#1477 ルシファー戦での報酬
戦いを終えた俺たちは外に出てみんなと合流すると、みんな疲れ切っていた。余裕だと思っていた外の戦いだったがデーモンロードたちに魔軍を発動されて、延々と悪魔たちと戦闘をしていたらしい。改めてステータスを確認してみたがみんなのスキルの上がり方や奇跡スキルが使われていることからやっぱり並みの難易度では無かったことを知ることになった。
というわけで俺たちは激戦を乗り越えて、サタンへの道も開けたことから他の領地にいった攻略組とルシファーの城に集合して祝勝会をする流れとなった。それまでに時間があるので、ステータスの操作とみんなの成長を実行してみた。
『ファリーダの成長が完了しました。恐怖の魔眼、未来予知、魅了の魔眼、星気、蜃気楼、地割れ、冥ブレス、病気吸収、星核、自爆、起死回生、妨害無効、環境無効を取得しました』
『ファリーダの多連撃スキルが無限連撃スキルに進化しました』
『ファリーダの多乱刃スキルが無限乱刃スキルに進化しました』
『ユウェルが気力装甲、爆弾石、自然波動、斥力場、地核、自然球、雷無効を取得しました』
『ユウェルの引力操作が引力支配に進化しました』
『ユウェルの斥力操作が斥力支配に進化しました』
『ユウェルの電磁操作が電磁支配に進化しました』
『ユウェルは最後の成長を終えました。以後はレベルアップのみとなります』
『アリナが怪風、爆風波、光分身、雷波動、蒼天雷、黒雷、真空、星核、天変地異を取得しました』
『アリナの復活が強化復活に進化しました』
『アリナは最後の成長を終えました。以後はレベルアップのみとなります』
『燎刃が気力爆発、怪力、気力装甲、星虹、地割れ、衝撃放射、自爆、天変地異を取得しました』
『燎刃の熱波が太陽風に進化しました』
『燎刃の復活が強化復活に進化しました』
『燎刃は最後の成長を終えました。以後はレベルアップのみとなります』
『虎徹の成長が完了しました。強欲門、気力爆発、後光、爆風波、不死殺し、太極波動、耐性無効、加護無効を取得しました』
『虎徹の多連撃スキルが無限連撃スキルに進化しました』
『虎徹の多乱刃スキルが無限乱刃スキルに進化しました』
『虎徹の太刀【終始一貫】を取得しました』
『虎徹の多刀流【三十日月】を取得しました』
『虎徹は最後の成長を終えました。以後はレベルアップのみとなります』
『ディアンの成長が完了しました。暴食、神鎧、斥力支配、引力支配、光吸収、毒吸収、水吸収、気力吸収、天変地異を取得しました』
『ディアンの炎ブレススキルが溶ブレススキルに進化しました』
『ディアンの星渦スキルが銀河スキルに進化しました』
『ディアンは最後の成長を終えました。以後はレベルアップのみとなります』
『ストラの成長が完了しました。火山雷、蒼天雷、神鎧、怪風、荷電球、地核、天変地異を取得しました』
『ストラの噴火スキルが大噴火スキルに進化しました』
『ストラの炎熱操作スキルが炎熱支配スキルに進化しました』
『ストラの大地操作スキルが大地支配スキルに進化しました』
『ストラの熱波スキルが太陽風スキルに進化しました』
『ストラは最後の成長を終えました。以後はレベルアップのみとなります』
『ジークの成長が完了しました。蜃気楼、気力吸収、魔素吸収、地核、星核、破壊無効を取得しました』
『ジークの光圧操作スキルが光圧支配スキルに進化しました』
『ジークの荷重操作スキルが荷重支配スキルに進化しました』
『ジークの天鎖スキルが神鎖スキルに進化しました』
『夕凪の成長が完了しました。石化雷、神雷、彗星、地核、陽光、無効耐性を取得しました』
『夕凪の堅固スキルが堅城スキルに進化しました』
『夕凪の水圧操作スキルが水圧支配スキルに進化しました』
『夕凪の樹海操作スキルが樹海支配スキルに進化しました』
『リースの成長が完了しました。反射鏡、格納、帰還、荷重支配、大地操作、樹海操作、爆風波を取得しました』
『リースの飛翔スキルが高飛翔スキルに進化しました』
『リースの天雨スキルが神雨スキルに進化しました』
俺のステータスポイントはもちろん俊敏性に振り、残りのスキルポイントは692ptとなった。
ここで続々と転移でみんながやって来るが祝勝会の準備にはまだ時間がある。すると集まって来たみんながルシファーの城の中にある部屋に隠されていた宝箱の回収してきたみたいだ。他の領地にあった報酬と一緒に祝勝会前に議論することなった。数がかなり多いので、注目の奴を確認していこう。
ベリアルグリモワール:レア度10 魔導書 品質S
重さ:10 耐久値:なし 魔力:300
効果:無詠唱、複合詠唱、土属性効果アップ(究)、大地壁、戦闘高揚、肉体活性、堕落、魅了吸収、魅了強化、石波動、砂嵐、石化雷、大地支配、魔神の加護
魅了の状態異常になると逆に強くなると言うベリアル特有の能力を有している魔導書。土属性の魔導書で基本的には守りに特化したサポート寄りの魔導書となっている。
ルシファーグリモワール:レア度10 魔導書 品質S+
重さ:10 耐久値:なし 魔力:1000
効果:無詠唱、複合詠唱、全属性効果アップ(究)、飛行速度アップ(究)、傲慢門、時間停止、全波動、冥波動、日輪、夜天、堕落、黒雷、死滅光線、氷雷、浄化、光吸収、死風、氷柱、氷旋風、氷牢、氷獄、堕天使軍、黒星、冥撃、冥府鎖、神鎖、魔神域、耐性無効、原初の加護、ルシファーの加護、魔神の加護
使用条件:称号『傲慢の克服者』
全生物の傲慢を内包した魔導書。魔王の魔導書でありながら光属性を有し、光属性に対して強い全属性と混沌の力を内包した魔導書で神に対して非常に強力な力を発揮する。また冥界よりルシファーの配下の堕天使の軍勢を呼び出す能力がある。
魔槍フォールンロンギヌス:レア度10 槍 品質S+
重さ:150 耐久値:10000 攻撃力:10000
効果:神殺し、魔神殺し、天使殺し、冥気、帰還、万物貫通、透過、灰燼、威圧、光速激突、神速、超加速、雷光、雷光刃、粒子分解、電子分解、虚無壁、後光、黒雨、神雨、侵食、魔素汚染、黒雷、魔霧、神波動、無波動、月光、光圧支配、荷重支配、重力支配、次元震、吸血、封殺、冥府鎖、冥撃、夜天、奇跡、魔素解放、伝説解放、神威解放、天変地異、光吸収、魔素吸収、蘇生無効、復活無効、領域破壊、破壊無効、耐性無効、加護破壊、魔神の加護
神を殺すことに特化した、堕天した神殺しの神槍。全知全能の神ですら貫けば殺すことが可能で堕天したことでより神に対してより強くなり、悪魔たちには弱くなっている。世界を破壊しうる最強の魔槍。
ルシフェルの羽:レア度10 素材 品質S+
ルシファーの天使時代の虹色の羽。天使の羽の中で最強の羽で全属性を有している。この羽を持つ者はあらゆる不幸から守られ、黎明の時を迎えることが出来るという伝説が残っている程の幻の素材。
俺がルシファーから手に入れた物の中にはパンデモニウムの鍵とウロボロス結晶がある。これでパンデモニウムの鍵の鍵はアスタロト、ベルゼブブに続いて三つ目。これで全部の鍵が揃ったことになった。
報酬の内容的にはまずベリアルグリモワールはなんていうかベリアルらしい魔導書だな。サポート特化というのは意外だったがところどころにベリアルの趣味が見え隠れしている気がする。これは倒したアーレイが持つことになった。
当人はこれを貰って微妙な顔をしていた。そりゃあ、自分から魅了の状態異常になったり、肉体活性の効果を発動されるためにダメージを受けに行ったりしないといけない所を見るとかなり変態の魔導書な気がするよな。
「肉体活性とかじゃなくて怪力スキルとかでよかったんだろ! これ!」
アーレイの言っていることは確かにそうだが、普通に筋力を上げるだけだとベリアルじゃないって解釈なんだろうな。まぁ、強い魔導書ではあるからアーレイなら使いこなせるだろうさ。
この他に城の中にいた堕天使たちから羽や武器が落ちて、これはそれぞれ討伐に参加した人たちが貰う事になった。
ルシファーグリモワールもルシファーらしい魔導書だな。光属性と闇属性に加えて氷属性もあり、かなり攻撃的な魔導書だ。
フォールンロンギヌスは本来のロンギヌスの性能が見え隠れしている槍となっている。能力からみても確かに神に対して強くなり、悪魔たちには弱くなっている感じだな。
最後のルシフェルの羽の羽は魔導書の羽ペンかアクセサリーの素材だな。時間から考えるとアクセサリーが確実だと思うがルシフェルの力を魔導書全てに付与出来る事を考えるとかなりでかいがやっぱりアクセサリーかな。
この他にはルシファーの城の中から聖遺物シリーズや宝石、黄金、今回の戦闘で使われていた武器などが手に入った。議論の結果、俺が貰えた報酬はルシファーグリモワール、フォールンロンギヌス、ルシフェルの羽、ウロボロス結晶となった。ルシファーと対決した者として当然の権利らしい。
パンデモニウムの攻略は当然全員でやるので、俺の物になるはずがない。そもそも三つあってこそのアイテムだからね。ただ今回の戦闘で俺のパンデモニウムの攻略参加はほぼ決定しただろう。
ここで少し時間が出来たので、俺はこっそりアロマを呼んでフォールンロンギヌスをアロマの天使ちゃんに託すことにした。これにはアロマも驚いて断って来たが俺には俺の選んだ理由がある。
「アロマの堕天使ちゃんを導てくれたのがルシファーだったんだろ?」
「はい」
「それならこの槍を持つべきだ。堕天使ちゃんの心の中にルシファーの姿があるならね」
「何かよくわかりませんがタクトさんにはタクトさんの考えがあるんですね?」
アロマの問いに俺が頷くとアロマも納得して受け取ってくれた。最強レベルの槍を渡されたことで責任は重くのしかかるだろうけど、二人、いやアロマの召喚獣たちなら乗り越えられるだろう。
そして報酬の分配が終わり、祝勝会の準備を終えた俺たちはみんなで乾杯して祝勝会が始まった。最初はシルフィと一緒に楽しんでいたがそこでシルフィからみんなの奮闘ぶりを教えて貰えた。
みんな積極的に前線に赴いては暴れていたみたいだけど、ルシファーの軍勢は簡単に下がらせてくれるほど甘い相手じゃなかったみたいだ。突出すれば退路を塞いで味方の救援を防いで潰して来たし、切り札の時間切れをしっかり狙って退路を断ってきたらしい。
その上、戦闘が終わったと思っていた外の戦いは実は最後まで続いていたことを教えられた。続いた原因は残存兵力の中にメフィストフェレスがいたこと。こいつが悪魔召喚でデーモンロードを大量に呼び出し、デーモンロードたちが魔軍スキルを発動されて、戦場が一気に悪化したらしい。
俺の召喚獣たちが切り札を使い終わったタイミングでの反転攻勢で、シルフィたちの召喚獣たちも切り札を発動して応戦したらしいが、逃げ回るメフィストフェレスを仕留めることが結局出来ず、シルフィたちの切り札が無くなると再び悪魔召喚と魔軍のコンボで襲われたそうだ。
どれだけ倒しても無限に沸く悪魔の軍勢にこちらの軍の心が折れそうな時に特に頑張っていたのが優牙と黒鉄だったらしい。自分たちが敵軍の切り崩し役をやりながらも味方のピンチには身体を張って守っていた。その結果がみんなの蘇生スキル発動に関わっているんだな。
「とても心強かったのですが、その一方でとても痛々しいと言いますか…」
味方からすると指揮はあがるだろうけど、召喚獣がわが身を犠牲にするような戦い方はシルフィが望んでいる召喚獣の戦いとはかけ離れているんだろう。シルフィは優しいからね。
みんなもシルフィがやめるように言えばちゃんと言う事を聞くとは思うけど、シルフィはそれを言えなかった。死んだら帰ってこない兵士と死んでも召喚石から再び召喚される召喚獣。どちらが重いかは明白だ。王族だったら、尚更自軍の兵士を大切にしなければならない。しかし召喚獣は家族だ。家族が身体を張って傷付いて行く姿は見ていて苦しいだろうな。シルフィの様子からそんな理想と現実の葛藤が感じられた。
「俺が背負っているようにみんなもみんななりに背負って戦っていたのかな? だとするとあまりいい傾向じゃないからみんなを労いつつ話してみるよ」
「是非そうしてあげてください」
人間と召喚獣が共に協力して戦える戦闘が出来るように頑張っていこう。そして気になったのは悪魔側の動きだ。ルシファーが負けた瞬間に一斉に引いたらしいだな。いつもなら残党として少し残ることがあるんだけど、今回はそういう動きはなかった。まるで次の戦いのために戦力を温存したように見えてしまってもしょうがいないだろう。
そして次にアーレイとミランダ、サラ姫様から感謝の言葉を受け取った。そこで俺はどうしても聞いてみたかったことを聞く。
「どうだった? リリーたちの力は?」
「まじでやばかった。お前がずっとやって来た戦闘を味わえてなんというか気持ちが熱くなったぜ」
「実際に二人仲良く暴れていたものね」
「し、仕方ないだろ! ミランダ! 姫騎士として最前線で指揮を取りながら向かって来る敵を薙ぎ倒していくのが私の理想だったんだ!」
まぁ、わざわざ騎士になって、ちゃんと毎日戦闘訓練をしているわけだからサラ姫様の理想の姫騎士はそういうタイプだとは思っていた。それが今回出来たのは彼女からするといい経験だったはずだ。しかしここでシルフィとアンリ姫様がサラ姫様に釘を刺した。
今回取った戦術はシルフィの召喚獣を使ってサラ姫様に同じことが出来ることを意味している。それをさせないために釘を刺したのだ。サラ姫様は不満そうな顔をしていると二人から説教されることになった。まぁ、無双状態のサラ姫様たちについて行かないいけないガルーさんたちは大変だからな。今回は相手が相手なだけに特例中に特例が許可された形だ。
それでもシルフィより自分のほうが戦闘が上手いと引き下がらないサラ姫様は凄いな。これはもう姉妹戦争勃発だ。関わるのはやめよう。
みんなで逃げるとここでミランダにも同じ質問をしてみた。
「あたしも出来るだけスキルを使って暴れさせて貰ったけど、やっぱり一人で全スキルを回すのは無理だったわね」
「あぁ…それは俺も思った。スキルが多すぎると逆に使えなくなるのな」
「やっぱりそうなるか…全スキルの使用もそうだけど、スキルの操作しながら戦闘をするのはきついよな」
「えぇ…エンゲージバーストやマリッジバーストのシステムの理由がよくわかったわ」
本来なら俺が戦闘、リリーたちがスキルの使用、スキルの操作という形で俺たちは役割分担をしている。それが一人の人間で行うことが出来るのか疑問だったけど、やっぱり無理だった。
ミランダはマルチタスクが出来るタイプだからそつなくこなせる可能性を感じていたけど、やはり無理だよな。リリーたちの能力の高さに感心しているとここでアリナの新しいスキルである時間逆行が話題に上がった。
時間逆行は巻き戻る時間を設定して発動されるらしいのだが、戦闘中に時間を入力することも難しいし、時間も計算して巻き戻りたい時間に合わせるのはかなり難しいことが判明した。しかもこの効果はフィールド全体に発生するので、一歩間違えると利敵行為になってしまうことを教えて貰った。
そりゃあ、何も知らない味方がいきなり時間が戻されると困惑するわな。最悪倒した敵が復活することにもなる訳だし、一対一の時にしか使えないと考えたほうが良さそうだ。一応敵に殺された味方を時間を戻すことで蘇生されることもできるわけだから使い方次第なんだろうけど、みんな混乱するだろうから使わないほうが無難という結論になった。
そんな話をしているとここで俺は壁に一人で佇んでいるウリエルの姿を見つけたので、みんなと離れてご飯戦争をしているリリーたちの中からブランを呼び、シルフィにリリーたちのことを任せるとウリエルの所に向かった。
そこでルシファーの最後の言葉をウリエルに伝えるとウリエルが涙を流した。
「そうですか…ルシファーがそんなことを言ってくれましたか。ふふ。本当に優しい天使なんですから」
「天使時代のルシファーの話を聞いてもいいですか?」
「もちろんですよ。あなたには聞く権利があります。しかし長くなってしまいますよ?」
「構いませんよ。ルシファーが好きな気持ちはウリエルにも負けないつもりです」
「言いましたね? いいでしょう! 私とルシファーがどれだけ仲良かったか語ってあげます! まず彼女は私がまだ力がない時にいつも助けてくれてました。そこから私はルシファーを姉のように慕うようになり、いつも行動を共にしていました。一緒にご飯を食べたり、添い寝なんて当たり前。人間の言葉で言うならてぇてぇという奴です」
妙に人間の言葉に詳しいな。俺たちはこうしてこの夜はウリエルのルシファーへの思いを気がするまで聞くことになった。そして城に帰るとご立腹のシルフィの姿があった。
「随分ウリエルさんと仲がよかったですね? タクト」
「妬いてくれているの?」
「妬いてなんていません! でも、ウリエルさん以上に甘えさせてくれないと納得は出来ません」
それは完全に妬いている状況だよ。シルフィ。しかしそれを指摘するのも野暮だ。
「了解」
こうして俺たちはベッドの中で暫くルシファーの話をしつつ、眠りに落ちるのだった。
ここはサタン領パンデモニウム。そこでサタンはルキフグスから報告を受ける。
「ルシファー様、ベリアル、アガリアレプト。人間に敗北しました。これで人間はここに攻め込むことが可能になりましたね」
「…そうか。では、最後の宴の準備に取り掛かるとしようか。ルキフグス」
「は! 全軍の指揮はお任せを」
「頼むぞ。私はアポカリプスビーストとウロボロスドラゴンの解放の準備を進める。全軍に伝えよ! 最後の宴が始まるとな!」
それを聞いていた魔将たちと上級悪魔たちの雄叫びがパンデモニウムに響き渡った。いよいよ聖戦イベントもクライマックスを迎えるために動き出すのだった。




