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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
創星龍神とルシファー大戦
1606/1718

#1433 死闘邪竜神クロウ・クルワッハ

俺たちは山頂に到着すると天空からかつて感じた以上の圧倒的な殺気と威圧感を空から感じて上を見ると空に黄金の輝きが集まり、俺たちがよく知る巨大な二足歩行の黄金のドラゴンがドラゴニックマウンテンに光輪した。識別する。


死闘邪竜神クロウ・クルワッハLv93

ボスモンスター 討伐対象 アクティブ 


ケツァルコアトルをあっさり超えて来たな。そして俺たちはクロウ・クルワッハの放つ殺気と威圧の重圧に必死に耐えているとクロウ・クルワッハが一言言ってくる。


『言葉は不要。ただ一つだけ聞く。我と戦うか?』


俺が答えを返そうとする前にノワが前に出て答えを返す。


「…戦う。そしてノワたちはあなた様に勝つ」


『良かろう。ぬん!』


クロウ・クルワッハから膨大な神気と竜気、冥気、魔素が発生すると爪を構える。


『我は戦いを重んじる。故に準備が出来るまで手出しせぬ』


言葉は本当に少ないがここでしっかり本気を出さないと一瞬で殺されてしまう感じをビシビシ感じる。俺とノワ、セフォネは再びマリッジバーストを発動されると最初から竜化を使用した。


降臨したのはワインレッドの鱗を持ち、爪と牙まで全てがワインレッドに統一されているドラゴンだった。そして月輝夜は神剣イガリマを取り出すと神剣解放を使い、レージングルを腕に巻き付けた状態で準備すると魔素解放も使用して腕を増やした。


優牙と叢雲は切り札を使ってしまっているので、魔素解放だけして戦闘態勢を取るとクロウ・クルワッハが俺たちのドラゴンを見て、感想を言う。


『それが人間とドラゴン、他種族の絆が生み出す新たなドラゴンか…面白い。そして感謝する。これなら我も本気で楽しめそうだ。では、ゆくぞ』


クロウ・クルワッハの言葉からは強者と戦える喜びと共に圧倒的強者故の孤独を感じた。そしてゆくぞと言った瞬間、クロウ・クルワッハの姿が消える。俺たちは警戒するが狙いはなんと月輝夜だった。


『ドラゴンクロー!』


「グゥオオオ! グオ!? ッ!?」


クロウ・クルワッハのドラゴンクローに神剣イガリマでぶつかったがここでクロウ・クルワッハはドラゴンクローを解除して、神剣イガリマを掴むと強引に神剣イガリマをどかす。


その際に月輝夜はクロウ・クルワッハの目が光ったのを確認すると視線を逸らした。恐らくは即死の魔眼だろうが月輝夜は即死の魔眼以上に嫌な寒気を感じていた。


このやり取りで神剣イガリマはどかされてドラゴンクローが月輝夜に放たれる。そして月輝夜は霊化で離脱判断する。しかしこれはクロウ・クルワッハに読まれてしまう。だからここで優牙がフォローに回った。


噛みつこうとした優牙の顔の下と上の掴んで噛みつきと突撃をクロウ・クルワッハは止めてしまう。そして何故かここで再び爪を振るって来た。


「グォオオオ!」


「ッ!? ガァアアア! ッ!?」


霊化で戻った月輝夜が必死に叫ぶとそれに反応した優牙が後ろに下がってドラゴンクローを回避すると極寒ブレスを放った。しかしクロウ・クルワッハは極寒ブレスを受けながら優牙に突っ込んで来た。これを見た優牙は極寒ブレスを止めてクロウ・クルワッハのドラゴンクローに対処しようしたが回避が間に合わない。


「ギー!」


『この程度で我を止めようなどとくだらん!』


クロウ・クルワッハのドラゴンクローを叢雲が空間で捕まえたが一瞬で空間を破壊される。しかしその一瞬が優牙を助ける結果となった。だがクロウ・クルワッハはすぐさま優牙に追撃に出るがここで闇転移で俺たちが目の前に現れる。


『黒星!』


『星核!』


『…ドラゴンブレス!』


『ドラゴンブレス!』


両手に作っていた黒星と星核を挟み込むように攻撃したがこの攻撃は後ろに下がられて距離を取られる。そして黒星と星核の爆発を貫くお互いのドラゴンブレスがぶつかり合い、張り合うと大爆発する。結果は互角か。


ここで戦闘は仕切り直しになるとクロウ・クルワッハが称賛して来る。


『どれもいい判断だ。特にそこの巨人は我の能力を直感で理解したな? そしてお前もおおよその検討が付いていると見える』


『あぁ…ただのドラゴンクローでそこまで警戒するはずがない。あなたは戦いと死を司っているドラゴンだ。ならばあなたの能力は死に関係している。恐らくあなたは不死や不死身を無効化して殺せる能力を持っているのではないですか?』


『くく…ははははは! いいぞ! 正解だ! 我の力の名は確殺! 相手を殺すと蘇生を許さず、必ず敵を殺すスキルだ!』


月輝夜が今でも全身から冷や汗が止まっていないはずだよ。即死の魔眼と恐らく即死スキルを使われたドラゴンクローで月輝夜が二度確殺スキルに狙われた。よくあそこで霊化で離脱の判断をしたよ。


更に言うと月輝夜は優牙によく攻撃のやばさを伝えてくれた。月輝夜の声がなければ恐らく優牙は戦闘を続けて即死スキルを受ける結果となっていた可能性が高い。最初の戦闘のMVPはクロウ・クルワッハが言うように間違いなく月輝夜だろう。


確殺なんてスキルがあるんだから耐性無効や加護無効はもちろん持っているだろうな。因みに確殺スキルの存在はすでに各神話の冥府神で確認されているスキルだ。だから俺も能力について当てることが出来た。


はっきり言って完全に初見殺しのスキルだ。月読と契約した侍ちゃんが最初のスキルの犠牲者になったんだけどね。リベンジして月読の武器をしっかりゲットしているから彼女の実力は本物だとはっきり言える。俺もここで引く訳にはいかない。


『教えてくれてありがとうございます。では』


『あぁ。戦いの続きといこうか!』


両者が構えを取るとクロウ・クルワッハの姿が消えると俺たちが前に出て、爪同士が激突する。そして両者譲らない接近戦となった。パワーではクロウ・クルワッハのほうが上だが、スピードでは俺たちのほうが上っぽい。


ただしクロウ・クルワッハの一瞬の加速が恐ろしく速い。そして接近戦は完全に戦闘を知り尽くしている動きを感じられた。俺たちが今まで戦った敵の中で最もクロウ・クルワッハに近い存在はジャガーノートドラゴンだと思う。


決定的な差は防御スキルの使用だ。俺たちの攻撃が決まる攻撃はしっかり神鎧スキルなどの防御スキルを使用して、その上でカウンターを狙って来た。これはジャガーノートドラゴンには無かったものだ。玉砕覚悟の攻撃も怖いがやはり戦闘は一方的に得をしたほうが圧倒的に強い。その戦闘の基本中の基本が出来ているクロウ・クルワッハは間違いなくジャガーノートドラゴンより強いと断言できる。


更にクロウ・クルワッハの接近戦は主に爪を使った突き攻撃が多かった。これは確殺スキルを活かすためだろう。横に腕を振ったほうが攻撃力は上がるがその分、攻撃自体は遅くなる。逆に真っ直ぐ放つ突きは相手に最短で届く代わりに威力は落ちる。


確殺スキルの発動条件は即死スキルと同じだ。即死スキルは相手に攻撃が当たらないと発動しない。故にクロウ・クルワッハは一撃のダメージの高さを意識する必要はないのだ。ただ相手に一撃攻撃を当てる事だけ意識すればいい。だからクロウ・クルワッハの接近戦は突き攻撃がメインとなっているんだろう。


『ドラゴンラッシュ!』


『おらぁああああ!』


ここでクロウ・クルワッハは月輝夜が覚えているラッシュ技が使用された。俺たちはこれに対して通常状態の爪の突きで激突して全ての攻撃を止めた。そしてラッシュ技が終わった瞬間を俺たちは狙う。


『『星光刃!』』


『ドラゴンウイング!』


両手に作られた星光刃がクロウ・クルワッハに迫ると俺たちの振り下ろし攻撃を見たクロウ・クルワッハはドラゴンウイングを展開して俺たちの懐に飛び込んで来ると翼を振って来た。これを見た俺たちは後ろに下がりドラゴンウイングと星光刃がぶつかる結果となった。


俺たちは叩き斬ろうとしたがこれはお互いに弾け飛ぶ。一撃当てればいいだけなのに筋力が恐ろしく高い。これは各神話の冥府神にはないものだ。各神話の冥府神はスピードと隠密スキルを使ったアサシンスタイルだからね。


もちろん冥府神は大体上位の神様だから筋力もそれなりにあるんだけど、クロウ・クルワッハには負けるだろう。力で相手を確殺される死を司る神。それがクロウ・クルワッハだった。そんなクロウ・クルワッハが俺たちを称賛して来る。


『はははは! いいぞ! 我の攻撃が命中しないとな! 我はお前たちを除いて人間とは一回しか戦ったことはないが間違いなく接近戦ではお前たちのほうが強いぞ!』


その人間は間違いなくケストルの事だろうな。


『…接近戦だけじゃない。遠距離戦でもノワたちのほうが強い。斥力場!』


確かにクロウ・クルワッハの言い方だと俺たちが遠距離戦で負けているように聞こえるな。ただクロウ・クルワッハとしては俺たちの遠距離戦も味わいたい意図が感じられた。


『ふん! その程度で距離を取らせて貰えると思っているのか? 通用するはずないだろう!』


斥力場を展開してもクロウ・クルワッハの爪は斥力場が貫通して来た。物理無効ぐらいも持っているよな。そして簡単に遠距離戦をさせてくれるほど甘い相手でもなかった。それなら接近戦でぶっ飛ばすしかないわけだが、そんな簡単な戦闘はしていない。


『死滅光線!』


『…死滅光線!』


接近戦から目から死滅光線が放たれた。即死の魔眼を警戒して目が見れないところからこの攻撃はえぐいがノワが対処してくれた。


『消滅弾!』


『消滅弾なのじゃ!』


次は両手に消滅弾を作ると手に持った状態でゼロ距離から俺たちにぶつけようとしてきた。これは同じスキルでセフォネが相殺すると再び激しい爪の応酬となる。みんなはこの戦闘に参加出来ずに見守っている。


下手にこの戦いに参加すると俺たちが不利になる確率のほうが高いことをみんなが理解していた。ただじっと見ているだけではない。いつでも参加する準備だけはしっかりしている。


戦いにはこういうプレッシャーのかけ方もある。絶対に参加してくるはずがない戦いだが、戦闘態勢を取っているともしかしたら参加して来る可能性が出て来る。そうなると警戒しないわけにはいかない。


『ぬ!?』


『く!?』


お互いの攻撃が当たりそうになり、お互いに僅かに距離が空いた。そしてお互いに回転しながら体勢を整えて、渾身の一撃を放つ。


『『覇撃!』』


お互いの覇撃がぶつかり合うと衝撃波でお互いにぶっ飛んだ。これで距離が開いた。


『この瞬間を待っておったぞ! ブラッティレイドボム!』


『ふん! 魔霧!』


ブラッティレイドボムが発動して無数の蝙蝠がクロウ・クルワッハに向かっていくと魔霧をクロウ・クルワッハは自分の周囲に展開する。そして勝負に出て来た。


『冥府鎖!』


まさかこのタイミングで冥府鎖が使用されるとは思っていなかった。俺たちは回避に動くとクロウ・クルワッハの姿が消える。次の瞬間、ブラッティレイドボムは爆発してクロウ・クルワッハは接近して来た。一撃決まればクロウ・クルワッハの勝ちが決まってしまう。


『…させない。影竜!』


『いでよ! 血竜!』


俺たちの影と俺たちの体から発生した血からドラゴンが現れるとクロウ・クルワッハに噛みつくがそれで止まる相手じゃない。


「ガァ!」


「グォ!」


ここで優牙が爪で月輝夜が襲い掛かって来るとクロウ・クルワッハは後ろに下がった。


「ギー!」


そして叢雲が狙いすましたドラゴンブレスと全身から拡散光線の死滅光線を放つ。それに対してクロウ・クルワッハは爪ではなく、拳を握る。


『ゴットクラッシャー!』


ドラゴンブレスにゴットクラッシャーを放つとなんと相殺してしまった。しかし続く光線は魔霧で防御しきれずにダメージが入った。


『流石に人数差はきついな。いいだろう。合格だ。この我がお前たちを本気の姿で戦うに値すると褒めてやろう!』


切り札を使うつもりだ。そんな簡単にさせるわけにはいかない。みんなが一斉にクロウ・クルワッハに攻撃を仕掛けたと蜃気楼で攻撃が外された。


『影分身!』


ここで十二体のクロウ・クルワッハが現れた。最悪です。


『…影分身!』


こちらも対抗するがクロウ・クルワッハたちが一斉に姿を消すと俺たち全員に戦闘を仕掛けて来た。一撃与えれば分身は消えるが分身の力は本体と同じだ。確殺スキルを無視して流石に切り札妨害には動けない。


そして空の太陽が黒く染まるとそこからクロウ・クルワッハの魔竜の王者としてのドラゴンが降臨するのだった。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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