#1520 夜の聖戦イベント、海上決戦
ここまでは地上の戦闘を見て来たが海での戦闘も発生している。相手はレヴィアタンだ。これは防衛戦というわけじゃない。お互いの海の戦力が真正面からぶつかり合うとんでもない海戦となった。
ここに参加しているのはリアン、黒鉄、サフィ、クリュスだ。流石にレヴィアタンの侵攻を止めないとヨルムンガンドの時と同じかそれ以上の被害出る。最悪の場合だと中央大陸や桜花が海に沈む可能性ぐらい考えられる魔神だからな。これはもう戦力を集めざるおえない。
海での戦闘が得意なプレイヤーたちも集結しており、他の海上侵攻はぶっちゃけ捨ての構えだ。それぐらいしないとレヴィアタンは止められない。
そしてこの戦いにはアトランティスの部隊も参加してくれている。これはお昼で救援要請に応じたからだな。これはありがたい。しかし相手はレヴィアタンだ。簡単には行かない。海の空が暗雲に包まれたところに部隊が突撃するととんでもない強風と雷、大雨が発生し、海でも現実で発生するのか分からない規模の大しけの海となる。
正直言って俺はこの戦いに参加しなくて良かった。船とかに乗っていたら、確実に酔う自信がある。そんな荒れた海をみんなが進んでいくと遂にレヴィアタンの部隊を補足した。最初はシーサーペントとデビルエレクトリックレイが来た。エレクトリックレイは電気エイだね。
こいつらの相手に黒鉄やオリハルコンゴーレムの部隊が参加できない。理由は海流と気流だ。マーメイドや他のみんなも必死に海流支配や天候支配を使っているがどちらも支配権を取れない。そのせいでオリハルコンゴーレムたちは思うように前に進めず、戦いに参加するのが遅れる。
身体が大きいから風や海流の影響をほろに受けてしまうのがゴーレムの弱点だよな。これはもうそもそもゴーレムという存在が攻撃というより防衛戦を考えて作られているからしょうがない。オリハルコンゴーレムだとだいぶ進行速度とか改善はされているんだけどね。相手が海戦最強の魔神レヴィアタンだと流石に厳しい。
それならオリハルコンゴーレムの動きに合わせればいいだけどだと思うかもしれないけど、そうなるとレヴィアタンと中央大陸との距離が狭くなった状態で戦闘開始となってしまう。そうなると当然戦いの余波が中央大陸に影響を与える可能性が高くなる。なので最初はオリハルコンゴーレムたちを抜きで戦うしかない。
そんなわけで戦闘開始だ。デビルエレクトリックレイの群れは早速自分の頭上に黒雷を発生されると一斉に放って来た。これに対してこちらも波動技などで返すがデビルエレクトリックレイは攻撃をひらりと躱して接近して来る。
スピードも旋回能力を結構あるな。しかしこれだとマーメイドたちには勝てない。スピードでも旋回能力でもマーメイドのほうが上だからな。だがデビルエレクトリックレイの狙いはそこじゃない。一人のマーメイドが槍で突き刺すと電弧放電で感電させてしまった。そして麻痺したマーメイドに雷波動が直撃する。
電弧放電で接近されても問題はないと判断したわけだな。更に倒されても呪滅コンボが使用して来た。これは厄介な敵が現れたものだ。そしてシーサーペントたちは遠距離からドラゴンブレスを放って来た。
これに対してマーメイドたちは接近戦を挑んでしまう。そうなると攻撃に対してドラゴンクローで受け止めて、ドラゴンテイルやドラゴンダイブをマーメイドたちが防御すると長い体に巻き付かれて、縛られてしまう。これがサーペントタイプの強さだよな。
しかしこちらも軍団だ。シーサーペントが誰かが縛るとすぐさま助けに仲間が入る。そしてシーサーペントは硬くないのが弱点なので、対処可能だ。
一方海上では空から現れたジズに襲われている。迎え撃っているのは鉄製の戦艦艦隊だ。これはライヒ帝国が誇る艦隊で主砲や副砲、ミサイル、機関砲まで装備している現代の戦艦と酷似している艦隊だ。
「主砲放て!」
とんでもない轟音と共に主砲が放たれて、ジズに命中すると爆炎に包まれて、ジズは倒される。とんでもない威力の主砲だ。この艦隊の製作に掛かったのが軍事オタクの研究者プレイヤーだった。彼のお陰でだいぶ武器の近代化が進んだそうだ。その代わりに空飛ぶ船とか現代では実現不可能なファンタジー強めの兵器開発が遅れているのがライヒ帝国の現状となっている。
そしてノアズアーク艦隊は精霊結界を展開しながらメーザー砲でジズに確実にダメージを当てている。ジズも必死に攻撃するがシールドを突破出来ず、それなら海に沈めようとしてきたが海に沈めてもノアズアークは水空両用の船だ。寧ろ水中に攻撃手段がないジズは狙い撃ちされて、終わる。
そんな激戦をしているとここで特大のドラゴンブレスが飛んできた。レヴィアタンからの攻撃だ。これがライヒ帝国の戦艦に直撃して装甲を貫通したことで爆散してしまう。防御手段がライヒ帝国の艦隊には装甲の硬さしかないんだよな。
機動力もノアズアークの方があるし、個人的には攻撃特化のライヒ帝国の艦隊、万能型のノアズアーク艦隊といった印象だ。
「レヴィアタンを補足! 提督!」
「全艦隊! 一斉砲撃開始!」
レヴィアタンに一斉攻撃が開始されるとレヴィアタンは海面を尻尾で叩いて大海壁を発動されると砲弾は水の壁にぶつかり爆発する。これでは攻撃は届かないな。
「全艦、攻撃中止! 大海壁が解けたタイミングを狙うぞ!」
『『『『はっ!』』』』
「今だ! 全艦隊、砲撃開始!」
大海壁が解除されて来たタイミングで攻撃するがレヴィアタンの姿はなく、攻撃は外れる。
「提督! いません!」
「ま、まずい!? 全艦! 近接戦闘用意!」
レヴィアタンは水中に潜り、艦隊に迫っていた。真っ向勝負で潰して来た前回と動きが明らかに違っている。そしてレヴィアタンに接近されてしまったら、一瞬で艦隊が潰されるのは誰でも想像出来た。
そして艦隊の前で巨大な水柱が発生すると現れたのはクリュスとレヴィアタンだ。クリュスがレヴィアタンが艦隊のど真ん中で現れるのを突撃して守ったらしい。そしてお互いの蛇が噛み合う中、クリュスは言う。
「あなたと戦いたかったわよ! 原初の海の魔神レヴィアタン! どちらが最強の海の神か決めましょう?」
「原初の海の女神ティアマト…あの召喚師の召喚獣か? 良いだろう。力の差を教えてやる」
「えぇ。是非教えて欲しい物だわ!」
お互いの蛇同士が噛んでいる敵の蛇を食いちぎるとクリュスの盾がレヴィアタンの顔にヒットするとレヴィアタンのビンタがクリュスの顔面にヒットする。それを合図に女の譲れない戦いが勃発した。お互いに至近距離で殴り合い、蛇たちも強化復活を使いながら譲らない噛み合いが続くとゼロ距離でのスキルのぶつかり合いも発生して、艦は何も出来ない。
「て、提督? どうしますか?」
「今は待機だ。下手に攻撃したら、レヴィアタンに狙われる。ただいつでも狙えるように主砲の標準はレヴィアタンに向けておくんだ。残りは雑魚処理に回せ」
「はっ!」
クリュスとレヴィアタンが戦闘をしている中、クリュスがレヴィアタンに攻撃を受けて怯んだタイミングで適切な砲撃支援が飛んできた。艦隊を指揮している提督ポジションのプレイヤーはよく判断している。そして攻撃されたことでレヴィアタンの怒りが艦隊に向くがその隙をクリュスが逃す事はなく、クリュスの返しのゴッドクラッシャーが炸裂した。
「人間に助けて貰って恥ずかしくないのかしら?」
「生物に信仰されてこその神よ。あいにくこれっぽちも恥ずかしくないわね。それにこれはお互い様でしょ?」
水中ではバハムートなどの巨大な海のモンスターたちと海の魔神たちがリアンたちと激突している。これのせいで参戦したいリアンが動けない。そしてバハムートたちの処理に時間が掛かったことで次々艦隊が襲われていく。これはもうどうしょうもない。数で負けてしまっているからこうなるのは必然だ。
しかし艦隊を攻撃しているバハムートたちが次々ロケットパンチで体をぶち抜かれた。ここでようやくオリハルコンゴーレムたちが参戦だ。数の暴力に対して攻撃の威力で返す形となる。そしてクリュスとレヴィアタンの領域が展開されて、戦闘は激化していく。
「超覚醒!」
「竜化!」
レヴィアタンは最終形態となり、クリュスはドラゴンの姿となる。
「「ドラゴンブレス!」」
両者のドラゴンブレスが激突するとクリュスが押し勝つ。創星龍神の力がある分、上回ってたな。そしてクリュスはレヴィアタンに噛み付いて体を縛り上がる。これに対してレヴィアタンは蛇たちで噛みつこうとしたがクリュスの蛇たちが逆に噛みつき返して、食いちぎってしまう。
竜化したことでドラゴンの力が増幅した結果だな。完全に蛇たちの力関係は崩壊した。ただここでレヴィアタンはデモンズノヴァを発動させる。これに対してドラゴンノヴァで返すがクリュスが縛っていた拘束はこの激突で僅かに緩んでその隙をレヴィアタンは逃さず、クリュスの顔を下から掴むとそのままぶん回して投げる。
そしてレヴィアタンは魔神魔法を発動させようとしたがぶっ飛びながらクリュスは次元震を発動されて、魔神魔法の発動をキャンセルさせる。そして海に激突したクリュスはそのまま海に潜った状態で距離を詰める。これに対してレヴィアタンは嫉妬門を発動させようとしたがここでリアンとサフィの突撃がレヴィアタンに入る。流石に嫉妬門はこの場にいるほとんどを倒してしまう可能性があるスキルだ。そんなスキルの発動を容認できるはずがない。
ただリアンたちは突撃した結果、サフィの体がレヴィアタンにドラゴンクローの直撃を受けて突き刺さってしまう。そしてリアンにレヴィアタンの蛇たちが迫る。
「サフィさん! くっ!」
「ほぅ…乗り物を捨てて逃げたか。しかしこいつはワタシの邪魔をしたのだ。当然報いは受けて貰うぞ」
「サフィさんは乗り物ではありません! 私たちの大切な仲間です!」
リアンが叫んで突撃するとサフィはレヴィアタンのほうを向き、ドラゴンブレスを放とうとした。しかしこれに対してレヴィアタンは蛇たちがサフィに噛みついてサフィを持ち上げることでドラゴンブレスのコースを変えてしまう。そしてクリュスもサフィの状況を見て動きを止めた。これではまるで人質になっているようなものだ。
「愚かなことが攻撃しようがしまいがこいつが死ぬことに変わりはないと言うのにな!」
サフィがとどめを刺されようとした時だった。一匹の超覚醒を使ったバハムートが突撃して、サフィの体からレヴィアタンの手が抜けて、蛇たちの噛みつきも弱まったので、サフィは脱出する。それを見たリアンとクリュスは神波動と全波動を放ち、レヴィアタンに直撃した。
バハムートに乗っているのはオーケアニスとマリッジバーストを使ったフェルトだ。彼女は今では俺以上の水中戦召喚師のスペシャリストとなっている。
「ふざけるな!」
怒り狂ったレヴィアタンがバハムートに戦いを挑むが超覚醒を使ったバハムートは簡単には倒せない。それでもバハムートとの力比べて腕を握り潰すレヴィアタンは流石の強さだ。しかしそこにリアンとクリュスが参戦する。
「はぁあああああ!」
リアンのトリアイナの一撃がレヴィアタンの目に直撃する。これに絶叫したレヴィアタンはバハムートを上に逃がし、クリュスが入れ替わって、レヴィアタンを縛り上げて、レヴィアタンの体に噛みつく。
レヴィアタンを助けようとバハムートたちと海の魔神たちが動くが彼らの前に立ち塞がったのがフェルトの召喚獣であるスキュラ、ティアマト、オピーオーン、ゴルゴーン、アストラルヒュドラだ。このメンツを相手に俺は水中戦で勝てる気がしません。
するとここでレヴィアタンは想定外の動きで脱出した。自分の本気の姿を解除することで拘束を抜けるとすぐさま液状化を使い抜けた。そのままの状態だと物質化で液体状態で縛られるから本当に上手く逃げた。
そしてレヴィアタンは一度距離を取り、海上に出た。その瞬間、集中砲火を受けた。これにはレヴィアタンも驚いた。自分が現れるところを船から正確に捉える事は出来ないと思ったからだ。種明かしは簡単。フェルトのエクスマキナとサブエクスマキナが艦隊の主砲の照準役をしているからだ。後はフェルトがシンクロビジョンでレヴィアタンの動きを補足すればこの動きは可能となる。
溜まらずレヴィアタンは水中に逃げるがクリュスと超連携したフェルトの突撃を受けて、海上に戻される。するとレヴィアタンは両手に水爆を作り出して、口からドラゴンブレスを艦隊に放って、艦隊が爆散するがクリュスと超覚醒したバハムートのドラゴンブレスが直撃して、レヴィアタンは倒された。
しかしレヴィアタンは再び蘇って来る。それを分かっているからレヴィアタンは死ぬ間際に少しでも多くの被害を出そうと動いたわけだ。ここからは残りの敵を排除していると蘇生したレヴィアタンは再び現れる流れとなった。フェルトの召喚獣もリアンの切り札を切って、レヴィアタンとの海戦は続くのだった。




