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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
創星龍神とルシファー大戦
1614/1718

#1441 光のエルフの王

俺たちはリョースエルフの王がいるお城にやって来たとリョースエルフの兵士たちに止められる。さっきの所では俺たちの強さにビビッて通らせて貰えたんだけどな。エルフとなると流石に無理か。


「止まれ! 下界のエルフ!」


「ここは我ら天上のエルフの王がいる場所! お前などが足を踏み入れていい場所ではない!」


「そうですか。ならあなたたちの王様をここに連れて来てください。私もこの世界の法に準じて進化させてくれたら、帰りますよ」


「貴様! 我らの王に命令するつもりか!」


リョースエルフたちが戦闘態勢になる。それを見たセチアが皮肉を言う。


「それだけやる気があるのにスルトとの戦いに参加しなかった理由が本当にわかりませんね。自分たちより強い敵に戦いを挑むのがそんなに怖いですか?」


セチアが言うようにユグドラシルの最大の危機であり、彼らにとっても故郷を失う可能性が最も高い戦いにアルーヴヘイムの戦力は参加しなかったんだよね。唯一参加したと言えるのはフレイだけだ。そこを付かれたリョースエルフたちは反論する。


「怖い? 馬鹿を言うな。お前たち下界の存在と一緒に戦うなど我々のプライドが許さないというだけの話だ」


「それにお前は自分の力で勝ったつもりのようだが、所詮神にくっついていただけだろう? それで勝ち誇っている神経が理解出来ないな」


「そんな嫌らしい戦いに誇り高い我々が参加しないのは当然だろう」


恐らくフレイが戦いへの参加を命じたはずなんだけど、こういうことを言われて拒否されたんだろう。彼の神としての苦労を察するよ。彼らを参加させることが出来なかったことを色々他の神たちに言われただろうしな。


そしてこいつらは完全に俺たちとスルトとの戦いを見ていないことが判明した。しかもどんな戦いだったか話され聞いていないみたいだ。まぁ、話を聞かせたところでその話を信じるような種族ではもう無くなっているから本当にどうしようもない状態になっていると言える。


そんな彼らにセチアが容赦がない一言を言う。


「誇り高い? 引き込まっているだけじゃないですか、それを自慢してくる神経が理解出来ませんね」


はい。致命傷です。事実ほど心に突き刺さる言葉はない。流石にこの発言には彼らも顔を真っ赤にする。


「き、貴様! 今、なんと言った!」


「我らが引きこもりだと! ふざけるな!」


「こいつら全員捉えろ! 全身死刑だ!」


「そんなことが出来ますか?」


ここはセチアに任せよう。俺や他のみんなが出るまでもない。リョースエルフたちが光速激突でセチアに襲い掛かって来る。するとセチアを貫いたが幻となって消える。


「夢幻スキルか! 周辺警戒!」


「寄生木」


「「「「が!?」」」」


セチアがいた場所はセチアが作り出した幻影の真下だ。これで幻術に引っ掛かったリョースエルフは周囲を警戒したせいで幻影があった場所に背を向けてしまった。その結果、仲良く全員首に仲良く寄生木をくらい体が木になっていく。


「こ、この! 樹海支配!」


「無駄ですよ。樹海支配」


リョースエルフたちは樹海支配で寄生木を制しようとしたがセチアも樹海支配を発動されてそれを許さない。


「ば、馬鹿な!? なぜ下界のエルフに我々が負ける!?」


「しかもこいつはエンシェントエルフだぞ!? エルフの劣化種に負けるなどあり得ない! いや、あり得てはいけない!」


「あり得てはいけないですか…私はそう思いませんね。毎日努力している生き物が強くなる。怠けた生き物は弱くなる。それが当然のことだと私は思いますよ」


種族では勝てないが完全にセチアはスキルのレベル差で勝った形だな。後は戦闘経験の差が酷すぎた。周辺警戒する彼らの動きは基本に準じているがその動きをするだろうと読み切って奇襲を成功されたセチアが一枚上手だったな。


「き、貴様!」


「反逆罪だ! 捉えろ!」


「あなたたちにそれが出来ますか? 今ここで星座魔法ゾディアックを発動されてもいいんですよ?」


「「「「ゾディアックだと!?」」」」


流石に知識としてゾディアックは知っているらしい。そしてこの反応は使えないな。まぁ、光より星の属性のほうが上だからな。さっきもそうだったがエリュシオンと契約出来たことは本当に大きかったな。


セチアは実際に魔方陣を展開して威嚇するとリョースエルフたちは俺たちから一斉に距離を取った。逃げれない魔法なんだけどな。まぁ、これでお城の中に入れる。


俺たちがお城の中に入ると白く光る髪を持ち、頭に黄金の花冠を装備している玉座に座っているリョースエルフがいた。


「ん? なんだ? お前たちは?」


王様なのだが、人間の王様と違ってそこまで豪勢な格好はしていない。この辺りは自然を愛するエルフの性質が反映されている感じだな。


俺としては事前情報と違っているので、驚いた。みんなが玉座で出会っていたのは女王と聞いている。この女王はイヴリーフがお菓子を自慢していた女王だ。性格がかなり悪いと聞いていたので、覚悟を決めていたんだけどな。


「お前は人間!? それに下界のエルフだと!? 衛兵はどうした!? 何をしている!」


「何をしているってこいつらを通したに決まってるじゃん。それぐらい見て分かれ。無能」


容赦がない王様だな。しかし言っている事は事実なんだよな。とにかく俺たちは足を進めると外野から罵詈雑言の嵐が聞こえて来たが俺たちはガン無視して玉座に進んでいく。


「貴様ら! これ以上、進むと容赦せんぞ!」


「なぁ? 周りの奴らを黙らせてくんね?」


「は! 皆の者! 我らが王、ガンドアールヴ様もご命令だ。静粛にせよ!」


ガンドアールヴの名は神話でアルーヴヘイムの最後の王の名前として登場している。本来ならラグナロクでユグドラシルは終わっているはずなので、王の名前にガンドアールヴが使われるのは納得が行く。


しかしお城に仕えているリョースエルフたちは止まらない。するとガンドアールヴが立ち上がった。


「王の命令を聞けない者は即刻アルーヴヘイムから追放だということはお前ら、理解しているよな?」


「「「「ッ!?」」」」


その瞬間、お城が静寂に包まれると俺たちは玉座の下までただり着いた。


「無礼をお許しください。我々はアルーヴヘイムの法に従い、進化させて貰うためにここに来ました」


「お前は少しは礼節を持っているようだな。流石オーディンと下界のエルフの女王のお気に入りなだけはある」


バレているな。まぁ、やりとりはしていたみたいだから俺たちのことを知っていても不思議はないな。


「下界のエルフの女王のお気に入り!? 王よ! それならばなおの事、リョースエルフにするわけにはいきませんぞ!」


「はぁ…お前ね。もうちょっと考えてから喋れよ。するわけにはいかないって言うけどさ。どうするつもりなんだよ。こいつらはもうここに辿り着けてるじゃん。フレイが定めたルールをお前は破るつもりか? それは神への反逆だぞ」


「い、いえ…そういうことを言いたいわけでは…」


「お前はさっきそう言ったんだよ。はぁ…もういい。お前はもう黙ってろ。王の命令だ」


ガンドアールヴは部下に相当恵まれていないな。苦労がにじみ出ている。心の底から同情したい。


「お前たちの目的は進化だったな。ならさっさと済ませよう」


「お、お待ちください! 王よ! 女王が許可するとは思いません! あのエルフは召喚獣です。進化した後、下界で生きていくことになる。それではリョースエルフの誇りが汚れます!」


「あいつの許可なんてどーでもいいんだよ。大切なのはフレイが定めた法のほうだろうが。それにリョースエルフの誇りとか言っているけどさ。今までどれだけのリョースエルフがアルーヴヘイムから追放されて下界に落ちていると思っているんだよ。誇りなんて今更無いだろ」


この王様、凄いな。言葉使いは王らしくないが言っている事は凄くまともなことを言っている。これがアルーヴヘイムの最後の王様か。この様子だとフレイの命令を拒否したのは女王だろうな。


「分かったならどけ。さっさと済ませるぞ。あいつがやって来ると面倒臭い」


あ、女王は今、いないだけみたいだ。つまり俺たちはラッキーなタイミングに当たっただけみたいだな。そんなわけでセチアの進化が始まった。


『セチアがエンシェントエルフからエンシェントリョースエルフに進化しました』

『セチアが星気、英気、神速、瞬転、神速、光速激突、超集束、ガンマ線、光圧支配、日光、拡散光線、残像、日輪、蘇生、強化復活を取得しました』

『セチアが精霊技【リョーストーレンシャル】を取得しました』


セチアの髪が光輝くように変化した。それを見てガンドアールヴの側近が忌々しげに言う。


「髪の毛が我らと一緒にならないとは…汚れたエルフめ」


それってセチアのことを言いましたか?俺がキレそうになっているとガンドアールヴが言う。


「あぁ~…要件が済んだのならさっさとこの世界から出て行け。これ以上の面倒ごとはごめんだ」


顔から申し訳なさが伺えた。それでもそれを口にすることが許されないのが彼の環境なのだろう。ここは彼に免じて行かなかったことにするか。


「わかりました。それでは失礼します」


「おっと…ちょっと待て。進化させてやったんだからお前が作ったお菓子を置いていけ」


「随分と図々(ずうずう)ーーん!?」


「わかりました」


俺には理解出来てしまった。恐らくこれからの流れは部下から俺たちの話を女王が聞くことになる。そうなると進化させてくれたガンドアールヴが女王から責められることになるだろう。ここでお菓子があると女王がどんな反応を示すかがポイントとなる。


どうなるかは分からないが俺はガンドアールヴのことは結構気に入ったので、彼の味方をするという意味で自分が持っている自信作のケーキを複数渡して、ホームに帰るのだった。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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