#1502 午前の聖戦イベント、ラグーン遠海
明けましておめでとうございます!2025年、最初の更新となります。今年は間違いなくこの小説が終わる年になることは確定しており、サタンとの決戦とタクトたちが選んだ未来を書ける日を楽しみにしていく年になりそうです。
また新作も2025年度中に出す予定で行こうと思いますので、2025年も皆様、よろしくお願いいたします。それでは2025年、最初の更新をお楽しみください。
イオンたちが転移したのはブルーメンの港町。ここにはフリーティアが所有する大艦隊が配置されているのが昨日の攻撃でダメージを受けたままの船も多数ある状況だ。町の状況も良くない状況の中、敵襲に対してイオンたちが水中に潜るとイオンが指示出す。
今回はイオンと蒼穹、夕凪が港町の絶対防衛線に配置して、敵の撃退は主にリアン、チェス、サフィ、クリュスが行う編成だ。そんなわけで四人はリアンとサフィ、チェスとクリュスの二組に分かれて遠海に出現した敵の撃退に向かう。
まずリアンとサフィの組は砲撃戦を行っている艦隊の下で敵影を捉えた。最初に現れたのは真っ赤なエイの群れだった。そのエイたちはどうやら電気エイらしく、自分たちの頭上に電気を作り出すと火山雷で艦隊を襲っていた。
「サフィさん! やっちゃってください!」
「ボエー!」
サフィの特大のドラゴンブレスでエイの群れが消し飛ぶと残ったエイたちは一斉にリアンに集まって来た。リアンはサフィに指示を出し、艦隊を避けながらデモンズゲートの方向に向かっていった。その結果、デスクラーケン、デステンタクルズ、ゾンビ化した半魚人の大群に襲われることになったがサフィの速さについていけていない。
「新しい人魚魔法を使うので、お願いします。サフィさん」
「ボエー!」
サフィが時間稼ぎで泳いでいるとセイレーンの群れが追加されてしまった。流石にセイレーンが相手となるとサフィの遊泳速度では厳しい。案の定、セイレーンたちに追いつかれて冥波動を受けてしまう中、サフィは身体を動かしてリアンへの直撃を上手く避けていた。そしてリアンの詠唱が終わった。
「人魚魔法! アビスホール!」
ラグーン遠海に突如巨大な青い空洞の穴が出現する。その海域にいた生き物たちは水が無くなった海底でとんでもない水圧を受ける事になった。水が無いのに水圧が発生するはずが無いのだが、青い空間が恐らく海か水を示しているのだろう。
そしてこの巨大な青い空洞はそれだけではとどまらない。まるでブラックホールであるかのように風が巨大な青い空洞に吸い寄せられ、当然海もまたこの場所に吸い込まれる海流を作り出した。その結果、魔王軍が次々巨大な青い空洞に吸い込まれては水圧に潰されて破裂していく。
アビスホールはブルーホールの完全上位互換魔法であることは確定したな。しかも水圧に耐えられる存在でも次々倒されていくことを見ると水圧云々というより穴に入った存在を即死させている魔法って感じだな。こうなるとアビスホールは禁呪であるブラックホールの海バージョンスキルと言っていいかもしれない。
恐ろしい魔法だけど、リアンが艦隊から離れた所を見ると周囲への影響が大きすぎる故に使いどころは難しい魔法って感じだな。しかも発動場所も海に限定されていそうだし、寧ろ発動場所に制限がある故に魔法が強力となっていると言えるかもしれない。
ここでアビスホールが終わって、海が元に戻ると海底火山が大噴火すると海の水位が徐々に下がっていくと溶岩の中にアバドンが現れると海が干上がる。
「干害スキルですか…」
「ギャアアアアアー!」
「行きますよ! サフィさん!」
「ボエー!」
リアンのトリアイナとアバドンの棍棒が激突するとリアンは弾かれてしまうがサフィが回転すると尻尾の一撃でアバドンを吹っ飛ばすとアバドンは踏みとどまる。そしてサフィの尻尾を掴むとサフィを背負って地面に叩きつけた。
リアンは叩きつけられる前に脱出しており、アバドンに神波動を浴びせて吹っ飛ばす。
「大丈夫ですか? サフィさん」
「ボエー…」
結構効いたようだ。するとリアンたちに向かってバッタの群れが飛来する。それを見たリアンは神槍カリュブトライデントに装備を変える。
「暴食!」
神槍カリュブトライデントがバッタの群れを食いつくした。それを見たアバドンは接近して覇撃を放ってくる。その瞬間、サフィは倒れている状態から体勢をずらすと噴気孔から大量の水をアバドンに向かって放った。
「星核!」
アバドンは攻撃が遅れてリアンの星核が炸裂すると爆発する。更に再びサフィは口を吹っ飛ばされたアバドンに向けるとドラゴンブレスを放つ。そしてリアンが神罰を発動して空からアバドンに神罰が降り注いだ。
更にサフィは爆氷で氷の球体をアバドンに向けて放つとアバドンはこれを棍棒で弾き飛ばすとアバドンは地面を強く踏みつけた。すると土石流が発生する。
「洪水!」
リアンも洪水で対抗して洪水と土石流が激突すると土石流が勝つ。リアンはサフィに乗ると空に逃げた。流石に相性の悪さが出たな。そしてアバドンの姿が消えている。
「地面に潜りましたね。っ!?」
ここで砂嵐が出現してサフィは逃げ出すと次の瞬間、砂化していたアバドンが目の前に現れる。砂嵐で砂化した自分を隠したのか。これは上手い。その結果、リアンとサフィに王撃が炸裂して二人は地面に落下すると流砂が使用されて、地面に吸い寄せられる。
「…」
リアンは神槍カリュブトライデントを握りながら地面に埋まっていくとアバドンは地圧支配を発動する。本来ならこれでリアンは詰みだ。地圧に潰されなくても地面に埋もれたことで呼吸が出来ず窒息死となる。
しかしリアンは地面に埋もれた場合にどうするかしっかり考えていた。
「間欠泉!」
リアンが埋まった地面から水が噴き出し、アバドンに水柱がぶつかる。間欠泉は地面から地上に噴き出す水柱だ。この水に乗れば確かに地下から地上に出る事が可能となるだろう。それにしてもあの瞬間によく思いついたものだ。
「マーメイドダイブ!」
予期せぬ反撃を喰らったアバドンは間欠泉の中を泳いで体当たりして来たリアンの突撃を受けたがこれは怯んだ程度で終わる。ここでリアンは槍を構えてアバドンは拳を握る。
「ガァアアアアア! ッ!?」
「液状化! テンペストペネトレイター!」
魔拳がリアンに炸裂した瞬間、リアンの体は水になり、爆ぜると弾けた水が再び集まりリアンになるとテンペストペネトレイターが炸裂する。そして神槍カリュブトライデントの暴食を発動させる。流石に至近距離での暴食は避けられない。するとアバドンは尻尾の針でリアンを狙う。
しかし次の瞬間、次元転移で現れたサフィに尻尾を噛みつかれてしまってリアンに尻尾が届かない。
「ギャアアアアアー!」
最後の悪足掻きで邪魔されたサフィを殴りまくるがサフィは硬く生命力があるので、アバドンは神槍カリュブトライデントに食べられて終了した。
もう一つの海域にはチェスとクリュスが向かっており、二体は敵影を捉えた瞬間から星矢を放ちまくり、クリュスの蛇たちから光線とブレスが降り注いだ結果、次々敵が消し飛ばされる。
敵の数と遊泳速度で何とかして接近戦に持ち込めるように戦いを挑んではいるが中々許して来れない。やっとデスクラーケンとデステンタクルズが接近戦が出来そうなところまで受けたがクリュスの蛇に噛みつかれてクリュスに握り潰される始末だ。
はっきり言ってレベルが違い過ぎた。今のクリュスに海で勝つには本当にクリュスの攻撃に耐えれるほどの防御力と生命力を持ちか全ての攻撃を躱せるほどの遊泳速度がないと勝てないと思う。そう思っているとこちらでも干害が使用されて、アバドンが現れると新装備を身に着けたチェスが意気揚々とアバドンに向けて走り出した。
これに対してアバドンも戦斧を構えてチェスに向かっていくと両者の斧が激突して激しいパワーとパワーのぶつかり合いとなった。最初にこの戦闘を止めたのはアバドンだった。チェスに堂々と蹴りを放って来ると目から死滅光線が放たれてチェスの顔に炸裂してしまった。
先制攻撃が決まって笑みを浮かべるアバドンだったがカウンターの態勢を取っていたチェスの覇撃がアバドンに炸裂して吹っ飛ぶとアバドンはなんとか踏ん張るとチェスは斧をくるくる回して斧をアバドンに向けるとくいを動かし、挑発する。
チェスの新装備を使いたい気持ちが全面に出ているが相手からするとムカつくだろう。アバドンが向かって来ると尻尾の針も駆使してチェスに占めて来るが対するチェスは両手の神斧カリストケラヴノスと手に装備されている神盾カリストガントレットシールドでアバドンの攻撃を防いでいる。
すると接近戦の均衡が徐々に崩れて来た。アバドンの顔や体に神斧カリストケラヴノスの斬撃が届くようになってきた。その原因はチェスの鉄壁の守りだ。鎧もそうだが神盾カリストガントレットシールドを装備したチェスの攻撃を防いでカウンターするのが本当に上手だった。
流石チェスがリクエストしただけはある。盾で防いだら、ほぼ確定でカウンターが飛んで来るからな。この状況にアバドンは下がるとグランドサザンクロスを放って、チェスが神盾カリストガントレットシールドで防ぐとアバドンは距離を詰めてミーティアエッジで両手の戦斧をラッシュして来る。
それに対してチェスが最初の二撃を下から振り上げた神斧カリストケラヴノスで弾き飛ばすと神斧カリストケラヴノスを構え直してグランアックスがアバドンに直撃して大ダメージを受けた。
流石にこの結果からアバドンは戦闘スタイルを変える。口から獄炎や目から死滅光線、両手から冥波動や黒星、核撃で攻撃してきたが神斧カリストケラヴノスと神盾カリストガントレットシールドにガードされながら飛んできた星矢に貫かれる。
流石に一方的な戦闘となったがここでアバドンが逆鱗を発動されると力の限り暴れ回って来たがその攻撃の全てをチェスはしのぎ切ってしまった。
「アァアアアアー!」
ここでアバドンは大きく下がると魔方陣を展開する。魔神魔法だ。するとチェスは神斧カリストケラヴノスの雷光を発動されて投げる。これによりアバドンは魔法発動を諦めると片腕が神斧カリストケラヴノスによって切断される。
するとここでアバドンは前に出て来た。神斧カリストケラヴノスが一本無い今がチャンスだと思ったらしい。アバドンは切断された腕を復活されて拳を握りしめる。これに対してチェスは神斧カリストケラヴノスを振るう。
その結果、斬られたアバドンは砂になるとアバドンはチェスの背後に回った。これで斧で攻撃を防ぐのは不可能だ。しかも背後では手にある盾では防御は間に合わない。
これは攻撃が決まったかと思われたが背中から水晶が放たれ、アバドンに炸裂すると爆発する。この攻撃でも今のチェスには攻撃が届かないのか。凄いな。新装備で本当に一気に強くなったぞ。
「グォオオオオオー!」
チェスはここで神鎖カリストグラビティチェーンで縛り上げるとデストロイヤースマッシュでアバドンをぶっ飛ばすと鎖で完全にぶっ飛ぶことが許されずに引き戻されるとチェスの手に二本の神斧カリストケラヴノスが揃い、構えを取るとグランアックスが直撃してアバドンは倒された。
相性もあるんだろうがここでの戦いはチェスの圧勝で終わるのだった。後はクリュスが雑魚処理をすれば防衛は成功するだろう。




