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#1486 ゼウスの試練

俺は休憩を済ましてからゲームに再度ログインする。するとここでリースから刻印の確認をお願いされた。確認することは良い事だね。


「うん。破魔がついていない弓矢には破魔が付与されているし、破魔が付いている弓矢には爆心や猛爆、氷爆が付与されているからこれで大丈夫だよ」


「良かったです。じゃあ、頑張って来ます!」


「あぁ~…ちょっと待ってくれ。リース。先に成長だけしような」


「あ、はい。そういえば忘れてました」


そんなわけでまずハーベラスと夕凪、リースの成長を実行する。


『ハーベラスの成長が完了しました。灰燼、餓狼、恐怖の魔眼、星虹、焼尽、爆心、猛爆、厄災、道連れ、星核を取得しました』

『ハーベラスの守護結界スキルが遮断結界スキルに進化しました』

『ハーベラスの刑罰スキルが冥撃スキルに進化しました』

『ハーベラスは最後の成長を終えました。以後はレベルアップのみとなります』

『夕凪の成長が完了しました。暴食、大地壁、天鎧、天障壁、気力爆発、気力吸収、自然球、土石流、地割れ、物理無効を取得しました』

『夕凪の水圧弾スキルが鉄砲水スキルに進化しました』

『夕凪の地圧操作スキルが地圧支配スキルに進化しました』

『リースの成長が完了しました。破魔、魂探知、回収、巨木壁、地核、光球、自然波動、英雄波動を取得しました』

『リースの天障壁スキルが神障壁スキルに進化しました』

『リースの天鎧スキルが神鎧スキルに進化しました』

『リースの樹海操作スキルが樹海支配スキルに進化しました』


次に和狐の新しい契約する式神についてだ。詳しそうな白蔵主も呼び出して一緒に考えて貰うことにした。


「基本的には和狐を守れる護衛役を選べばいいと思うんだが、悩みどころだな」


「候補になって来るのは誰やろか?」


「強い妖怪で言うならぬらりひょん、山本五郎左衛門、酒呑童子、隠神刑部狸、九尾と言ったところか。お主を守るという意味ならぬらりひょんが適任だとは思うが」


「ぬらりひょんの強さについては聞いているよ。でも、見つけるのがかなり大変なんだろう? 桜花の土地のどこにいるか分からないそうだが?」


「ぬらりひょんだからな。神出鬼没があやつの売りよ」


ぬらりひょんは幻術使いの妖怪でその力は必中スキルを持ってしても攻撃が当たらないレベルの幻術の使いらしい。恐らく桜花だけでなく、このゲーム全体から見てトップクラスの幻術使いであることは間違いない。


ただ伝説のポケモ〇みたいに桜花の土地にランダムで出現するらしく、契約したい陰陽師たちを振り回しているそうだ。契約出来たら、大きいが現実的ではない。


「今すぐ契約出来る強い妖怪で候補となると天満天神、烏魔天狗、九尾、八岐大蛟、酒呑童子、茨木童子、玉藻前、がしゃどくろ、滝夜叉姫…なんだ。いっぱいいるではないか」


「天満天神と烏魔天狗は却下でお願いします」


「む? ダメなのか?」


「色々ありましたので」


「九尾はんも契約するのは抵抗あります」


天満天神は契約拒否しているし、烏魔天狗は爺ちゃんだからな。和狐からしても九尾と契約するのは流石に抵抗があるらしい。


「玉藻前もありっちゃありだけど、この中だと八岐大蛟かがしゃどくろが足りない要素ではある感じかな?」


「その二体なら攻撃の八岐大蛟、守りのがしゃどくろと言った感じだな」


「じゃあ、先に取るのはがしゃどくろかな?」


「決まりどすな」


そんなわけで和狐はがしゃどくろを呼び出して契約するとインフォが来る。


『和狐ががしゃどくろと式神の契約の結びました。式神【がしゃどくろ】を取得しました』


「これからよろしくお願いいたします。がしゃどくろはん」


和狐がそう話しかけると骸骨の目がにっこりの目に変化する。骸骨の目だと不気味だが、急にアニメチックになると愛嬌があるように見えて不思議だな。


これでやるべきことはやった。そんなわけゼウスの試練に向こうとしよう。


そんなわけでやって来たのはアテナの神殿。そこにアテナが待っていた。


「いらっしゃい。ゼウスの試練に挑むってことでいいのかな?」


「はい」


「じゃあ、裏道に案内するね。道中試練があるから気を付けてね」


流石にアテナが一緒に来る流れにはならないか。ちゃんと神召喚を使用しろってことだね。


それじゃあ、ゼウスに挑むメンバーを選ぼう。選んだのはリリー、イクス、ファリーダ、ヒクス、スピカを選んだ。レベル上げを意識しつつ、手抜きが出来ないとなるとこのメンバーを選ぶことになった。


というわけでゼウスの試練を始めよう。俺たちはアテナの神殿から出るとオリンポス山に向かっていくとその間も隕石が降って来る。それを一生懸命リリーがミョルニルで破壊していく。


「でやー! おりゃー! とりゃー!」


最初は楽しそうに破壊を楽しんでいたリリーだが、山を登っている途中で流石にきつくなってきた。


「ぜぇ…ぜぇ…なんでリリーだけやっているの! みんな手伝ってよ!」


「リリーが楽しそうに隕石を破壊していたからでしょ」


「そんなことないから! 手伝って~!」


そんなわけで手伝うことになったわけだが、山に入ると雷まで次々降って来た。いよいよゼウスの試練って感じになって来たね。


「電磁支配!」


俺は雷を次々受けてスサノオの加護で自分を強化する。そんなわけで雷は俺が処理することになり、会話をしながら山登りをしているとアリエス・ネペレーと遭遇した。


これにリリーが反応したが俺は飛び出そうとしたリリーを止めるとアリエス・ネペレーは逃げてしまう。するとリリーは不満そうに俺を見て来たがちゃんと止めた理由がある。


「アリエス・ネペレーならいっぱい倒したし、後から倒せるだろ? 今は先を急ごう」


「わかった!」


リリーは理解して元気に歩き出す中、俺は逃げたアリエス・ネペレーの方向を見る。するとファリーダは聞いて来た。


「何か気になるのかしら?」


「あぁ…何か誘われている気がしてな。イクス、何かわかるか?」


「逃げ込んだ雲の中はわたしのレーダーが正常に昨日していません。恐らく雷雲のせいだと思いますが」


「なるほどね…じゃあ、やっぱり無視で正解っぽいな」


わざわざ索敵スキルが効かないところに逃げ込むのがかなり怪しい。それにアリエス・ネペレーと出会ったならぶっちゃけ即倒しに行くほど、経験値と素材が美味しいモンスターだ。逆に言うと餌に使うには滅茶苦茶いいモンスターだとも言える。


するとちょくちょくアリエス・ネペレーと遭遇して、攻撃までされたので、反撃するとすぐに逃げ出し、また現れることを繰り返して来た。これはうざい。


「どうしますか? マスター?」


「俺たちは先に勧めているんだ。追い返し続けよう。それだけで俺たちの勝ちだ」


俺たちがアリエス・ネペレーを追い返しながら歩き続けているとようやく山頂が見えて来ると巨大な石の門が見えて来た。どうやらあそこがゴールらしい。俺たちが辿り着くと扉が自動的に開いた。どうやらこの扉で試練に挑む資格があるなしを判断しているっぽいな。


そして扉が開いた先には玉座に座っているゼウスの姿があった。パンドラが復活した時に見たけど、今回は手に雷の形をした巨大な棒に筋肉ムキムキの上半身に赤いマントを装備しているという戦闘ガチモードのゼウスがいた。識別してみる。


全知全能神ゼウスLv98

ボスモンスター 討伐対象 アクティブ


ゼウスでこのレベルならギリシャ神話の最強の神はカオスで決定かな?その次がガイア、ウラヌスと続く形だな。その次にゼウスとクロノスが続く形と見た。


「よくぞ儂らの試練を乗り越えここまで辿り着いたものだな。テューポーンを倒し儂の可愛い娘と契約した英雄よ」


やっぱりこのゲームのゼウスはアテナが好きでたまらない子煩悩お爺ちゃんで正解だな。儂の可愛い娘のところから口調が強くなったぞ。これで俺はゼウスに好かれてはいないことは確定したかな。


「テューポーンを倒せたのは俺たちだけの力ではないんですけどね」


「わかっておる。それでも星座の試練を乗り越えて来たことにかわりはあるまい? それにテューポーンの封印石をお主が持っていることは知っておるぞ」


ゼウスも俺たちと戦う日が来ることを予期していた感じだな。まぁ、全知全能の神なら知っていて当然ではあるんだけどさ。


「そうですか…では、来い。怪物王の魔法封印杖!」


俺が怪物王の魔法封印杖を取り出すとゼウスは玉座から立ち上がった。こうしてみるとかなり大きいな。三メートルぐらいはあるだろうか?


「最後に確認しておくぞ? 本当に儂と戦うと言うことでいいんだな?」


「はい。報酬は神石ではなくあなたが持っている神棒ケラウノスをください」


「よかろう」


ここでインフォが来る。


特殊クエスト『ゼウスの試練』:難易度SSSSS

報酬:ゼウスの持ち物

全知全能神ゼウスと戦い、勝利せよ。


内容はガルダと同じにはなってしまうよな。どっちの神が強いかは正直謎。ガルダはインドラには勝てるけど、これはガルダがインドラより強くなるという願いが込められて生まれた存在だからでゼウスに対してガルダの強さが発揮されるわけじゃない。


それでも雷に対してガルダが強いことは確定しているからゼウスも苦戦しそうな感じはするけど、正直よくわからない所だな。とにかく油断せずに戦うとしよう。


「では、始めるとするか」


「はい!」


俺は返事をすると早速神召喚に入った。当然それを見て、やすやすとさせてくれるほど甘い相手じゃない。


「怪力! 荷重支配! 超電磁! 光速激突! ぬぅえい!」


いきなり俺に向かって神棒ケラウノスを投げて来た。これを見たリリーが反応する。


「ミョルニル! んぎぎぎぎぎ~! きゃ!?」


ミョルニルとケラウノスが激突して、とんでもない雷が発生する中、リリーは押されて行き、吹っ飛ばされるが同時にケラウノスも弾かれる。しかしそれを見越してゼウスも既に空へ飛び上がっていた。


「帰還! 重力支配! ぬ!?」


「デウスエネルギーキャノン。狙い撃ちます」


「ふん! 全反射! ぬん!」


イクスがデウスエネルギーキャノンを撃つとゼウスはマントでデウスエネルギーキャノンを受け止めると逆に弾いて来た。そしてケラウノスも投げられる。


「イクス! 自分の攻撃は頼んだわよ! 武器はあたしに任せなさい!」


「了解です。リフレクター!」


「神戦斧イフリープアックス! はぁあああああ!」


イクスがリフレクターで自分の攻撃をまたゼウスに弾き返し、ファリーダが投げられたケラウノスを受け止めに動いた。激しい雷と炎のぶつかり合いが発生するとリリーと同様の結果となってしまう。


リリーとファリーダのパワーを持ってしてもこの結果か。姿から想像はしていたけど、ゼウスはかなりファイタータイプみたいだな。


ゼウスはデウスエネルギーキャノンを躱すとここでヒクスとスピカが左右からゼウスに襲い掛かる。


「次元震! 次元震!」


両手から次元震を発生されて、二匹を吹っ飛ばしてしまった。しかしヒクスとスピカもただでぶっ飛ばされるということにはならず、意地でヒクスは溶ブレス。スピカは超集束からのガンマ線を使用してガンマレイバーストをゼウスに向けて放った。


これに対してゼウスはマントで全身を覆うことでガードした。あのマント、相当レベルが高いな。ここで俺の準備が整った。


「神召喚! 来い! アテナ!」


「ほいほーい! ボク、登場! そして神威解放!」


アテナが神威解放を使用するとメティスが現れた。


「メティス…」


「久しぶりだな。ゼウス。それにヘラも元気そうで安心したぞ」


メティスがそういうとゼウスが座っていた玉座の後ろからヘラが姿を見せた。


「よくもまぁ、そんなことをわたくしに言えたものね? ゼウスの元妻のメティスさん」


「妾はお前より礼節があるから当然のことだ。可哀想な現役妻よ」


あぁ…胃がキリキリする。このゲームで昼ドラのようなことはやめて欲しい。するとゼウスが怒る。


「お前たち! やめぬか! 試練の最中だぞ!」


「「あなたは黙っていなさい! ゼウス!」」


「…はい。すみません」


ゼウス、よえー。全知全能の神でも妻と元妻との間には入れないのか。こういう時、男に出来ることは関わらないことだと教えられている気がする。いや、かっこいい人だったら、お前たちが黙れとか言い返して丸く治めるんだろうけど、俺には出来そうにない。


「ふん…。まぁ、いいわ。ゼウスの言う通り、わたしくはゼウスの試練とは関係ないもの。あなたもわたしくに手出しできないでしょう?」


「そうだな。お前をボコボコに出来ないのは残念でしょうがないが、今日の標的はゼウスだ。だからお前は見逃してやる」


「わたしくもあなたを無茶苦茶に出来なくて残念でしょうがないわ」


そういうとヘラはいなくなった。なんなんだよ。この女バトル。絶対にヘラの試練だけは受けたくなくなったぞ。元々嫌だったんだけどね。


「ふん。邪魔者がいなくなってようやくすっきりしたな…さて、ゼウス? お前は妾とアテナに何をしたか覚えているな?」


「も、もちろんだ。いずれこの時が来ることも分かっておった」


「覚悟は出来ているということだな? なら始めるとするか。お前の大罪を今こそ清算して貰うぞ! ゼウス!」


こうしてゼウスとメティスの元夫婦のバトルが始まろうとしていた。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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