベルが10に到達しました。【形状変化】を取得しました』


なんだ?これ?石ころで試してみると石ころの形が変わっただけ。尖らせたら、ダメージが上がるのかな?謎だ。


予期せぬことはあったが、無事に魔石100個を作り終え、イクスを連れてエクスマキナのバトルシップに向かう。


まずは解放された区画を確認する。解放されたのはシミュレーションルームとトレーニングルームだ。


シミュレーションルームはエクスマキナの武器がどんなものかホログラムで見せてくれるものだ。これはありがたい。


これによるとエネルギーダガーはクナイみたいなものに魔力の刃が発生している武器だった。次に俺が今回狙っているエネルギーブレードは刀剣だな。刀の刃部分に魔力の刃が発生していた。最後にエネルギーガンは小銃タイプの銃だった。


銃は心惹かれるが、やはり最初はエネルギーブレードだな。


トレーニングルームは決闘が出来る場所だった。他にも射撃訓練などいろんなことが出来る場所だった。今までは訓練する度にフィールドに出ていたが、これからはここで訓練しようと思う。それだけの設備が揃っていた。


区画の確認が済んだので第一ファクトリーに向かう。まずは解放された武器だ。


背中

スラスター 風魔石20 鉄鉱石100

エネルギーカッター 風魔石20 鉄鉱石100


身体

光学迷彩 素材:光魔石50、闇魔石50、鉄鉱石300

装甲E 素材:鉄鉱石40

エネルギーコアE 素材:魔石75

エネルギーバッテリーE 素材:魔石75


中距離索敵レーダー 素材:魔晶30、鉄鉱石100


武器

エネルギーガンソード 素材:魔核2、魔晶石100、鉄鉱石300

エネルギーブラスター 素材:魔核5、魔晶石100、鉄鉱石300

ワイヤーガン 素材:鋼糸100、鉄鉱石100

スタンガン 素材:魔核1、雷魔石10、鉄鉱石300

照明弾 素材:光魔石50、鉄鉱石100

エネルギーショットガン 素材:魔核5、魔晶石50、鉄鉱石300


アンカーフック 素材:鋼糸100、鉄鉱石100

スタンケーブル 素材:鋼糸100、鉄鉱石100

麻酔針 鉄鉱石10、トリカブト5


シミュレーションルームで再び確認する。


スラスターは背中から魔力を出し、高くジャンプ出来る。空は飛べないみたいだ。


レーダーは範囲が広がったものと魔力を探知するもので、魔力の探知が役立つかは謎だ。


エネルギーガンソードは剣と銃が一体になったものだ。かっけー。


エネルギーブラスターは魔力放射器か…イメージ的には火炎放射器だ。


ワイヤーガンは拳からワイヤーが出て壁に刺さると、ワイヤーを巻くことで壁を移動できるものだ。泥棒の映画で見掛けるな。


アンカーフックは手首からアンカーフックがついているロープを射出し、物に引っ掛けることが出来る。ワイヤーガンがあるならいらない気がする。


スタンガンはそのまんまだった。スタンケーブルはお尻からケーブルが伸び、先の電極に触れると感電する。


麻酔針は針を発射しているようにしか見えないな。照明弾は周りを明るくして、モンスターを呼び寄せてしまうらしい。


エネルギーカッターは背中からアームが伸び、魔力で出来た高速回転するカッターの刃のようなものが切断するもの。


エネルギーショットガンは短距離にレーザーをばらまくものみたいだな。


エネルギーガンソードが気になるが…今は製作可能なエネルギーブレードを作ろう。イクスの指示で鉄鉱石200個と魔石100個をベルトコンベアの上に置き、パネルでエネルギーブレードを選択するとベルトコンベアが動き、武器を作る製造機の中に運ばれる。


やばい、テンション上がってきたぞ。するとーー


チン!


エネルギーブレードがベルトコンベアに乗って運ばれてくる。


ちょっと待って…俺の期待を返してくれ!なんだこの電子レンジで3分間簡単クッキングみたいなノリは…すごい期待を裏切られた感じがする。


まぁ、いいや。それよりもこのエネルギーブレードだ。ご丁寧に鞘に収まっている。鑑定してみる。


エネルギーブレード:エクスマキナ専用武器 重さ20

刀剣の刃に魔力の刃を発生させ、敵を斬り裂く武器。

エネルギーを多く消費するとその分攻撃力が上がり、刀剣全体に魔力の刃を発生させることができる。


早速イクスに使ってもらおう。


「機人兵装にエネルギーブレードを登録完了。使用します」


刀剣の刃に魔力の刃が形成される。おぉ…かっこいいな。俺も使ってみたいが、エクスマキナ専用武器では無理だろうな。


「使い心地はどうだ? イクス」


「問題ありません。いつでも戦闘に参加できます」


これはイクスなりのおねだりなのかな?まぁ、気持ちはわかる。ずっと戦わせることが出来なかったからな。でも今は他にやることがあるんだよな。


俺はフリーティアに戻ってきた。そして獣魔ギルドに向かう。魔石召喚の前にしておかないといけないことがある。合成召喚のチェックだ。


調べるとイーグルはやはり二種類の合成召喚に使われるみたい。そしてその二種類を俺は持っていた。レクスとルートだ。恐らく俺の予想通りだろう。


俺はひよりとレクスを召喚する。すると二人の魔石が輝く。なんだ!?


目を開けると俺は真っ白な空間にいた。どこだ?ここは?


『ここは魂の回廊だよ。マスター』


声がしたほうを向くとひよりとレクスがいた。


「今の言葉はひよりが言ったのか?」


『そうだよ。こうして話すのは初めてだね』


「そうだな。だけどどうして」


『主の持つ称号が原因だと思われます。心当たりがあるのでは?』


レクスに言われ、考える。もしかしてネフィさんから貰った称号か!?あれはモンシロと月夢の合成召喚の後に貰ったものだからあの時に発動しなかったのも納得できる。でも召喚獣たちと話せるならあの時、話したかったぞ!


『どうやら心当たりがあるようで』


「あぁ。条件は合成召喚だろうな」


『たぶんそうだね。僕たちの気持ちをマスターに伝えるための場所って感じかな?』


ひよりにそう言われ、改めて話をする。


「二人は合成召喚が嫌じゃないか?」


『自分が死ぬから嫌ではあるよ。このままマスターたちと冒険を続けたいと思う。でもマスターは僕を一生懸命育ててくれた。ひよこで何も出来ない僕の進化の可能性を信じてくれた。頭に乗っても、許してくれた…僕はそんな強くて優しいマスターの力になりたい。その為に合成召喚が必要なら僕はそれを望むよ』


ひより…そんなことを思っていたのか…ひよりと今までの冒険を思い出す。最初はひよこでいつも俺の頭に乗り、一生懸命羽ばたいていた。


ホークになると空の敵や空からの援護には随分助けられた。ウルフマン、ウッドゴーレム、アスタロトなどの強い敵との戦闘。


それからシーフクドの襲撃から助けてもらったな。本当にひよりには世話になった。戦友と言ってもいいだろう。


『我も同じです。合成召喚をすることになるとは思っていました。そして主がそれで苦しんでいるのも知っております。進化した我を主は共に戦わせてくれた。主と共にアスタロトと戦ったことは我の誇りです。その主の役に今以上に立つのなら我はそれを望みます』


レクス…お前も俺の自己満足に気がついていたのか。


レクスとは長い付き合いはなかった。それでもアスタロトのデーモンたちの足止め、最後までアスタロトと戦い続けてくれたレクスに俺は感謝の気持ちしかない。


「俺は二人と話せてよかった。出来ればモンシロと月夢とも話したかったな」


『マスターならそういうと思ったよ』


『あぁ。ひよりよ。主のことを頼む。我が力、そなたに託す』


『引き受けたよ。レクスの分も主の力になることをここに誓うよ』


『約束したぞ? では主よ。合成召喚を』


「あぁ…二人と共に冒険した日々は俺の誇りだ。絶対に忘れないことを俺も誓うよ」


二人が笑う。


『『我らが魂、いつまでもマスター(主)と共に』』


「合成召喚!」


二人が魔石になり、合成召喚の間に戻る。すると二人の魔石が魔法陣に吸い込まれ、魔法陣が重なり合い、新たな魔法陣を作り出す。


そして新たな魔法陣から竜巻が発生し、新たな召喚獣が姿を見せる。鷹の上半身に翼を持ち、下半身は獅子の伝説の生物。グリフォンが誕生した。しかし通常のグリフォンではないらしい。


レッサーグリフォン…鷲獅子と呼ばれる幻獣の幼体。子供とはいえども翼を羽ばたかせ、空を翔ける姿はまさに鳥獣の王にふさわしい。騎乗することができ、召喚主と共に戦場を翔る。


早速名前を決めよう。ひよりとレクスだから、それぞれ名前をとって…


「お前の名前はヒクスだ!」


「ピィー!」


レッサーグリフォンが雄叫びをあげる。


名前 ヒクス レッサーグリフォンLv1


生命力 72

魔力  60

筋力  90

防御力 46

俊敏性 90

器用値 60


スキル

飛翔Lv1 鉤爪Lv1 騎乗Lv1 旋風Lv1 防風Lv1 風刃Lv1 疾風Lv1 

残像Lv1 風魔法Lv1 雷魔法Lv1 雷ブレスLv1 威光Lv1 騎手強化Lv1


これで俺が召喚出来る召喚獣の数は5になった。


ヒクスは全長3メートルから4メートル。翼は6メートルはあるだろうか。全体的に強いが注目のスキルはやはり騎乗スキル。説明にあったがヒクスに乗って空を飛べるみたいだ。


というわけで装備を買い込み、ヒクスに乗る。リキュールたちと同じ装備だが、レッサーグリフォン用だから当然値段は高かったが、必要経費だ。


じゃあ、初めての空の冒険と行きますか!合図を出すと翼を羽ばたかせ、巨体が空に舞い上がる。


すげー!フリーティアが見渡せるぞ!あ、リープリッヒが見える。しかし国の空を飛び回るのは、駄目な気がするので、フィールドの空に向かう。


気持ちいい風だ。そしてヒクスだが、説明にあったが空を走ってる感覚に近い。これはこれでたまらないものがある。


空の散歩を楽しんでいると黒い影がこちらに向かってる。そういえばフリーティアの空にはカラスがいるんだった。じゃあ、空でのデビュー戦とヒクスの初戦闘と行きますか。


「初戦闘だ! いくぞ! ヒクス!」


「ピィー!」


ヒクスが加速し、旋風を纏いながらカラスたちに襲いかかる。一撃でカラスたちは墜落した。


そして俺も死ぬかと思った。リキュールたちで加速には馴れていると思ったが、その速さが全然違った。体にかかる風圧でバラバラになると思った。


生命力を見ると減ってるし…どうやら空中戦闘用の装備がいるみたいだな。そういえば高く飛ぶとどうなるんだろう?


結果、登山病みたいな感じになり、生命力がまた減った。これ以上すると危ないので、フリーティアに帰る。


大空の散歩から無事に帰り、改めてヒクスに言う。


「これからよろしくな。ヒクス」


「ピィ〜」


俺がそう言うと顔を擦り寄せてくる。その姿にひよりとレクスの面影を感じながら俺はヒクスを撫でる。


その後、俺は魔石召喚をするために獣魔ギルドに戻った。


名前 タクト 中級召喚師Lv13


生命力 47

魔力  94

筋力  33

防御力 23

俊敏性 33

器用値 67


スキル


格闘Lv9 蹴り技Lv16 杖Lv21 片手剣Lv18 投擲Lv4 高速詠唱Lv14 

召喚魔術Lv25 封印魔術Lv3 錬金Lv9→Lv14 採掘Lv14 伐採Lv17 解体Lv25 

鑑定Lv15 識別Lv21 風魔法Lv20 火魔法Lv21 土魔法Lv22 水魔法Lv20 

闇魔法Lv20 神聖魔法Lv3 雷魔法Lv21 爆魔法Lv20 木魔法Lv20 氷魔法Lv19 

時空魔法Lv21 水泳Lv8 読書Lv8 料理Lv30 餌付けLv6 釣りLv14 シンクロLv9


魂の回廊はこれから合成召喚をする度と発生します。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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