#1527 聖戦イベント終了
俺たちと創星近衛と旭光近衛を構えて、旭光近衛の全力を発動される。それに対してサタナエルも新たな魔剣を空間から取り出した。
「魔剣、終生!」
サタナエルが日本語の魔剣を取り出した。意味的には生きている間と言う意味だな。そしてサタナエルはここで仕掛けて来た。
「超変形! 魔剣解放!」
サタナエルの魔剣が刀の姿になった。これで父さんも本領発揮することが出来るって感じだな。わざわざ超変形を使ったって言う事はサタンと桜花の関係性が影響しているんだろう。このゲームだと刀は桜花固有の武器だからな。関係性が低いサタンや悪魔が刀を持っていると違和感があるって事だろう。
それでも自分の実力を発揮するためには刀を使いたい。ならばどうすればいいか魔剣を刀の形に変えればいい。目の前の俺が使っているんだからこれで不自然なところはないって感じなんだろうな。
そして両方の魔剣解放が使用されると俺たちがよく知る気配が放たれる。これはウロボロスドラゴンの気配だ。
「魔素解放! ドラゴンフォース! デモンズフォース!」
「全宝玉解放! ドラゴンフォース! 超覚醒!」
俺たちの力がそれぞれ解放される。これでお互いに最後の戦闘の準備が整った。俺たちとサタナエルは力がぶつかり合っているだけで空間に稲妻が発生する中、お互いに静かに刀を動かしていく。次の瞬間、姿が消えてお互いの斬撃が激突し、お互いの雷スキルが空間で激突した。
ステータスもスキルの威力も俺たちのほうが上のようだが、俺たちの身体に異変が発生する。斬撃がぶつけ合った瞬間、俺たちの力が魔剣に吸われるのを確認した。俺たちは蹴りを放って強引に距離を取った。
そしてサタナエルの強化が増幅する。これがマリッジバーストの強化まで反映されるとするなら俺たちはいつか有利性を無くすことになる。つまり俺たちは短期決戦を狙わないといけない。しかしここで慌てて仕掛けても父さんの思う壺だ。
俺たちにはまだ秘策がある。その準備も俺たちの星で確実に進んでいる。今はこの勝負に集中だ。サタナエルは早速仕掛けて来る。
「次元崩壊!」
サタナエルが魔剣を振ると世界がひび割れて、俺たちに次元震のような衝撃波が襲い掛かるが俺たちを吹っ飛ばすことは出来なかった。そして俺たちは創星近衛をサタナエルに向ける。
「創生!」
サタナエルが砕いた世界が修復される。それが創生スキルの力だ。それを見たサタナエルが消えて俺たちに斬りかかって来たが俺たちの姿が消える。そしてサタナエルの横から俺たちが奇襲するがサタナエルは斬撃を止める。
しかし止めた魔剣を俺たちは弾き飛ばして俺たちは最初に振った創星近衛でサタナエルを頭から真っ二つにしようとしたがサタナエルの姿が幻となって消える。
「無限刃!」
サタナエルが俺たちの背後から横薙ぎの斬撃を放って来た。これを俺たちは旭光近衛を逆さまにして受け止めた。そしてお互いに武器を振りかぶってぶつかり合って次元が震える。鍔迫り合いになる中、俺たちが強引に押していくとサタナエルの翼が真っ赤に染まる。
「魔神技! サタナエルストリーム!」
翼から放たれたサタナエルストリームに反応して俺たちは回避して、すぐさまサタナエルに追撃しようとするがここでサタナエルは追撃回避の策を講じて来た。
「影分身!」
無数のサタナエルが現れたことで俺たちも分身スキルを使用して無数のサタナエルにぶつける選択をしたがここでぶつかり合った瞬間、分身のサタナエルが自爆して来た。分身の中、飛び込んでいる俺たちは見事に爆発に巻き込まれるとサタナエルが仕掛けて来る。
「魔竜解放!」
二匹のウロボロスが俺たちに迫って来る。
『脱出なの!』
俺たちは最初の攻撃は回避したが二匹のウロボロスは俺たちを追って来た。迎え撃つしかない。俺たちはドラゴニックマウンテンの攻略で手に入れたドラゴンの武器を展開して力を解放する。
雲竜(神竜解放):レア度10 刀 品質S+
重さ:150 耐久値:10000 攻撃力:8000
効果:破魔、万物切断、時空切断、魔力切断、神気、竜気、雷光、光速激突、神速、光閃、日光、浄炎、空振、多乱刃、旋風刃、神鎌鼬、残像、天候支配、気流支配、神雨、神雷、雲海、重圧、烈日、後光、陽光、超加速、蜃気楼、光化、逆鱗、神撃、帰還、覇撃、奇跡、破壊の加護、神竜の加護
刻印効果:無限のルーン、溶接、不死殺し
青生生魂と緋緋色金の合金に神竜の力が宿った本来なら存在することすらない創造神すら想定していない刀。その輝きは闇を払い、怒れる神竜は天地を震わせて、敵を滅ぼすまで止まることはない。
黄金の邪竜剣ファーフナーヘンダー(魔竜解放、全宝石解放、魔剣解放):レア度10 大剣 品質S+
重さ:100 耐久値:8000 攻撃力:10000
効果:竜特攻(究)、神殺し、大物殺し、不死殺し、竜気、英気、複製、超変形、伸縮、金属支配、電磁支配、荷重支配、黄金壁、黄金障壁、避雷針、超充電、雷光刃、溶断、溶接、雷光、光閃、獄炎、呪滅撃、呪滅封陣、呪殺撃、不屈、道連れ、黄金竜の加護
ドラゴンメタルと金鉱石、アダマントの合金に鍔に多彩な宝石が仕込まれた黄金邪竜ファフニールの力が宿った黄金の呪われた大剣。熱伝導率が非常に高い刃で自ら電気を発生させて刃を真っ赤に染める事で相手を焼き切ることを意識して作られている。力を解放すると黄金の邪竜が現れ、噛みついた相手を黄金に変えてしまう力がある。
炎陽(神竜解放):レア度10 大剣 品質S+
重さ:100 耐久値:5500 攻撃力:8500
効果:竜特攻(究)、神殺し、大物殺し、不死殺し、悪魔殺し、破魔、重力場、重力支配、引力支配、荷重支配、太陽風、浄化、浄炎、溶断、溶接、陽光、超集束、ガンマ線、放射熱線、神波動、烈日、日輪、旱魃、煉獄、光球、核撃、太陽神竜の加護
ドラゴンメタルとアダマント、グラビティサイトの合金に太陽神竜ケツァルコアトルの力が宿った大剣。一見すると目立ったところがない大剣だが、力を解放すると太陽の竜が周囲を日の光で焼き尽くす力を持っている。
龍大太刀赤燎(炎竜解放):レア度10 大太刀 品質S+
重さ:100 耐久値:10000 攻撃力:11000
効果:神殺し、大物殺し、竜殺し、人間殺し、破魔、灰燼、万物切断、時空切断、魔力切断、万物破壊、武器破壊、防御無効、倍化、重圧、軍略、溶接、溶断、雷光刃、雷光、超電磁、重力場、紅炎、爆心、融解、神気、竜気、空振、熱風、衝撃放射、焼尽、炎熱支配、重力支配、荷重支配、後光、烈日、火山雷、火山弾、噴火、溶輪、溶波動、覇撃、王撃、核撃、煉獄、加護破壊、領域破壊、耐性無効、終焉龍王の加護
刻印効果:無限のルーン、瞬間回復、魔力超回復
青生生魂と緋緋色金、グラビティサイトの合金に赤軍天竜ウェルシュドラゴンの力が宿った大太刀。倍化の筋力アップに加えて重力と荷重の操作を加えることで恐ろしい切れ味と破壊力を許する大太刀となった。
『お願い! 神竜!』
『頼むぞ! ファフニール!』
『ケツァルコアトル殿! ウェルシュドラゴン殿! 頼みます!』
それぞれのドラゴンたちと二匹のウロボロスと激突する。お互いに噛み合う中、大爆発すると闇が大爆発を飲み込み、闇から二匹の巨大化したウロボロスが現れる。俺たちの必殺技を食べて巨大化しやがったのか。
「終わりだ! 誠吾ーーー!」
俺たちが二匹のウロボロスが俺たちに迫る。これに対して俺たちも仕掛ける。
『お願い! ヒーリングドラゴンシールド!』
『来い! 龍盾不動山! 絶対防御! 回転激突!』
「ドラゴンダイブ!」
攻撃が決まったと確信するサタナエルだったがここで二匹のウロボロスの攻撃がヒーリングドラゴンシールドと龍盾不動山で止められると龍盾不動山を持った俺たちは龍盾不動山を高速回転させた状態でサタナエルに突撃した。
この結果、サタナエルは両手の魔剣が弾かれ、腹がごりごり削られて行き、そのまま押されたことになった。そして後ろに小惑星が迫った時、空いた両手を俺たちに向けて無波動を放って来たことで俺たちは逃げ出すとお互いの光線や氷柱などの広域攻撃スキルを使用してそれらが宇宙空間で激突した。
「く!」
『負けた!?』
ここで俺たちは押し負ける結果となった。
「どうやらウロボロスに相当食われたらしいな!」
さっきの技の時に必殺技は絶対防御で防いだけど、ウロボロスの中を強引に突撃した時にウロボロスを構成する闇に触れていたことで一気に俺たちの力がウロボロスに吸収されたことで力関係が逆転してしまったのか。
「魔神魔法! ダークネスルインミーティア!」
宇宙空間全体に小さな魔方陣が無数に展開されるとその魔方陣から全方位に無数の原子分解効果がある光線が放たれた。この結果、次々周囲の星や隕石が消滅する結果となったが俺たちは全て斬り裂いて対応していると動けない俺たちに向かってサタナエルが仕掛けて来る。
「魔神技! ブレッシングブレイク! 時間加速! 凶星!」
俺たちはこの攻撃から逃げられず、ブレッシングブレイクを受けたことで神の加護が消滅する。その結果、時間加速が決まってしまいマリッジバーストが強制解除されてしまった。そして俺に向かって凶星が放たれると俺は吹っ飛び、みんなも爆風でちりちりになってしまう。
そしてサタナエルが俺に向かって二本の魔剣を王撃を使用して振り落として来た。
『今だ! シフォン!』
「行きますよ! ミカエル様!」
「お願いします」
「相対転移!」
シフォンの力で宇宙にいる俺と俺たちの星にいるミカエルとの位置が入れ替わる。そしてミカエルが盾でサタナエルの攻撃を絶対防御を駆使して止めた。
「何!? ミカエルだと!?」
「この時を待っていましたよ。サタン! いや、サタナエル! ミカエルの天秤よ! 今こそその役目を果たす時です! 天使技! ワールドオーダー! 発動!」
ミカエルの天秤から眩しい光が放たれる。ワールドオーダー。その意味は世界秩序だ。その力は世界のパワーバランスの崩れを戻す力。このゲームでは相手に対してミカエルと全く同じステータスとスキルにしてしまう能力を持つ。
「ぐわぁあああああ!? ち、力が…抜けていく!?」
膨大に膨れ上がったサタナエルの力が消滅し、サタナエルはミカエルと同じステータスとスキルに変化してしまった。
「やってくれたな…ミカエル。まさかお前が人間の手を借りるとはな。悪魔は天使の手で排除するべきなんじゃないのか?」
「えぇ…それが昔の私の考えです。しかし今は違います。人間の手を借りてでもあなたを確実に倒さなければならない。その為なら私は喜んで人間や他神の力を借りますし、最も憎いあなたを私と同等の存在にもしますとも」
ここで今、俺たちの星で起きている戦況とミカエルの流れにについて説明しておこう。
各地の戦場で各地の神たちが人間側について戦ってくれている状況となっている。特に地上が冥界となったことで冥界神たちが暴れている状況だ。サタンに自分たちの冥界を滅茶苦茶にされたことも相なってその怒りの矛先になった悪魔たちには同情しよう。
そしてミカエルたちも攻め込まれていたエデンでの敵を排除した後、各地の戦場に援軍として参戦した。その先にミカエルはルシファーがいるフリーティアに現れて、シルフィに一回負けたのちシフォンと戦っていたルシファーを共同で撃破していた。
その後、ミカエルはシフォンの手で転移することになるのだが、ただそれだけだとミカエルは宇宙空間で行動することは出来ない。天使たちは宇宙での適性はないからね。だから恩恵で星間行動スキルを貰わないといけなかった。サタナエルとミカエルが言っているのはここの話だ。
「ふん。確かに私の力は格段に落ちた。しかしお前の力は私だけに発動する力だ。魔剣たちに宿ったウロボロスの力は消せないぞ? 悪いが死ね」
「いいえ。あなたは私を殺せませんよ。人類史上最強の英雄があなたを倒しますから」
「準備はいい? タクト君」
「あぁ。みんなの力、確かに受け取った。これでゲームクリアして来る」
「「「「あぁ!」」」」
俺はみんなに見送らて、相対転移でミカエルと再び入れ替わる。そして俺の姿を見たサタナエルは俺から発生する力に驚愕する。
「な、なんだ!? その力は」
「これは俺がこのゲームで作った友達みんなの力さ。父さん」
俺の言葉にサタンは理解する。こんな超強化と出来る技は一つだけだ。英雄技ソウルヒーローバースト。俺はみんなにそれを使って貰い、みんなの全てのステータスとスキルを託されてここに戻って来た。
「チェックメイトだよ。父さん。これが俺の成長した今の姿だ。創星近衛! 神剣解放!」
龍神刀創星近衛(龍神解放、神剣解放):レア度10 刀 品質S+
重さ:100 耐久値:なし 攻撃力:34000
効果:龍神技【ギャラクシービックバンクランチ】、万物殺し、武装創造、武装射出、光速激突、次元修復、破魔、灰燼、万物切断、時空切断、魔力切断、真空刃、無限刃、真空、怪風、無限乱刃、無限連撃、原子分解、時間遅延、時間停止、時間加速、時間逆行、領域支配、時空支配、天候支配、気流支配、炎熱支配、大地支配、電磁支配、海流支配、樹海支配、荷重支配、重力支配、引力支配、斥力支配、重力場、斥力場、魔力無限、無限再生、虚無壁、時空断層、次元転移、超集束、ガンマ線、拡散光線、追尾光線、死滅光線、日光、神雨、威圧、後光、衝撃放射、星震、次元震、次元崩壊、流星群、彗星、惑星、銀河、暗黒渦、光閃、光化、無限化、全波動、神波動、無波動、流動、覇撃、王撃、神撃、核撃、地核、水爆、荷電球、自然球、爆氷、重力球、星核、黒星、全吸収、環境無効、防御無効、妨害無効、耐性無効、加護無効、物理無効、超覚醒、不死身、奇跡、天変地異、創生、巨人の加護、破壊の加護、原初の加護、ヘーパイストスの加護、創星龍神の加護
刻印効果:無限のルーン、怪力、不死殺し、決死の一撃
創星龍神の角で作られた鞘に創星龍神の爪と創星龍神の龍神石で作られた刀。その刃はどんな存在に対しても特攻効果を得て、触れたもの全てを消滅されてしまう圧倒的な創造と無限、全属性の力を有している
。更に力を解放すると創星龍神ジェネシスドラゴンの一撃と持ち主に竜の力を目覚めさせることが出来る最強のドラゴンの武器の名に相応しい性能を誇る。
創星近衛の力がここで完全解放されると俺の背後に創星龍神ジェネシスドラゴンの形作る宇宙のオーラが出撃した。これを見たサタナエルは両手の魔剣を構える。その勝負で決まる。
「龍神技! ギャラクシービックバンクランチ!」
「魔神技! インフィニティダークネスコスモス!」
二匹のウロボロスとジェネシスドラゴンが宇宙で激突する。その結果、二匹のウロボロスが消し飛んだ。俺の勝ちだ。
「はぁあああああーーーーー!」
「ふ。絶対防御」
俺の攻撃がサタナエルの絶対防御で止められた。本来ならこの一撃が直撃すれば宇宙創生の超爆発と宇宙を収縮に巻き込まれて敵は一溜まりもないオーバーキル技なのだが、絶対防御で止められたら、技は発動しない。ミカエルの力を持っているなら使えて当然の力だった。
「詰めが甘いぞ! 誠吾ー! ッ!?」
サタンが斬撃を放つ中、俺の身体が激しく発光する。それは俺の中にある召喚石から放たれていた。
「ユニゾンバースト! 俺の一番の力を忘れているんじゃないか? 父さん!」
リリーたちの力がサタナエルに直撃する。俺がみんなを召喚石に戻したのは相対転移で俺たちの星に戻った時だ。みんな予定通り各地で暴れてもう切り札も使って戦闘続行不可能になったみんなはフリーティアに集結するように言ってあった。
その甲斐があってみんなフリーティアに集結してくれていて、最後の俺の切り札として使わせて貰えた。
「帰還! みんなが俺の最後の切り札だ。この勝負に勝つために俺に力を貸してくれ」
『『『『『ガウ!』』』』』
『『『『『任させて(ください)』』』』』
宇宙に残されたリリーたちも召喚石に戻して帰還スキルで俺の手元に戻した状態で俺はサタナエルの前に戻ったのだ。しかしサタナエルはミカエルのスキルを得たことで奇跡スキルが発動してサタンの姿で復活してしまう。
「まだまだ甘いぞ! ッ!?」
サタンは目の前で爆発すると創星近衛を突きの形に構えた俺が飛び出して来た。ユニゾンバーストを使った俺は本来なら動けない。しかし自爆で自ら命を絶って、奇跡スキルで元の状態で蘇生すれば話は別だ。だが、自爆スキルなんてよくプレイヤーが取得したものだと思ったがアーレイが取得させられていた。後で知った話だが、炎の神と契約すると高確率で自爆スキルを強制的に覚えさせられるらしい。最後の決め手にアーレイのスキルを使う事になるとは因果な物だよ。
「「はぁあああああー!」」
「「「「「いっけぇええええ! タクト(さん、様)ー!」」」」」
俺と父さんが最後の斬撃が交差する。
「奥義! 勇往邁進!」
「ッ!?」
父さんは魔剣の二刀流だ。それなら俺の突きを初撃で弾いて二撃目で俺を斬り裂けば勝負ありだった。ただそれは俺の突きを弾ければの話だ。父さんが突きを弾こうとした瞬間、突きのコースが急激に変化して斬撃が空ぶってしまう。その結果、俺の斬撃が父さんの胸を貫いた。そして父さんの斬撃は謎の絶対防御で俺に届いていない。これはルシフェルアミュレットの絶対防御の効果だ。
「俺の勝ちだ。父さん。原子分解!」
「あぁ…そうらしい。最後のはなんだ?」
「俺が見つけたこのゲームでしか出来ない必殺技だよ。あの爺さんにも通用した技だ。必ず父さんにも通用すると信じていたよ」
「父さんを倒した技だったのか…それは無理だな。私は未だに父さんに一騎打ちで勝てたことが無いからな」
父さんがそういうと第三者の声が突然聞こえて来た。
「当たり前じゃ。馬鹿者。精進する気が無い子供に儂は倒せんぞ」
「「爺ちゃん(父さん)!?」」
「ふぉっふぉ。とはいえ最高の一騎打ちじゃったな。タクトの天狗の嬢ちゃんに負けてから見学させて貰ったぞい」
桜花で千影と戦闘していたのか。よく勝ったな。千影。そして更にもう一つここにいないといけない人がいる。ルシファーが現れてサタンに質問する。
「息子の成長した姿はどうでしたか?」
「感動ものだよ。今までこの世界で生きて来て本当に良かったと胸を張って言えるよ」
「ふふ。そうですね」
そういうとみんなが消えて行く。サタンが倒されて、サタンの力で復活したみんなが消えるのは必然か。サタンが言って来る。
「これでゲームエンドだ。この世界はお前の好きに使うといい」
「あぁ。俺はこのゲームを終わりにはさせないよ。いつの日か必ず復活させる。それが今の俺の夢だ」
「ふぉっふぉ。いい言葉じゃな。こりゃあお主が負けて当然じゃわい。息子の方が背負って覚悟が決まっておる」
「そうですね。本当にいい男になった。この後、インフォがあるだろうがこの世界は私が負けたことで来年の成人の日までは存続することになる。成人の日が終わればゲームは終了。会社は記者会見を開いてそこで全てを明らかにする予定だ。だから最後にこのゲームをクリアに導いたプレイヤーの願いを一つだけ聞いてやろう」
そんなことを急に言われてもな。願い事なんて無いんだが?俺がそう思っているとリリーたちの声が聞こえて来た。
『『『『『なんでも叶えてくれるの!?』』』』』
『なんだ? 何かお願いでもあるのか?』
『『『『『ある!』』』』』
リリーたちが物凄く真剣なお願いがあるらしい。それをサタンに伝えるとユニゾンバーストの効果で倒れているみんなの所にいってリリーたちのお願いを聞いた。
「「「「「タクトが寝ている時にいつも邪魔する変な壁を消して欲しい!」」」」」
「はい?」
「あぁ…プレイヤーが寝ている時に発動しているプロテクトの話だな。それぐらいなら誠吾だけに限定すれば問題はないだろう」
「そうですね。誠吾の寝込みを襲える人なんてこの子たちぐらいでしょうから」
いやいやいや!それは俺が寝ている間、リリーたちはやりたい放題ということになりませんか!?お母様!
「うむ。君たちの願い、このサタンが聞き受けた。明日以降になるだろうが楽しみにしておくといい」
「「「「「やったーーーーーー!」」」」」
やったー!じゃない!そしてそんなこと聞き受けるな!あ、満面の笑みで三人が消えて行く。最後にやり返せてスッキリしたような顔をしているんじゃないよ!
「ふざけんなーーーーーー!」
俺がそう叫ぶとインフォが来る。
『おめでとうございます! ワールドイベント『聖戦』がクリアされました。これに伴い、ゲームの終了期間を来年一月十日まで延期されて頂きます。イベントはもうありませんが最後までElysion Onlineをお楽しみください』
『職業召喚師のレベルが上がりました。ステータスポイント6ptを獲得しました』
『職業召喚師のレベルが上がりました。スキルポイント6ptを獲得しました』
『スキアーのレベルが20に到達しました。成長が可能です』
『叢雲のレベルが40に到達しました。成長が可能です』
『セチアの空間歪曲のレベルが30に到達しました。空間歪曲の最大数が1増加しました』
『恋火の空間歪曲のレベルが30に到達しました。空間歪曲の最大数が1増加しました』
『リビナの雷魔法のレベルが80に到達しました。雷魔法【スーパーボルト】を取得しました』
『リビナの爆魔法のレベルが80に到達しました。爆魔法【スーパーノヴァ】を取得しました』
『リビナの空間歪曲のレベルが40に到達しました。空間歪曲の最大数が1増加しました』
『セフォネの爆魔法のレベルが80に到達しました。爆魔法【スーパーノヴァ】を取得しました』
『セフォネの魔神魔法のレベルが50に到達しました。魔神魔法【プライマルリターン】を取得しました』
『ファリーダの魔神魔法のレベルが50に到達しました。魔神魔法【タコクライン】を取得しました』
『アリナの空間歪曲のレベルが40に到達しました。空間歪曲の最大数が1増加しました』
『千影の弓のレベルが50に到達しました。弓【サウザンドレイン】を取得しました』
『千影の神道魔術のレベルが50に到達しました。神道魔術【降神】を取得しました』
『千影の仙術のレベルが70に到達しました。仙術【太極覚醒】を取得しました』
『叢雲の竜魔法のレベルが40に到達しました。竜魔法【ドラゴニックカースミスト】を取得しました』
『リースの槍のレベルが70に到達しました。槍【テンペストペネトレイター】を取得しました』
『リースの雷魔法のレベルが80に到達しました。雷魔法【スーパーボルト】を取得しました』
このインフォがみんなに聞こえて、世界各地で喜びの声が上がる。そんな中、俺は溜息を吐くと倒れているみんなを見る。
「ありがとう。みんな。この勝負、俺たちの勝ちだ」
「「「「「おぉ!」」」」」
「帰ろう。フリーティアに」
「「「「「うん! タクト(さん、様)! 大好き!」」」」」
こうして俺たちはフリーティアに戻ってみんなから大歓迎を受けるとそのまま祝勝会という流れに行きたいがイベントの終了に伴いメンテが入るということで後日祝勝会をすることで一致してホームに帰ると俺は上がったステータスをいつものように操作する。ステータスポイントは俊敏性に振って、残りスキルポイントはこれで84ptになった。
そして最後にスキアーと叢雲の成長を実行する。
『スキアーの成長が完了しました。星殺し、魅了の魔眼、分裂、身代わり、氷雷、氷獄、氷爆、核撃、爆氷を取得しました』
『叢雲の成長が完了しました。怪力、灰燼、恐怖の魔眼、時空断層、酒気ブレス、太極ブレス、雪崩、氷獄、重力球を取得しました』
『叢雲の堅固スキルが堅城スキルに進化しました』
『叢雲の瀑布スキルが大瀑布スキルに進化しました』
『叢雲は最後の成長を終えました。以後はレベルアップのみとなります』
これで俺のステータス操作は終わりとなった。最後にみんなと寝ながら俺たちのステータスを確認する。これが俺たちの最後のステータスで今までの旅の結果であることを考えると感無量だ。
「みんな、本当によく頑張ったな…」
「タクトもお疲れ様!」
リリーがそういうとみんなが次々お疲れ様となってくれて、その日はそのままログアウトすることになった。
これで残すは後二話とされて頂きます。残りの二話はリリーたちとのお別れとゲームが終わった後の未来の話を書く予定です。
ここで溜まりにたまっている修正作業と最後のまとめ、確定申告の関係で次回の更新は3月29日、最終回は3月31日にしようと思いますので、よろしくお願いいたします。




