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#1500 午前の聖戦イベント、シーク街道の戦い

午前九時。ついに聖戦イベントが開始された。俺たちが担当する場所はフリーティア全土の防衛だ。しかしサタンたちも理解してか早速仕掛けて来た。俺たちのホームに二つの転移魔法陣が出現するとサキュバスとヴァンパイアが現れた。


内容はもちろん救援要請だ。サタン曰く自分に従わない国は敵国と見なすとのことらしい。独裁者らしい台詞をいうものだね。これには流石に俺から援軍を出すしかない。


「リビナ。スキアー、ハーベラスを連れて援軍に向かってくれ。セフォネは叢雲、月輝夜を連れて行ってくれ」


「第六進化したスキアーを連れて行くの? ちょっと過保護すぎない?」


「そうじゃぞ。タクト」


「俺は寧ろ三体の派遣で守れるか心配して来るくらいなんだけどな」


俺の言葉を聞いた二人はムッとする。


「それは聞き捨てならないね。ボクらもタクトの召喚獣なんだけど?」


「タクトがそこまで言うなら妾たちだけで十分じゃと証明してやるぞ」


そういうと二人は暗黒大陸に転移していった。するとイオンが言って来る。


「乗せるのが本当に上手ですよね…タクトさんは…二人の心配なんてしてない癖に」


「まぁな」


「フリーティア内に膨大な魔力を感知。デモンズゲートが開かれたと推測します。場所はトレントの森に二か所、シーク街道の南北に二か所、ラグーン海に二か所、ディープレッド荒野に二か所です。マスター」


「大盤振る舞いだな。戦力を分けるぞ」


俺が分配した戦力は以下の通りだ。


シーク街道の北:俺、イクス、黒鉄、ルーナ、ダーレー、ディアン、ストラ

シーク街道の南:ユウェル、アリナ、燎刃、優牙、ヒクス、スピカ、リオーネ、リース

トレントの森:セチア、恋火、グレイ、虎徹、コノハ、ぷよ助、狐子、千影、ルミ

トレントの森:ノワ、和狐、アラネア、ゲイル、白夜、ロコモコ、エアリー、ミール

ラグーン近海:イオン、蒼穹、夕凪

ラグーン遠海:リアン、チェス、サフィ、クリュス

ディープレッド荒野:リリー、伊雪、コーラル

ディープレッド荒野:ブラン、ファリーダ、ジーク


俺の編成を聞いたみんなは一斉に各地に散って、シーク街道を担当する俺たちも町の外に出て、陣取ると確かにデモンズゲートの出現場所と思われる暗黒の光の柱が出来ていた。すると目の前の空が黒い(もや)に包まれていく。あれがバッタの群れだな。


「昨日のあれだ!」


「タクト様! ご注意ください!」


「ま、街への侵入を許すなー!」


「どうやって防ぐんだよ!」


フリーティアの防衛部隊は昨日の攻撃で相当精神的なダメージを受けているらしい。まぁ、普通の人間がバッタの大群を相手に町への侵入を防ぐことはほぼ不可能だからこの混乱は当然のことだ。


「ディアン、ストラ。消し飛ばせ」


「「「「シャーーー!」」」」


ディアンとストラによるブレス攻撃のラッシュで次々バッタの大群が消し飛ばされていく。しかしバッタの群れは強引に城に向かって来た。そして俺たちの近くで大噴火が発生するとアバドンが現れた。


「「「「ひぃ!?」」」」


「ダーレー。任せる」


「おう。任された。覇撃!」


俺の言葉を聞いたダーレーは姿を消えると次の瞬間、アバドンを吹っ飛ばしていた。


「俺の主はお前たちの虫の相手で忙しいみたいだからな。俺が相手してやるよ。かかって来な」


こうしてダーレー対アバドンとなる中、バッタの群れはこちらに迫っていた。ここで俺とルーナの獣魔魔法が発動する。俺がラーヴァフロー、ルーナがツイスター。


「「獣魔魔法。ラーヴァツイスター!」」


シーク街道の北に出現したのは巨大な溶岩の火炎旋風。この火炎旋風にバッタの群れは次々吸い寄せられては燃え尽きて死んでいく。これが俺たちのバッタ対策。どれだけ群れを成しても所詮バッタだ。溶岩の熱と炎に耐えられるはずはないし、竜巻の風に反抗出来るはずもない。


「凄い…」


「バッタの群れが吸い寄せられては燃え尽きていく…」


「見惚れている場合か! 噴火口から敵が出て来るぞ!」


防衛部隊の隊長がいうように次々噴火口から炎の悪魔たちが現れて来たがその瞬間、イクスに撃ち抜かれて倒される。そしてダーレーとアバドンとの勝負が始まった。


「ギャアアアアア! ッ!?」


「んん! なかなかいい筋力しているじゃねーか。けど、俺たちの相手をするには筋力が足りてねーな!」


今回持っていたアバドンの大剣の打ち下ろしの攻撃をダーレーは霸王戟で受け止めて弾き飛ばした。受けた時に地面が砕けていたから攻撃の重さは間違いなくあるがダーレーには届いていないな。するとここでバランスを崩したアバドンは蠍の針がある尻尾でダーレーに攻撃を仕掛けて来た。


「衝撃吸収、怪力。おっとわりーな。あまりにも見え見えな攻撃をされたもんだからついつい砕いちまったよ」


ダーレーは向かって来る針に掌を受けると針は衝撃吸収の効果で勢いを失い、止まった針をダーレーは片手で握りしめるとそのまま握り潰して破壊してしまった。これを見たアバドンは翼を広げて空に上がりながら武器を背負うと両手に黒星を作り出そうとする。しかしダーレーは蹴りでアバドンを吹っ飛ばしていう。


「よーくわかったよ。てめぇは武人じゃねー。てめぇがそんな態度を取るなら俺もすぐに終わらせてやるよ!」


アバドンは俺やダーレーを狙っておらず明らかに街を狙っていた。狙いとしてはある意味正しいが一対一での戦いを楽しもうとしていたダーレーからするとそれは裏切り行為だ。怒ったダーレーがアバドンに襲い掛かる。


地面に着地したアバドンは向かってくるダーレーの攻撃を大剣で止めたがダーレーは身体を高速回転させてアバドンの顔に強烈な回し蹴りを喰らわせるとアバドンの体が傾いた。


「粒子分解! おらぁあああああ!」


傾いたアバドンの肩に向かって降り降ろされた霸王戟はアバドンを袈裟斬けさぎりする形となって、真っ二つにするがここで魔素化でアバドンは空で完全復活すると翼を羽ばたかせて、怪風が使用される。


「魔力切断! おらおらおらおら!」


「ギャオオオ!」


「爆風波!」


「ガァアアア!」


ダーレーは怪風を次々切断して距離を詰めるとアバドンは大剣を構えて迎え撃ってくる。これに対してダーレーは爆風波で大剣を吹き飛ばすことに成功したがアバドンは至近距離での獄炎を吐いて来た。いい攻撃だが、ダーレーに炎は通用しない。


それを感じたアバドンは斥力場を展開するが物理現象もダーレーに通用せず、溶断からのドラゴンクローを受けて、片腕が無くなる。そして追撃に出て来たダーレーに向かって失った片腕から大量の魔素をダーレーに向かって放って来た。狙いは魔素による汚染だな。


「禊! 通用しねーよ! そんな攻撃! ドラゴンダイブ! ドラゴンノヴァ!」


ダーレーは禊で魔素の汚染を吹き飛ばすとドラゴンダイブでアバドンを地面に墜落させるとそのままドラゴンノヴァでアバドンをボロボロにしたがアバドンは片腕でダーレーを掴もうとしたがダーレーに躱される。


「武装創造! おら! おら! おら! おら!」


ダーレーは作り出した槍を次々投げていくとアバドンに刺さっていった。そしてダーレーは言う。


「そいつは不死殺しが付与されている槍だ。これでてめぇはもう地獄の加護で蘇生出来ない。終わりだ。跡形もなく消し飛ばしてやるよ! 太極波動!」


太極波動が炸裂してアバドンは消滅した。しかしこのアバドンは奇襲として出現したアバドンは元々シーク街道の北に出現したアバドンとその軍勢はまだ残っている。


「「「「ギャアアアアアーーーーー!?」」」」


最も彼らはディアンとストラの攻撃を受けながら接近しないといけない。それは中々酷な話だ。降り注ぐ流星群と止まらないブレスと光線が飛んで来る戦場は彼らにとっては地獄だろうな。そんな彼らに頼もしい援軍が来たらしい。


「ゴッドオーガの軍勢か。まぁ、首都の城壁の破壊を狙うなら持って来いの人選ではあるな」


ブレスなどを巨体で壁になれるゴッドオーガの存在はかなり大きいだろうな。


「ここらでちょっと人のお店を壊してくれたお礼を返してこようかな。ルーナ、イクス。ここをちょっとの間だけ頼むな」


「はい!」


「了解しました。マスター」


俺は創星近衛を抜くとその圧倒的な力を見た防衛部隊の人たちは武器を下ろして茫然自失状態となる。次の瞬間、俺の姿が消えてようやく正気を取り戻した。それほどまでに創星近衛の力は群を抜いていると言える。


「百花繚乱!」


ゴッドオーガとアバドンの視界に桜吹雪が舞い落ちる。次の瞬間、刀を鞘に抑える音が聞こえると敵部隊は身体がばらばらとなり、その体は原子となって消滅した。


「これで残すは雑魚だけか? ルーナ、ディアン、ストラ。悪いが始末を頼む」


「はい。媚毒鱗粉! 夢幻鱗粉! 気流支配!」


ルーナが自分の鱗粉を気流支配で広範囲に広げているとそれを浴びたサタンの軍勢は魅了と幻に囚われてしまった。こうなるともうディアンとストラからの攻撃に対処する手段はない。ただ消し飛ばされて終わりとなるだろう。


「ダーレー。引くぞ。また奇襲を受けたら大変だからな」


「おう」


こうして俺たちは城壁の前に移動するのだった。一方反対側でも戦闘は勃発していた。


「竜魔法! サイクロンサラマンドラ!」


「気流支配なの!」


こちらでは炎の竜が戸愚呂を巻いて空にあげっているところをアリナが気流支配でバッタの群れを強制的に巻き込ませていた。すると俺たちと同じように近くで大噴火が発生してアバドンが現れた。リースとスピカ、そしてヒクスは街道に現れたアバドンを倒すのに向かったので、残っているメンバーでアバドンを倒すしかない。


「ギャアアアアアー! っ!?」


「ガウ!」


アバドンは城壁の破壊を狙って来たが優牙に体当たりをされて、吹っ飛ばされると優牙と戦闘になる。相手を狙っているのかこちらのアバドンの装備は棍棒で優牙の爪と激しくぶつかっていたがここでユウェルの新竜魔法が発動する。


「竜魔法! ドラゴニックウェイト!」


「ガァ!」


アバドンは魔法の効果を知らないまま優牙に飛びつかれる。そして次の瞬間、この魔法の効果を認識することになる。自分の腕が動かなくなっていたのだ。その結果、優牙に噛みつけられて、体に爪が刺さる。尻尾の針で攻撃しようと思ったが尻尾もまた動かなくなってしまった。


正確に言うなら僅かに動く事は出来ていてはいる。この時にアバドンが思ったことがこの竜魔法の効果となる。アバドンが感じたのは身体の重さだ。自分の体が信じられないほど重くなったことで動きが鈍くなっていた。これが竜魔法ドラゴニックウェイトの効果だ。


指定した敵、もしくは味方の体重をとんでもなく重くする。敵の場合はアバドンのように動きに制限がつき、味方に付与すると例えば押し潰す時にとんでもない破壊力を生み出す事になる。この魔法が竜魔法最後の魔法である所以は重さの変化がこのゲームではどういう扱いになるかということところだ。


実は重さの変化はバフにもデバフにも該当していない。ただ荷重支配で俺たちが使用しているように攻撃力の加算や減算の要素にはなっている感じだ。さて、ここで問題です。バフでもデバフでもない効果をどうやれば消せるでしょうか?俺が出せる答えとしては時間逆行を使って付与される前の時間に戻すか荷重支配で重さを元の重さに戻すしか対処方法が無い。


魔法の名前から推測するに地竜の体の重さを敵や味方に教えるための魔法って感じだが、中々にえぐい魔法だ。優牙に食べられているアバドンを見て、アリナが言う。


「あーあーなの…ユウェルお姉様に先を越されてしまったの」


「まだまだ敵はやってきますから某たちも暴れる時はいずれ来ますよ。アリナお姉様」


「それが来るのか本当に心配なの」


アリナがそういいながら正面を見るとシーク街道の南の上空ではヒクスとスピカに乗ったリースがアバドンと戦闘していた。アバドンはブレスや獄炎、腕を伸ばすなどしてヒクスとスピカに乗ったリースを相手に攻撃を当てようとしているが一切攻撃が当たらない。


ヒクスとスピカの空間転移と次元転移に全く対応出来ていない。


「ピィ!」


「白熱刃!」


ヒクスは現れると翼を燃やして溶断でアバドンの尻尾を切断するとリースはアバドンの首を狙って攻撃する。流石に首は簡単に斬らせてはくれないが消えては現れることを繰り返している二人にアバドンは振り回されっぱなしだ。


すると流石にアバドンは対応するようになった。ヒクスが現れたところでアバドンは拳を放って来た。しかしヒクスは翼を羽ばたかせると空を蹴り、見事な機動力で躱すと伸ばした腕を逆に引っ掻いてしまう。これに苛立つアバドンだが、その隙をリースは見逃さず、片腕を神剣グラムで斬り落とした。


これに苛立ったアバドンは額に新たな目を作り出すと第六眼からとんでもない光線が放たれる。これに対してリースはスピカに合図を送るとスピカは旋回して光線を躱す。それを見たアバドンはスピカとリースに接近して大剣を振るって来た。


これに対してリースはファフナーバックラーで大剣を受け流した。そしてスピカの角からガンマレイバーストが放たれる。そして怯んだアバドンにリースは神剣グラムから神波動で追撃すると真上からヒクスが作った光球まで飛んで来る。そしてリースは合図を出すと超連携を発動される。


「はぁあああああー! ッ!?」


リースは止めを狙ったが魔素化で躱される。するとリースたちの真上に現れたアバドンがデモンクラッシャーが放たれる。これにリースは反応してファフナーバックラーで受け止めるがリースたちは吹っ飛ばされてしまうとスピカは態勢を整えて地面に滑空すると普通に地面を走る。


一方空ではアバドンとヒクスが爪と大剣でぶつかり合って、お互いに電弧放電で激しくぶつかり合った。そしてお互いに至近距離からブレスをぶつけ合った。その結果、お互いにぶっ飛ぶとアバドンは接近して来る。


ヒクスは武器を持たないからそりゃあ、接近戦を挑んで来るよな。しかしヒクスを甘く見過ぎだ。ヒクスは足をアバドンに向けている状態でアバドンは横斬りの態勢を取ったが次の瞬間、電磁投射装置がアバドンの方を向くと魔槍ゲイ・ルーンがアバドンに向き、アバドンの顔面にぶっ刺さる。


「ギャアアアアアー!? オォオオオーーー!」


アバドンは痛みで絶叫するが気持ちを切り替えてヒクスに攻撃する。しかしヒクスが脱出スキルで攻撃を躱してしまう。そしてアバドンの真下からリースとスピカが上がってきている。そしてヒクスは翼を炎で燃やすとアバドンに向かって急降下する。


「英雄技! クラウ・エイン!」


「ピィ!」


二人の攻撃がアバドンを上下から、真っ二つにした。そして焼尽と星虹の追撃がアバドンに襲い掛かった。


「行きますよ! ヒクスさん! スピカさん! 超連携!」


「ピィ!」


「ヒヒーン!」


「英雄技! ゲイル・ソラス!」


ヒクスの暴旋風、スピカの浄炎、リースのゲイル・ソラスの超連携で浄炎の無数の竜巻がアバドンに襲い掛かるとアバドンは勝利の加護に耐えられずに消滅した。リースたちも強くなったものだ。これでユウェルたちのほうも残すは雑魚処理だけだ。ここの防衛は成功だな。

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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