#1417 竜の墓場
俺たちは回復を済ませてから荒野のフィールドに入ると早速地面から予想通りのドラゴンが沢山現れた。
ドラゴンゾンビLv50
テイムモンスター 討伐対象 アクティブ
エルダードラゴンゾンビLv55
テイムモンスター 討伐対象 アクティブ
ドラゴンゾンビはかなり懐かしく感じるな。
「三人はさがっておれ! ここは二人だけでやるぞ! ノワ!」
「…ん。ドッペルゲンガー」
頷いているのに俺から離れないノワである。ただドッペルゲンガーで召喚したノワが頑張って戦闘しているが流石にセフォネがあまりの数の多さに悲鳴を上げたので、影分身で敵の攻撃を分散させる。
本来のドラゴンなら無視して俺たちを狙って来るだろうがドラゴンゾンビたちに知性を感じない。目の前に敵を見つけては攻撃する怪物となっている。そんな相手に負けるノワたちではない。ここでノワが竜魔法を発動させる。
「…竜魔法ドラゴニックカースミスト!」
呪いの霧がドラゴンゾンビたちに襲い掛かると呪いの状態異常が付与される。これで蘇生も復活も封じた。それを確認した瞬間にセフォネが一気に神鎌ハルペーでドラゴンゾンビたちの翼を次々切断して墜落させると魔法の詠唱を始める。
それを見たドラゴンゾンビたちは一斉に腐蝕ブレスをセフォネに放ってきた。
「…虚無壁」
セフォネの前にノワが虚無壁を展開して腐蝕ブレスを無効化するとセフォネの吸血鬼魔法が発動する。
「血の海に沈むがいい! 吸血鬼魔法! プールオブブラッド!」
翼を切断したのは空に逃がさないためだ。これでプールオブブラッドにドラゴンゾンビたちは沈むしかない。ノワとセフォネの連携は見事だね。
だが、このフィールドは俺たちが思っているよりも遥かにやばいフィールドだった。次々ドラゴンゾンビが出て来る中、新種も次々現れて来る。
ドラグーンゾンビLv62
テイムモンスター 討伐対象 アクティブ
ワイバーンゾンビLv65
テイムモンスター 討伐対象 アクティブ
錆び付いた剣と盾を持つ小柄な二足歩行のドラゴンが地面から次々現れると腐った羽を持つワイバーンが空から群れで飛来して来た。
「流石に多すぎないか!?」
「…みんな、大興奮している」
「どういうことじゃ? ノワ?」
「…ここは成長しきれずに死んでしまったドラゴンたちの未練が集まる場所。でもドラゴンは弱者に基本的に関与しない。そんな状況で現世を生きている人たちがやって来たからたぶんみんな集まって来てる」
なるほど…死んで放置プレイされているところに集団で生き物がやってきたら、みんな集まるのは確かに道理か。しかもこいつらからも知性を感じない。本当に生者に群がるゾンビって感じだ。それじゃあ、俺たちには届かないということを教えてあげよう。
「サンクチュアリ!」
「「「「ギャオオオオオ!?」」」」
聖域が展開されて、アンデッドモンスターであるドラゴンゾンビたちに大ダメージを与える。そしてノワがドラゴニックカースミストを発動されると残りのみんなが敵を問答無用で帰し飛ばした。
これでようやく進めると思って進む追加が来る。荒野に落ちている巨大な骨が動き出すと骨がくっつきドラゴンとなる。
スカルエルダードラゴンLv68
テイムモンスター 討伐対象 アクティブ
それを合図に空から新手の敵がやって来た。
スカルワイバーンLv67
テイムモンスター 討伐対象 アクティブ
次は骨骨祭りだ。ただこいつらからは知性を感じた。そう思っているスカルエルダードラゴンビの口から溶ブレスが放たれて、スカルワイバーンたちから火山弾が放たれる。
みんなが距離を取り、叢雲がいつも通り空間で首を捩じ切ると首が元通りにくっついてしまう。骨のドラゴンは復活特化みたいだな。そしてちゃんと連携して動いていた。そこに新手のドラゴンゾンビたちが追加される。
「しつこいのじゃ! ブラッティレイドボム!」
「グォオオオオオ!」
みんな次々吹き飛ばしているが徐々に数で押されて行く。というかやはり骨のドラゴンたちには知性があるな。彼らだけはスカルエルダードラゴンを守るように動いていたり、こちらが嫌なタイミングでちょっかいをかけてきている。
「そっちがその気なら妾にも考えがあるぞ! 生物創造! 現れるのじゃ! 妾のモンスター軍団! ゆけー!」
セフォネがモンスターたちを次々召喚してドラゴンたちの墓場がモンスターたちの乱戦の戦場と化す。呪滅スキルは倒した敵に発動する。故に召喚されたモンスターが倒した場合はその倒してモンスターに呪滅コンボが発動することで召喚主のセフォネにダメージは一切通っていなかった。
ただこれには欠点がある。一気に強いモンスターたちを召喚するとセフォネの魔力は一気に無くなることになる。
「タクトよ…血…早く血…」
「ただ吸いたいだけのためにしてないか?」
「…間違いない」
「そ、そんなことはないぞ?」
そうは言いながら俺の血を吸い、セフォネはご満悦だ。
「…シューティングムーンライト」
そしてそれを見ていたノワがシューティングムーンライトで敵を消し飛ばすとごっそり生命力が減らされる。
「…にぃ。…回復してほしい。…口移しで」
「口移しの回復ってなんだよ…無茶するのは禁止だぞ。ノワ。それがそもそも相手の狙いだろうからな」
「…ん」
物量に嫌気をさして下手に大技を使うとノワのようになってしまう。まぁ、ノワは残りの敵の数を見てちゃんと耐えれると考えた上での大技使用だっただろうけどね。そうじゃないと綺麗に体力がミリで残ったりはしないだろう。本当にこういうところがノワの恐ろしいところだ。
その後もゾンビと骨のドラゴンの襲撃が続きながら前に進んでいくと俺たちは急激な殺気に強さに足を止める。間違いなく上位ドラゴンの気配だ。しかもこれはファフニールと同質の気配を感じた。つまりいよいよこの闇のドラゴニックマウンテンに生息している邪竜のご登場らしい。




