表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
創星龍神とルシファー大戦
1621/1718

#1448 創星龍神ジェネシスドラゴン戦、前編

俺が最初に選択した武器は神剣エスカトンリープリングと神剣天羽々斬だ。そして周囲に風騎士竜の盾、疾風竜人族の盾、ヒーリングドラゴンシールドを展開するといきなり武器の力を全解放する。ジェネシスドラゴンに手加減無用だ。最初から全力を出さないと死ぬのは間違いなくこちらになる。


『いくぞ! 全波動!』


七色の波動がジェネシスドラゴンの胸から放たれた。俺たちは回避して攻撃しようとしたが俺たちの周囲に空間歪曲が発生する。すると空間歪曲から全波動が飛んできた。外した攻撃を空間歪曲で飛ばして来たな。その攻撃を回避するが外れた全波動が再び別の空間歪曲に吸い込まれて、別の空間歪曲から全波動が放たれる。


「時空切断! 多乱刃!」


俺たちは時空切断の斬撃を飛ばして空間歪曲を破壊する。


『放射熱線!』


「く…魔力切断!」


ジェネシスドラゴンの目から放射熱線が放たれ、俺たちはこれを受け止めて、斬り裂いたが技の威力が違いすぎる。普通に受けただけで押されてしまったぞ。


『流星群!』


ジェネシスドラゴンの周囲に無数の隕石が出現すると俺たちに向かって降って来る。これも隕石の大きさが段違いにでかいがジェネシスドラゴンが俺たちに隕石を飛ばして来たということは攻撃の射線は通っている。


「神技! 雷神蒼嵐波!」


雷神蒼嵐波が放たれると俺たちに向かって来ていた隕石を破壊してジェネシスドラゴンに向かっていく。虚無壁のような防御スキルでガードするかそれでも躱すかどうする?


『無限化』


雷神蒼嵐波がジェネシスドラゴンの体に直撃して貫通したが貫通して出来た穴が一瞬で元に戻る。ジェネシスドラゴンにダメージはない。身体を無限にして攻撃を回避されたか。でもこれで同じスキルはつかえないはずだ。


「神技! 天空雷覇斬!」


ジェネシスドラゴンに天空雷覇斬が迫る。次元を斬り裂くほどの竜殺しの斬撃だ。これはどうする。


『無限化』


ジェネシスドラゴンを真っ二つしたがすぐに体はくっついて元の体になる。当然ダメージは通っていない。


「嘘だろ…」


『そんな…体を変化されるスキルは一回しか使えないはずです!』


『侮るな。我は生まれ持っての無限。無限の存在に制限など存在すると思うか?』


そう言われると確かに制限なんてあるはず無いよなと思えて来る。ラーとの違いはウロボロスドラゴンの力を使っていたから無限属性を得ていたにすぎない。だから無限属性の力の一部しか使えなかったって事だろう。


そう考えると生まれながらにして無限の存在と戦う事になったのは今回が初めてということになるのか。つまりこれでウロボロスドラゴンも制限なく体を無限に変化させて来るということになる。


『え? これってどうやって勝てばいいの? タクト?』


『物質化を付与するか封印や呪いでスキルを封じるしかないな。ただ』


『普通の封印や呪いが通じるとは思えないの』


『だよな』


物質化は現状防ぐ手段はない。ただ物質化の発動条件は触れる事だ。この強さの底が見えないジェネシスドラゴンを相手に接近して、触れないと攻撃が通らない現状は相当な無茶だが、手がない訳じゃない。


『…にぃ』


『俺の考えは伝わったな。これが一番安全で確実だ。俺たちの力、見せてやろう!』


『『『『『『おぉー!』』』』』』


俺たちは一気に距離を詰めようと動くと時間が止まる。しかしこれはクロノスクロックで無効化だ。次の瞬間、無数の属性の光線が俺たちに向かって来た。これを回避しながら命中する攻撃は弾いていたり、盾でガードする。


『真空刃』


ジェネシスドラゴンが羽を羽ばたいて恐らく刃が放たれたはずだが、多乱刃みたいに斬撃が見えない。俺が咄嗟に武器をクロスさせて防御態勢を取ったが次の瞬間、俺たちは二つの斬撃に斬られてしまう。音も斬撃も見えない風の刃と言ったところか。


しかも透過や防御無効で武器と防具を抜けて攻撃を当てて来た。リリーたちが装甲スキルを使ってくれたからダメージは最小限に抑えることは出来たけど、それで体に深い斬撃を受けてしまう程の鋭い攻撃だった。


『真空刃』


音も姿もない斬撃の対処法を考える。


『イオン! 水だ!』


『はい! 大海壁!』


水の壁を作ると斬撃が水を斬り裂いた。これでどんな斬撃か見えた。俺は攻撃を躱すと次々真空刃が飛んで来る。これを大海壁と金属壁でガードしたがこれは俺たちが視界を自ら閉ざしているのと同じ行為だ。それには当然危険が伴う。


『龍神の咆哮!』


「ギャオオオオオ!」


ジェネシスドラゴンが雄叫びを挙げるとジェネシスドラゴンの口から七色のドラゴンが俺たちに向かって来る。


「神技! エスカトン・フローガ!」


エスカトンリープリングから放たれたエスカトン・フローガとぶつかると競り合い、押し負けてしまうと俺たちにそのまま直撃して超爆発した。


「く…いくぞ! みんな!」


『『『『『『おぉー!』』』』』』


龍神の咆哮の超爆発で発生した爆煙から無数の俺たちが飛び出す。みんながそれぞれ分身スキルを使ったのだ。


『くだらん。星渦、暗黒渦、渦潮』


俺たちは当然発生した渦に巻き込まれてしまう。攻撃を受けたことで分身が一気に減る。


「雷神熱閃!」


『怪風』


「くぅ…!?」


俺たちは渦潮を斬り裂いて、雷神熱閃で一気に距離を詰めたが怪風の斬撃に襲われて、技をキャンセルされてしまった。


『核撃。光速激突』


ジェネシスドラゴンは核撃を作り出すと手で掴んで光速で俺たちにぶつけようとしてきた。かなり強引な攻撃方法だけど、回避を封じられるから当てやすくはあるよな。


『ノワ!』


『…影召喚! 身代わり!』


俺たちは核撃の大爆発に包まれる。


『なるほど。よく考えられている。天変地異』


「「「「わぁあああああ!?」」」」


ジェネシスドラゴンは俺たちの作戦を理解して自分を中心に天変地異を発動されると自分を包み込む程の巨大竜巻が発生するとノワが召喚した小さい俺たちがこれに巻き込まれる。俺たちの作戦はチビ俺たちがジェネシスドラゴンに触れる事で無限化などを物質化で封じる作戦だった。


しかしそれが瞬時にバレてしまい、接近を封じられた。だが、これで終わる俺たちじゃない。


『…魔素解放!』


『物質化! 行けるぞ! タク! 格納!』


俺たちに魔素の手が増えて、俺たちの手と増えた手に龍王の武器たちが握られる。そしてリリーたちが一斉に龍王の力を解放するとそれぞれの武器から龍王たちが現れる。それを見たジェネシスドラゴンは俺たちが何かを仕掛けてくることは理解したがまだ俺たちの手には気付いていなかった。


『自爆!』


『っ!?』


天変地異に巻き込まれているチビ俺たちが閃光を放つと大爆発した。これによって発生した爆風で巨大竜巻が吹き込んだ。


『…影竜!』


「シャー!」


『甘い。我に触れる事は不可能だ。っ!?』


『…物質化!』


影竜がジェネシスドラゴンの影から襲い掛かったが尻尾でワンパンされてしまう。だが、これで十分だ。影竜に隠れていたチビ俺たちがジェネシスドラゴンに触れた。


『『『『『「いっけぇえええええ! 五龍王(ごりゅうおう)! 大融撃(だいゆうげき)!」』』』』』


『虚無壁! 時空断層! 黄金障壁! 神障壁! 斥力場! 重力場! 金剛装甲! 竜鱗装甲!』


五匹の龍王がジェネシスドラゴンに突撃していく。虚無壁は物質化で無の壁を破壊し、時空断層にぶつかると次々時空の壁を破壊し、突破すると続く黄金障壁と神障壁も破壊して、斥力場が物理無効で突破する。


そして遂にジェネシスドラゴンに五匹の龍王の攻撃が届くと竜巻と炎、岩、水、光の嵐にジェネシスドラゴンは包まれる。お互いの攻撃がぶつかり合うことで赤雷がはっせいするほどの攻撃が遂に決まった。


『衝撃放射』


その攻撃がジェネシスドラゴンが放つ衝撃波で一瞬にして消し飛ばされてしまった。


『龍王の力が我に通じると思っていたのか? ましてや闇が抜けていることなど恐るるに足りん。最も、無いが故に召喚した者を細かく操作出来たと言えるか』


ジェネシスドラゴンが言うようにノワの龍王の武器はまだ完成していないので、火力不足はあった。しかしその代わりにノワがジェネシスドラゴンに触れるための作戦に全神経を注げたことでジェネシスドラゴンに攻撃を初めて当てることが出来て、一応ダメージも通った。


五龍王大融撃は俺たちが放つ必殺技の中でも火力だけならトップクラスの大技だったはずだ。それを一瞬で吹き飛ばされたことはショックだけど、これで一応ジェネシスドラゴンに俺たちでも勝てることは証明出来た。


俺たちは自分たちの武器を仕舞い、増えた腕も証明されると覚悟を決める。


『来るか。我が子よ』


『『『『『『「竜化!」』』』』』』


俺たちの竜化が発動するとジェネシスドラゴンの空間に創星龍が降臨する。ここからが本番だ。いよいよ最強の三属性を使うことができるドラゴン同士の対決が始まろうとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ