#1493 エデンでの聖戦
みんなも大変な状況の中だが、俺たちの状況もやばいことになっている。
『無ブレス!』
最初に動いたのはウロボロスドラゴンだった。狙いは当然のように俺だ。俺たちは一斉に躱すとウロボロスドラゴンが俺たちに向かって飛んで来る。それに対してミカエルたちが動く。
「「「「はぁあああああ! 物質化!」」」」
ミカエルたちの武器がウロボロスドラゴンの鱗を傷付けた。やはりミカエルたちも無限化の対抗策を知っていたようだ。そりゃあ、一度戦った経験があるならどう戦えばいいかは分かっているよな。これで追撃スキルも発動する。
『ふん』
「「「「きゃあああああ!?」」」」
ウロボロスドラゴンは下らなそうに一言言うと尻尾でミカエルたちをぶっ飛ばしてしまう。そしてウロボロスドラゴンは俺のところまで飛んで来る。
『ミカエル様、どうやらこいつの狙いは言ったように俺みたいだ。予定通りアポカリプスビーストの相手をお願いします』
『わかりました』
俺がミカエルさんたちに通信しているとウロボロスドラゴンが言う。
『お前たち天使は後回しだ。随分と好きなように俺様の力を使ってくれたようだな? 人間』
「お前が自分の力をサタンや世界中にばら撒いた結果だろ? そのせいで人間の手に自分の力が渡って自分の力を使われてムカつかれてもな。俺に言わせれば筋が通っていないんだよ」
俺の言葉を聞いたウロボロスドラゴンが目を見開くとドラゴンブレスを使って来た。しかしそんな攻撃は俺たちには当たらない。
『創星龍神と契約して随分調子づいているようだな? お前たちに俺様が押してやるよ。圧倒的な力の差をな!』
「やってみろよ。言っておくが俺たちはお前より強いぞ」
俺がそういうとリリーたちが集合してイクスたちが俺たちから放たれ、アポカリプスビーストとの対決に向かった。
「「「「「マリッジバースト!」」」」」
俺たちを中心に宇宙の光の柱が発生すると最強の竜騎士モードの俺たちが降臨する。全身の鎧は宇宙の色に包まれており、頭から黄金の角があり、背中に展開される翼は翼角は宇宙の色を放っている金属製で肝心の翼部分は七色の光から出来ている光の翼となっている。
更に尻尾の先は太陽を示す黄金のリングと七色の輝きを放っている剣があった。そして胸にはリリーたちを示す六つの属性を示している宝石が装飾されていた。そして俺は両腰にある創星近衛と旭光近衛を抜く。
「これが今の俺たちの全力だ。この力で俺たちはお前を倒して見せる!」
『は! やってみろよ!』
こうして俺たちとウロボロスドラゴンの対決が始まろうとしている中、アポカリプスビーストの動き出す。今のところアポカリプスビーストは叫んで終わっているがその姿はまず大きさは全長はアポカリプスドラゴンより一回り大きく、体の大きさも圧倒的にアポカリプスビーストのほうが大きかった。
そして黙示録の獣を象徴する七つの首が分かった。左から狼、狐、虎、オスのライオン、黒豹、熊、チーターとなっていた。彼らの頭には伝説の通りアポカリプスドラゴンから与えられた王冠を被っていた。
首については強い肉食動物を集めた感じには見えるが狐が結構微妙なところだけどこれはこのゲームにおける狐の強さが反映されていそうだね。そんなアポカリプスビーストだが、身体は赤で熊の毛にサイの皮膚をイメージされる体だった。
尻尾は首と同じく七つあり、赤い蛇だが蛇の種類がそれぞれ違っている。首同様に左からインドコブラ、カーペットバイパー、ブラックマンバ、キングコブラ、タイパン、アナコンダ、クサリヘビだ。これは伝説とは異なっていたはずだ。伝説では尻尾が一尾だったはずだが強さを増すためにゲームオリジナル要素を入れたと思われる。そして黙示録の獣を象徴する三つの六の数字は首の下の胴体にきざまれていた。
「「「「スローンジャッジメントソード!」」」」
「「「「ケルビムジャッジメントバースト!」」」」
スローンたちが光の巨剣を作り出すとアポカリプスビーストに突き刺し、ケルビムたちの翼から七色の光が放たれ、アポカリプスビーストに炸裂すると爆発する。更にセラフィムたちの一斉魔法が襲い掛かる。多種多様な爆発に包まれるアポカリプスビーストは大したダメージを与えることが出来なかった。
「凄い防御力…」
「この巨体からみても生命力は物凄くありそうどす」
「あら? 弱音? どれだけ言ってもこいつを倒すしか道は無いのよ?」
「違います! これは冷静な分析をしているんです!」
恋火もファリーダに言い返すように言ったのは凄い成長だと思うが反応がどうしても子供っぽいんだよな。ここでイクスが警告を発する。
「敵の体に動きあり。皆さん、警戒を」
イクスの警告を聞いたみんなは武器を構え臨戦態勢となるとアポカリプスビーストの体がボコボコ動くとそこからゴリラの顔が現れる。
「「「「は?」」」」
天使たちまで意味不明だと思っているとゴリラの顔はどうやらキングコングだったようでアポカリプスビーストの体から元気に飛び出して来た。
「ウホー!」
キングコングは元気に叫ぶ中、恋火たちは嫌な予感に襲われるとそれが現実となる。アポカリプスビーストの体中にボコボコが発生すると次々動物の顔が現れて動物の姿をしているモンスターたちがアポカリプスビーストの体から次々飛び出して来ると天使たちに襲い掛かった。
当然天使たちは応戦するがなんと天使たちが次々ぶっ飛ばされて天使たちが装備している武器や防具が破壊されてしまった。その結果を見たみんなは理解する。
「こいつら普通のモンスターじゃないのじゃ!」
「天使たちがこんなに簡単にぶっ飛ばされて、装備まで破壊されているってことはこいつらもしかして」
「間違いないわね。アポカリプスビーストの力を持っているわよ。流石に全部とは思いたくはないけど」
「ッ! 来ます! みんな!」
恋火が警告するとモンスターの一団が恋火たちのところに向かって来るとみんながブレスで木端微塵するとここで異変が発生する。ブレスが中途半端で命中して首が無くなったモンスターの体が赤い粘土になって崩れ落ちると再びモンスターの体となって、蘇生した。それは木端微塵になったモンスターたちも同じで赤い靄が発生するとそこからモンスターたちが次々蘇生する。
「蘇生!?」
「それなら!」
「持つのじゃ! これは蘇生ではない! 生物創造なのじゃ! 不死殺しを使っても倒せぬ!」
自分が生物創造を使えるからこそセフォネはアポカリプスビーストの力を正確に見抜いた。そしてセフォネが言ったように生物創造で作り出されたモンスターは蘇生扱いではない。倒された後に同じ存在を作り出されると蘇生したように見えるだけで実際は新しいモンスターを作り出しているだけだ。なので生物創造は不死殺しでは止められない。
「ちょっと待ってよ!? じゃあ、こいつらどう倒せばいい訳!?」
「妾が止める! みなは本体を狙うんじゃ! 生物創造!」
セフォネはそういうと恋火たちがアポカリプスビーストの攻撃を開始した。
「雪月花! 凍らない!? それに半減の力も発動しない!? これは状態異常無効です!」
「イフリータダンス! はぁああああ! 冗談じゃないわよ…まるでダメージが通っている感じがしないわ。ッ!?」
「ピィ!」
「あぁ…もう! うざったいわね!」
ファリーダが攻撃を仕掛けるとアポカリプスビーストの体からジズが現れてファリーダに向かって突撃したがファリーダは嘴を止めており、蹴り飛ばして破壊する。
「生物創造で生み出されたやつはこいつの全能力を持っているわけじゃないことは確定ね。こんなあっさり倒せるはずがないもの」
「同感です」
「イクスならこいつをどう倒すのかしら?」
「スキルを封じる武器の使用を進めます。現状では生命力の高さと防御力の高さ、再生能力の高さから倒す事は不可能な状況です。これを倒すには状態異常は必要不可欠だと断言出来ます」
「同感ね。全火力をぶつけても倒せる気がしないものね。となると理想はグレイプニルか。グレイプニルはユウェルが持っているのよね」
ファリーダが言ったようにグレイプニルは俺たちが現在持っているので、ファリーダたちは使えない。こうなるとアポカリプスビーストに勝負を仕掛けるタイミングは俺たちとウロボロスドラゴンとの対決後となり、その間の時間稼ぎとしてアポカリプスビーストが生み出し続けるモンスターたちの相手をすることになるのだった。




