#1494 タクト対ウロボロスドラゴン、前編
睨め合う俺たちとウロボロスドラゴンだったが最初に仕掛けたのは俺たちだった。
「無限刃! 原子分解!」
『無限化!』
「物質化!」
『超変形!』
俺たちの攻撃を無限化でウロボロスドラゴンは躱そうとした。これに対して物質化を俺たちは使って斬り裂こうとしたが俺たちの攻撃は躱される。上手いな。物質化は触れないと発動しない。そこでウロボロスドラゴンは無限化した自分の体を超変形で操作して斬撃を綺麗に躱した。そして攻撃を躱されたことで今度は俺たちがピンチとなる。
『ドラゴンクロー! 何!?』
ウロボロスドラゴンのドラゴンクローが来たが俺たちはこれを受け止めてみせた。それがウロボロスドラゴンからするとショックだったらしい。恐らく今までで自分の攻撃を真っ向から受け取られたことなんてないんだろうな。
「おら!」
『く!?』
「無限属性を待っていてもステータスまで無限にはならない。少なくとも筋力では俺たちのほうが上みたいだな?」
『調子づくな! 人間風情が!』
ここから俺たちとウロボロスドラゴンとの激しい戦闘が始まる。爪と刃が激しくぶつかりあい、お互いの尻尾が激突する中、ウロボロスドラゴンが先に仕掛けて来た。
『竜技! ウロボロスバイト!』
俺たちがウロボロスドラゴンの体を斬ろうとした瞬間、ウロボロスドラゴンの体から暗黒の蛇が現れて俺たちを噛みつこうとした。その瞬間、俺たちは身体が消滅する未来を見える。この瞬間、逃げる判断をするとウロボロスドラゴンの体から次々その蛇が現れて追跡してきた。しかし数は多いがスピードはない。かなり複雑に動いて俺たちを追い込むように動かして来るが俺たちは未来を見て隙間を綺麗に抜けて躱しきって距離が取れた。
「ドラゴンブレス!」
俺たちのドラゴンブレスを放つと暗黒の蛇が集まり消し飛ぶがドラゴンブレスも消えてしまう。虚無壁と同じように使えるのか。しかし虚無壁がそうであるように攻撃を防ぐと消えるらしい。
『神雨!』
『氷柱!』
『焼尽!』
『流星群!』
『怪風なの!』
俺たちはウロボロスドラゴンから距離を取りつつ、手数が多い攻撃を使いながらウロボロスドラゴンの動きを見る。俺たちの攻撃を浴びた蛇たちはこちらの予想通りに消えてくれたがウロボロスドラゴンは残りの全ての攻撃をノーガードで受けて来た。まるでそんな攻撃は通じないと誇示している感じだ。
『ちょっと火力を上げて行こうか』
『了解です! 火山弾!』
『氷山!』
『彗星!』
「真空刃! 無限乱刃!」
俺たちは火力が高い攻撃も使い始めてつつ、ウロボロスドラゴンを探っていく。すると一つ気が付くところがあった。俺たちが魔力を使ったスキルは蛇たちで防がれてしまうが無限乱刃で発生した斬撃は無効化されずに斬ってしまった。ただし切れても消滅せずにその場に残って斬った箇所がくっついて元に戻る感じた。
無限乱刃で発生する斬撃は魔力を使った属性攻撃ではない。物理攻撃の斬撃判定だ。つまり虚無壁やウロボロスバイトで無効化出来るのは属性を持つ攻撃のみであることが判明した。ただし直接触れると消滅の力で武器は耐久値を失うし、直接触ると死ぬことは変わらない。
『捉えたぞ』
「無限乱刃!」
『衝撃放射なの!』
俺たちはここでウロボロスバイトに囲まれてしまったが無限乱刃でウロボロスバイトを斬り裂くと衝撃放射で斬ったウロボロスバイトを吹っ飛ばして見せた。衝撃放射には魔力を使うが発生する衝撃波は物理攻撃判定だ。やはり創造の力と物理攻撃がウロボロスドラゴン攻略の鍵になると確信する。
更に俺たちはここで一度仕掛ける。
『武装創造! リリー! タク!』
『うん! 神剣解放! タクト!』
「おらぁ!」
『無限化!』
俺たちは刀からユウェルが想像した日本の聖剣を作り出し、俺たちはそれを手に取ると神剣解放は発動して二刀流の神剣解放を放った。これに対してウロボロスドラゴンは無限化で躱すと俺たちを狙って来る。
『蜃気楼!』
ウロボロスドラゴンは俺たちを噛み砕こうとしたが蜃気楼で俺たちは躱した。その結果、俺たちはウロボロスドラゴンの上を取ることに成功する。
『格納! 永劫光輝! 爛漫!』
『天涯両断!』
俺たちは聖剣を捨てると永劫光輝と爛漫を取り出してリリーが天涯両断を発動してウロボロスドラゴンの顔を狙って天涯両断を発動する。
『無限刃! 死滅光線! 神魔毒ブレス! 冥撃! 追尾光線!』
ウロボロスドラゴンは両手に無限刃を展開して天涯両断を受け止める。そして目から死滅光線が放たれて俺たちは回避を選択すると更に神魔毒ブレスと冥撃、追尾光線が俺たちに襲い掛かった。これに対して俺たちは攻撃を躱しながら武器を元に戻して、執拗に追尾してくる無数の光線を刀で斬り裂いて破壊する。
俺たちのこの動きの間にウロボロスドラゴンは俺たちの上を取った。
『死雨!』
黒雨のような雨が翼から放たれるがこれも俺たちは未来を見て、触れると消滅する未来を見る。
『…虚無壁!』
『ドラゴンダイブ!』
俺たちが虚無壁を使ったところでウロボロスドラゴンが今度は仕掛けて来た。相手が突撃して来るならこちらはカウンターを狙いに行く。
『格納!』
ユウェルが格納スキルを使って俺のアイテムから宝石を空間にばら撒く。
『物質化!』
『流星乱舞!』
『無限乱刃なの!』
『ウロボロスバイト! ドラゴンテイル!』
『残像!』
俺たちはウロボロスドラゴンのドラゴンダイブを受け流して流星乱舞でウロボロスドラゴンを斬りまくるとウロボロスドラゴンの体から再びウロボロスバイトが出てきて、それも斬り裂きながら対処していくと最後にウロボロスドラゴンの尻尾が俺たちに襲い掛かる。その攻撃を俺たちは残像で外させる。
『宝石解放だぞ!』
そしてウロボロスドラゴンの周囲に念動力で漂っていた宝石たちが一斉に爆発した。
『は! そんな小細工が俺様に通用すると思っているのか? ッ!』
宝石解放による閃光と爆発で俺たちを見失っていたウロボロスドラゴンが俺たちが構えを取っていることにここで気が付いた。
『原子分解!』
『…無限刃!』
『荷重支配! 重力支配! 怪力!』
『光閃!』
「森羅万象!」
俺たちから宇宙が広がりとんでもない速度で俺たちは斬撃を放った。
『怪力! ドラゴンクロー!』
しかしこの攻撃にウロボロスドラゴンは反応してドラゴンクローをぶつけて来た。そしてお互いの攻撃は拮抗してここはお互いに弾かれる結果となった。
『仕掛けが浅かったか?』
『それもそうだと思いますがそれより今の森羅万象に反応してドラゴンクローをぶつけて来たウロボロスドラゴンが異常だと思います』
『同感なの。分かってみてもアリナでも今の攻撃は見える気がしないの』
燎刃とアリナがそういうなら今のはウロボロスドラゴンを褒めるべきだろうな。
『ちゃんと俺様と戦う気があって安心したぜ。どうした? もっと本気で来いよ。時間をかければかける程、お前たちはどんどん不利になっていくぞ?』
「何?」
ウロボロスドラゴンが言うことを証明するようにここでアポカリプスビーストと戦っているみんなから緊急通信が来る。
『タクト! アポカリプスビーストが動き出したわ!』
『主! アポカリプスビーストの狙いはエデンの創造神です! エデンの創造神が倒されてしまうと天使たちは加護を失って、地上でも魔素の増加、モンスターたちの凶暴化、神職たちの弱体化など多大が出るらしいので、阻止しないと!』
『それだけじゃないですよ! どんどん強いモンスターが増えて来て、一部を地上に送り出しました! 早く止めないと世界中にモンスターが大量発生してとんでもないことになってしまいます!』
アポカリプスビーストが動き出したことでタイムリミットは始まったらしい。
『やる気になったか? 因みに俺様もこんなことが出来るぜ? 使役! 空間転移!』
ウロボロスドラゴンの体から蛇が次々現れて、落下していくと空間転移で消えてしまった。そしてウロボロスドラゴンは言う。
『創造神は大変だよな? 信仰のために馬鹿な人間を創造しないといけないんだからよ。俺様の別名を知っているな? 人間? 俺様は誘惑の蛇! 人間に裏切られた神と人間が人間に裏切られた姿を見ることが俺様の生き甲斐なのさ!』
ウロボロスドラゴンがそういうと地上で最悪の事態が発生する。
「ひぃいいい!? い、嫌だ! 死にたくない! なんで僕がこんな目に会わないといけないんだ!」
『それはお前に力が無いからだ』
とあるアドバンたちに襲われている町にいる少年の背後に空間転移で現れたウロボロスドラゴンの蛇が少年に巻き付いた。
「え? た、確かに僕に力があれば戦えるのに」
『俺様が力をくれてやるよ。戦え…戦え。お前は誰よりも強い』
「凄い力…あは! あははははは! 僕は最強の人間だ!」
「どうしたんだ! 君! 早く逃げなさい!」
「お前、五月蠅いな。誰に口を聞いているんだよ」
少年は少年を守るために戦っている騎士を無限刃で刺してしまった。
「え? …な、なんで…」
「小僧! 何をしている!」
ここで一緒に戦っていた騎士が一部始終を見ておりやって来る。
「お前も五月蠅いなぁ。最強の僕がすることに一々口を出すなよ。弱い奴はみんな僕に従っていればいいんだよ」
少年の性格が力を手に入れたことで完全に変わってしまった。もちろんこれはウロボロスドラゴンが持っている精神誘導の効果だ。
「どうした!?」
「民間人の少年に仲間が殺された! 気を付けろ! 様子が変だ」
「子供に何をビビッているんだよ。今はそれよりもアドバンの対処が先」
「冥波動!」
「「「「「うわぁあああああ!?」」」」」
騎士たちがとんでもない攻撃でぶっ飛ばされる。こんな事件が次々世界中で発生して国やプレイヤーたちに混乱が生じる。そりゃあ、そうだろう。アドバンたちの侵攻を止めないといけないのに守っている国民や一緒に戦っている仲間から突然裏切られたら一溜まりもない。何より無限の力を通常の騎士たちで止める事は不可能だ。
『くっくっく。今頃地上はどうなっているかな?』
「地上がどれだけ大変なことになっているかは知るかよ。要はお前とアポカリプスビーストを速く倒せばいいってだけだろ?」
『お前たちのような雑魚にそれが出来るのか?』
「出来るさ。そのために俺たちはドラゴニックマウンテンを制覇して、今ここに立っている!」
俺たちの体からとんでもない創造と無限、全属性の力が放出される。
「お前にも味わらせてやるよ! 創星龍神の力をな!」
『あぁ…そうだ。それでいい。なれよ! ドラゴンの姿に! 最強のドラゴンが誰か決めようぜ!』
『『『『「竜化!」』』』』
俺たちが竜化するとエデンに十二枚の翼を持つ創星龍神が降臨した。いよいよエデンの上空で最強のドラゴン二匹よる大喧嘩が始まろうとしていた。




